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知事の部屋

 
猪瀬都知事「知事の部屋」
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記者会見

平成25年9月27日更新

猪瀬知事定例記者会見
平成25年9月27日(金曜)
15時00分~15時40分

知事冒頭発言

1 ツイッターアラートによる防災情報を提供する新たな仕組みについて

【知事】まず、Twitterアラートによる防災情報を提供する新たな仕組みについて説明します。
 Twitterのスマートフォン、皆さん、ほとんどスマートフォンになってますが、スマートフォン向けのサービス、Twitterアラートに東京都が参加して、防災情報を提供する新たな仕組みができたので、お知らせします。
 Twitterアラートは、緊急事態が生じた場合に、公共機関のTwitterのつぶやきを確実にフォロワーの皆さんに伝達することを目的として、昨日、9月26日(木曜)から開始されたサービスであります。
 この間、甲子園の野球やってるときに、地震のやつ、みんな、アラート鳴りましたよね。びっくりしたと思うんですけど、誤報だったけど、あれね。ああいうので、Twitterのフォロワーで、それをアカウントをきちんと入れとくとですね、その人には鳴ると。
 それで、続きを言いますね。東京都は総務局総合防災部、警視庁、東京消防庁もこのサービスに参加し、首都直下地震などの災害が発生した場合に、防災上重要な緊急情報がタイムラインに紛れてしまうことなく、スマートフォンの画面上にポップアップで表示されるようになります。
 Twitterアラートにサービス開始時点から参加するのは、国内の自治体では東京都のみであります。スマートフォンをお持ちの都民の皆さんがこのサービスを受けるためには、東京都防災Twitter、これ、僕もフォローしてますけども、東京都防災Twitterをフォローした上でアラートの登録をする必要があります。これまで東京都防災Twitterをフォローしてない方には、これを機会にぜひフォローしていただくとともに、あわせてアラートの登録を行ってください。また、既に東京都防災Twitterをフォローしている方は、アラートの登録を追加するようにお願いいたします。詳細は総務局に聞いてください。
 これ、昨日できたので、今日早速、僕、ちょっとやってみましたが、そんな難しくないので、すぐできます。ただ、今まだ緊急災害情報は発信されていませんので、もしそういうときがあったら、必ず、それ、出ますからね。
 ということで、まず、ちょっと絵を。こんな感じになりますから。見えますね。こんな感じ、出ますから。

2 「東京都・北京市大気保全ワークショップ」の開催について

【知事】次ですが、東京都・北京市大気保全ワークショップの開催についてであります。この度、10月30日(水曜)から11月1日(金曜)まで、東京都・北京市大気保全ワークショップを東京で開催することにしましたので、お知らせします。東京都と北京市は、2009年に技術交流、技術協力に関わる合意書を締結し、廃棄物や大気汚染対策の分野で交流を進めてきていますが、しばらく、ちょっと途絶えていた。今年の初めから再度、この2009年の協定に基づいて交流を始めてきました。そして、近年、北京市で大気汚染が深刻化していることを踏まえ、今年の知事就任直後の1月に北京市の王安順(ワン アンシュン)市長に就任のお祝いの親書を送りまして、大気汚染に関する技術協力ができる旨を申し入れてきました。その後も具体的に北京市の実務者を招いて、大気汚染対策に関するワークショップを東京で開催しましょうと提案してきました。これに対し、その途中で北京市に技術交流で行ったり来たりしてたんですね。これに対して、今度、北京市から、方力(ファン リ)環境保護副局長をはじめとする6名の実務者を派遣したいとの回答がありました。今回のワークショップでは、自動車の排ガス対策などについて、ディーゼル車規制の担当部署などから東京都の取組について説明するとともに、東京都環境科学研究所などの現場視察を実施する予定であります。現在、北京市と内容を調整しているところであります。
 東京都は、高度経済成長期の公害が大きな問題となっていたときから大気汚染対策を進めてきました。また、最近では、PM2.5に対する監視体制も充実させてきております。こうした経験を持つ東京都がワークショップを通じて様々なノウハウを提供することにより、北京市の大気汚染対策に貢献したいと考えております。詳細は環境局に聞いてください。

