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報道発表資料  2021年07月29日  生活文化局, 公益財団法人東京都歴史文化財団

「TURNフェス6」プログラム詳細決定のお知らせ

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東京都及び公益財団法人東京都歴史文化財団は、「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環としてアートプロジェクト「TURN」を実施しています。この度、令和3年7月1日に発表した「TURNフェス2021」のうち、「TURNフェス6」のプログラム詳細が決定しましたので、お知らせいたします。

TURNフェス6:東京都美術館プログラム

『同じ月を見た日』アーティスト:アイムヒアプロジェクト|渡辺篤

ひきこもりを経験した当事者でもある渡辺篤は、コロナ禍にあった2020年4月、「家から月を見てみませんか?私たちは離れていても同じ月を見ることができます」というメッセージをホームページやSNSなどで発信。それぞれの場所から月の写真を撮影する参加者を募集すると、ひきこもり当事者をはじめ、外出自粛や生活様式の変化によって孤立感を感じる人、心や認知機能の問題を理由に生きづらさを感じている人、自身や家族の身体の障害に困難を感じている人、シングルマザー、パワハラやセクハラの被害経験者、ジェンダーに関する悩みがある人などさまざまな人から作品が集いました。
月の写真のプロジェクション等を通して、コロナ禍の人のつながりについて表現します。

『かたちのない手ざわり/接地面をなぞる』アーティスト:山本千愛

「12フィートの木材を持ってあるく」という表現行為を行ってきた山本千愛は、人々が営む日常の生活やリズムから逸脱し、極めてスローな時間軸の中に身を委ねることによって現れる身体感覚と向き合い、想定外な状況や人との出会いに遭遇しました。山本が東京を歩いた12日間の旅路を記録した映像を公開します。

映像イメージ
『かたちのない手ざわり/接地面をなぞる』山本千愛

『TURN NOTES(仮)』アーティスト:井川丹

TURNに関わるさまざまな人たちの言葉をもとに構成したオリジナル楽曲を披露します。

『桃三ふれあいの家との交流記録』アーティスト:伊勢克也

高齢者在宅サービスセンター「桃三ふれあいの家」の高齢者との交流を通して生まれた編み物や桃三ふれあいの家のさまざまな人の手によってつくられた「家」を展示します。それぞれが語る「家」にまつわるエピソードから一人ひとりの多様な人生が垣間見えます。

『遠くの地面を歩く』アーティスト:岩田とも子

多国籍の子供たちが通うインターナショナルな保育園「ハーモニープリスクール」の子供たちと一人ひとりの目線で足元の地面をカメラに記録。その写真を繋げて、それぞれが歩いてきた痕跡を感じさせる新しい「地面」を生みだしました。岩田の展示を通じて、地面と向き合った私たちは、これから歩く道や過去の道、そして今同じ時を過ごしている遠いところにいる人の存在を思い馳せることになるかもしれません。

写真イメージ
『遠くの地面を歩く』岩田とも子

『こもね座特別企画「コレダ・レーダ」』アーティスト:大西健太郎

板橋区立小茂根福祉園の利用者やスタッフが、「二つの衣装が一つにつながった衣装」を着用し、他者との交流を行ったパフォーマンス映像です。「わたし」の身体の中に「他者」の知覚を想像します。「これ、誰だ?」(=コレダ・レーダ)

『このオペラは見えない。それは釣りをする時、魚がいても見えないのと同じ。このオペラは聞こえない。それは朝日が昇る時、地鳴りがしないのと同じ。ようこそ、これからのオペラハウスへ。大海を舞う魚のように、私たちを繋ぐ太陽のように、当たり前の日々を奏で続ける。』富塚絵美、佐藤慎也、本多達也、山蔦栄太郎、橋本瞭、島影圭佑、梶谷真司、三科聡子

アーティストの富塚絵美の「戯曲」を起点に、「盲ろう者が当たり前に創ることや鑑賞することを一緒に楽しめるオペラ=オポラ」を目指してつくられた作品。書き下ろした演劇ではなく、美術の世界に置かれた戯曲とその周りの創造物は、さまざまな他者と出会うための入り口として、知覚と想像する幅を広げていきます。

『エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパンとの旅』アーティスト:丸山素直

在日ネパール人の子供たちに、ネパール語と英語を話すことが可能な教育環境をつくり出す「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」の子供たちと美術の授業を通して、授業の在り方や創作する上での大切なことを自身に問いかけました。その経験をもとに、プロセスの時間に着目しました。2020年は遠隔からの交流として、絵を通した文通のようなやり取りを行い、今年度は学校に赴きながら試行錯誤してきた交流の様子と、そこで生まれた創作の数々を紹介します。

TURN LAND:気まぐれ八百屋だんだん『だんだんひらき、だんだんつつみ』アーティスト:野口竜平

大田区で無農薬野菜や自然食品を扱う八百屋として設立された気まぐれ八百屋だんだんは、八百屋に加え、地域の人々の居場所や出番をつくり出す文化センターのような場所として、多岐にわたる活動をしています。だんだんの多様な活動に、野口竜平が取り組んでいる「移動」を掛け合わせることで見えてきたキーワード「つつむ」を軸に展開。だんだんのこれまでの活動記録を多角的に紹介しつつ、だんだんという「居場所」とそのひらき方における可能性を探ります。

映画上映:マイノリティや生きづらさを抱える人の日常と活動を映し出します。

  • 『TURNs 2016-2021』監督:田村大
  • 『father 2008.11-12』(2020年)、『father 2011-2013』(2019年)監督:金川晋吾
  • 『愛と法』監督:戸田ひかる
  • 『うたのはじまり「絵字幕版」』監督:河合宏樹
  • 『ダンシングホームレス』監督:三浦渉 出演:新人Hソケリッサ!

映画イメージ
『ダンシングホームレス』監督:三浦渉

  • 『アイ・コンタクト もう一つのなでしこジャパン・ろう者女子サッカー』監督:中村和彦
  • 『世界を自分に取り戻せ』制作:松本力、TDU・雫穿大学(てきせんだいがく)

※上映スケジュールは、決定次第ホームページにて公開します。

TURNフェス6:オンラインプログラム

参加者募集企画

  • 永岡大輔
    障害児者支援施設「はぁとぴあ原宿」との交流を通して生まれた似顔絵を描くワークショップを展開します。
  • アイムヒアプロジェクト|渡辺篤
    『同じ月を見た日』の参加者を新たに募集し、参加者が撮影した月の写真を公開します。

制作プロセス・パフォーマンスの公開

  • マチーデフ
    ラッパーのマチーデフは、吃音症の人が発話の際に行っている工夫と、ラップの歌唱法に親和性を感じ、吃音のある人とラップを創作する「吃音 the mic プロジェクト」を実施します。制作プロセスやワークショップでのパフォーマンスを公開します。
  • 松本力
    雫穿大学の学生との交流を通して生まれたアニメーションを公開します。
  • クラフト工房La Mano
    TURN LANDの一環として育てている綿や「手(ラマノ)」を紹介する映像等を上映します。
  • TURN TV
    8月7日(土曜日)から9月4日(土曜日)まで、毎週土曜日にTURNプロジェクトデザイナーのライラ・カセムがパーソナリティを務め、TURNフェス6オンラインプログラムの見どころお届けします。
  • TURN Tunes
    8月8日(日曜日)から9月5日(日曜日)まで、毎週日曜日にアーティストの稲継美保がナビゲーターを務め、音を通してイメージを膨らませ楽しめるラジオを配信します。
  • TURNアーカイブ配信
    海外で展開したTURNのプロジェクトや、過去のTURNフェスのダイジェスト映像を紹介します。
  • TURN NOTEリーディング
    毎年刊行しているTURN NOTEに収録された言葉を詩人の向坂くじらとカニエ・ナハが朗読します。

