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舛添前知事「知事の部屋」

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記者会見

平成28年5月13日更新

舛添知事定例記者会見
平成28年5月13日(金曜)
14時00分~15時46分

知事冒頭発言

【知事】定例記者会見でございますけれども、先日発売の週刊誌の掲載記事につきまして、マスコミ各社からお問合せがありますので、この件から始めたいと思います。事務所に行きまして、事実関係を確認いたしましたので、以下のとおり説明をいたしたいと思います。
 まず、冒頭、今回報道されている事実関係につきましては、これからご説明を申し上げますけれども、その前に、今回、このようなご懸念をいただいていることにつきましては、誠に不徳の致すところと恐縮しているところでございます。ご心配いただいている皆様方には、心からお詫びを申し上げます。そして、この機会に、都民をはじめ、皆様からいろいろなご意見をいただいていることに対しましても、真摯に受け止め、今後の政治活動や、都政の運営をするのに当たりまして、しっかりと心がけてまいりたいと思います。
 そこで、調査内容でございます。順次お話をいたします。まず、ホテルの会議費用について、ご説明を申し上げます。グローバルネットワーク研究会、これは、以下、研究会と申し上げさせていただきますが、これは平成26年に解散しております。平成25年1月3日、この支出額は23万7755円でございます。及び、平成26年1月2日、この支出額は13万3345円の各支出につきましては、いずれも同ホテル内の宿泊していた部屋において、事務所関係者らと会議をしております。平成25年につきましては、直前の総選挙、これは、平成24年12月16日に行われました。その直前の総選挙結果の総括、それから、及び平成25年7月に予定されている参議院選挙への対応について、そして、翌年の平成26年につきましては、その直後に出馬表明をすることになりました東京都知事選への対応につきまして、それぞれ会議を行っております。ただ、会議に使用していたとはいえ、家族と宿泊していた部屋を利用していたことから、ご懸念を招いたことにつきましては、反省をしております。今後、同様の状況があるとしたら、誤解を招かぬように、別途会議に使用する部屋を借りるなどしたいと思います。以上のような観点から、この2件の会議費につきましては、収支報告書の訂正、削除をした上で、返金することといたしました。
 次に、飲食代についてのご説明を申し上げます。まず、イタリア料理店についてでございますが、平成25年に研究会で3件。研究会は、先ほど申し上げましたグローバルネットワーク研究会の略称です。平成26年に泰山会で1件のイタリア料理店における飲食代について、記事で指摘されております。本件記事では、世田谷区にある自宅近くの飲食店での飲食代であることから、家族とのプライベートな会食の支出ではないかとのご指摘であります。確かに、自宅の近くでもあり、私の家族も利用していることは事実でございます。他方で、政治団体の事務所の近くでもありました。したがいまして、このイタリア料理店が、打合せなどに便利であることから、事務所関係者などとの会合でも使用しているところでございました。報道されている研究会の2件及び泰山会の1件につきましては、事務所関係者との会合で利用しております。ただ、平成25年6月1日の支出につきましては、今回改めて確認したところ、政治活動に利用したことまでが確認できませんでした。そこで、6月1日の支出につきましては、収支報告書の訂正、削除をした上で、返金することといたしました。
 続きまして、回転寿司店についてでございます。報道されている回転寿司店は、確かに、私が役員をしております会社の、湯河原の施設の近所にある店ですので、そこを訪れた際に、同店を私が私的に利用したり、また、家族で利用することはあります。他方で、施設に来た事務所関係者などと同店を利用して、打合せなどをしていることも事実であります。事務所で今回確認したところ、研究会の平成24年の1件及び平成25年3月の利用につきましては、事務所関係者との打合せや会合に係る支出でございまして、収支報告書に計上したことは法律上問題がないと考えております。ただ、平成25年4月の支出につきましては、改めて確認しましたところ、政治活動に使用したことまでが確認できませんでしたので、収支報告書の訂正、削除をした上で、返金することといたしました。
 続きまして、天ぷら屋さんでございますけれども、研究会の平成25年2件及び平成26年1件の天ぷら屋における飲食代については、私の個人の飲食代が誤って計上されていることを確認いたしました。そこで、この3件、合計5万2550円につきましては、収支報告書の訂正、削除をした上で、返金することといたしました。以上、私的に利用した飲食代が誤って含まれていたことが今回の事務所調査で判明いたしました。当時の経理担当者によれば、いずれの飲食店も私や事務所関係者が政治活動で利用している飲食店であったことから、私の個人の飲食であるとは思わず、誤って計上してしまっていたようでございます。
 続きまして、平成25年に千葉県内のアウトレットにおいて購入した事務所用品についてのご指摘でございますが、確かにアウトレットで小さな事務用品を入れるのに便利なポーチを購入しておりました。そのポーチは、日常の政治活動の際に携行しているカバンの中に入れて、使用しておりました。収支報告書に計上することに、法律上の問題はないものと考えております。
 続きまして、世界堂についての言及でございますけれども、まず、世界堂への支出についてのご指摘がございます。私は、海外との交流の仕事が多くございまして、国会議員の時代も知事になってからも、議員外交、都市外交を積極的に進めてまいりました。そこで、海外の方と交流を行う際に、書や浮世絵などの版画などをツールとして活用しております。世界堂における支出は、そのような書や版画、リトグラフなどの額装に関わる費用が大半でございます。書や版画などは、いずれも金額的にはわずかなものばかりでございますけれども、額装することで非常に見栄えが良くなるものでございます。また、私は書道をやっておりまして、書をたしなみますので、よく海外の方から揮毫をしてくれということを頼まれます。これを額装して、政治団体の費用として計上しているところでありまして、法律上問題はないものと考えております。なお、本件記事の中では、私が美術品に興味があるとの過去の雑誌記事を紹介しておりますが、美術が私の趣味なのは事実であります。しかし、以上のような国際交流で使うものと、自分のコレクションとは明確に分けてございます。したがって、一部雑誌で言われているように、政治資金で財テクをしている事実はございません。
 それから、書籍代の話が出てございました。平成26年に泰山会で合計10万3680円を私の自著の購入費として支出しているとの指摘がありましたが、これはそのとおりであります。この本は、私の都政に関する基本的な考えを記したものでありまして、都外の方などに都政を理解していただくための資料として配布することを予定して購入したものでございまして、法律上何ら問題はないと考えております。
 以上、今般週刊誌におきまして報道されました事実関係について、ご説明を申し上げました。今回の報道を受けまして、事務所において収支報告書を確認させたところ、いくつか私的な支出が誤って計上されていたことが判明しましたことにつきましては、心からお詫びを申し上げます。
 今回、会計責任者などのチェックが十分でなかったことから、いくつか訂正をすることになりましたことにつきましても、心からお詫びを申し上げます。
 収支報告書の訂正すべき点は、早急に訂正すべしと事務所に指示したところでございます。長年の秘書経験を持っているまじめな会計責任者に収支報告書の作成は全て任せておりました。今までは収支報告書の詳細については十分な把握をしておりませんでした。しかし、今回、報道されました事実関係の確認作業を通じまして、不適切な点がいくつかあったことを踏まえまして、今後は政治資金に精通した専門家にチェックをお願いしたいと思っております。そして、その専門家は、事務所とは関係のない第三者の方を考えております。今後このようなことがないように、以上の考えを事務所に伝えまして、適切な措置の検討を指示したところでございます。
 最後に、冒頭にも申し上げましたけれども、今回の報道によりまして、都民の皆様にご迷惑、ご心配をおかけし、また大変不愉快な思いをさせましたことにつきまして、重ねて心からお詫びを申し上げます。
 私の不徳の致すところによるところでありまして、深く反省いたしまして、二度とこのようなことがないようにいたします。また、ホテルや飲食店をはじめ、多くのお店の方々に多大なご迷惑をおかけして、本当に申し訳ございません。これからは、東京を世界一の都市にするのだ、そして2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を史上最高の大会にするのだと、この大きな目標に向かって、全力を挙げて努力をして、都民の皆様の信頼を回復していきたいと考えております。

