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舛添前知事「知事の部屋」

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海外出張

平成28年6月20日更新

ニューヨーク、ワシントンD.C.市出張の概要・成果

 姉妹都市であるニューヨーク市を訪問し、ニューヨーク市長と意見交換を行うとともに、都が同市に寄贈した東日本大震災からの復興を象徴する福島県の三春滝桜の植樹式に参加するなど、両都市の一層の関係強化を図りました。また、ジャパン・ソサエティー及びジェトロ・ニューヨーク事務所から招待を受けて講演を行い、世界で一番ビジネスのしやすい都市を目指す東京の姿をPRしました。
 米国の首都であるワシントンD.C.では、全米桜祭りの主催団体及びワシントンD.C.市長から招待を受け、1912年に米国に桜を寄贈した東京の代表として、桜祭り関連行事に参加しました。また、ワシントンD.C.市長と会談し、両都市の今後の交流・協力の可能性について意見交換を行うとともに、米戦略国際問題研究所(CSIS)で講演を行いました。
 こうした活動を通じて、東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に、未来へ向けて力強く発展する東京の姿を積極的に発信しました。

出張概要

○期間 平成28年4月12日(火曜)~4月18日(月曜)

○出張人数 16名

○総経費 34,138千円  ※出張者及び経費の詳細はこちら(PDF形式:74KB)

出張先での主な行動と成果

4月12日(火曜)

 午前、成田空港を出発し、現地時間の同日午前、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に到着しました。

 午後、911メモリアルを訪問して献花を行うとともに、911メモリアル博物館を視察しました。

 その後、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長と会談し、両都市が抱える共通の課題等について、幅広く意見交換しました。

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911メモリアルで追悼する知事

ニューヨーク市長との会談の様子

【成果】
〇911メモリアル視察

  • 2001年同時多発テロ事件で亡くなった方々へ哀悼の意を表しました。
  • テロ等を未然に防ぐべく、今後も積極的な危機管理対策を講じることで、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、都民の安全・安心に全力を尽くしていくという思いを新たにしました。

〇ニューヨーク市長との面会

  • テロ対策をはじめ、水素社会実現に向けた取組などの環境分野、街づくり、舟運、交通渋滞対策等に関して幅広く意見交換し、今後両都市が関係を一層強化していくことで合意しました。
  • 姉妹都市として、互いの経験を共有し、情報を交換することを通じて、両都市の関係を一層強化し、世界をリードする大都市同士、Win-Winの関係を築いていくことで一致しました。

4月13日(水曜)

 午前、ニューヨークに所在する一流企業(約300社)のリーダー達によって構成される非営利組織「パートナーシップ・フォー・ニューヨークシティ」の会合に出席し、投資先としての東京の魅力などについて説明しました。

 また、ブルックリン地区最大の公園であるプロスペクトパークにおいて、平成25年に都がニューヨーク市に寄贈した、福島県の三春滝桜の植樹式に参加しました。

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Partnership for NYCで意見交換する知事

桜の苗木を植える知事

 その後イーストリバーフェリーの船上から視察し、ニューヨーク市の舟運事業やウォーターフロント開発など、舟運活性化や周辺の賑わいづくりの参考となる事例の説明を受けました。

 午後、現地メディアのインタビューを受けた後、日米両国の交流促進団体であるジャパン・ソサエティーとジェトロ・ニューヨーク事務所共催の講演会において、「MAKING TOKYO THE MOST BUSINESS-FRIENDLY CITY IN THE WORLD(世界で一番ビジネスフレンドリーな都市を目指す東京)」をテーマに講演を行いました。

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イーストリバーで舟運を視察する知事

ジャパン・ソサエティーでの講演会

 夜は、前ニューヨーク市長であるマイケル・ブルームバーグ氏と面会し、気候変動対策と国際金融の関係に着目した新たな取組などについて意見交換を行いました。

【成果】
〇パートナーシップ・フォー・ニューヨークシティの会合

  • 米国主要企業のCEOに対し、投資先としての東京の魅力、東京2020オリンピック・パラリンピックがもたらす新たなビジネスチャンス、東京が取り組む環境対策をPRしました。
  • 東京はまだまだ閉鎖的であるというイメージを覆し、オープンな今の東京の姿について説明し、理解を得ました。

〇三春滝桜の植樹式

  • 都がニューヨーク市に寄贈した三春滝桜の植樹式への参加を通じ、ニューヨーク市とのさらなる友好関係強化を図りました。
  • 福島県の三春滝桜が東京とニューヨークの絆のシンボルとして、また、被災地復興の象徴として、満開の花を咲かせることを祈念しました。
  • 帰国後すぐに、福島県知事に植樹の報告を行いました。今後も引き続き、被災地の復興を全力で支援していきます。

〇イーストリバーフェリー船上視察

  • 通勤・通学での利用や周辺の賑わいづくりなど、舟運活性化への参考となる事例を学びました。
  • 都では、羽田からの航路など舟運に関する社会実験を行う予定であり、舟運活性化に向けた取組を進めていきます。

〇現地メディア・インタビュー

  • 金融・環境・渋滞のない都市などの都の施策を紹介し、東京の魅力をPRしました。

〇ジャパン・ソサエティーでの講演

  • ビジネスの中心であるニューヨークから、東京2020オリンピック・パラリンピック、さらにその後を見据えた東京の目指すべき姿について発信し、東京のプレゼンス向上を図りました。
  • (※)講演の様子がジャパン・ソサエティーのホームページに掲載されました。

