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舛添前知事「知事の部屋」

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記者会見

平成28年2月26日更新

舛添知事定例記者会見
平成28年2月26日(金曜)
14時00分~14時31分

知事冒頭発言

1 「東京防災」の販売再開について

【知事】私の方から、冒頭3点ございます。
 まず第1点、「東京防災」の本ですが、販売を再開しますので、お知らせをいたします。「東京防災」につきましては、在庫切れによりまして販売を一時休止していました。このたび、増刷により在庫が確保できましたので、3月1日(火曜日)から販売を再開するようにいたします。お値段の方は、引き続き140円(税込)です。
 今回の販売再開に当たりましては、より多くの書店などにご協力いただきまして、都外も含めた幅広い場所で「東京防災」を購入していただけることとなりました。例えば、東急ハンズとか東京駅の構内とか羽田空港などでも買えるようになりましたので、ご利用いただきたい。具体的な販売書店などについては、東京都の防災ホームページでお知らせをいたします。
 また、さらに多くの書店で今後購入可能となりますように、「東京防災」を販売していただける事業者を今日から募集をいたしますので、是非、私も売りたいという方はお申し込みいただきたいと思います。
 この点の詳細は総務局にお尋ねいただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

2 「アフリカフェア in 多摩動物公園」の開催について

【知事】それから、2番目のテーマですが、「アフリカフェア in 多摩動物公園」というものを開催しますので、お知らせをいたします。アフリカ原産の動物たちが数多くいるところが、多摩動物公園なのですけれども、3月26日、27日の週末のこの2日間に、アフリカをより身近に感じられる「アフリカフェア in 多摩動物公園」、ポスターにはゾウ、キリン、チンパンジー、チーターが出ていますけれど、それを開催します。
 このフェアは、約20カ国のアフリカ大使館の参加、協力を予定しておりまして、各国の文化、観光情報の紹介、アフリカ音楽の演奏、それから、アフリカ料理の提供など、アフリカを体感できる内容となっております。3月26日(土曜日)に開催する「野生動物のふるさとアフリカの今とこれから」ということをテーマとした記念シンポジウムは、日本でもおなじみの元ギニア親善大使のオスマン・サンコンさんの基調講演も予定をしております。このフェアが、アフリカ各国とのさらなる友好を深めるきっかけとなればと思っています。
 それから、もう一つ、「ライオンバス」は非常に親しまれてきましたけれども、この発着場の耐震化に伴う工事のため、3月末をもって当面の間、休止となりますので、春休みの機会に、お乗りになりたい方は、多摩動物公園に是非遊びに来ていただければと思います。
 この件の詳細は建設局にお尋ねいただきたいと思います。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 「東京マラソン2016」の開催について