質疑応答

【記者】幹事社、東京MXの三嶌です。まずは幹事社から質問させていただきたいのですが、今、ご説明された政治資金の問題なのですが、全体像を精査してからまとめて丁寧に説明したいとこれまで繰り返しておられました。その結果、収支報告書の訂正に至るような部分があったという部分や、冒頭に「不徳の致すところ」とお詫びするような点があったというふうに分かりました。政治家として、今回のご自身の責任について、どのようにお考えになっているのかというところと、また、有権者からは、今回の問題について批判や指摘が多く上がっています。今回の説明と謝罪で有権者への理解は得られたとお考えでしょうか。その二点についてお願いします。

【知事】後者の方から先になるかもしれませんが、ご指摘された点は少し時間がかかりましたけれども、しっかりと調べて、今日、ご報告を申し上げたとおりであります。しかし、こういう疑惑が持たれるということは、政治家として誠に恥ずかしいことでありまして、これは深く反省し、二度とこのようなことがないように努力をするとともに、これからはしっかりと仕事をして、都民の皆様のために今まで以上に働く。そして、先ほど申し上げましたように、東京を世界一のまちにする。そのために全身全霊を打ち込んでやっていきたいと思っております。それが私の今の気持ちでございます。

【記者】テレビ東京の石井です。収支報告書を訂正すると発表されたわけですが、まず、なぜミスが起こったのかというのをもう少し詳しくお伺いしたいのですが、私的な会食が誤って政治活動として記載されたのは、会計責任者のミスという趣旨のことをおっしゃっておりましたが、会計責任者はその会合に出席されていたのか、領収書はどのようにしてその会計責任者に渡ったのか、その辺のところを精査した結果、いかがだったのでしょうか。

【知事】少し話を整理して申し上げることになるかもしれませんが、私はどんな買い物をしても領収書を取るのです。そして、分かりやすく言うと、箱が二つあると思ってください。そして、政治資金で、例えば政治資金を、仕事のために使う文具とか、ファイルとか、これはもう当然そこから出ます。私は個人のお金も、例えば、20万円とか30万円とかプールして置いてあるわけです。そして、そこから支出した場合、取っていく。そうすると、会計を担っている人は、両方の領収書を処理するわけです。そして、基本的には、買い物行きますと、レジから出てきて、ほとんど何様と書いていないものがほとんどです。会計責任者が、これは政治活動の事務用品だと、そうするとそこに政治団体の判こを押すというような形で処理をする。私のは、それはしないのですけれども。30万円預けていますと。ところが、自分のを使って、そのとき秘書が買ってきたり、私が買ってきたりとか、いろいろありますけど、いくらぐらいプールしているお金がなくなるかということで、30万円だったのもあと3万円ぐらいになったと。「じゃあ、先生、ちょっと足りないですから、また30万円出してくれ」、こういうやり方をしていたわけです。
 それで、先ほど少しお話ししたように、そうするとやはり、毎日その領収書の仕分けをやればいいのですけれども、1週間に一遍とか、下手すると2週間に一遍とか。だけど、私がどういう行動をしているかというのは事務所の人はみんな知っていますから、「これはあのときの政治活動だな」と、こっちに振り分ける。そういうときに勘違いとかがあって、数件ですけれども、出てきたということなので、先ほど申し上げましたように、どういうふうにシステムを変えるかと。人間ですから、100%ミスがないということはないと思います。だから、私は会計責任者を責める気はありません。私は事務所の代表として全体を見ていますから、それでしっかりと私自身もこの2、3日一生懸命見て、そして、私自身も事務所からヒアリングを受けて、「どうですか」と、一生懸命記憶をたどりまして、出したわけです。
 ですから、そのことを含めて、システム的に今のようなやり方がこういうことを招いたのであれば、少し変えないといけないな、今回のことで改善したいと思っております。

【記者】では、知事の指示のミスということではなくて、システムだったり、会計責任者の人為的なミス。

【知事】いえ、というか、領収書のことをお話ししたので、それは、だから、もうその方も退職されていますし、大変お年を召されているので、「あのとき、あなたが悪かっただろう」なんて、そういうことを言う気は全くございません。だけど、それは分からないのです、なぜミスしたか。それは本人がうっかりしていたこともあるかもしれません。しかし、私が今言ったように、自分の箱と、箱というのは分かりやすいのだけれど、正式なことをやりとりするような作業ですから、それはミスが起こったなら、できるだけ起こらないように、制度を変えたいなと。ちょっとこれは検討をしたいと思っております。

【記者】改めてなのですけれど、ご自身の監督責任だったり、その会計責任者の方に対する選任責任とかはどう考えていらっしゃいますか。

【知事】これ、選任も、私、申し上げたように、長年の経験があって、すばらしい人ですから、そこは問題ないと思います。要するに、政治資金報告書見て、もうパラッと見るというか、一番最初の総括表を見るのです。それで政治家、特にほとんど、これ、国会議員のときなのですけれども、新党改革の代表だったときなので、一番の懸念は、来年、このお金で回っていくのだろうかと、そういうことを一番党の代表としては見ていくものですから、そういうことを見ているので、どこまで監督できるかということなのですけれど。しかし、私は代表として、あの方が悪かったからこうなるということは言いたくないので、しっかりとこれからシステムを作り直していきたいと思っております。

【記者】最後に1点だけ。ご自宅近くの飲食店をテレビ東京が取材しましたところ、知事に白紙の領収書を渡したという表現をされているのですが、精査の結果、そういったことはあったのでしょうか。

【知事】先ほど言ったように、白紙というのは何も書いていないのではなくて、レジから出てくるではないですか、領収書が、今。そこに何も書かないわけです。何と書きますかと言って。それは私がもらったのか、うちのかみさんが私的にもらったのか、それから秘書がもらったのかわかりませんけれども、お店によりけりだと思いますけど、普通、そのまま白紙というより、それは宛て名が書いていないという意味なのです。

【記者】宛て名や金額がという意味だと思うのですけれど。

【知事】いや、それは絶対ありません。金額は書いていないようなことはありません。機械ですから。

【記者】はい。宛て名はあるかもしれないということですか。

【知事】いやいや、むしろ宛て名の、何々様と書いてあるではないですか。そこに一々、石井様とか、何とか株式会社様とか書かないということです。それが白紙なので。それをお店の名誉のために申し上げますと、まさか金額を書かないで、そんなこと、私、一度も経験ありません。これはもう、そういうことなのです。

【記者】では、「上」とか、そういう形でも何も書いていない。

【知事】「上」も書きません。ですから、先ほどもお話ししたように、例えばこれは研究会の名前が書いてあったりするわけです。それで例えば、私がもう全く家族と行ったりしたときには、何も書かないで、別に使うわけではないですから。何のために使っているかといったら、例えばそこで3万円のご飯を家族で食べたと。それはお金を預けてありますから、どれだけ減っているかということのチェックを会計責任者がやるためにやっているので、説明はそういうことでお分かりになったでしょうか。

【記者】日本テレビの久野村です。宿泊費の件でお伺いしたいのですが、知事、冒頭で、ご家族がご一緒だったということでよろしいですか。

【知事】はい、そうです。それは確かです。

【記者】そのご家族と宿泊されている部屋でも会議もなさっていたということですが、知事のご認識の中で、これはもうプライベートと思われているのか、仕事だったと。

【知事】それ、今ご質問出ましたから、少し説明させていただきます。
 先ほども少し簡単に言いましたけれども、まず、分かりやすいというか、記憶の皆さんも新しいところから言いますと、平成26年1月2日なのですが、これ、日にちを見ていただければ分かりますが、その数日後に都知事選挙に手を挙げたわけです。それで、要するに、いつまでに手を挙げないと間に合わないという、これ、のんびりしていたらもう立候補期限が切れます。それから、支持してくださる政党がどこだと。それから、特に公約です。どういう公約で、手を挙げるなら、立候補するならどうだということをやらないといけません。ものすごく緊急かつ重要な案件であるわけです。ただ、この日ぐらいしかやる日がないと。ただ、せっかくの1日、2日の正月の休みで、子供たちに約束をしておりましたので、そこは取って、それはちゃんと行きますと。ただ、非常に政治的に機微にかかわる話ですから、会議室を取ってやるようなことではなくて、大きなお部屋でありますから、そこで、それは1時間だったか、2時間だったか、終日だったか、ちょっとよく記憶しておりませんけれど、懸案のことを、公約はこうしましょうと。例えば自民党との関係はこうしましょうとかいうようなことも含めて、これはもう当然やらないといけないので、そういうことをやっていたと。
 しかし、先ほど反省すべきだと申し上げたのは、やはり、だから私の認識としては、政治の会議をやったのだと、知事に立候補するためにという認識であったわけですけど、それなら家族の部屋なんかを使わないで、どこかもう1部屋を取ってやっていればよかったじゃない、なかなか部屋が取りにくかったのですけども、そういう反省をしているということであります。
 それから、そのもう1個前の、これも先ほどさらっと申し上げましたけれども、1年前は、また正月なのですけども、これは2週間ぐらい前のあれです、平成24年12月16日が総選挙の投票日でした。残念ながら、我が新党改革は大惨敗で、私は1人も当選させることができなかったので、いろいろな意味でその敗戦処理をしないといけない。
 それから、年が明けて、もう数か月後には、私の参議院選挙の、再選を狙って手を挙げるならもう一遍出ないといけない。では、出るのか、出ないのか、今の党をどうするのかと、いろいろそういう非常に問題がありまして、そういうことの敗戦処理というか、それから自分の参議院選挙の出馬、これも極めて日程が限られて、いつまでにやらないといけないというようなのがあるものですから、それでこういう形で使った。
 ただ、何度も申し上げますけど、家族も一緒にもちろんおりましたから、そこも誤解を招いたので、今回は記載を訂正して、それで返金すると、そういう結論です。

