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舛添前知事「知事の部屋」

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記者会見

平成28年2月16日更新

舛添知事定例記者会見
平成28年2月16日(火曜)
14時00分~14時30分

知事冒頭発言

1 「東京都女性活躍推進白書」の策定について

【知事】私の方から3点ございます。まず第1点目ですけれども、「東京都女性活躍推進白書」を策定いたしましたので、お知らせをいたします。
 この白書は、東京の女性の活躍に焦点を絞り、女性が職場や地域社会など、あらゆる場で活躍し、女性はもとより、男性もいきいきと豊かに暮らせる社会の実現を目指したもので、自治体でこういう白書を作るのは我々が初めてということであります。
 白書では、東京の女性の現状と課題をまず把握して、その上で、東京で活躍する女性たちのエピソードも集めるなど、現場の実態にも学びながら、課題解決に向けた提言を行っております。
 かつていろいろなところでご紹介したと思います。最初は東京だけの通勤時間を調べていたのですけれど、結局、神奈川とか千葉とか埼玉に住んでいる人がおられるので首都圏で。皆さんも住んでいるかもしれません。東京をはじめ首都圏で働く人たちの通勤時間が68.7分です。これは片道で約70分ですから、実感としてもそうですよね。少し郊外から来れば、朝のラッシュ時に1時間10分かかっているし、帰りもそうです。
 それから、もう一つ、何時に家に帰るのといったときに、東京が最悪で、男性は午後8時半、女性は午後6時半ということなのですけれども、全体と比べて一番帰りが遅いので、それは通勤時間長いということもあります。地方の10分で車で帰るところと比べたら、そこで約1時間違う訳ですから、そういう状況だということであるので、これも非常に大きな問題です。
 さらに、共稼ぎであっても、結局、家庭生活での負担が女性に偏っているということで、主に女性が担当しているのが24.2%。主に男性がというのは1%しかいません。分担しているのが15.5%で、やはり、女性が担当しているのが一番多いのです。
 そのために、女性が出産、育児、介護などに直面すると、やはり家庭生活の負担が増して、結局、仕事やめてしまおうか、ということになってしまう。そこで、そうならないために、「家庭もちゃんと、仕事もちゃんとやりたい。キャリア継続したい」という女性を応援する必要がある。
 また、今度、意識の調査をしてみたのですが、都内企業の女性活躍推進に向けた取組と従業員の意識なのですけれども、両立支援制度を整備している企業の従業員は、やはり満足度は72.6%で高いのです。そうでないところは41.7%なので、やはり会社にしても、こういうことをきちんとやるということは、女性の働く意欲、仕事の満足度を高めるということで、ワークライフバランスの実現に向けてやるべきだと思っております。
 そのほか、この白書で、身近な地域で活動している女性の事例が掲げてあります。どういう可能性があるかということでありまして、それから、こういうことを含めまして、提言として、これからこういう方向性を目指したいというものを3つ挙げてあります。
 まず最初なのですけれども、「意欲と能力に応じて多様なチャレンジができるまち・東京」を目指すということで、東京のいいところである、豊富な雇用機会があり、それから教育資源も豊富にあることを活用して、女性が自らの意思に基づいて多様なチャレンジができるように応援していきたいと思っております。
 それから、もう一つは「ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方が選択できるまち・東京」。それぞれの個人の自由に応じて、柔軟に仕事ができるような社会の意識改革も必要だと思っておりますし、特に、育児・家事への男性の参画が不可欠だと思っております。
 3つ目の提言ですけれども、「地域の課題解決に向けて多様な担い手が活躍できるまち・東京」ということで、東京の女性が持つ地域社会への参加意欲と、地域の課題を結びつける。女性と地域の関わり合いを通じて女性の活躍の裾野を拡大していく。自分の親が住んでいるのだけど、関西に住んでいる。では、どうするかといったら、ちょっと赤ちゃんを見てほしい、などというときに、やはり隣近所さんなのです。だから、地域社会だと思います。
 この提言に沿いまして、取組を具体化して、東京の女性活躍推進に向けて、地域や社会、都民と一体となって全力を挙げて取り組んでいきたいと思っています。
 この白書は、今日からホームページで公開しますが、まだ印刷途中ですけれども、3月下旬に本編、それから短くした概要版を販売いたします。本編が500円、概要版が100円ですので、是非ご活用いただきたいと思います。記者の皆さんも女性の方が半分ぐらいおられると思いますけれども、物わかりの悪い男性のパートナーがいれば、100円で買って、これを読めとおっしゃっていただければと思います。
 ぜひ頑張って女性活躍推進白書を初めて出した自治体なので、それなりの取組を今後やっていきたいと思っております。生活文化局の方に詳細は聞いていただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