【知事】それから、3番目ですけれど、いよいよ日曜日に迫った「東京マラソン2016」です。これが10回目の記念大会となりますが、リオ・オリンピック・パラリンピックの日本代表の座を争うレースとして開催することになりましたので、非常に楽しみであります。男子マラソンの方は、歴代世界2位の記録を持ちますエマニュエル・ムタイ選手、女子マラソンの方は、2014年のロンドンマラソン優勝者のエドナ・キプラガト選手ら、世界の一流の選手が参加します。
 我が日本勢なのですけれども、前回大会で自己最高記録を記録しました今井正人選手、それから、2012年東京マラソン2位の藤原新選手など、国内有力選手が迎え撃つことになります。
 次に、車椅子マラソンの方では、海外からは昨年11月のニューヨークシティマラソンの男子優勝者でありますエルンスト・バンダイク選手、それから、女子優勝者のタチアナ・マクファーデン選手など、世界の強豪が参戦いたします。
 日本側ですけれども、昨年の東京マラソンの男女の優勝者なのですけれども、日本記録保持者の男子の方は、洞ノ上浩太さん、それから、女子は世界記録保持者の土田和歌子さんが出られるということで、豪華な布陣になりました。当日は、マラソンと車椅子マラソンの双方で世界と日本のトップランナーがしのぎを削る世界最高峰のレースとなると思いますので、是非期待してもらいたいと思います。
 それから、エリートランナー以外では、今年も、東日本大震災の被災地であります岩手・宮城・福島の3県から高校生100人を10キロメートルレースに招待しておりまして、一緒に楽しんでいただければと思っております。
 さらに、外務省がブラジル・リオからマラソン選手5名を招聘して、一緒に走ることになりました。リオの次は東京なので、そういう意味で、両国の友好関係がスポーツを通じて深まることを期待しております。
 それから、毎回ご尽力いただいていますけれど、ボランティアは今年も1万人を超える方に、給水とか手荷物預かりなど、様々な場面で活躍いただくことになっております。身体に障害のあるボランティアの方も、例えば、フィニッシュエリアなどで大会をボランティアとしてサポートしてもらうということで、当日、私も現場でいろいろお話をお伺いしたいと思っています。
 それから、海外からたくさんの参加者がお見えになりますので、多言語対応ボランティア700人を対応させるということで、今回、救護所に、初めてなのですけれども、翻訳アプリを導入して、緊急のときにもそれを使って、ちょっとお腹が痛いとか、そういうことがコミュニケートできるようにしたいと思っています。警視庁では、この前、私も試しましたが、日本語で話すと、英語とか中国語で翻訳して出てくるメガホンを警備に使いたいと思っています。
 それから、楽しくないといけませんから、マラソン祭りではフィニッシュエリアをメーン会場として、コース沿道28カ所で音楽とかダンスとか民俗芸能などのパフォーマンスをして、ランナーを応援して、大会を盛り上げたいと思っています。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
 さらに、食べる方も、フィニッシュ地点の東京ビッグサイト付近で、「東京味わいフェスタ2016 in 臨海副都心」ということでやっておりますので、スポーツを楽しみ、また、おいしい東京の食材を食べていただければと思っています。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
 それで、新しいロゴマークのもとに、ランナー、ボランティア、観客が一体となって、「東京がひとつになる日」の合い言葉で大会を盛り上げたいと思っております。私も1日中、朝からつき合いますので、皆さん方も是非いらしていただければと思います。
 詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局に聞いていただければと思います。

質疑応答

【記者】幹事社、朝日新聞の吉浜です。幹事社からは、3点ご質問があります。
 1点目は、防災の関連です。防災ブックを再び売り出すということで、都民を中心に意識が高まっていると思うのですけれども、帰宅困難者対策のことなのですが、帰宅困難者を受け入れる企業に対して、今、都は6分の5、備蓄の補助というのをなさっていると思うのですけれども、なかなか備蓄の補助を受けるには若干ハードルが高いという話もありまして、これから東日本大震災から5年もたって、備蓄の更新時期に当たるということもありますので、こういった補助が受けやすくするような、何か取組とか対策とか、何かお考えありますでしょうか。

【知事】今の備蓄補助の状況は若干厳しい、おっしゃるように。一つは、Business Continuity Plan(BCP)というのを策定してくださいと。それから、もう一つは、区市町村と協定を結んでくださいと。それから、ほかの方を助けるのも当然なのですけれど、従業員分の備蓄を確保してくださいと。これぐらいの条件を満たさないと、災害時に一時滞在施設として使えないのではないかと、それは当然なのです。ただ、そこまでやってということになりますから、少し備蓄するものを何にするかということを見直すような取組をやりたいと思っております。
 それから、前から言っている、何か起こったときの損害賠償をどうするかという問題も、今、国と鋭意やっていますので、こういうことを片づけながら条件緩和をして、できるだけ補助をしたいと思っております。具体的に言うと、例えば、トイレとか毛布とか、4品目ぐらい一括してでないと補助対象にしないというのを、個別でもいいではないかと。例えば、毛布について補助をするとか。それから、食べ物も、3日分まとめてとしていますけれど、足りない日にち分をあげるということでいいではないとか、そういう形で、ペットボトルも3日分というのは、1日が3リットルですから、9リットルまとめてでないと補助をしないというけれど、3リットルずつでもいいではないかと、こういうことを少しずつやりながら条件緩和したいと思っています。