【記者】それで、でも、割合でいうと、「ご宿泊をされていた」と我々はとってしまうような感じがするのですが、領収書自体は何という名目で、記載は。

【知事】領収書自体は、私は、これは政治活動であると。これだけ重要な会議をしたと認識しておりますので、私は、これは政治活動だという認識でやりました。

【記者】最後にもう1点なのですけれども、確認ですが、知事の職は今後も続けられるという。

【知事】先ほど申し上げましたように、全力を挙げて都民のために働くということであります。

【記者】最後にもう1個。今回、海外出張のことから始まっていると都民の方とか我々は思ってしまう部分があると思うのですが、海外出張の費用の問題と公用車で湯河原に行かれていた問題ですとか、加えて政治資金の問題。トータルで考えて、やはり都民に受け入れられるのか、知事としての資質があるのかという声も上がっているかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。

【知事】そういうご批判は真摯に受けとめまして、反省すべきは反省し、そして、これは仕事でお返しするべきだと思っております。最初の出張経費の問題につきましては、今、全力を挙げて、どういう形で無駄を省くことができるのか、どういう形をやれば都民の皆様に納得していただけるのかということをやっておりますし、公用車の利用についても、これは原則的に、湯河原の施設に行くときは使わないと、こういう決定をしましたし、幸い、湯治の成果も上がりまして、体の調子も良くなっていますから、減らすことも当然考えるということであります。そして、3番目、おっしゃったことについては、今日説明を申し上げました。
 いずれにしましても、都知事としての職責をしっかり果たしていって、都民の信頼を回復し、負託に応えると、これが今の私がやるべき仕事だと、そう確信しております。

【記者】NHKの江頭です。まず、監督責任というお話があったかと思うのですけれども、ごめんなさい、ちょっとよく分からなかったので、もう一度、お伺いしたいのですけれども。会計責任者の方の処理の仕方というのは、お話で分かりました。ただ、舛添知事の政治団体です。ご自身の責任については、どう考えておりますか。

【知事】これは、選任及び監督をしっかりやらないといけないのです。ですから、先ほど言った選任は、これはもう、長年、秘書の経験がありますから、そういう目で、しっかりと選任をしているわけです。監督につきましても、これはもう、どういう点でどういう監督をするかということまで言いますと、細かい点はいろいろあると思いますけれど、私はしっかりと、今回、実は見落としがあったので、これは反省しないといけませんけれども、少なくとも事務所のスタッフについては、しっかりと監督して、良い仕事ができる体制にしてきたと思っております。ただ、今回のこのミスについては、会計責任者が悪かったとかいうことは言う気は全くありません。それは全体の事務所の責任でありますが、一番、私の代表として、これは大変恥ずかしいことであって、二度とこういうことがないように改めていきたいというのが、私の今の監督者としての立場であります。

【記者】今回、私的な費用が混ざってしまった。やはりそれは1件や2件ではなかったわけなのですけれども、会計責任者の方は大変真面目で慣れている、長年やっているということなのですけれども、でも、やはり、年月もまたいで、日にちもまたいで何件も起きていると。何件もというか、起きているわけです。

【知事】いやいや、数件ありましたね。

【記者】それについては、これは連続して、そういうことが起きるというのは、何というのでしょうか、それは適正にやはりやっていたということになるのでしょうか。

【知事】私が、という意味ですか。

【記者】連続して、やはり起きていることについては、何かもうシステム的に、やはりおかしかったところが。

【知事】先ほど申し上げましたように、二つあると思います。私自身も時々、書類を読んでいたりするときでも、ミスをすることはあります。みんな、誰でもミスはあると思うので、そういう属人的なミスというのは、これはあると思いますけれども、ただ、先ほど少し、もうご説明は繰り返しませんですけども、私の事務所で今までやってきた経理の仕方で、この混同しやすい面があったのではないかということなので、それは今から改めたいと、そういうことを申し上げました。

【記者】要するに、領収書は、私的なものも含め、政治活動で使ったものも含め、ポンッと会計責任者の方に渡すというやり方だったのでしょうか。

【知事】基本的にはです。明確に分かるものは最初から。例えば、私が購入しても、完全に書籍であって、これは自分の都政研究のために買うなら、当然、政治活動ですから、これは分かります。しかし、先ほど言ったように、ポンッという言い方がいいかどうかなのですけれども、私の個人の支出についても、プールしたお金からいくら減ったかをやらないといけないので渡していたということは事実です。だから、こういうことは二度とないように、例えば、そこを改めることができないかというのが先ほどの趣旨です。

【記者】やはり、ご家族と行かれた飲食については、知事はその時点では省くといいますか、これは明らかに政治活動ではないということで省くということは、そういう判断にはならなかったのでしょうか。

【知事】いや、だからそれは、先ほども申し上げましたように、お金をプールしているものから全部計算しているわけですから、その点を、もっと良いシステムがないかと。ずっとこれを、私は長年やってきたことなので、そういうことが原因であれば、ちょっと改めたいと思っています。

【記者】共同通信の斉藤です。今回、報道されたことについては、今、説明されたとおりだと思いますが、先ほどもおっしゃったのですが、これまでの知事の政治家としての中で、ほかに疑惑を持たれるようなことはないと断言できますか。

【知事】今回、週刊誌の記事があって、そこに指摘されたもの、これについて、先ほど申し上げましたように、全力を挙げて、当時の書類であるとか、ヒアリングであるとかということをやって決めました。今日は、何とかこの時間に頑張って、そこまでお答えいたしましたので、今のところはないと思いますけども、今日はそれに限ってお答えしたというのが今の状況です。

【記者】今後、調べる予定とかはございますか。

【知事】今のところは、私はきちんと処理をしてあると思いますけれども、そこはまた。今回は、何度も申しました、今回の件について調べましたので、今後、もう一遍精査するかどうか、これも含めて検討したいと思います。

【記者】テレビ朝日の内田です。少し被るのですけれども、先ほどの質問と。疑惑が持たれている以外の領収書とかもあるはずなのだと思うのですけども。各社報道によると、いろいろ、ホームセンターだとか、いろいろなところで買い物というか、物を購入されていたりすると思うのです。そういうことについては、今後、現状では調べないというご認識でしょうか。

【知事】基本的には、もちろんホームセンターでいろいろなものを買います。あそこは、文房具、非常に良いものがあるものですから、買ったりします。しかし、完全に私的なものは私的な処理をして、事務所としての文房具は文房具という形で、事務備品という形で上げていますから、そこは問題ないと思います。いろいろなところでお買い物はします。私的なものも含めて。

【記者】では、今回以外には、あまりそういうことは考えられないということですか。

【知事】今のところはそうです。先ほど申し上げましたように、処理をきちんとしていますから、その会計のところで、今回、数点見つかった。これは非常に遺憾でございますけれども、今のところはそう思っております。

【記者】フジテレビの情報番組「グッディ!」の広瀬と申します。文房具で、明らかに私的なものは私的に処理しているというお話がありましたが、ただ、これは、家族で食事したものも、明らかなものだと思うのです。その段階で、家族で食事をしたものが明らかなものもあると思います。これが混同されている理由というのは、宛て名などを事前に書き分けていなかった点があると思うのですけれども、そういった点というのは、なぜ事前に、そのような混同が起きるようなとり方をしてしまったのでしょう。