2 「東京都多文化共生推進指針」の策定について

【知事】それから、次のテーマに移りたいと思います。次は、多文化共生の話なのですけれども、日本人と外国人が共に活躍できる社会を築くために、「東京都多文化共生推進指針」を策定いたしました。これをご紹介します。
 東京にどれぐらい外国人が住んでいるかなのですが、1300万人のうち、45万人住んでいて、3.3%は外国人です。100人いたら3人は外国人だということで、今年の1月現在の数字なのですけれど、昨年1月から1年間で3万2000人増えていて、今後も増えていくことが予想される。特に2020年のオリンピック・パラリンピック大会を控えて、世界中から注目されておりますし、一生懸命、今、グローバル都市を目指していますので、働くために、またいろいろな生活をするために東京に来られる方が多いと思います。そのためには、外国人も含む全ての都民が安心して生活して、さまざまな活躍の場で、能力を最大限発揮できる環境を整えるというのが不可欠であります。
 それで、少し考え方を変えようというのは、普通、多文化共生というと、「共に生活する」という考えだったのですけれど、これをさらに発展させて、「日本人も外国人も共に参加・活躍する」というような、もっと前向きなイメージの多文化共生指針を策定いたしました。
 どういう構成かというと、「多様性を都市づくりに活かし、全ての都民が東京の発展に向け参加・活躍でき、安心して暮らせる社会の実現」という基本目標で、3つの政策目標がある。
 一つは「日本人と外国人が共に活躍できる環境の整備」。我々が海外に行ったときもそうですけれど、海外から来られると、外国人はやはり生活面でのサポートが必要であったり、特に子供の学校をどこにするかというのは非常に大きいので、そういうことの支援を行いたい。
 それから、やはり楽しい生活を送らないといけないので、「安心して暮らすことができ、また生活を楽しむために必要なサポートの充実」で、「美術館がどこにあるか、どういうコンサートをやっているか、それから、少しスポーツしたいのだけれど」、ということの情報も提供します。
 それから、世界一の都市を目指しているわけですから、「グローバル都市にふさわしい、多様性を尊重し、共に支え合う意識の醸成」ということで、まさにオリンピック・パラリンピックの理想である、国籍とか人種とか宗教とか、そういうもので判断するのではなくて、寛容な心で相手を受け入れる、同じ東京都に生活する人間として支え合う、という方針にしたいと思っています。
 私がヘイトスピーチはだめだ、と言うときに、いつもお話ししているように、そういうことができないまちというのは、オリンピックやパラリンピックを開く資格はないと思っていますので、是非、多文化共生社会を実現したいと思います。
 3月中には英語版も作成したいと思っていますので、これを都内の大使館などにも配布したいと思っています。
 この件の詳細は、生活文化局にお尋ねいただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 C40「クライメット・ポジティブ開発プログラム」への参加について