【記者】2点目は、国勢調査です。今日、総務省が発表しまして、2015年の国勢調査で、日本では初めて人口減になりましたが、東京は1351万人と前回よりも増えております。言ってみれば、東京一極集中というのが進んでいるようにも見えるのですけれども、この結果についてのお考えをお願いします。

【知事】つぶさに見ますと、増えたのは、東京もそうですけれど、愛知県、埼玉県、神奈川県、福岡県、滋賀県、千葉県、沖縄県と、この8つなのです。だから、そういう意味では、都市圏、沖縄県や滋賀県も入っていますけれども、そういうところが増えている。それから、逆に都市圏でも、大阪府が68年ぶりに減っているということで、細かい分析をやってみないといけないと思いますけれども、我々は粛々と必要な政策をとっていくということしかないと思っております。それ以上のことは、今、特別申し上げることはありません。

【記者】3点目なのですが、調布飛行場の件で、昨日、都議会でもありましたけれど、運用ルールを変えて、もう少し安全対策を強めていこうという話になったかと思うのですけれども、これは、条例改正をすれば、義務というのはもう少し強まると思うのですけれども、そういう条例を改正する意向があるかどうかというのが1点と、あと、やはり自家用機の解除というところはどのようにお考えかというのを教えてください。

【知事】条例というのは、やはり全都民に網をかけるので、自家用飛行機に乗るというのは、ほんの限られた人なので、やはりこういうのは条例化にふさわしくないというか、適合的でない課題だと思っております。しかし、条例化までは考えませんけれども、しっかりとこのルールで安全対策をやれということは徹底したいと思っております。
 それから、もう一つ、何とおっしゃった?

【記者】安全対策を強化した上での自家用機の、今、自粛している。

【知事】これも、今、地元の方々、専門家の方々と議論をしていますので、どういうふうにするかというのは、今のところ、まだ決めていません。白紙の状況です。

【記者】少し補足なのですけれど、先ほどの条例改正というのは、調布飛行場の利用に関する条例というものがあって、そこで運用ルールというのも盛り込めるのではないかという指摘です。

【知事】改正をやらなくても、運用ルールを盛り込まなくても、今は限られた利用者ですから、徹底して、機体の整備はちゃんとなっているか、それから、この前のように、ひょっとしたら遊覧飛行ではないかとか、いろいろな疑いあります。そういうことをきちんとチェックしていく方が、むしろ実際の効果がある。だから、条例改正までやらなくても、それできちんと対応するべきだというのが今の考え方です。

【記者】NHKの中島です。国勢調査の件で追加でお聞きしたいのですけれども、東京都として、前の国勢調査をもとに、平成24年で人口予測をしたところ、多摩と島しょ部に関して言うと、2015年の段階でピークに達して、人口減少が始まると見られていたのですが、今回の調査を見ると、多摩、島しょ部でも増えていますし、予測以上に23区の部分も人口が増えています。これについてはどう受けとめていらっしゃいますか。

【知事】4年後にオリンピック・パラリンピックも開かれますし、全国的に見れば、そういうことで経済の状況は非常に良いということもあります。どこに住所を選ぶかというのは、日本国憲法で決められた基本的人権ですから、来るなとか来いと言うわけにいかないのですけれど、非常に経済が上向きになっているということが、多摩、島しょ部も含めて反映されているのかなという、私の受けとめはそういう感じです。

【記者】時事通信の安延です。日銀のマイナス金利政策と都の財政運営との関係で2点ほどお聞きしたいと思うのですが、長期金利が、今週に入って、過去最低を更新したということで、今後、当面、国債だけではなくて、地方債の金利の利回りが低水準で推移することが予想されるのですけれども、都債発行とか、都の公金運用とか、両面から見たときに、マイナス金利政策が都の財政運営にどういう影響を及ぼすとお考えになるかというのがまず1点。
 それから、もう1点、公金運用の方なのですけれども、昨年、公金管理計画も既に新しい運用方法、多様化を図っているところなのですけれども。

【知事】それは、都について? 国について?