【知事】それは、私自らが払うこともあります。家族で行ったら女房が払うこともあると思います。それから、なかなかいろいろな、私が動くときに、私だけということよりも、秘書さんが大抵一緒に、国会議員のときも付いています。それから運転して行ったりもしていますので、そうすると、例えば、家族だけで食べるときも、我々が食事のテーブルに着いたら、もう秘書さんは帰っていくと。それで、ほかのテーブルで来ている場合などは、秘書さんがまた迎えに来てくれて、車なんか運転してきますから、そしたら、もうそこで、要するに、お金を払ってしまうわけです。そのときにお店の人に、1回1回、こう書いてくださいということよりも、ほとんどのケースは、パっと紙をいただいて、先ほど石井さんがおっしゃったのですか、宛て名のところは、あまり何も書かないのです。だから、そういうことで、そこに、誰が払ったかということよりも、そういうところの問題があって、それで、私が何回も申し上げておりますように、30万円とか20万円とかプールして置いているものですから、そちらの方のお金も会計の担当がやっているものですから、そういうことが起こった。これを、だから、どういう形にすれば一番良いのだろうか。これからちょっと早急にシステムを変えたいと思っております。

【記者】では、その宛て名を書かないでおいたものを、そのまま受け取っているということが、混同の原因になると予想したことはありましたか。

【知事】そこまでは予想はしておりません。

【記者】では、そこを事前に手だてを打っておいて、これは明確にしておきましょうということを指示したということは全くないということですか。

【知事】それはありませんし、お店次第で、こうこう書きましょうかというのがいたり、もう、パッとあげることの方が多かったような気がします。全部私が買い物しているわけではありませんので。例えば、そういうことをやるのもおっしゃった提案になると思いますので、ちょっとそういうことも考えます。

【記者】あと、ホテルに関してなのですが、これはそれぞれ何日間滞在していたもので、それで会議はどのくらいの時間を、その部屋の中で充てたのかというのは、教えていただけませんでしょうか。

【知事】最初は、平成25年1月3日は、これは2泊しております。それから翌年のものは1泊しております。それで、会議は、おそらく昼間です。泊まったりはしません。昼間に来て、部屋に入って来られますから。それで、あまり外に御飯を食べに行ったりとかすると目立ちますから。しかし、朝からもあまりやっているわけではありません。先ほど言った都知事選挙の公約、こうする。
 それから、電話なんかでも相当できるわけです。既に電話で、そこに来てもらわなくても、これどうだろうか、この政策は、ということもできるのです。ただ、やはり最後の詰めをやらないといけない。だから、そういう意味で、何時間何分いたというのは記憶にありませんけれども、昼間に相当やったという記憶はあります。

【記者】これは、かなり時間が短いと、もうプライベートだなと感じられてしまいますし、あと、ほかの家族の部屋が取れない。あるいはこの時期的に、お子さんたちのためにもという話がありました。これはあまりにも、ちょっとプライベートを重視しているのかなと思うのですが、そうは感じないのですか。

【知事】いや、それは、先ほど言ったように、これは、1日、2日、時間が遅くなってしまったら、例えば私は都知事選挙に立候補できません。いつまでにこれを出さないとだめだとか、それはもう。だから、そういう時期だからこそ本当は別な所でやりたい。それで、マスコミの皆さん方に追われていたのです、「出るのですか、出ないのですか」、「もう出ます」という臆測などあったりして。そうするとやはりこっそりそういうところでやるということで、それはやはりプライベート重視と言うよりも、政治活動をそこで、時間が実は問題ではなくて、最終的に立候補するのですか、しないのですかと、ものすごく大きな決断になりますから、私は、その重要な決定が10時間やらなくて、3時間であっても、これは極めて重要な、私にとって、都知事になるという、今、なっていますが、それに対して極めて重要で。そして、今、先ほど申し上げた東京世界一というような公約を作っていくわけですから。ただ、先ほど言ったように、家族と一緒に取ったところに来させてやったというのは、これはもう疑惑、ご疑念を招きますからということで、これはもう返上いたしたいということでした。

【記者】東京に戻って事務所でやるというような選択肢も全くなかったということで。

【知事】私のところは、大きな門があって、私は、皆さんご承知のように、後ろに隠れられるのではなくて。バーッとうちの前へマスコミの皆さんがしょっちゅう張られるので、そうするともう出入りだって自由ではなくなります。それで、全くこういう機微に関わる話は無理です。絶対無理です。それはもう皆さんの方が一番よくご存じだと思います。

【記者】朝日新聞の吉浜です。今のホテルの会議費のことなのですけれども、それぞれ2回分ですが、どういう人が何人来たのでしょうか。

【知事】これは、今言った、非常に政治的な機微に関わることでありますし、相手方のプライバシーもありますから、これはお答えを差し控えさせていただきたいと思います。

【記者】人数もだめですか。

【知事】ええ。それも差し控えさせていただきたいと思います。

【記者】どんな部屋に泊まられたのですか。

【知事】結構大きな部屋だったと思います。4人が泊まれますから。

【記者】何か会議室みたいなのがあるのですか。

【知事】二つか、三つ、部屋があったような。ちょっと今、完全に記憶しておりませんが、とにかく数人いて議論することは十分できるスペースはあります。

【記者】払った費用というのは、お支払いした費用というのは会議費に計上されている分は、ご家族の4人分なのですか。

【知事】ええ。

【記者】4人分ということですか。

【知事】ええ。ですから、今申し上げましたように、私は、これはもう一番重要な会議であると、両方の選挙の前後ですから。そういう意味で、これは政治活動であるということで払いました。ですから、その中に今おっしゃるように、全部含まれているわけです。

【記者】家族の宿泊費にこの。

【知事】というか、その全部の経費が。ですから、これは、私の認識は政治活動であるということなのですけれども、これはそういうご懸念を抱かれるということでありますので、先ほど申し上げましたように、その訂正、削除をして返金をするという決断に至りました。

【記者】もう1点だけ。その緊急かつ重要なこの政治の機微の決める会議をなぜホテルでやられたのですか。

【知事】日にちです。この日しかありませんでした。それに尽きます。

【記者】もともと宿泊の予定が決まっていたということなのですか。

【知事】そうです。だから、この日にやらないと、これは間に合わないのです、手挙げるのに、例えば、敗戦処理もこの日に。年が明けますから、そういうことがなければ、私もゆっくり家族だけと過ごしたいのですけれど、むしろそれよりも政治活動が優先であると、この選挙に出るかどうかという、重いですから。

【記者】いつもお正月行かれるのですか。

【知事】いつも行きません。

【記者】その2年だけですか。

【知事】そうです。

【記者】もともと決まっていたということなのですか。

【知事】もともと決まっていました。

【記者】文化放送の高橋民夫です。知事、大体ご説明をいただきまして、例えば100歩譲って、そういう席で会議を行ったというようなことがあったとしても、やはり現に疑いを持たれてしまったし、そして、精査をした結果、なるほど公私混同していた部分も見つかってしまったと言いますか、見つかりました。そうしたことは、やはりリーダーとして、都の職員の皆さんにも、一番都民のことを考え、大事にしなければいけないというリーダーとして、やはり率先垂範できちんとやらなければいけないことであったと思われるのですが、そういう点についての先ほど謝罪だけはありましたけれども、本当にどういう気持ちなのかお聞かせください。

【知事】それはもう非常に申し訳ないと思っております。しっかりと反省をして、先ほど申し上げたように、やっていきたいと思っております。そういう気持ちで、私は都知事になって、しっかりと自分はやっているという思いでありますのですけれど、さらにこれは徳を積んで努力したいと思っております。

【記者】何しろ職員の皆さんたちは、一生懸命前向きにやらなければいけないときに、残念ながら、トップがこういうような状態に置かれたことは、やはりじくじたる思いを持っていると思うのです。

【知事】ええ。私自身が最もじくじたる思いを持っていますので、それを挽回、回復すべく、そして、職員の皆さんがしっかりと頑張っていけるように、さらなる努力をしたいと思っております。