3 東京マラソン2014チャリティーランナーの募集について

【知事】次に、東京マラソンですが、昨日、東京マラソン、来年2月ですね、東京マラソン2014の参加申し込みに対する抽選結果の通知が行われました。今回も募集人員の10倍を超える方に申し込みいただき、したがって、残念ながら多くの方がご意向に沿えない結果となりました。しかしながら、今回当選されなかった方もまだ、10万円以上の寄付を行うチャリティーランナーとして東京マラソンを走る機会が残されております。10万円枠ですね。僕もその10万円枠で去年、東京マラソンに初挑戦し、初完走したわけです。この10万円枠は余っているんですね、まだ。
 それで、この10万円枠の寄付金、10万円以上ですから、10万円でもいいわけですが、その寄付金は難病と闘う子供たちとその家族の支援、障害者アスリートの理解促進、知的障害のある人達へのスポーツ活動の提供など、12事業に活用されます。こうした事業は所得税の控除の対象となっていますので、詳しくはホームページで確認してください。つまり10万円、1万円で申し込みで10倍の競争ですから、なかなか、10回に1回ぐらいしか受からない場合があるんだな。10万円払うとですね、今のところ確実にチャンスがあると。
 それで、申し込みは11月15日(金曜)締め切りとなっていますが、3000人の定員に対して、現在はまだ600人しか申し込みがなくて、2400人余っています。だんだんだんだん埋まってくるんですね。前回は、最終的に2215人のチャリティーランナーが走りました。ということは、800余ったということですから、これはぜひ、チャンスですから、チャリティーランナーとして東京を駆け抜けてほしいと思います。ロンドンのマラソンなんかは、ほとんどチャリティーで走っている人が多いわけです。ですから、このチャリティー枠を東京マラソンに参加する方がどのくらいこれから出てくるか、1つのチャリティーに対する考え方が試されているというふうにも思っていただいて結構なんですね。で、所得控除の対象になると言いましたから、必ずしもそれは全部使い切る、戻ってくるという意味がありますので、それをよく考えていただくとよろしいかと思います。ぎりぎりになると、今回は結構、ほぼ3000近く埋まってくると思いますから、今お知らせしておきましたが、今がチャンスです。

4 スポーツ祭東京2013開幕について

【知事】次に、スポーツ祭東京2013の開幕についてであります。あす9月28日(土曜)から、いよいよスポーツ祭東京2013、第68回国民体育大会、第13回全国障害者スポーツ大会が開幕いたします。東京で国体を開催するのは54年ぶり、全国障害者スポーツ大会は初めての開催となります。その幕開けとして、明日、天皇陛下、皇后陛下のご臨席を仰いで行う国体総合開会式は、夕暮れ時に火と光の祭典として実施されます。
 こういう花火みたいな、これは花火です。こっちも火がこう噴き出してる、そういう感じですね。
 そして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの決定を祝い、観客全員で五色のケミカルライトで照らす演出を加えるなど、これまでにない特別な開会式となります。この大会に出場する選手の中から、日本代表として2020年東京オリンピック・パラリンピックで活躍する選手も出てくると思います。都内62区市町村全てで競技が行われますので、ぜひ会場に足を運び、スポーツを通じて興奮や感動を味わい、選手に声援を送ってほしいと思います。
 また、国体と全国障害者スポーツ大会を1つの祭典とするため、10月9日(水曜)から10月11日(金曜)まで、「東京ユニバーサルスポーツ3days」を実施するということで、これは全国で初めて2つの大会をつなぐようにするイベントであります。こうした取組を通して、障害のある人とない人が区別されることなくスポーツを楽しみ、一人一人が輝くスポーツ都市東京を実現していきたい。詳細はスポーツ振興局に聞いてください。
 冒頭の説明は以上であります。ご質問ございましたら、はい、どうぞ。

質疑応答

【記者】時事通信の笠井と言います。発表物とは違って、ちょっと3点質問があるんですけれども。

【知事】先に、ちょっと発表したことについて、まずやってください。後でやりますから。

【記者】スポーツ祭東京について伺いたいと思います。東京MX風戸です。改めてですね、オリンピックが決まったことによって今回のいろいろな意識したイベントが行われますけれども、改めてオリンピック決まったことにおいての国体の意味というのはどうなんでしょうか。