第14回TURNミーティング

「TURNミーティング」では、「TURN」の可能性について多彩なゲストとともに考え、語り合います。
8月17日(火曜日)にオンラインで開催予定です。詳細は後日ホームページでご案内します。

その他、複数のプログラムの開催を予定しています。
※各プログラムのスケジュール等詳細は、公式ホームページ等から随時お知らせします。
※出演者やプログラム内容等は、予告なく変更になる場合がございます。

TURNフェス6開催概要

1 TURNフェス6:東京都美術館

  • 日時
    令和3年8月17日(火曜日)~19日(木曜日)9時30分~17時30分(入室は閉室の30分前まで)
  • 会場
    東京都美術館 ロビー階 第1・第2公募展示室、講堂(東京都台東区上野公園8-36)
  • 入場
    無料
  • 参加作家・団体
    井川丹、伊勢克也、五十嵐靖晃、岩田とも子、大西健太郎、気まぐれ八百屋だんだん、クラフト工房La Mano、板橋区立小茂根福祉園、永岡大輔、ハーモニー、松本力、マチーデフ、山本千愛、アイムヒアプロジェクト|渡辺篤、富塚絵美、佐藤慎也、本多達也、山蔦栄太郎、橋本瞭、島影圭佑、梶谷真司、三科聡子、田村大、丸山素直、PARC、野口竜平、ほか ※順不同

2 TURNフェス6:オンラインプログラム

  • 日時
    令和3年7月19日(月曜日)~9月5日(日曜日)
  • 開催場所
    TURNフェス2021 特設ホームページ(外部サイトへリンク)
  • 参加作家
    アイムヒアプロジェクト|渡辺篤、マチ―デフ、山本千愛、永岡大輔、飯塚貴士、稲継美保、松本力、田村大、パポとユミ、向坂くじらとカニエ・ナハ、ほか ※順不同

主催

東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京・東京都美術館、特定非営利活動法人Art’s Embrace、国立大学法人東京芸術大学

共催

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 

プログラム詳細等は、TURNフェス2021 特設ホームページ(外部サイトへリンク)をご覧ください。

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※新型コロナウイルス感染症の影響により、実施内容等に変更が生じる可能性があります。
※本事業は新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底して実施します。また、ご来場のお客様へも感染症対策へのご理解・ご協力を賜りたく、TURNフェス2021 特設ホームページに記載の内容をご一読いただき、遵守くださいますようお願い申し上げます。
※会場内ではオフィシャルカメラマン及び取材メディア等による写真撮影及び動画撮影が行われます。会場内のお客さまが映り込む場合がございますので、予めご了承ください。

TURNとは

TURNは、障害の有無、世代、性、国籍、住環境などの背景や習慣の違いを超えた多様な人々の出会いによる相互作用を、表現として生み出すアートプロジェクトの総称です。アーティストが、福祉施設や社会的支援を必要とする人のコミュニティへ赴き、出会いと共働活動を重ねる「TURN交流プログラム」と、TURNの活動が日常的に実践される場を地域につくり出す「TURN LAND」を基本に据え、「TURNミーティング」と「TURNフェス」の開催によって広くその意義を発信します。
東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団が、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組「Tokyo Tokyo FESTIVAL」の一環として展開しており、特定非営利活動法人Art's Embrace、国立大学法人東京芸術大学と実施しています。

公式ホームページ(外部サイトへリンク)では、イベントの最新情報やこれまでのTURNの様子をご覧いただけます。

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「Tokyo Tokyo FESTIVAL」とは

オリンピック・パラリンピックが開催される東京を文化の面から盛り上げるため、多彩な文化プログラムを展開し、芸術文化都市東京の魅力を伝える取組です。

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Tokyo Tokyo FESTIVAL公式ホームページ(外部サイトへリンク)

本件は、「ホストシティTokyoプロジェクト」に係る事業です。
「カテゴリー:魅力発信 プロジェクト名:東京文化プログラムの拡充・推進」

問い合わせ先
生活文化局文化振興部企画調整課
電話 03-5320-7736
公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
電話 03-6256-8432

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