【記者】きちんとやることが責任をとることだと。

【知事】はい。もうそのとおりであります。全身全霊を尽くしてやりたいと思っています。

【記者】読売新聞の越村です。先ほどのホテルの関係なのですけれども、いわゆる宿泊費を全て込みで、会議費として今回、支出しましたと。それは今の知事の説明ですと、政治活動だったということでおっしゃいましたけれども、少なくともほかのご家族3人、奥様とかお子様の分の宿泊費も含めたものが会議費として計上されて、こういう収支報告書に載っていると。それをチェックしたときに、「これ、でも、会議をやったけれど、自分の子供とかも入っているよね、それはやっぱりちょっと。それも全て含んでしまうのはおかしいのではないか。それはどうしても政治活動とは思えないよな」というのが普通の認識だと思うのですけれども、そういうとき、チェックは働かなかったのでしょうか。

【知事】いや、ですから、それを私自身が、これはもう政治活動だという認識をまず持ったわけです、非常に大きな決定をやるので。ただ、今、越村さんのご指摘のことはもう今十分反省をしておりまして、今後こういうことは絶対ないようにしたいと思っております。

【記者】フジテレビの椿原です。よろしくお願いします。そのホテルの宿泊代について、ご家族の宿泊費用を含まれているものを政治資金として、指摘がなければ、当然と思って計上していたと。そういったまずその感覚が庶民の感覚からもう既にずれているのかなと思うのですけれども、そういったことは都民の理解が得られると思われますか。

【知事】ですから、今回、その点は深く反省して、非常に大きな政治的決断だということで、そういうように決断したのですけれども、それは椿原さんのおっしゃるとおりなので、これはもう訂正、削除をして、返金をして、しっかりと支払いをするというのが今の立場です。

【記者】訂正、削除ということですけれども、オリンピックを控えた大事な時期に、やはり都知事を務め上げられると思われていらっしゃいますか。

【知事】いや、しっかりと仕事をして、先ほど申し上げましたように、この2020年大会を成功させるために全力を挙げたいと思っております。

【記者】テレビ朝日「報道ステーション」の平石です。個人的な食事までわざわざ領収書をもらって、それを会計担当者に渡し、そして政治活動費として計上されていた、それが何件もあったと。これは返金をすれば済む話なのでしょうか。

【知事】先ほど申し上げましたような理由で、プールしていたお金ということもあったわけです。それで、私自身が払ったり、随行してきた人が払ったりなので、そういう、若干複雑な、この二つのボックスというような話をしましたので、そこは改めないといけないと思っていますし、それから、先ほども申し上げたように、これは本当にお詫びをしないといけないと思っておりますので、きちんと訂正、削除をして返金をして、そして、心新たに、二度とそういうことがないように、そして仕事をしたいというのが今の状況です。

【記者】今日の説明で有権者は納得できると思われますか。

【知事】それは有権者の皆様のご判断ですが、私は真摯に調べて、そして、今、申し上げたように真摯な対応をとったと思っておりますので、私が事前に理解されるとか、今、おっしゃったことは、これはもう有権者の皆様がお決めになることだと思っております。

【記者】今日の説明の中で、政治活動費の計上のやり方についての説明がありましたけれども、非常に、今の話ですと個人の支出まで混在してしまうような仕組みでやってこられたと。週刊誌に掲載された内容についてのみ確認されて、数件、発覚したと。ほかについてやる必要があるのではないかと思いますが。

【知事】これは、今日、何とかこの時間に間に合わせるために挙がったものをやって、やはりこれぐらい、申し訳ないのですけれど、何とかみんなで頑張ってここまでしたというのはお分かりいただけると思うので、これからもう一度、そういうことのないように精査してみます。今日は、とにかく出てきたもの、ご指摘されたものについて調べたということです。

【記者】領収書の宛名を書かずにもらうのは、どういった理由なのでしょうか。

【知事】そのときのお店の対応が多いと思います。多くのケース、全部は私が払っていないから分かりませんけれども、パッと下さる、レシートにしても。お店によっては、何と書きますかということもあります。それはもうケース・バイ・ケースだと思います。だから、先ほど、広瀬さんでしたか、おっしゃったように、ご提案いただいたようなことも一つのやり方だと思いますので、ちょっと改めたいと思います。

【記者】最後に一つだけ。聞きにくい質問ではあるのですけれども、ご家族と旅行に行かれたことがこのようにして週刊誌に報道されてしまった。ご家族の反応はいかがでしょうか。

【知事】家族のことをここで引き合いに出したくないと思います。それはもう、家の中のことですから。それより私が非常に心を痛めていますのは、お店の方々などが、皆様方は取材活動ですから取材活動なさるのですけれども、少し臨時休業しないとだめだとか、大変私のこのことでお店を閉めないといけないというようなご迷惑をおかけしているのを本当に申し訳ないと思っていますので、本当に、一軒一軒、私が謝りに参りたいぐらいの気持ちでありますので、特にその点は、心から申し訳ないと思っていますので、是非、私から言うのも何なのですけれど、節度ある取材をしていただいて、臨時休業に追い込まれるということがないようにお願いできればと思いますので、よろしくお願い申し上げます。私の責任ですから、私から言うのも申し訳ないのですけれど、よろしくお願いいたします。

【記者】そもそも自腹で払っていれば、お店の方、ご家族に迷惑をかけなかったのではないかと思いますが、その点、いかがでしょうか。

【知事】それも、だから、封筒に30万円なら30万円置いてやっているというのは、ずっと長年、やってきているのです。というのは、なかなか、常に人が付いていて、やはり公職の立場にあると、お店の人も、議員からというより、大体みんな秘書さんが払うということがあるので、そういうことをやっておられる私の同僚の政治家も非常に多くございまして、私もそういうシステムであったのですけれど、こういうことが起こりましたので、今後どうするか。これはまた、こうすればいいという広瀬さんのような形のご提言もいただければ、また参考にして改善したいと思っております。

【記者】プライベートで払ったものまで、どうしてそこまで管理しないといけないのかという素朴な疑問が。

【知事】それはもう先ほどの繰り返しになりますけども、お金をプールして置いてありますので、要するに30万円預けてあって、あと3万円ぐらいになると、補填しないといけないです。それは自分で管理しないものですから、管理している人にとってみれば、「あ、そろそろ先生にお金もらわないとだめだよ」ということでやってきたので、そうしないでいいような、これはこれで、非常に合理的な面もあるのです。私が一回一回、全部の計算をするというのは、とてもではないですけれど、こういう仕事をしていると無理なものですから。しかし、今回の件を受けて、いろいろ考えたいと思っております。

【記者】しんぶん赤旗の岡部です。2点、あります。一つは、会計責任者の野口さんですが、いつ退職されたのかと。それともう一つは、既に解散した団体が訂正をして返還するという、おかしなことになっているのですが、同時に、これは政治資金規正法で禁じている、いわゆる虚偽記載という事実は消えないのではないか。後から返して、自発的な返還ではなくて週刊誌報道で明らかになったと。そういうことについて、そうだったので返しますということは、どうしても責任は逃れないのではないかと。2点です。

【知事】まず第1点ですけれども、私が知事になる前後だと思う。ちょっと今、細かい何月何日というのはありませんけれども、二つの政治団体、解散しました。新しい、つまり、間違っていたら、また調べてご報告しますけれども、私が知事になるというきっかけで、2月になりましたから、例えば3月とか、年度末の切りがいいときだと思いますけれど、その頃だったと記憶しております。
 それから、2点目については、これは、返金するという決定をしましたので、こういう問題の管轄の総務省によくご指示を仰いで、こういう場合には、こういう道筋でやりなさいと、このご指示を仰いだ上で適切に処理をしたいと考えております。

【記者】今の関連で、退職された時期ですが、去年の2月4日付で知事の資金管理団体の泰山会の収支報告書は、去年2月時点でおととしの分の泰山会の収支報告書を出されているわけです。

【知事】ええ。

【記者】これです。

【知事】では、まだそのときはいました。

【記者】会計責任者は野口さんになっているので。

【知事】では、まだいたのですね。

【記者】ですから、いつ、何年何月何日に退職されたのか、その辺をはっきりと。

【知事】はい、分かりました。ちょっと、それはまた、今、不正確なことを言えません。おそらく、記憶でいうと、大体3月末日というのは普通、4月1日から新年度になりますから、そういう記憶がありますけど、これはちょっとまた調べさせてください。