【知事】今ちょっと申し上げましたが、スポーツ祭東京2013から、まさにオリンピック・パラリンピック、2020オリンピック・パラリンピックのスタートを切るような大会になるだろうと。そして、7年後の大会を目指す選手が今回の国体で多分そういう可能性をあらわす選手たちがあらわれてくるというふうに期待しています。
 それから、開会式も、2020年オリンピック・パラリンピックほどの規模ではもちろんありませんがね、そういうものを予感させるような、そういう開会式、火と光のあやなす世界が生まれるというふうに思っております。ぜひ、テレビで、NHKはEテレかな、MXはやってくれるんですよね。ほかのテレビも夕方のニュースの中で挟んでいただけると思いますが、ぜひ、都民、国民の皆さんに伝えられるような映像をよろしくお願いいたします。
 関連でまず。

【記者】新宿区新聞喜田です。先ほどの北京市との大気汚染について貢献したいというお話がありました。日中友好がですね、国と国との間では非常に冷たい関係になってるんですけれども、これについて、やはり少しでも日中友好を深めたい、そういう狙いが込められているんでしょうか。

【知事】国家レベルでは国家レベルのおつき合いがあるし、民間レベルでは民間レベルのおつき合いがある。そして、友好都市として、東京と北京がさまざまな情報を交換し、また相互にそれぞれいろいろな技術を交換していくということは、日本と中国にとって、どちらにとっても非常によいことだというふうに思っております。
 関連の質問がなければ、ほかの……。

【記者】時事通信の笠井と申します。すいません。じゃ、関連したところから、ちょっと思いついてしまったので。この北京市との大気汚染のワークショップは、これは知事は参加、出席されるんですか。

【知事】これは実務レベルでまずやるワークショップで、既に3月か4月に香港で1回ワークショップがあり、それから4月か5月に東京都から北京市に実務レベルでの情報交換を行いに行き、そして今度、東京でワークショップをやりますから、ぜひおいでくださいということで、長い積み重ねの結果、今回、開催されるということになりました。

【記者】ありがとうございます。ちょっと別の質問してもよろしいでしょうか。

【知事】はい。

【記者】議会のほうでも、まず1つ目、触れられておりましたけれども、火力発電所の建設を取りやめられて、東電の老朽火力のリプレースのほうに注力していくという話をされてましたが、以前リプレースの問題でも都が出資してもよいかもというような発言をされていらっしゃったかと思いますけれども、発電所の建設を取りやめたことが影響するかというのは、わかりませんけれども、その老朽火力のリプレースの問題で都が出資をするかどうかというのは、状況に変化はありますでしょうか、判断としては。

【知事】まず、プロセスとしてね、計画停電があった直後に、まず、東京都は何をやらなければいけないかということから始まったわけですね。そして、火力発電所の建設については、実際にいろいろ考えてみて、そしてリプレースのほうが早くて有効だろうと判断したのは、結局、新しい敷地に東京電力のいわゆる接続線とか変電所がどこにあるかとか、それから東京ガスの配管がどこにあるかとか、そういうことを考えると、新しい立地よりも、今あるところの古い発電所を取り壊して新しいものにするほうが早くできると、そういうことの判断が、そのプロジェクトチームをつくって、いざつくろうとやりながら証左していく過程でわかってきたということなんですね。
 そういうことで、同時に、新しい発電所を初めからつくってやるのには、2020年ぐらいまでかかってしまう。ということで、リプレースのほうが早いだろうと。しかも逆に、40年物の老朽火力発電所を放置しておくことのほうがよほど危険であるといういろんな認識にたどり着くプロセスがあって、そのプロセスと東京電力に対する放漫経営である部分についてのコストカットとか、かなりいろんなことをやったら、プロジェクトチームで100万キロワットの発電所をつくるということから具体化していった。それから、中部電力からの域外供給とか、そういうことも含めて、やってきて、もう1つ、官民連携ファンドはわりと速いスピードで、10万キロワットだったらすぐできるということで、来年8月に10万キロワット。これは東京都が出資してますからね。そういう大きな流れを幾つか整理整頓してきたというふうに理解していただければと思います。