【知事】3番目の話題ですけれど、これは環境問題です。「JR品川車両基地跡地開発」をC40の「クライメット・ポジティブ開発プログラム」に参加させるということです。
 パリに行ったときの話だと思いますけど、C40というのは気候変動対策を推進する世界の都市間のネットワークで、現在80を超える世界の大都市が加盟し、温室効果ガスの排出削減に取り組んでおります。東京都も2006年に加盟している。
 この「クライメット・ポジティブ開発プログラム」というのは、C40が認証して、低炭素都市の実現に向けてモデルとなる開発事業を認証していくという制度です。省エネの徹底や再生可能エネルギーの積極的な利用などによりまして、温室効果ガスの排出を「ゼロ以下」にすることを目指す開発でありまして、それぞれの都市の気候変動政策に合致するものが対象となっております。
 このプログラムは、開発の進捗に応じて、まず「候補者」、「参加者」、「建設中」、「クライメット・ポジティブ達成」という4段階になるのですけれど、今回、「候補者」として認められたということで、だんだん進んでいくと、それぞれ審査して認証されるということであります。
 現在どれぐらいのまちで、どういうことをやっているかというと、ロンドンとかシドニーの17都市の開発プロジェクトが、このプログラムに参加しておりまして、品川の開発は日本で初めての参加プロジェクトとなります。
 具体的にどうするかということでありますけども、新駅が田町と品川の間にでき、品川シーズンテラスなどができていますけれど、今回、認証を受けまして、最先端の建築物の省エネ対策や食品廃棄物のバイオマス化、それから、周辺地域へのクリーン・エネルギーの供給などの導入について、JR東日本が具体的な検討を行っていると。我々東京都としても、技術的な協力・支援を行って、先進的な気候変動対策をやる、低炭素化の都市を造るということで、この事業者と連携してやりたいと思っています。
 こういうことを通じて、「世界一の環境先進都市・東京」としての取組を、世界に向けて発信したいと思っております。
 この点の詳細につきましては、環境局の方に尋ねいただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】幹事社、朝日新聞の吉浜です。幹事社から2点あります。1点目は女性活躍推進白書なのですけれども、自治体の中で、初めてこのような白書を出したということで、データ分析や3つの提言などありますけれども、知事から見て一番の売りというのでしょうか、これを一番打ち出したいというポイントは何かありますでしょうか。

【知事】最初は、やはり現状分析がしっかりしないといけないと思うので、先ほどの通勤時間などもそうなのですけれど、最初、東京都に住む人だけを作っていたのですけれど、「ちょっと待てよ、お勤め先は東京であっても埼玉、千葉、神奈川に住居がある人がいるじゃないか」ということで、特に、まず何が課題かというのを冷静に分析したというのが1つあります。
 それから、女性がまず就職して、結婚、出産、育児。それから中年になると今度は介護をしないといけない立場になる。それから、老後ということがあるので、そのライフステージに合わせて、章立てをしていまして、第1章の就職から始まって、今言った結婚、出産、育児が第2章、そして、例えば最後の5章あたりで「60代からどうするか」と。
 それから、「何か人ごとじゃない。これ、私と同じじゃないか、私も同じだわ」と、こう思えるように、実際にインタビューを通じて、「私は実は派遣社員から、こういうことで正社員になったのよとか」、「いや、こんな苦労したのです」というものを載せた。そうすると、やはり自分も今非常に困っているのだけれども、ああ、同じ方がいるということが分かる。それから、職場の中で、自分の上司がそういう理解があるかどうかとかいうのも非常に。先ほどの、会社がきちんとやっていれば満足度が高いという調査も出したということで、例えば、どうすれば会社としていいかというヒントも入っているし、いろんな観点からご活用できるようにという形で、それがセールスポイントだと思っております。

【記者】JR品川車両基地の、C40の認証なのですけれども、このような日本初の取組ということなのですけれども、都内で、こういった候補地として、他にどういったところを考えているかというのを教えてください。

【知事】今のところ、いろいろなところがあり得ると思いますけれど、4段階の中で、とりあえずまず候補ということでやりましたので、あとはむしろ、今から開発するところがたくさん出てきます。そういうことを含めてやっていきたいのですけれども、例えば、レガシーとして選手村などはどうかといっても、ちょっとこれは、その後マンションとして分譲するというような事情があるので、なかなか動かすのが難しいと思うのです。だから、そういう意味で、その地域全体を、大きな計画をつけてやっていくところからやるしかないかなと。
 だから、今からやるというのは、一つ一つ考えながら、しかし、C40の認証をされるかどうかは置いておいても、やはり都市計画をするときに、こういう環境に優しいとか気候変動に対応できるということをやるのは、もう当然のことだと思うので、極論すれば、これからの開発は全て認証してもらえるぐらいのつもりでやるという心構えでやりたいと思っています。

