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令和5年(2023年)11月7日更新

報道発表資料

〔別紙〕

調査報告書要旨

1.調査の概要

(1)調査の目的

本調査は、都内に居住する子供たちとその保護者の方々の日々の暮らしや悩み、困りごとについて、福祉や教育など、従来の行政分野の枠組みにとらわれることなく、子供達に関する実態や意識を定期的に把握・分析し、今後の子供政策を検討するために行うものです。
調査結果については、庁内各局で共有するとともに、今後も継続的に調査を行うことで、単年の結果だけでなく経年の変化も分析し、より強固なエビデンスに基づいた実効性のある政策の推進につなげていきます。

(2)調査の実施方法

1)調査地域

東京都全域

2)調査対象

小学3年生、小学5年生、中学2年生、17歳の子供とその保護者、3歳児の保護者

3)標本数

7,500世帯(計13,500人)

4)抽出方法

住民基本台帳に基づく層化二段無作為抽出法

5)調査方法

郵送法(郵送配布・郵送回収、WEB(インターネット)回答併用)

6)調査時期

令和5年5月18日(木曜日)から令和5年6月6日(火曜日)まで

(3)回収結果

区分 3歳 小学3年生 小学5年生 中学2年生 17歳 合計
保護者 子供 保護者 子供 保護者 子供 保護者 子供 保護者
発送数 1,500 1,500 1,500 1,500 1,500 1,500 1,500 1,500 1,500 13,500
回収数 816 544 641 594 667 526 603 374 477 5,242
回収率 54.4% 36.3% 42.7% 39.6% 44.5% 35.1% 40.2% 24.9% 31.8% 38.8%

2.主な調査結果

(1)子供が日頃感じていること

幸福度【子供】(P95)

自分は幸せかについて、「0」(まったくあてはまらない)~「10」(とてもあてはまる)の11段階で、「10」と回答した割合が約4割。

  • 「10」(とてもあてはまる)が38.6%と最も高い。平均値は7.82である。
  • いずれの学年においても、「10」(とてもあてはまる)が最も高く、小3では49.8%、小5では44.3%であるが、中2では34.6%、17歳では19.0%であり、小3は17歳より30.8ポイント高い。

図表1-54.B 今の自分は幸せだ<単一回答>

図表の画像1

家族との関係【子供】(P125)

家族との関係が良好かについて、「0」(まったくあてはまらない)~「10」(とてもあてはまる)の11段階で、「10」と回答した割合が5割以上。

  • 「10」(とてもあてはまる)が55.1%と最も高い。平均値は8.70である。
  • 小3では70.1%であるが、小5では61.8%、中2では45.8%、17歳では35.6%であり、小3は17歳より34.5ポイント高い。

図表1-84.B 家族との関係は良好である<単一回答>

図表の画像2

東京が好き【子供】(P43)

東京が好き(「好き」+「どちらかといえば好き」)と回答した割合が約9割。
人の優しさや都市インフラの充実度、都市と自然の2面性などが理由にあげられた。

  • 「好き」が61.6%と最も高く、次いで「どちらかといえば好き」が28.9%であり、東京が好き(「好き」+「どちらかといえば好き」)だという回答が90%以上であった。
  • その理由としては、「おいしい物が食べられる、遊び場が近い(小3)」、「あんしんしてあそべる、やさしい人が多い(小5)」、「公共交通機関が発達していて行きたいところにすぐに行ける(中2)」、「都会的な一面と自然豊かな面の2面性を持っている(17歳)」などの意見があった。

図表1-17.東京が好きか<単一回答>

図表の画像3

将来叶えたいこと【子供】(P45)

将来叶えたいこととして、「好きな仕事をしている」と回答した割合が約4割。
17歳は「結婚している/パートナーと暮らしている」が他の学年より5ポイント以上高い。

  • 「好きな仕事をしている」が40.9%と最も高く、次いで「趣味や余暇/自由に使える時間を楽しんでいる」が16.7%、「経済的に/十分なお金があって豊かな暮らしをしている」が13.6%と続く。
  • 小5では「好きな仕事をしている」が49.8%で他の学年より11.2ポイント以上高いが、「経済的に/十分なお金があって豊かな暮らしをしている」は7.6%で他の学年より5.5ポイント以上低い。17歳では「結婚している/パートナーと暮らしている」が16.0%で他の学年より5.2ポイント以上高い。

図表1-18.20年後に叶えたいこと<単一回答>

図表の画像4

(2)子供を取り巻く環境

普段の遊び【子供】(P28)