【記者】その中でですね、発電所の建設はしないわけで、その分、余力もできるかと思うんですけれども、東電の老朽火力発電所をリプレースする際に、たしかスクラップアンドビルドよりもビルドアンドスクラップと、その老朽火力の横の土地にですね、新しい発電所をつくりながら徐々に移していくというようなお話もあったかと思います。で、その中で、ことしの前半には、その中で東京都が出資しても構わないというような趣旨の発言もされておったかと思いますけれども、そのあたり、リプレースに都が出資をして、少し踏み込んでいくというのは可能性としてはありますか、という趣旨の質問です。

【知事】今のところリプレースそのものには直接の出資はしていません。

【記者】わかりました。2点目なんですけれども。

【知事】ただ、先ほど言いましたように、官民連携ファンドは東京都が30億円出資して、そしてファンドを2本、柱を立てまして、そのうちの1本の柱の中で、10万キロワットがもう来年8月にできるということであります。

【記者】そうすると、官民ファンドのほうで、リプレースのほうも出資ということもあり得るということでしょうか。ただ、リプレースは1000億とか、少し官民ファンドの規模とは、かかる費用が違ったというふうに理解してましたけれども。

【知事】ええ。だから、まずは、官民連携ファンドでできる範囲のことをやってみると。どこまでできるのかということでやってみたら、10万キロできるじゃないかというところまで来たというとこですね。

【記者】じゃ、リプレースのほうに都のほうのお金を出すということは、今のところはまだ考えておらないということで……。

【知事】今のところは考えていませんが、まだわかりません、それは。

【記者】あと、2点目ででしてですね、一部でちょっと報道があったみたいなんですけれども、都の外郭団体と関連団体が、東京のオリンピック招致委員会のほうに少し寄付をしておったと、民間寄付という形でですね。わかります? 言ってることは。

【知事】何を言いたいの?

【記者】都の関連団体がオリンピック招致委員会のほうに民間寄付という形で、ちょっと額は、私、わからないんですけれども、数パーセント、民間寄付の5%前後ぐらいを寄付しておるということをちょっと調べましてですね、これ、都の外郭団体が本来の目的と違ってオリンピックのほうに寄付をするということについては、これは特に問題だという、感じるところはございませんでしょうか。

【知事】それは、じゃあ、調べてみないとわからないので、さまざまな寄付がありましたので、そういう寄付の詳細については全て知ってるわけじゃありません。

【記者】あっ、じゃ、この件については把握はされてらっしゃらないということで……。

【知事】精査して見てみますが、大口がとにかく大事だったので……。

【記者】大口が……。

【知事】大口の寄付が大事だったので、経団連に何度も行ったりとか、そういうことで、大口の寄付がメインでありますから、それほど大きくない寄付については承知しておりません。

【記者】仮に事実だとすると、それは適切か不適切かという問題としては、どのように捉えられますでしょうか。

【知事】それは、そういう事実があるかどうかを見てから判断します。

【記者】わかりました。
 最後に、ちょっと、最後の質問、ちょっと理念的なことで恐縮なんですけれども、知事、オリンピックの招致の段階でですね、「平和」というキーワードをですね、出されておったかと思うんですけれども、これは、今後のオリンピック2020に向けてですね、いろいろな施策の中で、平和というですね、基本的な理念になるのかどうかわかりませんけれども、ということに即した施策というのも今後考えていかれるんでしょうか。それとも、あれは招致の段階でのアピール材料ということだったのか。

【知事】平和というのをどういう意味で言っているのかよくわかりませんが、確実な運営ができる、治安がよい。で、この間のプレゼンテーションで、ダイナミックで、なおかつ平和であると、そういうふうに最初に言いましたよね。それが東京の都市の持っている1つの力であるということですね。

【記者】例えば、この五輪に乗じてじゃないですけど、広島、長崎と一緒に何かイベントをやったりとか、平和に関連するシンポジウムとかですね、五輪と直接関係ないかもしれませんけれども、世界の注目が集まる時期ということで、平和に関連した何か施策というのを考えていこうということでは特にないですか。

