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報道発表資料  2022年12月01日  福祉保健局

(公財)東京都医学総合研究所「新型コロナウイルスワクチン接種後の抗S1-IgG抗体及び中和抗体価推移について」の公表に伴う東京iCDC所長コメントについて

本日、公益財団法人東京都医学総合研究所から「新型コロナウイルスワクチン接種後の抗S1-IgG抗体及び中和抗体価推移について」が公表されました。詳細は、こちら(外部サイトへリンク)をご覧ください。
これを受けて、東京iCDC所長のコメントを下記のとおりお知らせします。

東京iCDC所長 賀来満夫

東京iCDC専門家ボードのメンバーでもある東京都医学総合研究所の小原道法先生から、都内医療従事者の検体(血清)を用いた、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種および5回目接種をされた方の抗体の測定結果が発表されました。
ワクチン4回目接種から3~4か月後の中和抗体価は、3回目接種から4か月後と比較して、有意に上昇しているとのことです。
また、4回目接種後の中和抗体価は、接種3か月後までほぼ横ばいであり、その後、高い値であるものの減衰しますが、5回目接種により、4回目接種から1~3か月後と同等まで上昇するとのことです。
この結果に対して、東京iCDCの各分野の専門家の先生方から以下のご意見をいただきました。
感染防御に働く血中抗体量は、4回目接種により大きく増え、半年程度高い値が持続します。海外の研究によれば、感染予防効果はそれより早く下がるものの、感染拡大時など、時機を見て追加接種を行うことが良いとのことです。
また、一定程度の感染予防効果や、重症化予防効果も期待できることから、後遺症や高齢者等の重症化リスクを考えると、追加接種は重要とのことです。
このため、3回目接種から時間が経過し、中和抗体価が減少していると考えられることから、冬の感染拡大に備えて、4回目接種を進めていくことが重要です。
また、5回目接種により、4回目接種から1~3か月後と同等まで中和抗体価が上昇することから、高齢者など、重症化リスクが高い方の5回目接種を早期に進めていくことが重要です。
追加接種を受けていない方は、是非とも早めの接種を御検討いただきたいと思います。

問い合わせ先
福祉保健局感染症対策部計画課
電話 03-5320-4316

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