普段の遊びとして、小3、小5は「スポーツや体を使う遊び」が約6割、中2、17歳は「YouTubeやSNS、その他のインターネット情報を見る」が約9割。

  • 「YouTubeやSNS、その他のインターネット情報を見る」が75.6%と最も高く、次いで「マンガや本を読む」が60.0%、「友人などとおしゃべり」が58.6%と続く。
  • 小3、小5では「スポーツや体を使う遊び」や「マンガや本を読む」が60%程度である。中2、17歳では「YouTubeやSNS、その他のインターネット情報を見る」が90%程度である。

図表1-11.普段遊んでいること<複数回答>

図表の画像5

スマートフォンの使用状況【子供】(P112)

スマートフォンが使用できる(制限あり含む)と回答した割合は約7割。
小学3年生で5割以上、17歳では9割以上が使用できる状況。

  • 「制限はあるが使える」が40.7%と最も高く、次いで「自由に使える」が33.0%であり、自宅でスマートフォンが使える(「自由に使える」+「制限はあるが使える」)割合は70%以上である。
  • 「自由に使える」については、小3では13.5%、中2では、39.5%、17歳では77.8%である。「自由に使える」と「制限はあるが使える」を合わせた割合は、17歳では99.5%である。

図表1-71.B スマートフォン<単一回答>

図表の画像6

相談できる人数【子供】(P149)

困ったときに相談できる人が「5人以上」いると回答した割合が約5割。
一方で、「0人」との回答もわずかにあった。

  • 「5人以上」が52.5%と最も高く、次いで「3人」が14.8%と続く。「0人」は5.0%である。
  • 小3、小5、中2では「5人以上」が50%以上であるのに対し、17歳では43.9%となっており、17歳は他の学年より9.5ポイント以上低い。また、「0人」は、小3では2.6%、小5と中2がともに5.1%、17歳が8.3%である。

図表1-96.相談できる人数<単一回答>

図表の画像7

大人が話を聞いてくれる【子供】(P19)

大人が子供の話を聞いてくれると思う(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)割合は約8割。
「そう思う」割合は約4割で、小3は5割、17歳は2割未満と学年が上がるにつれ低下。

  • 「どちらかといえばそう思う」が42.2%と最も高く、次いで「そう思う」が38.8%であり、大人たちが子供の話をきちんと聞いてくれると思っている(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)割合が80%以上である。
  • 小3、小5では「そう思う」が約50%であるが、中2では30%程度、17歳では20%未満である。

図表1-6.D 大人たちが子供の話をきちんと聞いてくれる<単一回答>

図表の画像8

(3)子育てに関すること

地域の子育てのしやすさ【保護者】(P286)

住んでいる地域が子育てしやすいと思う(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)割合は約9割。

  • 「どちらかといえばそう思う」が53.4%で最も高く、次いで「そう思う」が33.8%である。自身の住む地域は、子育てに良い場所であると思っている(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)割合は87.2%である。

図表2-79.A あなたの住む地域は、子育てに良い場所である<単一回答>

図表の画像9

子育ての情報源【保護者】(P249)

子育ての情報をどこから得ているかについて、3歳の保護者は、他の学年の保護者と比べてSNS等から情報を得ている割合が高い。

  • 3歳では「Twitter【注】」、「Instagram」、「YouTube」、「お子様の学校/学校の先生、お子様の幼稚園・こども園・保育所の先生」が他の学年より11.8ポイント以上高い。【注】調査時点の名称
  • 一方で、「新聞」については、17歳では22.0%であるが、3歳では5.1%と16.9ポイント低い。

図表2-61.あなたは子育てに関する情報をどこから得ていますか<複数回答>

図表の画像10

子育ての相談相手に関する悩み【保護者】(P242)

子育ての相談相手の不足に悩んでいる(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)と回答した割合は、約3割。

  • 子育ての相談相手の不足に悩んでいる(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)割合は33.0%である。
  • 「どちらかといえばそう思わない」が38.4%であり最も高い。

図表2-54.B 子育ての相談相手の不足<単一回答>

図表の画像11

育児の意識に対する男女ギャップ【子供】(P416)

育児を男女同じくらいするべき(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)と回答した割合は、約9割。「そう思う」と回答した割合は、男性の方が10ポイント以上低い。

  • 男性、女性ともに「そう思う」が45%以上であるが、男性では45.8%であり女性より10.9ポイント低い。
  • 「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合わせた割合は、男性では86.4%、女性では86.8%と同程度。
    ※中2、17歳を対象とした設問

図表3-35.【性別】B 男の人と女の人は、育児を同じくらいするべきだと思う<単一回答>

図表の画像12

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