【記者】都について。今後、都の公金運用に際して、利回りの高い商品に組み換えることを検討する必要があるとお考えなのか、あるいは、公金管理というのは安全運用が第一なので、大幅に変える必要はないとお考えなのか、以上2点お願いします。

【知事】1点目は、私は、もう少し様子を見るべきだと思っていますので、マイナス金利の効果がすぐ出るのか、どういう効果が出るのか、それについては識者によっても見方が全然違います。だから、もう少し慎重に見てと思っていますが、基本的に、都債、公金運用の方針がこれによって、今のところ変えるということは考えていません。
 それから、公金運用はGPIF、年金の運用と違います。極めて厳しい安定性の確保ということをやっていますので、全くGPIFとは違います。だから、その点についても変えることもないと思っております。

【記者】東京MXテレビの三嶌です。昨日、神奈川県の男性がジカ熱に感染したという発表がありました。2日の会見でも今回の対応については触れているのですけれど、隣県の方が感染していたということで、今回の状況を踏まえて、改めて東京都の対応や対策についてご説明いただけないかなと。

【知事】昨日、川崎市で患者発生ということですけれど、その前から万全の体制を敷いておりまして、検査体制も東京都健康安全研究センターで整備をしております。それから、万が一、患者が出るというようなことがあったり、感染を疑わせるケースがあれば、各保健所を通じて、すぐに都に報告をしてもらえるような体制もとっております。
 それから、デング熱のときと同様に、蚊が媒介しますので、蚊の発生を抑えるということで、今、冬場ですからいいのですけれども、その対策を都立公園を中心にやっているということで、厚生労働省と連携をとり、万全の対策を打ちながら対応したいと思っています。

【記者】雑誌記者の中島です。よろしくお願いします。改めてなのですけれども、もう一度、スキーバス転落事故の受けとめ、大惨事と思っているか、長野県では、昨年、69人しかお亡くなりになっておりません。その中で15人、これで亡くなっているわけなのですが。

【知事】それはもう大惨事だということで、前から申し上げているとおりで、極めて若い人が特に多かったので、残念だと思っています。

【記者】そうすると、この被害の一端が、キースツアーという、東京都の認可で行われているわけですが、東京都は、一度もこの件について会見を開いたことはありません。なぜ東京都は沈黙を続けているのでしょうか。

【知事】会見は開いてなくないです。私は記者会見で。

【記者】知事の会見ではなくて。

【知事】いや、だから知事が会見をするというのは、東京都が会見をするということですから。

【記者】いや、そうではなくて、検査の行方についてです。

【知事】それは、ただいま検査中なので、検査の途中で発表するわけにいきません。検査が完結して、きちんと発表するという、それはもう、基本ですから。

【記者】しかし、めどは立ってないですよね、発表の。

【知事】いや、今やっているところでありまして、今、集中的に立ち入り検査をやって、2月1日に、私の指示で、検査体制を強化していますので、検査が終わった段階で、きちんとこれは対応しますので、それまでお待ちください。徹底してこれはやろうと思っています。国とも連携しながらやっていますので、非常に深刻に受けとめていることは確かです。

【記者】大分遅くなってしまうと、貸し切りバス事業者はもう、既に処分が済んでおります。それに関して東京都は、検査がいつ行われたか、何回行われたかという外形的なことについても発表していないのです。これは、遺族の無念さとか、あるいは東京都民の不安に応えていると言えるでしょうか。

