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令和4年(2022年)2月1日更新

報道発表資料

障害及び障害のある方への理解促進について(自由意見)

Q21 障害及び障害のある方への理解促進や東京都障害者差別解消条例について、あなたの意見を自由にお書きください。

(n=474)

  1. 障害者への理解促進、施策推進に関すること…116件
  2. 周知、啓発に関すること…112件
  3. 環境整備(バリアフリー、ヘルプマーク等)に関すること…78件
  4. 障害及び障害のある方と共生社会に関すること…60件
  5. 支援に関すること…52件
  6. 教育に関すること…48件
  7. その他…8件

※本報告書では、「障害」の表記で統一しています。
※個人の特定につながりかねない記述は、書換え又は削除しています。

主なご意見

(1)障害者への理解促進、施策推進に関すること…116件

  • 東京都の施設などでは積極的に理解促進やバリアフリーが進んでいるとは思うが、いかんせん民間企業や普通のビル、施設などではまだまだこれからだと感じている。特に接客業などにおいて、それぞれの障害者への対応がマニュアル化されておらず、あくまで個人のサービスに依存している部分も多い。障害を抱えた方への特別な配慮は「差別」ではなく、それぞれのサービスを平等に受けるための対応との理解を進めるような対策や、そういったサービスを受ける、行うことが当たり前になっていくような働きかけをしてほしいと感じる。
    (男性 20代 荒川区)
  • 条例やヘルプマークなどの制度の名前こそ知らないものの、障害を持っている方への配慮は忘れないようにしようと意識はしています。その背景には、小中高での学習があり、中でも自分が通っていた中学校では難聴の生徒を多く受け入れていたため、障害を持つ人との関わりを持つことができ、とても良い経験をさせてもらったなと思っています。
    (男性 20代 武蔵野市)
  • 東京パラリンピックのおかげで、以前より世間の理解促進につながったこと、また自身の理解も進んだことをとてもうれしく思った。自分としては今後、もっと積極的に関わり合いたいと感じた。具体的には、ボランティアへの参加など。障害のある方の社会での活躍が今後重要になってくると思う。個性として受け止められるような社会を作っていきたいし、行政にも促進を図る活動を行ってもらいたい。
    (女性 30代 杉並区)
  • 子供に発達障害があります。不自由なことがたくさんありますが、見た目では分からないため困り感が周りに伝わらず、生きづらいです。今後、発達障害についての発信が増えていき、差別が減って周りの理解が深まり、本人が自分らしく生きていけるような社会になっていくことを望みます。
    (女性 30代 練馬区)
  • 小学校や中学校など、学校教育の中でハンディキャップのある人と共に過ごす時間を増やす。子供のうちから、どうしたら手助けや共生できるかを考える時間を持つ。
    (男性 30代 立川市)
  • 障害のある方への配慮は、家族だけでは限界があります。社会全体で取り組むべきと考えます。東京都は予算や人材も豊富ですので、諸外国の先進的な取組を積極的に取り入れ、政府に働きかけ、各自治体をけん引していくような主体的、能動的な取組をお願いします。
    (男性 40代 足立区)
  • 受動喫煙と同じように、国よりも東京都の方が取組が進んでいるようで、少し誇らしい気持ちになった。東京は首都なので、これからも先取りした取組を進めてほしいと思う。
    (女性 50代 大田区)
  • 障害者差別の解消は、障害者を守るためのものではなく、健常者にとっても暮らしやすくなるのだ、という方向で都政を進めてほしい。理解と差別の解消が進み、障害者にとって楽なところでは、健常者が一時的なけがや病気で心身が辛くなったときにも普段と変わらない対応を受けられると言うこと。小さな子供たちにとっても、より安全な環境を作り上げることができるなど、社会全体が良くなるという方向で取り組んでほしい。また、手話や点字については、日本語の一部として、小中学校(義務教育)で単なるプログラムとしてではなく、学年に関係なく身に付くまでのカリキュラムとしてあったらいいと思います。社会人のほぼ全てが簡単な手話をマスターしていれば、聴覚障害者の仕事や生活のハードルが下がる。コロナ禍で大きな声を出さなくても、手話が分かれば、ちょっとした会話ができたかもしれませんね。文科省を動かすのは難しいですが、まず東京からできたらすばらしいなと思います。
    (女性 50代 足立区)
  • 障害は様々。抱える困難も様々です。それを理解するには、早くから共生社会の中で、他者を思いやること、想像力を持つことが求められます。
    (女性 60代 板橋区)
  • 私も含めて障害のある方への条例等は知らない人がとても多いと思います。私も今アンケートのメールで初めて条例等を読みました。もっと、たくさんの人に知ってもらう機会が必要でしょう。
    (女性 60代 江戸川区)