【記者】日本テレビの久野村です。午前中の観光の有識者会議についてお伺いしたいのですが、活発な議論がされていたと思うのですけれども、知事として印象に残ったお話や、特に参考になった話ですとか、あと、もっと聞きたかった話ですとか、会議の総論というか、をお願いします。

【知事】はい。出席になった方はお分かりだと思いますが、みんな最先端のその分野の専門の方々がおられたし、今日は総花的にならないように3つのテーマに絞ってやりました。そういう意味では良かったかなと思っていますけれども、例えば、観光客は2000万人になって増えているというけれども、結局、何人かから指摘があったように、外国人が増えても、日本人は減っているではないかというような点は、やはり全体として見ないといけないので、それはやはり景気が悪いとかいうようなこともあるかもしれないです。
 それから、爆買いで、旧正月に中国人がいっぱい来たけれど、その分、日本人がいなくなっているという。全体のパイが広がらないと困るというのと、それで、澤田さんが言っていたのか、あまり急がないで、質の高い形で増やしてくれというのも、そうだと思います。
 それから、タクシーをUBERよりも、自動運転で対応した方がいいのではないかとか、そういう、なかなか思いつかないような話が出てきたのと、それと、クルーズについていうと、やはり横浜か神戸に負けているなという感じが否めなかったので、それは少し港の埠頭を整備して、臨時でも使えるということをやろうとしています。
 それから、やはりホール・劇場問題というのは非常に大切なので、その中で、官だけではなくて、民間の活力を使うということが非常に重要だというような提言もありました。
 それと、ライトアップ自体が町の顔になるという光の効果、そういうこともありましたので、次回、また3つぐらいのテーマに絞って続けていきたいと思いますし、具体的な政策として、いいものは、どんどん取り上げていきたいと思っていますので、皆さん方にも、非常に参考になったと思っています。

【記者】すいません。もう1点で、委員の方から提案があった内容で、既に、実は都が手をつけているものとか、検証段階に入っているものとかがあったと思うのですけれども。そういうものを、実際に委員の方が提案してくださったような、実効性のあるものにしていくには、今後、どういうふうに政策を進めていくことが重要だとお考えですか。

【知事】ウォータータクシーは、この前、皆さんもごらんになったように、黄色いタクシーが動き始めます。それで、要するに、実際に通勤に使えないのかと。
 私は、だから、先ほど申し上げたように、築地と豊洲の間は船で行くのが一番速いので、これはニーズがあると思います。それと、運河沿いのところに、船で行っても、JRでも、地下鉄でも、その駅の前に船着場があるというのは、限られているのです、両国や浅草などに。そうすると、例えば田町の駅のそばの運河沿いに、ウォータータクシーステーションを造れば、そこまで自分の家から、ウォータータクシーに乗ってきたら、もうすぐ田町の駅だと。ここから都内のどこへでも電車で行けるということが可能になりますので、やはり船着場の整備を、特に運河沿いにやるというのは、非常に重要です。
 それから、臭い、汚いというのは、日本橋の船着場のところを見れば分かるのですけれど、何かヘドロがたまったり、これを何とかしたいなと。ただ、完璧に流すとなると、お堀からの水の還流とか、いろいろな、全体の東京の水路のことを考えないといけないのですけれど、少なくとも、目につくところだけは、2020年までには、しゅんせつするとか何とかしたいと思っていますので。それでも、お堀がよどんでいますね。あれも今、循環させて、良くしていますので、少しずつ、いい方向には向かっていると思っています。
 それと、先ほど申し上げましたように、クルーズ客船の受け入れについては、6つぐらいの埠頭も臨時に使って。7万トンを超えるものは、レインボーブリッジの外側でないと無理で、ゲートブリッジもそうなのですけれども、しかし、そういう制限はありますけれども、それを縦横無尽に使えば、クルーズシップがホテルシップとしても使えるので、特に舟運については、かなり実現できるかなと思っております。
 それから、ライトアップで、公園がすばらしいというのですけれども、これは浜離宮について言うと、ウィリアム王子様がいらして、ライトアップを行いました。今後、少し、恒常的なライトアップができるかどうか。
 非常に難しいのは、例えば皇居とか、上野の森とか、ライトアップするのは良いのだけれど、小鳥が眠れなくなるのです。だから、ゾーニングをして、同じ上野の森でも、小鳥が寝るところは暗くしてやる。しかし、近代美術館とか西洋美術館とかのところ、芸大の美術館とかは夜になると、襲われるのでないかと思うぐらいに暗くなってしまうのです。だから、そこはライトアップするとか、細かく、そういうゾーニングをすることも入れて、石井さんが言っていたように、ライトアップのマスタープランは、やはり作る必要があるかなと思っていますので、既に実行していることも含めて、かなり、実際の政策につながる話が、たくさん出ていたと思っています。