【知事】それは組織委員会を立ち上げてからの話ですよ。

【記者】基本的な理念の中に平和というのは入ってくるという理解でよろしいんですか。

【知事】もちろん。戦後の日本は、68年間、戦争してないわけですから。そして、この東京というまちが、そういう中で繁栄してきた、成熟してきたという、それは根本的な前提にある事実ですから、その事実に基づいて、きちんとIOC委員にアピールしてきたわけですね。また、それについては、組織委員会を立ち上げてから、具体的に何をどうするかということを考えていきたいと思ってますけど。

【記者】じゃ、招致の段階では重要なファクターであったけれども、今後、大会のテーマに入ってくるかどうかは、これから委員会が立ち上がってからという……。

【知事】いや、基本的には大会のテーマですよ。

【記者】ありがとうございます。

【記者】毎日新聞の清水です。昨日の都議会の一般質問で、知事、生活者ネットの質問での答弁でですね、ちょっと引用しますと、「生活者ネットは、五輪に一体賛成してるんですか、反対してるんですか」と問われた上で、「共産党だって、IOC総会の決定を尊重すると言った。それが公の党だ。で、ネットは公党であれば、そういうことをきちんと言ってから質問してください」というおっしゃり方をされましたけども、この意味はですね、ちょっと、五輪に賛成するのが公党としては当然のあり方だというような意味にも聞こえたんですが、少しご見解をお願いします。

【知事】そういう意味ではなくて、共産党もね、IOC総会の決定を尊重すると。まずは、今まで反対してきたわけですから、じゃあ、IOC総会で決まったということについて、国際条約みたいなものですから、一応それはちゃんとわかったんですよということを言ってから質問、いろんな注文が出てくるわけですよね。まず、そういう前提を、やっぱり言ってもらわないとですね、生活者ネットも、東京オリンピックに対して反対みたいなことを言ってましたからね。ですから、じゃあ、IOC総会決定後、どういうふうなご認識ですかと、まず、それを言っていただいたほうが、質問の中身がね、わかりやすくなりますから、それで申し上げました。

【記者】一般の政策ですと、もちろん党によっては反対があったり、あるいは是々非々で臨むという形もあると思うんですね。そういうことは、五輪に関しては、国際条約的なものであるので、あまり好ましくないというお考え……。

【知事】いや、そうじゃなくて、やっぱり、ある程度、旗幟鮮明にしてくれないとですね、コミュニケーションというか、それがやりにくいと思うんですよね。ですから、反対なら反対で結構なんですよ。賛成なのか反対なのかということは、つまり、誰でも意見が変わってきていいわけですよね。例えば、関心の度合いも、昔は50%とかね、60%、70%になってきたわけですよ。IOC総会で、やっぱりやってよかったな、決まってよかったなと思う人が増えたことは事実なんですね。そうしたら、そういう気持ちが、どういう形で今お持ちなのですかということを、やっぱり見えるような表現をしてもらえれば、共産党のような言い方じゃなくても、多少そういう、言葉に何かにじんでるものがないと、いきなり注文つける話ばっかりが出てきたもんですから。でも、最後に「一緒にやりましょうね」と言いましたよね。

【記者】日経新聞の舘野です。柏崎刈羽原発、新潟県の泉田知事が条件つきで、その申請について容認ということで、申請という運びになりましたけれども、この柏崎刈羽原発、その再稼働の申請ということについて、知事の受けとめ方を伺わせていただけますでしょうか。

【知事】原子力安全規制委員会に、が申請するということですよね。そこで、そういう申請するんだったら、これこれこういう条件を満たしてくださいねということを彼は言ったわけでしょ、泉田知事は。当然、地元の自治体の首長さんである、責任者である知事としては、やはり不安があってはならないわけで、そういう問題をきちっと言ったということは重要なことじゃないですかね。ダブルベントにしろとか、いろんなことを言いましたね。