(2)周知、啓発に関すること…112件

  • 東京都障害者差別解消条例の存在を知らなかったので、その存在を知ってもらうような広報活動を行うべきである。
    (男性 10代 板橋区)
  • 障害のある方が周りにこれまでいなかったことから、日常生活で見かけたことはあっても手助けをしたほうがいいとか、その方が生活をしやすい社会環境とするためにはどのような改善が必要なのかなどの視点で物事を考えたことがなかった。率先して手助けをすることは重要であり、理解促進のためには、テレビやインターネット、職場・学校での周知活動を継続して行い、各自の認知度を高めていくことが重要だと考える。
    (男性 30代 大田区)
  • そのような取組があることを存じ上げなかった。SNSで情報を知ることが多いため、ツイッターなどで目にする機会が増えればいいと思った。
    (女性 30代 杉並区)
  • 知らないことが多かった。都の広報誌等でのより一層の周知が必要かと思われます。
    (男性 40代 中央区)
  • 誰もが同じ人として尊重されるべきなので、障害のある人への理解促進や差別解消は当然のことながら、そもそもどうしてそのような政策や活動が必要なのかを理解していない人も多い。それらの活動が、社会全体にどのようなメリットをもたらすのか、より具体的に提示していくことで、理想をそのまま吸収・消化できない人たちにも受け入れられていくように感じる。すばらしい理想や理念だからといって、誰もが同じように理解して同意してくれるわけではないことを常に念頭に置き、その上で差別解消や改善策を考えることが重要ではないだろうか。
    (男性 40代 文京区)
  • 条例について誰も反対する人はいないが、その精神を広く浸透させることは容易なことではない。あらゆるメディアや教育機会を通じて理解の輪を広げることが必要だと思う。障害のある方が具体的にどのような場面で困っているのかの実例を知ることで、健常者が声を掛けやすくなるのではないかと思う。
    (男性 50代 北区)
  • ヘルプカードや条例など、知らなかったことが多かったです。以前見たニュースで、コロナ禍でのマスク着用が障害のある方にとって難しい場合があると聞いたことがあります。改めて、知ることの必要性を感じました。都広報は多くの場所に置いてあり、目に付きやすく、手に取りやすいので、告知する場所として良いと思います。小さなスペースでよいので、シリーズの形で毎回具体例を載せ、より身近なトピックになればよいと思いました。
    (女性 50代 あきる野市)
  • 東京都障害者差別解消条例を知らなかった。周りの人にも聞いてみたが、皆知らなかった。広く普及するためにも、SNSやTV、新聞など利用して周知度を上げてほしい。都政モニターになって気付いたのは、都の取組など知らないことが多々あったこと。私に限らず都民が知らないではなく、周知するように伝達方法を考えてほしい。
    (女性 60代 足立区)
  • 障害のある方は、健常者が考えつかないような不便な思いをされることもあると思いますし、いつ自分がその立場になるかも分かりません。人間として平等に生きる権利は誰もが有すべきだと思うので、互いに助け合うような条例は必要で、広く知られるべきだと考えます。
    (女性 70歳以上 多摩市)

