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報道発表資料  2023年06月21日  福祉保健局

食中毒の発生について
北区内の医療機関で発生した食中毒

探知

令和5年6月13日(火曜日)午前9時30分頃、北区内の医療機関から北区保健所に、「入院患者等複数名が、下痢、腹痛を発症した。発症者は、院内で調理された給食を喫食している。」旨、連絡があった。

調査結果

北区保健所は、直ちに食中毒と感染症の両面から調査を実施した。

  • 当該医療機関の給食施設で調理された食事は、入院患者及び併設する介護老人保健施設入所者に対し日に三食、当該医療機関関係職員及び介護老人保健施設デイサービス利用者に対し昼食のみ提供されていた。
  • 患者は、入院患者18名及び介護老人保健施設入所者37名の合計55名で、6月12日(月曜日)午後2時00分から同月13日(火曜日)午前8時00分にかけて、下痢、腹痛等を呈していた。
  • 患者は共通して6月12日(月曜日)の朝食を喫食していた。
  • 患者6名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏時間はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 6月12日(月曜日)朝食の検食(エビのスープ煮)からウエルシュ菌を検出した。
  • 感染症を疑う情報はなかった。

決定

本日、北区保健所は、以下の理由により、本件を令和5年6月12日(月曜日)に当該施設が調理し、提供した朝食を原因とする、ウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者は共通して6月12日(月曜日)の朝食を喫食していた。
  • 患者6名のふん便からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏時間はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 6月12日(月曜日)朝食の検食(エビのスープ煮)からウエルシュ菌を検出した。
  • 感染症を疑う情報はなかった。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

当該施設は6月13日(火曜日)の夕食から食事の提供を自粛しており、北区は、本日から3日間の営業等停止処分を行った。

発症関係
(6月20日午前12時00分現在)
発症日時 6月12日(月曜日)午後2時00分から
6月13日(火曜日)午前8時00分まで
症状 下痢、腹痛等(全員軽症)
発症場所 当該医療機関及び介護老人保健施設内
患者数 患者数55名
男:16名(53~99歳)、女:39名(38~107歳)
入院患者数 当該医療機関の入院患者18名(6月12日時点)
※本事案発生以前からの入院患者であり、食中毒の症状による入院ではない。
診療医療機関数・受診者数 1か所55名(男16名、女39名)
原因食品 令和5年6月12日(月曜日)に当該施設が調理し、提供した朝食
病因物質 ウエルシュ菌
原因施設 屋号 ●●●●
業種 集団給食(届出)
届出者 ●●●●
施設所在地 東京都北区●●●●
法人番号 ●●●●
連絡先電話番号 ●●●●

備考

主なメニュー 6月12日(月曜日)の朝食
ミルクロール、バターロール、イチゴジャム、エビのスープ煮、マカロニサラダ、カップヨーグルト
検査関係
(6月20日
午前12時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌41検体(6検体ウエルシュ菌検出、3検体陰性、32検体検査中)
ノロウイルス29検体(29検体陰性)
従事者ふん便:細菌29検体(3検体陰性、26検体検査中)
ノロウイルス12検体(12検体陰性)
拭き取り検体:細菌11検体(6検体黄色ブドウ球菌検出、5検体陰性)
食品(検食):細菌69検体(1検体ウエルシュ菌検出、14検体黄色ブドウ球菌検出、54検体陰性)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数 患者数 死亡者数
本年1月1日~6月20日まで 57件 437名 0名
 (昨年同期) (60件) (183名) (0名)
本年6月中(20日まで) 4件 45名 0名
(昨年同期) (14件) (26名)

(0名)

※別紙 ウエルシュ菌とは(PDF:162KB)

問い合わせ先
福祉保健局健康安全部食品監視課
電話 03-5320-4405

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