【記者】東京新聞の石川です。恐れ入ります。18歳に引き下げられます選挙権年齢の件で、関連して伺います。先日、私どものインタビューを受けていただいたチョウカンヌのインタビューというのも、いかに若い世代にアプローチするかの試みの一つなのですけれども、やはり今後、18歳に選挙権年齢が引き下げられたときに、いかに都政をわかりやすく伝えていくかという試みも必要になってくると思うのですけれども、例えば税金一つをとってみても、なかなかわかりにくいと思うのですけれども、かつて、大学で、学生さんに教えていらした経験もある知事に、いかに都政を分かりやすく伝えるかという腹案がございましたら、教えてください。

【知事】非常に、それは私も同じ気持ちで、ああいうチョウカンヌのように、分かりやすく書いてもらえると、非常に良いです。
 それから、それぞれの新聞社の皆さん方も、それこそ、小学生新聞から始まって、年齢層に応じたものをやってくださっているので、ああいう試みは、是非続けていただきたいと思うのですけれど、ただ、問題は、学校教育の場でやるときに、非常に難しい問題が起こる訳です。つまり党派性をどう排除するかという要請と、しかし、ある程度の党派性は認めないといけないことをどうするか。
 どこかの高校でやっていたように、模擬投票などをやって、実際に、高校生が各政党の考え方などをいって、誰に投票するかみたいなものをやりました。私は、ああいうことは、どんどんやってもいいと思うのです。
 だから、その中で、例えば税制などは、やさしく解説することはできると思います。だけど、どこまで、いわゆる中立性の名のもとに、学校教育でやれるかというのは、非常に難しいなと。特に、これは私がやる分には、ある程度、バランスとってやりますけれども、現場の高等学校の先生がやるときに、ちょっと右寄り過ぎるとか、左寄り過ぎるとかいうような話が出てくると困る。
 だから、基本は義務教育の社会科の授業、高等学校もありますから、こういうもので、憲法とか、基本的なことをしっかり教える。憲法を教えるときだって、これは非常に難しいのですが、そういう中で、やはり都政の仕組みとかをやっていきたいので相当難しいし、実際に、この参議院選から18歳に引き下げてやったときには、多少の混乱はあり得ると思います。
 しかし、かといって、これはもう国会でしっかり決まったことなので、それを乗り越えてやる知恵がないといけないので、私は、若い人はきちんとした判断能力を持っていると思うので、きちんと大人として対応する。あとは君らが判断しなさいと、こういう材料を与えればいいと思っています。
 ただ、これは私自身も、これがベストだというものを、まだ持っていませんので、これはやはりメディアの力が非常に大きいと思います。要するに、ソーシャルメディアも、ネットワークも使って、是非、新聞の皆さんなどが、そういう試みをやっていただいて、東京新聞で言うと、日曜日に絵解きで、百科事典みたいなもの、あれは非常に良いです。ですから、ああいう形で、例えば他の曜日に、18歳選挙権を前にということで、解説していただいたり、私の記者会見の記録は載せなくてもいいから、東京新聞の東京版のところに、石川さんの筆で、そういう解説を書いてもらったほうが、よほど役に立つと思いますので、また、ちょっとこれはいろいろ、お互いに意見交換しながら、やっていきたいと思います。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)


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