【記者】去年の3月ということですか。おととしの3月ですか。知事選があったのは。

【知事】知事選があったのはおととしです。

【記者】ですよね。

【知事】ええ。去年かもしれません。ちょっとそれは確認させてください。今、手元に……。

【記者】では、後で。

【知事】わかりました。

【記者】日本テレビ「NEWS ZERO」の杉野です。よろしくお願いします。まず、2点、お伺いしたいのですけれども、まず、先ほどご家族、ご自身の宿泊費も含めて政治活動だと言い切られたわけですけれども、この感覚のずれというのは、今後どのように直されていこうというおつもりですか。

【知事】それはもう先ほど来、皆様方からご指摘をされているとおりでありまして、政治活動もちゃんとやったことは先ほどご説明をしたとおりであります。だけど、今いただいたようなご批判がありますから、今後はそういうことがないようにいたしたいと思っております。

【記者】今までも多くの政治家の方が政治と金の問題で追及をされている中で、より国民の政治不信というものは高まっていると思いますが、どのように捉えられますか。

【知事】それも本当に慙愧の念に堪えませんので、しっかりとお詫びをして、仕事をしっかりやって、この信頼の回復ということに全力を挙げたいと思います。

【記者】もしほかの方が都知事を務められていて、このような会見を行った場合は、舛添さんご自身は、どのようにご覧になりますか。

【知事】これはもうちょっと仮定の話ですから、そこは、それについてお答えするのは差し控えたいと思います。今は、私の説明をしているときでありますので、まだたくさんご質問の方もありますので、そのことはちょっと、仮定の話はいたさないようにしたいと思います。

【記者】舛添さんご自身は、納得はできると。

【知事】いや、ですから、私は今、真摯にご説明を申し上げているので、今日の私の説明であっても、いろいろまだご批判があると思いますから、そういうものはさらに真摯に受けとめて、さらなる努力を続けていくというのが今の決意でございます。

【記者】今後もその精査を続けられて、国民の方が納得されるように続けていくと。

【知事】ええ。都民の皆さん、国民の皆さんから信頼を回復するように、仕事でもってしっかりと成果を上げていきたいと考えております。

【記者】フジテレビ「Mr.サンデー」の嶋です。ホテルの宿泊に関しても、それから飲食代に関しても、ホテルでも会議があった、そして飲食代に関しても、そういうふうに政治活動であったり、あと、それが確認できないものもあったというようなお話でしたけれども、政治活動があった、会議があったというのは、何をもって確認をされたのでしょうか。

【知事】それは、大体みんな事務所の人たちは、そのときの状況を思い浮かべます。先ほどの選挙の前であったとかいう。そういうことで、「あ、このときはそうだったな」というのが分かるということで、大体、私の動きというのはみんな知っています。それで、みんなで記憶をたぐりながら、それから収支報告書を見ながら、そういうことで明確にしたというのが今の答えです。

【記者】先ほども質問がありましたけれども、その会合、ホテルの会議であったり、飲食がどの人と何人で会ったという部分に関しては、そこが実際に政治活動であったということの証拠になる部分だと思うのですけれども、そこについては何か情報を出されるおつもりはありますか。

【知事】いや、これは、先ほど言ったように、非常に微妙な話ですし、相手方もおられますので、これは差し控えたいと思っております。申し訳ありませんけれども。

【記者】知事、では、現状では、今、知事もしくは職員の方と確認して発表した、これで政治責任を果たした、説明責任を果たしたとお考えですか。

【知事】私は、今できる限りの説明責任は果たしたつもりです。

【記者】ジャパンタイムズの大住です。よろしくお願いいたします。先ほどのお話と関連している質問なのですけれども、反省されている部分があるとおっしゃったのですけれども、ホテル、家族旅行で会議を行うというパターンは、この数年で数回あったということで、意図性が見られるのですけれども、ある意味、それ。

【知事】2回ですよね。三日月ホテル。

【記者】でも、食事代も含めて、2回以上なのですけれども、それは、舛添さんは反省しているとおっしゃっている段階で、都民の税金のお金の一部をプライベートでご利用されると認めると捉えられることもできますので、反省されているということで、同じようなことではないでしょうか。

【知事】ちょっとよく理解できたかどうか分からないのですけれども、先ほどの三日月ホテルの例はありました。しかし、政治的な会合と、それから何件か記載ミスがありましたけれども、それらときちんと政治活動は基本的には分けてやっているということであります。だから、しかし、先ほどの三日月について言うと、家族が宿泊するところで会議をやったわけですから、そういうところでは、やはりきちんとこれは、今後は反省して、二度とないようにしたいというのが今の状況で、そういう意味で、反省しているというのは、そういう中身でありますので、政治資金の原資というのはいろいろありますけれど、いずれにしても、今のご指摘も受けて、より、この問題のないような方向でいきたいと思っております。

【記者】日刊スポーツの三須です。ホテル三日月の件ですけれども、当初はご家族だけで行くことを決めていたと先ほどおっしゃっていましたが、それは、何月頃に正月の予定と決めていたのでしょうか。

【知事】ちょっと、それ、今記憶にありません。分かりません。いつだったかというのは。

【記者】では、当初は、政治活動に使うのではなくて家族旅行で行く予定だったと、2年連続でということですよね。

【知事】基本は。2年連続というか、1年目はそうで、2年目も使ったということです。

【記者】どの段階で政治活動に使う、つまり選挙対策であったりとか、敗戦処理に使うと予定が変わったのですか。

【知事】それは、予約はもうしてあるわけです。しかし、先ほどどなたかおっしゃったように、一つの考えも、「そんな大事な会議なら全部予約をやめてしまって、どこかで会議だけやればいいではないか」というのですけど、せっかく家族旅行やっていて、しかし、急に、先ほど言ったように、知事選の立候補にはそれをやらないと間に合わない日はそこまでだということでありますから、これを使ったということなのです。日程調整で、その日程しかなかったと。来てくださいと。私は、これは政治活動をちゃんとやったというので、先ほどご批判のあったように、ということになったということです。

【記者】当初からご家族の予定で入っていて、さらにご家族がきっちり泊まられているわけですから、単純にプライベートのお金として処理されればいいのかなと、庶民感覚では思うのですが、急に会議されたから政治活動費にする、ちょっとと言ったら失礼ですけども、ご多忙な舛添さんですから、ご家族とのお時間も大事だと思うのですが、当初からご家族旅行で予定されていたものを、なぜ急に政治活動をしたから、そちらに政治資金を使う、つまり税金であったりとか、そういうお金を使わなければいけないのか。ファーストクラスの問題も、スイートルームの問題もそうですけれども、非常に他人のお金に謙虚ではないなという、すごくトータル的に思うのですけれども、なぜでしょう。

【知事】そのことは、もう真摯に反省して、しっかりと、この、それはまさに私の不徳の致すところと申し上げたように、これはしっかりと反省して、今、三須さんがおっしゃったのは、政治家というものの資質ということだと思いますから、そういう質問をされないように、今後しっかりと改めていきたいと思っております。

【記者】テレビ朝日「モーニングショー」の岡安です。ホテルの宿泊代なのですけれども、先ほどからご説明いただいて、政治活動だからという認識を持っていたと、それでご自分で領収書をもらったというお話でいらっしゃるのですが、繰り返し説明されて、非常にこの記憶も含めて、日程的なものであったり、あと政治的な判断が必要だったというようなこともあったりということで、明確なものをお持ちだというのが分かるのですけれども、それなのに、なぜ今まですぐに説明されなかったのでしょうか。今回の一連の疑惑の中でも非常に大きく取り沙汰されていたものだと思うのですけれども、すぐにでも説明、なぜされなかったのか。

【知事】いや、これは、それに至るプロセス、やはり一つひとつ書類とかが残っている。それから、私でも、皆さんもそうですけど、1年前でも記憶がなくなる、薄くなったり、完全に思い違いしていたりしたことはあるので、みんなにヒアリングをして、こうだったなというようなことを確認する必要がありました。それで、私は何度も申し上げたように、全部、やれるだけの調査をして、総合的に申し上げるということで、先ほど冒頭に申し上げましたように、調査を、この会見に間に合うようにやった上での話なのです。ですから、断片的にすぐ出たからということよりも、正確を期して申し上げたいということでありましたので、この段階になったということです。