(3)環境整備(バリアフリー、ヘルプマーク等)に関すること…78件

  • デジタル化における対応方針なども含めて、条例を定めていただくとよいのではないでしょうか。私は官公庁関連の仕事をしていますが、デジタル化が進むことにより障害者の方が取り残されないように気をつけています。例えば、経費削減のために自治体のタッチパネルが削減され、マウスとキーボードになったことにより、身体的障害のある方の操作が困難になるなどです。
    (女性 20代 荒川区)
  • 障害のある人もない人も、みんなが暮らしやすい街づくりを希望します。
    (女性 30代 練馬区)
  • 人の助け合いも必要ですが、バリアフリー設備の充実も重要だと思います。階段のみでスロープやエレベーターが無い場所も多いですし、障害のある方が自ら行動できるような環境作りが必要だと思います。
    (男性 30代 東久留米市)
  • ヘルプマークは、街なかで見かけることが増えましたが、どういうお手伝いが必要か見た目では分からないです。見守ってくださいなのか、積極的に声掛けしてほしいのか、マークに工夫がほしいです。小学生の子供は、マークの存在を知りません。学校教育で普及できると思います。
    (女性 40代 練馬区)
  • 外出時は必ずヘルプマークとヘルプカードを身に着けています。バスや電車の優先席に座っていると、「お年寄りに席を譲れ」と何回か注意を受けたこともあります。子供が私に席を譲ろうとしたら、親が止めたケースもありました。また、重い酸素ボンベを持ってやっと歩いていても邪魔者扱いされたり、信号機の無い横断歩道でクラクション鳴らされたり、障害者になってヘルプマークの重要さや社会全体の理解が乏しいことを知りました。
    (女性 50代 板橋区)
  • ヘルプカードはとても良い制度だと思います。これを是非もっと宣伝し、一般に普及されるとよいです。困っていない人に「お困りですか?」と聞くのは勇気がいります。手助けをするのに声掛けしやすいです。誰がいつ障害者になるのか分かりません。東京は是非、他県より先駆けて障害者への理解を進める地域であってほしいです。
    (女性 60代 世田谷区)
  • 世の中デジタル化が進んでいますが、障害者への配慮も忘れないようにすることが重要と思います。障害者向けの操作を可能にするデジタルツールも併せて開発提供が必要と思います。
    (男性 70歳以上 練馬区)

(4)障害及び障害のある方と共生社会に関すること…60件

  • 障害者といっても程度には個人差があり、必要な支援や配慮、己と障害との向き合い方も人それぞれである。外見で分かる障害もあれば、そうでない場合もあり、障害をオープンにする人、クローズにしている人もいる。障害者といっても様々な考え方の人がいて、それは健常者にでもいえることである。多数・少数ということに捉われず、全てを解決することは難しくても、世の中の暮らしやすさが向上する足がかりとして、各取組が活用され、その輪が広がっていってほしい。
    (女性 20代 杉並区)
  • 自分自身も障害者であるが、社会の様々な対応について感謝する気持ちを常に持ち、障害者として当然受ける権利と勘違いしないようにせねばならないと考えています。勘違いしている障害者の意見・記事をまれに目にすることがありますが、とても悲しい気持ちになります。
    (男性 50代 墨田区)
  • 息子には中程度の知的ハンデがあります。空間の認知が人一倍乏しく、慣れた場所でもすぐには覚えられません。一見、障害があるようには見えづらいこともあって、周りの方はそのことを知るととても驚きます。練習に練習を重ねた一人通学でも、年に2~3回は迷うことがあり、その都度、全く存じ上げない方々が、とても分かりやすく親切に教えてくださったようでした。あれから20年以上が経った今、息子がこうやって無事に生活できているのも多くの方々のご理解やご協力があったからこそと感謝しております。
    (女性 70歳以上 墨田区)

