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令和5年(2023年)11月9日更新

報道発表資料

葛西臨海水族園

1.「つどえ オロロ~ン!」を開催!

葛西臨海水族園(園長 錦織一臣)では、ウミガラス(別名:オロロン鳥)が町のシンボルであり、人と海鳥の共存に向けた取組みを実施している「羽幌町」と平成30年11月にパートナーシップ協定を結び、共に活動しています。そこで、羽幌町との共同事業の一環として継続的に開催しているイベント「つどえ オロロ~ン!」を今年度も開催します。
このイベントは講演会などを通じて、ペンギン類を含む海鳥や自然環境に興味・関心を抱く方々に向けて、多角的な視点から、楽しく、共に学ぶ場を提供します。また、関連イベントとしてパネル展や物産展を開催し、当園のレストランで特別メニューもご用意いたします。ぜひお越しください。

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葛西臨海水族園で飼育展示している南極周辺の島々に生息するペンギン類

1.講演会を開催

(1)日時

令和5年12月16日(土曜日)10時00分~12時30分

(2)場所

本館2階 レクチャールーム
ウェブ会議サービス「Zoom」を使ったリモートを併用

(3)対象

どなたでもご参加できます
※内容は高校生以上向けです。

(4)定員

80名(リモート参加定員は100名)
※事前申込制(先着順)

(5)参加費

無料(実地参加の方は入園料も無料となります)
※リモート参加の通信料は参加者ご自身の負担となります。

(6)テーマ

海洋環境の保全

海洋環境の変化が海鳥にどんな影響を与えているのか。それは私たちにも影響し、関与していることなのか。講演会を通じてこれらを学び、人と海鳥を取り巻く自然環境を守るため、共に考えてみませんか?

(7)内容

「地球温暖化が海鳥に与える影響とその抑制について」(10時10分~10時40分)

講師:北海道羽幌高等学校1年生の皆さん

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羽幌高校1年生の皆さん

要旨

私たちが住む羽幌町にある天売島には、ウミガラスなどの八種類の海鳥が生息しており、そのうち四種類が絶滅危惧種、一種類が準絶滅危惧種になっています。海鳥の絶滅を防ぎ生物多様性を保全していくため、また、海鳥についてより多くの人に知ってもらうためにはどのような取り組みがあるかを、羽幌高校生全員が羽幌シーバードフレンドリー推進協議会と協力をしながら1年生の時に学習しています。そのなかでも、今年度は7名が2つの班に分かれて独自に活動を行っており、1班は獣害を中心とした海鳥の減少対策について、もう1班は地球温暖化に着目し、その抑制のためのブルーカーボンという考えは海鳥がくらしやすい環境に繋がるのではないかという仮説を立て、その検証をするための探究学習を行っています。

「海洋環境変動が海鳥ウトウの生理状態に与える影響」(10時40分~11時25分)

講師:島袋羽衣(しまぶくろうい)氏(明治大学研究・知財戦略機構先端数理科学インスティテュート 博士研究員)

要旨

地球温暖化などの環境変動が世界各地で問題になっている中、魚類などの海洋生態系にもその影響が懸念され、ニュースなどでも頻繁に報道されています。それでは、その魚類を餌とする海鳥には一体どのような影響があるのでしょうか?今回は、日本周辺と北米周辺で繁殖する海鳥ウトウを対象にして、北太平洋域の環境変動がウトウに与える影響について、生理的観点から調査した研究内容を紹介します。

島袋氏プロフィール

1993年沖縄県生まれ。岐阜大学卒、総合研究大学院大学にて博士(理学)取得。大学から現在まで海鳥(特にウトウ)の生理生態学をテーマに研究活動を行っています。得意なことは海鳥からの採血。好きなことは調査地で夜空に飛び交うウトウを見ること。

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島袋羽衣氏

「気候変動がペンギンに与える影響」(11時35分~12時20分)

高橋晃周(たかはしあきのり)氏(国立極地研究所・総合研究大学院大学)

要旨

現在進行中の気候変動は地球上の様々な野生生物に影響を与えています。この話題で必ずといってよいほど登場するのが南極のペンギンたち。温暖化で南極のペンギンが困っている、といった報道を目にすることが多いのですが、実際はどうなのでしょうか?気候変動と南極のペンギンについての最新の研究成果を紹介します。さらに、気候変動が進行する中で、将来にわたってペンギンを保全していくためにはどのような対策が必要かについても考えてみたいと思います。