【記者】もう一つなのですけれども、書籍購入の印税の処理というのは、どのようになっているのでしょうか。

【知事】印税は、しかるべく処理をしております。

【記者】これは、いわゆる書籍印税分が還流しているということにもなるのでしょうか。

【知事】それは全くありません。

【記者】日刊スポーツの中山です。舛添知事、国会議員になられて、もうずっと15年。知事になってこられてと思いますけれども、いわゆる公金に対する認識ということで、ずっと説明を聞いておりますと、ご自身にとって重要だという会議なり、人と会ったりするということになれば、例えば、飲食代でも、そういう宿泊費でも、全て政治活動費になるという認識があるのか、公金に対する認識というのを、改めてもう1回教えてください。

【知事】それはケース・バイ・ケースで、今おっしゃったように、もう少ししっかり、公金で税金なのだから、今回の全て税金ではありません。だけど、例えば、出張経費というのは税金ですから、そういうものに対して、ちょっと鈍感過ぎるのではないかというご指摘だと思いますが、これはしっかりと真摯に受けとめてやっていきたいと思います。その上で、政治的な活動の会合というのはいろいろありますから、それはどこまで認めるというか、どこまでそれが使えるのかというのは、これは個々のケース・バイ・ケースだと考えていますけれども、今回、その出張経費の問題もありますから、私の公金に対する、ちょっと政治資金は別ですけれど、公金に対する鈍感さというのは問われていると思いますから、今後はしっかりと、そういう批判を、中山さんに聞かれないようにやりたいと思っております。

【記者】読売新聞の波多江です。先ほど収支報告書の訂正、削除した上で返金するということでしたが、この返金は具体的にいつ頃やられるのかということと、既にもう解散している団体だと思うのですけれども、これはどのような手続きでやられるのでしょうか。

【知事】それは、先ほど赤旗の岡部さんでしたかがおっしゃったのと同じで、どういうふうにやるかというのは、総務省のご指示を仰いでやりたいと思っております。

【記者】時期としては、いつ頃。

【知事】できるだけ早くと思っております。

【記者】テレビ東京の矢内です。宿泊費の領収書の件なのですけれども、家族と宿泊したものと、オフィシャルな政治活動費と合わせて、それを政治活動費として領収書をもらったと。それをもらったときというのは、後ろめたい気持ちというのは一切ないのですか。

【知事】そのときに、誰がもらったのか、秘書がもらったのか、誰がもらったのかというのは、ちょっと私、正確に記憶がありません。しかし、今のご指摘も先ほど来あるように、例えば、半分は家族と行ったのでしょうということになれば、それはそのとおりでありますから、そこはしっかり反省をして、それで今回も全て訂正、削除して、返金をしたいと。今後はそういうことのないように、先ほど日刊スポーツの方からご批判いただいたように、少し、その鈍感さをやめなさいということなので、その方向でしっかり努力したいと思っております。

【記者】もう一点、確認なのですが、飲食店などでもらった領収書というのは、ある程度たまった段階で、まとめて会計責任者の方に渡しているというようなことなのでしょうか。

【知事】これもケース・バイ・ケースで、毎日渡すこともありますけれど、もうなかなか忙しいですし、私は夜、いろいろな仕事がありますから、遅くなって帰ってくると、渡すのを忘れていて、気がついたら1週間分たまっていたというようなこともあるので、それはもう本当にケース・バイ・ケースです。

【記者】領収書といいますと、サラリーマンの我々ですと、かなり立て替えなどをするときもありますし、大事なものですよね。その領収書に対する認識というのは、知事はどうお持ちなのですか。

【知事】先ほど申し上げたように、それでケチだと、いつも言われているのですけれど、必ず私は、どんなことでも領収書をもらっておくというのは、もうずっと昔から、そういう習性というか、ありまして、やはり、例えば、買ったものが不良品だったというときも領収書がないといけなくて、そういう経験があるものですから、ずっと持っています。だから、それは非常に大事なものだと思っているし、それから先ほど言ったように、自分のお金をプールしてやるというシステムをやっていましたから、いくら使ったかというのは、それがないと分からないものですから。だから、いいかげんな紙ではなくて、大事な紙だという認識はある。そういうご質問でしたか。

【記者】それだけ大事だと思いつつも、まとめて、バサッと渡してしまうという。

【知事】それは、そのときの生活パターンとか、本当に、もう、毎晩、夜10時過ぎないと帰れないようなことも仕事のことでありますから、そしてまた、翌朝早く出ていくというようなこともあるので、なかなか事務所が開いている時間にいないということもあるので、まさにケース・バイ・ケースで。大事なのは分かっているのですけれども、実質的に、なかなかできないということもあるわけです。

【記者】朝日新聞の小林です。報告書の中に、2012年8月13日に日光市のホテルに宿泊されているというのがあって、そこで8万3900円ぐらいを使われているのですけれども、同じく、また家族と行かれて、そこで政治関係の方と会議をされたとか、そういった支出になるのでしょうか。

【知事】これちょっと、初めて今聞きますので、これは精査してみないと分かりませんので、ちょっと精査させて、調べさせていただけますでしょうか。

【記者】先ほどのお話だと、やはり知事選に出る直前とか、選挙の後の総括という意味で、家族と行かれているのだけれど。

【知事】いや、ちょっと、だから、今ここで分かりません。

【記者】なので、そういった大事なときであればご記憶にあるのではないかなと。そんな大事な会議のときにと。

【知事】8月何日ですって。

【記者】8月13日。お盆です。

【知事】これも、今申し上げたように、ちょっと調べさせていただけますか。

【記者】先ほど。

【知事】今日は、「週刊文春」に挙げられた疑惑を、今とにかく一つひとつ答えるということなので、これはちょっと調べさせて。

【記者】思い出してみられて、記憶に思い当たるところは、特には。

【知事】いや、今は不正確なことは申し上げたくないので、正確に調べてなので、ちょっと調べさせてください。

【記者】あと1点、確認なのですが、飲食店で食事をされたときに、政治活動に利用したことまでは確認できないものがあったので返金しますというお話だと思うのですけれど、これは、要するに、ご家族やご友人などで、全く政治の活動と関係ない方と食べたり、お1人で食べたりとか、そういったのが、例えば、天ぷら屋さんだと、3件ともそういうことだと思うのですけれども、そういうのが、全く私的に使ったものが入っていたということでいいのですよね。

【知事】先ほど言ったのは、例えば、事務所関係者が寿司屋さんに来たとかあります。そういうのは大体、みんなで書類を見たり、報告書を見たり、状況をヒアリングしたりしたときに出てくる可能性があるわけです。出てくれば、あのときはああいう政治活動だったなというのができますけども、それが分からない。どうだったかというよりも、誰もない。そうすると、誰もないということは、これはまさに分かりません。その本当のことは。家族と、やはりそこに誰かいたのか。しかし、これはそういうことができないから、訂正、削除して、返金をします。そういうことです。

【記者】逆に言うと、訂正、削除しないものに関しては、そこで打ち合わせなり何なりしたという記録が何かで残っているということになるのでしょうか。

【知事】いや、それは、ですから、残っているというよりも、みんな覚えていたり、あのときそうだった。ただ、先程来、何人と何回会合したというのは、相手があることですから申し上げないと、そういうことです。

【記者】東京新聞の川上です。「週刊文春」に載っているので言いますと、美術品等が総額で900万円あると。そのうち世界堂さんの方にいくらか支払っている額が178万円、あるのですけれども、178万円に関しては先ほど額装のほうに使ったと。これは皆さん方に、相手のある方々に支払いするときに、揮毫したものを渡すときに使ったと、全てそれで使ったということでよろしいのでしょうか。

【知事】額はです。はい、結構です。

【記者】残りの分のものに関しては、これは記載されているのでしょうか。その、この900万円という額で合っているのでしょうか。

【知事】それは、美術関係の書籍などもたくさんあるわけです。私なんか相当買いますから。この先ほどの研究として、浮世絵の研究であったりとか、これは先ほどと同じ政治活動費で、どういう根拠で900万円とおっしゃっているかなのですけれども、今回は、世界堂についてそういうことをおっしゃられましたから、調べたので、それは先ほど言ったように、政治活動として使うものとプライベートなものは分けていますよと、この原則はしっかりと守ったつもりであります。

