〔別紙〕

令和3年度　東京都公立大学法人　業務実績評価結果

東京都が設立した地方独立行政法人である東京都公立大学法人（以下「法人」という。）の業務実績評価について、知事の附属機関である東京都地方独立行政法人評価委員会から知事に報告がありましたので、お知らせいたします。

1　東京都地方独立行政法人評価委員会

• 矢崎義雄氏（公益財団法人榊原記念財団理事長）を委員長とし、計22名の外部有識者で構成しています。法人については、大野高裕氏（早稲田大学理工学術院教授）を分科会長とする公立大学分科会で評価を実施しました。
  ※矢崎氏の「崎」は、正しくは「大」が「立」のものです。
  ※大野高裕氏の「高」は、正しくは「はしごだか」です。

2　評価方針と手順

• 知事が定め法人に指示した6年間の中期目標の達成に向け、法人が作成した中期計画の事業の進捗状況を確認すること、法人の業務運営の改善・向上に資することなどを評価の基本方針とし、法人から提出された業務実績等報告書、法人からのヒアリング等により評価を実施しました。

3　評価結果の概要

• 評価は、「項目別評価」と「全体評価」とで実施しました。
• 項目別評価は、「教育」「研究」「社会貢献」「グローバル化」「業務運営」など令和3年度計画の計35項目について5段階で評価し、2項目を最上位の「1」と評定しました。
• 全体評価は、項目別評価の結果を踏まえつつ、中期計画達成に向けた進捗状況全体について評価し、「年度計画を順調に実施しており、着実な業務の進捗状況にある」と評価しました。

（1）項目別評価（35項目）

• 評定1（年度計画を大幅に上回って実施している）…2項目
  【東京都立産業技術大学院大学】入学者選抜
  【東京都立産業技術高等専門学校】教育内容及び教育の成果
• 評定2（年度計画を上回って実施している）…12項目
  【東京都立大学】教育内容及び教育の成果、学生への支援、研究水準及び研究の成果、社会貢献
  【東京都立産業技術大学院大学】教育内容及び教育の成果、教育の実施体制、社会貢献、グローバル化
  【東京都立産業技術高等専門学校】学生への支援、入学者選抜、グローバル化
  【法人運営全般】事務の効率化・合理化
• 評定3（年度計画を順調に実施している）…21項目
• 評定4（年度計画を十分に実施できていない）…なし
• 評定5（業務の大幅な見直し、改善が必要である）…なし

（2）全体評価

ア　総評

• 年度計画を順調に実施しており、着実な業務の進捗状況にある。
• 優れた点・特色ある点
  【東京都立大学】
  デジタルを有効活用した対面授業やインターンシップ等の多様な学修機会を充実させ、教育の質を向上
  【東京都立産業技術大学院大学】
  新規動画を複数作成するなど入試広報を充実。過去最高水準の志願倍率を達成
  【東京都立産業技術高等専門学校】
  情報・航空分野における特別課程で、過去最多の修了生を輩出。全員が専門分野に進学・就職
  【法人運営全般】
  全職員を対象として働き方改革に関する意見聴取を実施し、寄せられた意見を踏まえ、業務改善案を取りまとめ
• 改善すべき点
  【法人運営全般】
  令和3年に発生した火災の再発防止策の実効性を検証するとともに、法人全体に対策を浸透・徹底

イ　中期目標の達成に向けた課題、法人への要望など

• コロナ禍の影響により、計画で定めた事業の中止や大幅な見直しを余儀なくされる中、環境変化に対して、どのように代替策を講ずるか、多面的に検討し、柔軟に対応されたい。

※別添　令和3年度東京都公立大学法人業務実績評価書（PDF：7,028KB）