高橋氏プロフィール

京都市出身。2001年、アデリーペンギンの生態研究で博士号を取得(総合研究大学院大学)。2005年より国立極地研究所に勤務し、南極のペンギン、北極のウミガラスなど、極地の海鳥の行動・生態を研究しています。北海道天売島でのウトウの調査も、大学院在籍時の1996年より断続的に行っています。

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高橋晃周氏

応募方法

葛西臨海水族園公式ホームページ(東京ズーネット(外部サイトへリンク))の受付フォームからお申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net及び@kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、葛西臨海水族園教育普及係まで電話にてご連絡ください。

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受付フォーム

問合わせ先

葛西臨海水族園教育普及係 電話 03-3869-5152(代表)
※受付時間は9時30分〜17時00分
※お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該プログラムに関するご連絡のみに使用いたします。また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

締切

令和5年11月30日(木曜日)送信分まで有効
※11月9日(木曜日)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
※締切前に定員に達した際は、葛西臨海水族園公式ホームページでお知らせします。

2.「オロロ~ン!ブース」を開催

講演会だけでは語りつくせない。そんな想いから生まれたイベントです。
「オロロ~ン!ブース」で海鳥に関する保全や研究の最新情報について、第一線で活躍する専門家がご紹介します。お気軽にお立ち寄りください。

(1)日時

令和5年12月16日(土曜日)14時00分~16時00分

(2)場所

ギフトショップ「アクアマリン」前

(3)内容

  • 羽幌シーバードフレンドリー推進協議会の活動
  • ウミガラス保護増殖事業
  • 海洋環境変動が海鳥ウトウの生理状態に与える影響
  • 気候変動がペンギンに与える影響
  • 葛西臨海水族園の海鳥に関する取組み

3.期間限定のパネル展を開催

このパネル展では、多くの組織や人々がこれまで実施してきた海鳥と海鳥を取り巻く自然環境を守る活動を紹介します。

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2022年のパネル展示の様子

(1)期間

令和5年12月1日(金曜日)~12月28日(木曜日)

(2)場所

「海鳥の生態」エリア前通路

4.レストランで「ミズダコのおかしらカレー」と「ミズダコと海藻のサラダ」を販売

「ミズダコのおかしらカレー」と「ReTAKO」を使用した特別メニューを土曜日・日曜日限定で販売します。

「ミズダコのおかしらカレー」には、資源や海の環境を考える活動(漁業改善プロジェクト:FIP)で漁獲されたミズダコと、海鳥たちを取りまくさまざまな自然環境に配慮した取組みに認証される「シーバードフレンドリー」認証商品の「特別栽培米おろろん」が使用されています。売り上げの一部が海鳥保護に活用されます。

「北海道苫前町のミズダコと海藻のサラダ」には、漁獲量を減らしても資源管理に取り組む漁師の収入が維持できるよう、持続可能な漁業を目指す北海道苫前町の漁師が開発した、独自の資源管理ルールのもと漁獲された新鮮なミズダコを使用した商品「ReTAKO(リタコ)」を使用しています。

海鳥にやさしく、海の資源についても考えられている北海道のお米と海の幸をぜひご賞味ください。

(1)日時

令和5年12月1日(金曜日)~12月28日(木曜日)のうち土曜日と日曜日
10時10分~16時30分(ラストオーダー)
※数量に限りがありますので、期間より早く終了する場合もございます。ご了承ください。
※レストランのホール席は17時00分までご利用いただけます。

(2)場所

レストラン「シーウィンド」

(3)メニュー

  • ミズダコのおかしらカレー(税込1,100円)

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ミズダコのおかしらカレー

  • ミズダコと海藻のサラダ(税込500円)

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ミズダコと海藻サラダ

5.北海道羽幌町物産展を開催

北海道羽幌町産の海鳥にやさしい取組みから生まれた商品を中心に、物産展を開催します。「特別栽培米おろろん」やオリジナルTシャツなど販売します。

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2022年の物産展の様子

(1)日時

令和5年12月16日(土曜日)、17日(日曜日)10時00分~16時30分

(2)場所

ギフトショップ「アクアマリン」前

2.高校生・大学生向け講座「海の学び舎2023」第2回
「魚類の社会と性転換の進化 行動生態学的アプローチと野外研究」開催!