【知事】いや、ですから、毎回きちんとやるということは申し上げているので、相手のある話だったり、逆に、細かい検査をやるために、今、こういうとこまでやっているとかというようなことを、警察の捜査と同じことをやっているので、それがかえって検査の妨げになるということもありますから、全体を見ながら。今おっしゃったようなことで、何らかの形で、特定をしないでも、何社ぐらいやっていると言うことができるかどうか、これは事務的なことも含めて検討させてください。

【記者】わかりました。

【記者】TBSの松原です。1954年に、いわゆるビキニ事件があった際に、マグロ漁船の第五福竜丸が取ってきたマグロが放射能で汚染されていることが分かったと。市場の地下に埋められて、その放射能の恐ろしさを伝えるためということで、石碑がつくられたと。この石碑が、築地の再整備が決着するまでということで、今は、江東区の第五福竜丸展示館に置いてあるということなのですが、石碑の関係者は、築地に設置してほしいと願っているということなのですけれども、都としては、この被爆マグロの石碑を今後どう扱うかということと、築地市場の跡地を民間に売却した場合、この石碑の設置もあわせて売却相手に要望するのかと、この2点についてお願いします。

【知事】私も、第五福竜丸の展示のとこにマグロ塚があるのはよく知っていますし、見ています。築地をどうするか、まだ全く未定なので、そういう中で、その要望をどう取り扱うかというのは考えたいと思っていますので、しばらくお待ちください。

【記者】雑誌記者の昼間です。昨日、都議会の一般質問に出ているアニメ振興の件なのですけれど、都議会民主党の浅野都議からありました質問で、来月18日から開催予定の、東京都が大半を出資している東京アニメアワードフェスティバルの件ですが、700本余りの作品が、事務局を委託している動画協会側のごたごたで審査されないまま放置されていて、これはもう、国際的に東京都の文化振興策が信用を失っている件だと思うのですが、都知事のお考えを。

【知事】いろいろなそういう問題を聞いていますので、これはきちんと精査をして、必要な手を打てということを言っておりますので、産業労働局に細かく聞いていただきたいと思っております。

【記者】現状、産業労働局に取材を申し込んでいるのですが、日本動画協会側はうまくやっているということを繰り返しておりまして、それ以上取材に応じないということで。

【知事】そうですか。予定通り開催するということは私のところに来ていますので、予定通りなら問題ないだろうと私も思っていますけれども、必要な限りで、いろいろな関係者がいるので、言いにくいこともあるのだろうと思いますが、必要な限りでお答えするように言っときますから、またもう一度取材をしてください。

【記者】分かりました。

【記者】フジテレビの町野です。都内の小学校の爆破予告が教育委員会に入っている件で、知事のご見解と、今後、都として何か対策をとっていくことがあれば教えていただきたく思います。

【知事】非常に残念だし、腹立たしいです。それで、こういう行為はもう、断じてやめてもらいたいし、警察にも徹底的に捜査をして、こういうことを起こす人間に対してはきちんと法と正義に基づいて処罰をすべきだと思っています。
 具体的には各学校の自主性に任せています。特に小学校だと高学年で夕方まで勉強する予定が、3時34分だか、確かそういう予告ですから、その前に、みんなを帰しているのです。だから、2時過ぎにはもうみんな帰りなさいというようなことをやっている。これは、しっかりと警察に対応してもらって、是非逮捕して、二度とこういうことが起こらないように厳罰に処してもらいたいと思っています。我々もそういうことをやらせないように、しっかりと対応するとともに、これは犯罪ですから、こういうことは断じて許さないという態度を堅持したいと思っています。

【記者】ニッポン放送の宮崎です。明後日、東京マラソンですけれども、マラソンは非常に人気のスポーツであるのですが、今、女子マラソンの福士加代子選手のリオ・オリンピック出場をめぐる選考過程のごたごたについて、非常に話題となっていますけれども、東京オリンピックに向けて、この日本陸上競技連盟の選考の在り方について、都知事のお考えがありましたらお聞かせください。