【記者】再稼働という可能性に一歩進み始めたという段階かと思いますけども、首都圏の電力事情ですとか、電力の値上げ、料金改定というところにも影響してくるお話だと思いますけど、今後の展開について、知事、何か期待するところ、思うところはありますでしょうか。

【知事】ただね、大事なことは、電力の値上げとか、そういう話だけじゃなくて、やはり中間処理施設とか最終処分をどうするかという問題を、やはり国がきちっとですね、示さないと、これは。そういう問題と絡めて、きちんと電力事情について考えるということであればいいですけれども、やっぱり中間処理とか最終処分のことは、やっぱりどこかできちんとした表現をですね、政府はすべきだと僕は思っています。

【記者】霞ヶ関通信社の稲村です。羽田の発着枠が来年の3月から3万回から6万回に増えるんですけど、今日、同じ質問を午前中、太田国交大臣にもしたんですけれども、オリンピックを契機に、何としても、やはり早朝、深夜で発着制限のある成田はやはり貨物便だけにして、羽田に集中、旅客するのが一番外客を誘致するのに便利だと思うんですが、そういうふうな形で、当座、方針を決めて、羽田を旅客空港にするということで進めることはできないんでしょうか。

【知事】繰り返し述べてますが、横田の軍民共用化というものと前提にしながら、羽田、成田、横田の3つの関係をつくり上げていくということが一番大事です。今、一番大事なことはね。
 以上です。

【記者】フリーの横田一ですけれども、先週の会見で、知事は、安倍総理のIOC総会での発言について、現在は必ずしもアンダーコントロールではないと、将来に向けた意思表明だとおっしゃいましたが、とすればですね、安倍総理は、今現在はアンダーコントロールにあると言うべきではなくて、将来、未来形としてアンダーコントロールするというふうに言うべきだったということになりますが、現在形と未来形を混同したと、現状の状況の説明と将来の目標を取り間違えたと、これは安倍総理のうその、事実誤認のうその発言だというふうにお考えになってないでしょうか。

【知事】そうは考えてません。

【記者】論理的に考えると、うそ、事実誤認のうそ発言になるんではないんですか。

【知事】政府がやるということを表明するということは、僕はアンダーコントロールだと思っています。

【記者】それは将来の未来形の話でですね、現在を、現在の説明としては事実誤認、うそじゃないんですか。

【知事】具体的に金額を定めて、470億円を支出すると、東電のお金ではなく、政府のお金をですね。そういうことを意思表明したということが大事でありまして、そのIOCの総会の四、五日前に関係閣僚会議を開いて決定してますね。それが、やはりアンダーコントロールだというふうに考えていいと思います。

【記者】完全にブロックされているという発言も、あれも事実、問題ないというふうにお考えでしょうか。汚染水の影響は完全にブロックされていると、港湾内に。

【知事】そういう意思表明は大事です。

【記者】じゃ、意思表明じゃなくて、事実の現状の説明を、技術的、科学的説明をIOC委員から求められて、それの答えとして、将来ではなくて今を、今の現状を説明してほしいという答えとして、完全にブロックされているというのが適切か、適切でないか、知事のお考えをお伺いしたいんですが。

【知事】経済産業省のホームページに表現されている事実について、まず確認してください。

【記者】いや、確認しましたよ。要はですね、水俣病の教訓を全く生かしてないんじゃないかと、学んでないんじゃないかと。工場の排水から出た濃度が薄くても、クリアしていても、生物濃縮して被害が出たと。そういう教訓を安倍総理が無視して、薄まればいいと、垂れ流していいということを国際社会で、IOC総会で発信したということになるとお考えになってないんですか。

【知事】それは、あなたの解釈です。

【記者】知事の解釈をお伺いしたいんですが。完全にブロックされているというのは、汚染水の影響がブロックされているというのは、何を指して言っているとお考えですか。

【知事】政府がきちんとやるということを表明したということはアンダーコントロールだということです。

【記者】政府の考えは、汚染水の濃度の外洋の濃度を指して物差しにして、完全にブロックされているって言っているんですよ。そんな物差しは通用すると思ってるんですか。水俣病を見れば、明らかじゃないですか。外の海で薄まって影響がないレベルでも、問題が起きたわけですから、そんなことを日本の総理が国際社会に向かって発信しちゃっていいんですか。恥だと思わないんですか。科学的知識が欠如していると思わないんですか。