葛西臨海水族園(園長 錦織一臣)では、第一線で活躍する研究者やナチュラリストが海や川の環境、そこにくらす生き物のおもしろさ、そして研究することの楽しさを紹介する、高校生・大学生向けのシリーズ講座「海の学び舎2023」を開催しています。
魚の繁殖には様々な様式があります。メスなのか、オスなのか、はたまたどちらでもあるのか?一生の間で性を変えるものも珍しくありません。
第2回は魚類の行動生態学を専門とする、元東京海洋大学の須之部友基氏を講師にお招きし、研究半生を振り返りながら、千葉、鹿児島、奄美大島そしてアフリカのタンガニーカ湖と様々な地で取り組んできた研究を紹介していただきます。
性を変えるってどういうこと?行動生態学って何?高校生・大学生の皆さん、ぜひご参加ください!

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両方向に性転換するオキナワベニハゼ

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Neolamprologus meeliタンガニーカ湖に生息するシクリッドのなかま

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千葉県館山に生息する魚類 左上からウツボ、オハグロベラ、キュウセン、ソラスズメダイ、セレベスゴチ、キタマクラ

(1)日時

令和5年12月10日(日曜日)10時00分~12時00分

(2)場所

本館2階 レクチャールーム
※ウェブ会議サービス「Zoom」を併用したハイブリッド形式です。

(3)対象

高校生・大学生
※専門学生や大学院生を含みます。

(4)定員

30名(オンライン参加は50名)※事前申込制(先着順)

(5)参加費

無料(入園料も無料となります)
※オンライン参加のための通信料は参加者ご自身の負担になります。

(6)内容

「魚類の社会と性転換の進化 行動生態学的アプローチと野外研究」
須之部友基(すのべともき)氏(元東京海洋大学教授)

要旨

約32,000種の魚類の中、約400種で性転換をすることが知られています。私は40年にわたって性転換する魚類について行動生態学的な研究をしてきました。また、系統、内分泌などの手法を取り入れながら多角的に研究すると共に、雌雄異体種の繁殖生態、分類そして博物館学の研究にも取組んできました。調査したフィールドは千葉、鹿児島、奄美大島そしてアフリカのタンガニーカ湖です。私は大学院修了後、博物館に勤務し大学に転職しました。この講演では研究者としてのキャリアパスを交えながら、どんな研究をしてきたのかお話しします。

須之部氏プロフィール

1957年埼玉県生まれ。鹿児島大学水産学部卒業、鹿児島大学大学院修士課程水産学研究科修了。九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士。千葉県立中央博物館上席研究員を経て、東京海洋大学館山ステーション教授。2023年3月定年退職。
主な共著に『魚類の繁殖行動』(東海大学出版会)、『魚類学の百科事典』(丸善出版)、『魚類生態学の基礎』、『魚類の行動研究と水産資源管理』、『魚類学』(いずれも恒星社厚生閣)、Hermaphroditism and mating system in fish(Springer)がある。

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須之部氏

応募方法

葛西臨海水族園公式ホームページ(東京ズーネット(外部サイトへリンク))の受付フォームからお申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net及び@kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、葛西臨海水族園教育普及係までご連絡ください。

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受付フォーム

問い合わせ先

葛西臨海水族園教育普及係 電話 03-3869-5152(代表)
※受付時間は9時30分〜17時00分
※応募はひとり1回に限ります。また、1回につきひとり分のみ応募できます。同じ応募者による複数の応募はすべて無効となりますのでご注意ください。
※お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

締切

実地参加

令和5年12月3日(日曜日)送信分まで有効

オンライン参加

令和5年12月8日(金曜日)送信分まで有効

※11月9日(木曜日)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
※締切前に定員に達した際は、葛西臨海水族園公式ホームページでお知らせします。
※実施についての最新の情報は葛西臨海水族園公式ホームページをご確認ください。

ご案内

葛西臨海水族園

開園時間

9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)

休園日

毎週水曜日(祝日のときは、翌日)

入園料

一般:700円、65歳以上:350円、中学生:250円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
※開園日については葛西臨海水族園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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葛西臨海水族園

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