〇ブルームバーグ前ニューヨーク市長との面会

  • ニューヨークと東京の共通課題や、気候変動対策と国際金融の関係に着目した新たな取組等について意見交換を行いました。

(※)・・・訪問後、成果につながっているもの


4月14日(木曜)

 午前、ウォール街にあるニューヨーク証券取引所を訪れ、同取引所の幹部と東京国際金融センター構想の実現に向け、意見交換を行いました。

 その後、廃線を利用し、市民の憩いの場や観光の名所となっているハイラインと、昨年5月にハイラインに隣接する場所に移転したホイットニー美術館を視察し、市街地の再開発、再活性化の取組について説明を受けました。

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ニューヨーク証券取引所で鐘を鳴らす知事

ハイラインを視察する様子

 午後、ニューヨークのラガーディア空港を出発し、同日午後ワシントンD.C.のロナルド・レーガン空港に到着しました。

 ワシントンD.C.到着後、米国の首都であるワシントンD.C.のミューリエル・バウザー市長と会談し、教育分野などで協力関係を深めていくことに合意しました。

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ワシントンD.C.市長と会談する知事

【成果】
〇ハイライン、ホイットニー美術館視察

  • 廃線を利用し市民の憩いの場や観光の名所となっているハイラインでは、観光や文化と街づくりが一体となり、相乗的に魅力あふれる街並みが創出されている様子を視察しました。今後の都における市街地再開発や再活性化、PPP(官民協力)による都市づくりの参考としていきます。
  • 最先端のコンテンポラリー・アートの主要拠点であるホイットニー美術館では、若手アーティストの育成にも力を注ぐなど、意欲的な取組を進めており、今後の東京における芸術文化の振興に向けて、参考にしていきます。

〇ワシントンD.C.市長との面会

  • 今回の訪問を機に、両都市間の学生交流等を進めていくことで合意しました。日米両国の首都間で、若者の交流を行うことは、国際化を目指す東京にとって大変有意義であり、今後、具体的な取組に向けて検討していきます。
  • ワシントンD.C.は、持続可能な都市へ向けた施策を積極的に推進しており、今後、互いの経験やノウハウを共有し合うことで、C40メンバーである両都市の交流・協力関係を構築していきます。  
  • (※)相互学生交流を行うために、検討を開始しました。

(※)・・・訪問後、成果につながっているもの


4月15日(金曜)

 午前、現地メディアのインタビューを受けた後、地球環境ファシリティ(GEF)の石井事務局長と面会し、世界の大都市が環境問題で連携する必要性について意見交換を行いました。

 午後、米戦略国際問題研究所(CSIS)において、「TOKYO AT THE FOREFRONT:TACKLING THE COMMON CHALLENGES FACING THE WORLD'S LEADING CITIES(世界の主要都市が直面している共通課題に対して、その最前線で取り組む東京)」と題して講演を行いました。

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CSISでの講演の様子

 夜には、全米桜祭り(1912年に、当時の尾崎行雄東京市長が、桜を寄贈したことを記念して行われるイベント)の公式晩餐会に招待され、温かい歓迎を受けました。晩餐会では、今年の全米桜の女王を選出するとともに、東京の代表としてスピーチを行い、我々は桜を象徴とした固い絆で結ばれていると挨拶しました。

【成果】
〇現地メディア・インタビュー

  • 水素社会実現に向けた取組など、都の環境施策を中心に紹介し、東京の取組をPRしました。

〇地球環境ファシリティ(GEF)事務局長との面会

  • 世界の大都市が環境問題で連携する必要性について意見交換し、GEFが実施する「持続可能な都市支援プログラム」に都が協力し、参加することで合意しました。
  • (※)「持続可能な都市支援プログラム」における都の協力について、協議を開始しました。

〇米戦略国際問題研究所(CSIS)での講演

  • 世界の知識人が集まるワシントンD.C.から世界に向けて、持続可能な環境とエネルギー、持続可能な経済成長、持続可能な社会の実現を目指して東京が取り組む施策を紹介し、未来に向かって力強く発展する東京の姿を発信することで、東京のプレゼンス向上を図りました。
  • 都市の持続可能性の問題にしっかりと取り組まなければならないと いうメッセージを、多くの政府関係者やCSISで勉強している学生に伝えることができました。  
  • (※)講演の様子がCSISのホームページに掲載されました。

(※)・・・訪問後、成果につながっているもの


4月16日(土曜)

 午前から、全米桜祭り関連行事に参加しました。午後は、ストリート・フェスティバルに参加し、桜がつないだ東京とワシントンD.C.の友好関係の歴史について触れながら、ぜひ東京にお越しいただきたいと挨拶しました。また、「&TOKYO」を紹介する東京ブースで、東京の観光PRを行いました。

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ストリート・フェスティバルで挨拶する知事

東京PRブースでの様子

 その後、ナショナル・プレスビルディングにて、今回の米国出張を振り返り、記者会見を開きました。

【成果】
〇全米桜祭り

  • 東京から寄贈した桜を契機として始まったイベントへの参加を通じて、東京をPRするとともに、東京さらには日本のプレゼンスを高めることができました。
  • 桜祭り関連行事における挨拶等を通じて、東日本大震災の時の米国からの支援や熊本の地震に対する米政府の支援の申し出にお礼を述べました。
  • 東京ブースにおいて、自ら先頭に立って、東京の魅力発信と日本文化の紹介を行うなど、東京の観光を積極的にPRしました。  
  • 今後も日米両国の首都同士、ワシントンD.C.との連携を深めていきます。

 知事は、4月17日(日曜)午後にワシントンD.C.ダレス空港を離れ、4月18日(月曜)午後に成田空港に帰着しました。


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