【知事】思いません。

【記者】ということは、勝てば官軍で、うそ八百でも、でたらめを言っても、五輪招致を勝ち取ればいいと、そういうお考えと理解してよろしいわけですね。

【知事】この時点で、東電任せにしていた前政権の流れがあって、ここできちんと政府が意思表示して、具体的にお金を出すということを表明したということが一番大事なことです。

【記者】それは将来のことであって、現時点のことを説明してないじゃないですか。明らかな事実誤認を、やはり認めるべきじゃないんですか。これは……。

【知事】それは、あとは政府に聞いてください。

【記者】知事のお考えを聞いてるんです。知事に……。

【知事】僕の考えは、今、述べました。

【記者】ジャーナリストとして、恥ずかしくないんですか。

【知事】それは、だから、政府に聞いてください。

【記者】じゃ、もうジャーナリスト廃業して、広告屋、政治屋になったということと理解してよろしいんですか。うそをうそだと言わないというのは、ジャーナリスト失格じゃないですか。

【知事】あのね、ちょっといい? あなたのは、要するに誹謗中傷なんだよ。誹謗中傷っていうのは、それは質問じゃないの。いい? 質問については答えましたから。終わり。
 あとは。いますか。

【記者】文化放送の高橋民夫です。その2020東京オリンピックが決まりまして、あと7年あるという考えと、あと7年しかない、そんなに時間もゆとりもなく、準備に皆さん、専心されていると思うんですが、そうした中で、今日の空の、東京の空のように真っ青な、きれいな空を、やはり外国からいらっしゃる方たちに見ていただきたいという気持ちも、もちろんあります。空気がいいという、こういった東京のよさも見てもらいたい、知ってもらいたい。そうした中で、東京湾の水もですね、やっぱりきれいだっていうことを、海外からの人たちに、やっぱりお見せしたいんですが、そうした中で、東京湾の中で、水泳が一応、今のところ、禁止されていますね、遊泳が。というのは、私たちの取材の中で、一部、大腸菌が発見されているとかというようなことで、どこの海水浴場でも大腸菌が見つかったりしてますが、ことしはすごく量が少ないから大丈夫だよ、Aランクだよ、Bランクだよとかいうような発表をしています。そういったことについて、関してもそうなんですが、東京都でも、やっぱり東京の海をとってもきれいにしようじゃないかっていう動きを、やはり努力されていると思うんです。トライアスロンのこともありますので。

【知事】それは非常に重要な質問でありまして、毎年、毎月、東京湾のトライアスロンの近辺を、会場近辺を含めてデータを公表しております。そして、実際に大腸菌が多いというときがあります。それは、雨が降った後、下水の部分で貯留池という、要するに川のときに調整池がある、調整池があるように、貯留池っていうのがありまして、トンネルみたいに掘ってあるんですが、そういうところから、最初にたまり切れないであふれた部分が東京湾に流れ込んでくるということがありました。それについて、2020年までに、今、計画がありまして、その計画を順次、大雨が降ったときに下水がたまる場所ですね、それをつくるということを決めてあります。そして、同時に、もう一回、浄化する、そういう高度処理施設をさらに追加してつくる予定はあります。
 ただ、一つだけ申し上げておきますのは、東京都はそういう対策をほぼ完璧に、2020年までに全部、その工事を終わってですね、可能なんですが、上流の県から流れてくる水があります。それについては、きちっと政府のほうに申し入れて、つまりほかの県ですね、上流の県、そういうところの水もきちんとね、やっていただきたいということで、東京がきちっと、まずやることはやる予定で、それは下水道局に詳しく聞いていただきますと、地図を含めて計画が説明されますので、よろしく聞いてみてください。

【記者】ということは……。

【知事】対策は万全ですと。

【記者】知事のほうからご指示をされたり……。

【知事】ええ。もちろん、それは、ええ、指示してます。

【記者】ありがとうございます。

【知事】以上で終わりです。ないですね。

以上

(テキスト版文責 知事本局政策部政策課)

 


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