(5)支援に関すること…52件

  • 一言で「障害のある方」と言っても、お持ちの障害の内容や程度は様々で、支援といっても具体にどうすべきかは難しいなと感じる。ここ数年でヘルプマークが大幅に普及して、なんでもないように見えていた方の中にも障害をお持ちの方が一定数おられるのを実感できるようになったのは良いことだと思う。平常時はそこまで問題なくても、災害時等の周囲も含めて混乱している状況において、何をどうできるかは考える必要があると思う。
    (男性 20代 練馬区)
  • 障害のある方に何か手助けをしたいと思っていてもどうすればいいかわからずに何もできない人は少なくないと思う。そのため、どのような時にどのような手助けが必要かなどを周知する必要があると考える。
    (女性 20代 練馬区)
  • コロナによる新しい生活様式となり、例えば出社して仕事をする形式から、Web会議等を利用したテレワークになると、視覚障害の方などは専用の機材を準備しなくてはならなくなったりと、これまで想定していなかったようなサポートが新たに必要になるのではないかと考えます。
    (男性 30代 江東区)
  • 障害の有無に関わらず、困ったときには誰かに助けを求めればいいし、求められたら可能な限りでいいと思うので、応えればいいと思っています。社会の中で生きていくというのは、そういう当たり前のことの積み重ね、繰り返しだと思いますので。自分にも他者にも寛容になることに尽きると思います。
    (女性 50代 文京区)
  • 障害のある方へどのように接したらよいか分かりません。お手伝いしたい気持ちはいつもあるのです。今後、講座などで、障害のある方とのコミュニケーションの場を設けてもらえると、お手伝いができるようになる気がします。
    (女性 50代 町田市)

(6)教育に関すること…48件

  • 今回、アンケートに回答することや参考資料を読むことで、自分自身が障害のある方について知らないことが多いのだと実感させられた。そのため、学校や職場で障害のある方について理解し、どのようにサポートすればいいのかを学ぶ機会を多く設けていただけると多くの人が障害のある方について理解し、支えることができるようになるのではないかと思った。
    (女性 10代 文京区)
  • 大人になってからだと、差別意識を少なくしたり消すのは難しい面もあると思う。だから、小さい時から、学校や家で、障害の有無は関係なく、みんなで支え合って生活していくことの大切さを教えたり、障害のない人が、誰かの助けになれる喜びを感じることは、とても大事と思う。
    (女性 20代 大田区)
  • 知的障害を持つ姉がいます。障害のある人と関わりを持ったことのない方々が多いようで、姉の言動を見て距離を置いたり、ひそひそと陰口を言っているのを見ると、心が痛みます。障害と一口に言っても、様々な障害があります。それぞれの障害について、どのようなものなのか皆が知る必要があると思います。知らないイコール得体が知れなくて怖いイコール差別につながるのだと思います。例えば知的障害の場合、こだわりが強かったり奇声を上げたりすることがある、人との会話が難しい、親のしつけで改善できない先天的なものであるということなど。これを学校教育、職場研修で全員必ず学ぶようしてほしいです。また、性善説で差別を無くすことは不可能なので、ある程度の罰則も必要かと思います。一定規模以上の事業者が障害者の利用しやすい環境を作らない場合は罰金、障害者に対する差別発言をした場合は罰金などです。
    (女性 30代 世田谷区)
  • 例えば小学生高学年くらいから学校に障害者の方に来ていただき、講習会を開いてもらったり、中学生は障害を持つ同年代の生徒とのディスカッションをしたり、高校生になったら障害者の方がいる高齢者施設や障害のある子供たちの手助けをするようなボランティアをカリキュラムに取り入れるなど、教育を通して理解を深め、障害者との距離感を近づける環境ができればすばらしいと思います。
    (男性 50代 墨田区)
  • 理解促進のためには一人一人意識が向上することが大切だと思います。それには子供のうちから家庭や学校で自然にそういった行動が身に付くための話し合いや行動を大人が示していくべきだと思います。
    (女性 60代 江戸川区)

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