【知事】私も、陸上競技の選手でしたので、インターハイを含めていろいろな大会に出ましたけれど、やはり、なかなか、たくさんの選手がいる中で、選ぶ方から言うと、誰を選ぶのかというのは非常に難しくて、そのときのコンディションにもよりけりなのです。だから、これは、日本陸上競技連盟なり、それぞれの、ほかのスポーツも同じだと思います。誰が行くかというのは、高校野球にしてもそうだと思うので、それぞれの連盟に任せるしかないかなと思っているのですが、やはり、人間、生身の体ですから、おそらく続けざまにレースに出るということがマイナスになるというような判断があったりとか、出る方は、しかしやはりここで一気に能力を示しておきたいというのはあるので、それは、私は都知事としてではなくて、陸上競技の選手として言うと、よく選手と話して、連盟がしっかりと国民に説明できる形でお決めいただきたいとしか言いようがないと思います。

【記者】テレビ東京の渋谷です。東京産の農産物について伺わせてください。先日の都議会で、オリンピック・パラリンピックの選手村で東京の農産物が使われるように、農家への支援という形で基金を設けるというような考えもありましたけれども、一方で、生産者からすると、まだまだ認知度は高まっていないのではないかというような不安があると思います。今後、東京産農産物を東京都としてはどのようにアピールしていくのか、具体的なものがあれば教えてください。

【知事】東京マラソンと同じ日にTaste of Tokyoをこのビッグサイトの近くでやりますから、こういうところで味わっていただくし、これまでやってきた試みでも、結構人気があって、外国の大使の方などもお招きして、特にTOKYO Xという豚はイベリコ豚と姉妹豚関係になったりしている。あとはやはり地産地消ということで、できれば小松菜という名前とか、練馬大根という名前を見ても分かりますように、東京産なので、我々も輸送費がかからないわけですから、地産地消だと、是非消費をしてもらいたいし、キウイゴールドとか、東京の名産の果物もたくさんあります。この前、議会で私が申し上げた立川のウドというのは非常にパリパリして、食べていても感触も非常にいいですし、フランス料理にも使えるし、いろいろなものがあると思います。
 だから、これから我々は、IOCの方が来られたり国際的なイベントが東京でありますから、そういうときに試食していただくとともに、是非都民の方々に味わっていただければと思います。ただ、例えばTOKYO Xは東京の豚だけど、「どこで売っているか知っていますか」「今から買ってきてちょうだい」となったときに、どこに行けば買えますかということになるので、一覧表があるのです。デパートにも置いているのですけれども、近くの肉屋さんでもあるところはあるので。TOKYO Xはどこで買えるとか。お魚では、キンメダイというのは、島しょ部からたくさん来ますから。
 それから、例えば、皆様方が島に行くと、それぞれの島の、あれは小笠原だったかな、パッションフルーツを使ったカクテルとか、それから、島焼酎を作ったりしているので、是非それを観光の一つの資源として売り出したいと思いますので、是非、皆さん方も地産地消で。この前私が食べたのは世田谷の祖師谷産のイチゴでした。これも非常においしいので、まさか私のところの近くで生産していると思わなかったのですけれども。是非いいものを広めていきたいと思っています。

【記者】今後、オリンピック・パラリンピックの選手村とかで使ってもらうようにアピールをしていくというような考えはありますか。

【知事】どこから材料を調達しようが、その選手村の運営の人の、これは自由ではあるのですけれども、我々ができることは、例えば、選手の皆さんの歓迎パーティーとかで、我々がやるときに、私たちの食材を使う。そうすると、選手村は東京産食材しか使わないのかと、ほかの地域の方々のことも考えないといけないので、私たち東京都がオーガナイズするときには我々は使いたいと、そういう形でやりたいと思っています。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)


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