【記者】政治活動費として、その美術関連の掛け軸とか、屏風とか、版画とか、これが含まれているのでしょうか、それとも含まれていないのでしょうか。

【知事】物によりけりだと思います。

【記者】含まれているのでしょうか。

【知事】物によりけりだと思います。だから、先ほど言ったように、版画とか、だから、それは美術と呼ぶかどうかということなので、版画であるとか、浮世絵、ありますね。

【記者】はい。

【知事】浮世絵でも非常に高価なものもありますけれども、非常に何千円とかで買えるわけです、今でも。そういうのが先ほど申し上げたとおりであるわけ。

【記者】単純に言うと900万円から178万円を引いた700万円ぐらいが美術品の額として、これは「文春」さんは、これが政治資金の方に含まれていると書かれているのですけれども、これは知事の認識としては、含まれている、実際そこに書かれているというふうに、書かれているのでしょうか。書かれていないのでしょうか。

【知事】美術品という項目はないと思います。つまり、その先ほど言った版画とか、書とか、浮世絵とかがあります。特に私は今の東京の姿は前どうだったのだろうということで、江戸時代の水運の、水です、隅田川、こういうことを考えるときに非常によく使いますから、それは美術品と言えば美術品なのですけど、私にとっては一つの研究資料ということでもあるわけです。だから、どういう計算をされたのかということを調べてみないと、その本件の記事が、こういうふうにリストが挙がってあれば、それ1個1個調べることができますけれども、その点は今、そういうお答えしかできない。できないというか、よく見てみないと分かりません、それは。

【記者】いくつか美術品に該当するようなものを政治資金でお買いになったことはあるというふうに考えてよろしいですか。

【知事】それは、あそこで言った財テクとか、蓄財とか、そういうことで買っているわけではありません。それは先ほど言ったように、外国のおもてなしに使うとかいうことのために使っているわけです。

【記者】買っていることは買っているわけですね。

【知事】それは物によりけりです。だから、浮世絵を買ったのが、「浮世絵買っていますか」、「はい、買っています」。それは外国の方のプレゼントとして、昔の東京はこうでしたということで使います。

【記者】額に関して700万円近い額を美術品で買っているという認識はありますか。

【知事】美術品というか、それもちょっと、今、700万円とか900万円という数字がどういうふうに積み上げられたものなのか、研究対象である美術の書籍がそこに入ってるのかどうなのか、それもちょっと精査しないと分からないので、その質問に答えるためにちょっと時間が必要なので、今この場ではすぐに答えられないと思いますので、少しお時間頂戴できますでしょうか。

【記者】後日、ご回答をいただければ幸いです。

【記者】東京新聞の辻渕と申します。嫌な質問ですけれども、湯河原には、今日大変お疲れだと思いますけれども、終わられたら行かれるつもりはございますでしょうか。

【知事】いや、まだ、この会見の後、いっぱい仕事が残っておりますので、今はしっかりと皆様方のご質問にお答えするということで来てますから、そういうことは考えておりません。

【記者】今週末は。

【知事】それもまだ何も考えておりません。今は、とにかく辻渕さんのご質問にしっかり答えるという気持ちで参っております。

【記者】最後に行かれたのはいつでしょうか。

【知事】ちょっと今のところ、まだ記憶というか、こういう今のような状況ですから、今のところ、いつというのは。
 すいません。今から行けとおっしゃるなら、あれですけど。

【記者】テレビ朝日の太田と申します。知事、今後気を付ける、今後しないという話を頂いたんですけれども、例えば、具体的に、今後、家族旅行の際に、重要な政治判断が迫られるような局面と日程が重なった時に、例えば、宿泊費は計上せずに、某ホテルは会議室が一人500円だとかという報道もありましたが、今後の対応としまして、重要な政治判断が迫られる日程がかぶったというときに、例えば具体的に都民に納得できるような形で、具体的な対策みたいなのは、今お考えはありますでしょうか。

【知事】今、おっしゃったような方向でやりたいと思います。

【記者】具体的には。

【知事】先ほど申し上げましたように、家族が宿泊する部屋は大きかったものですから、そこで会議をやりましたけど、それがこういうことの原因になっていれば、別の部屋をきちんと一部屋取って、その部屋が会議室用だと、これは問題ないと思います。そういうけじめをつけたいと思います。

【記者】週刊女性の渡辺と申します。知事、先ほど、何でも買う時に、領収書をもらうようしているという話をされましたが、知事ご自身がもらった領収書というのは、その後どのように処理されているのか。あるいは、飲食店などで使った費用で、知事もしくは秘書の方がお支払いになったものは、二つの箱というお話もあったが、ちょっと抽象的で分かりづらいので、具体的に絵に浮かぶように、どのように処理してお渡ししているのか。

【知事】先ほど来、何度もご説明していますように、プールしているお金がある訳です、30万円なら30万円という。そこから払っていく訳ですから、そのお金がいくら減っているというのが分かるように、会計責任者が私から領収書を取るわけです。だから、プールしたお金という制度でなければ、そういう領収書を出さなくて済むので、そういう形で変えることができるか検討したいと。

【記者】知事自身が支払ったお金というか、頂いた領収書というのは、どうその後、処理されたのか。どこかで捨てないといけないということ。

【知事】それは捨てていますよ。いや、それは捨てていますよというのは正確ではないので、明確に私が、例えば本屋で政治活動のために使った本があれば、これは政治活動として、それは政治資金の方から出してもらうと。基本的に、この買い物をするときには3万円なら3万円の範囲で。それはプールしたお金からそれを持って行きますから、その3万円から領収書分を引いていくという。
 手間は手間なのですけれども、私自身は細かい点を気にしないで済む。そこから先は、会計責任者が「この領収書は要らないな」というのは、捨てていく。そういうプロセスです。

【記者】そうすれば、例えば個人的な支出であっても、一応、会計責任者の方には何でも領収書は渡すという。

【知事】何でもということかというよりも、基本的にはそうですね。プールしているお金から。

【記者】ご自身のお金の場合もそうですか。ご自身の財布からお金出した場合。

【知事】自身のお金がそうなんで、まぁ、あまりそういうケースはないと思います。秘書が付いていたりするんで。

【記者】インターネットメディア、IWJの高橋と申します。
 高額の海外出張であったり公用車であったりですね、こういったこと、今日の釈明会見に関しては、都知事としての資質、それから政治家としての資質、これはもう都民の方々に判断されるべきだと思います。1000万人と言われている有権者のうち140万人以上のリコールが集まれば、それは真摯に受けとめるべきだと思うのですが、私からですね、肝心の都政に関する質問をしたいなと思います。
 2つありまして、1つは東京オリンピック問題、それからもう1つは豊洲新市場について伺います。
 先ほど、釈明会見の中で史上最高のオリンピックにしようということで、今回の反省を受けてオリンピックのほうに向けて仕事をされるとおっしゃいましたけれども、その東京オリンピック、今、1つの疑惑が上がっているかと思うのですが、フランスの当局も動いているということで、2013年の7月と10月ですかね、2億2200万円が渡っているということで、この事実は、この報道をされているということは、まず都知事はご存じですか。

【知事】ええ、報道は知ってます。

【記者】事実関係はいかがでしょうか。

【知事】都が、その今のロビー活動というか、それには公費を一切、支出しておりません。それから、この件について、今日夕方ぐらいにJOCのほうから発表があると聞いております。以上です。

【記者】事実無根ということですか。

【知事】都は一切、支出しておりません。それ以外のことはJOCが発表すると聞いております。

【記者】都としては出していない、あくまでそういうお金は出していないということですね。

【知事】一切、支出をしておりません。

【記者】分かりました。

【記者】それから、同じく東京オリンピック関連で、もともと東京オリンピックのかかる費用に関しては、最初、7341億円とおっしゃってましたが、その後、どんどん費用が膨らんで、最大で3兆円規模になるのではないかと言われていますが、この費用、いつぐらいまでに、もともともっと早く、どれぐらい費用がかかりそうかということを都議会の方でも報告される予定になっていたかと思うんですが、現時点で東京オリンピック、いくらかかることになっているのでしょうか。

【知事】これは、例えば新国立競技場、これは決まりました。それから、今、我々がつくる、都がつくるものも決まりました。それで大体のところが。で、今、問題になっているのは、仮設とかオーバーレイについて金額が膨らむのではないかという話があって、これは森会長と遠藤大臣と私の間できちんと話をして、そういう競技施設などについては、リオ・オリンピックが終わる頃にはまとめたいと。ただ、全体の費用というのは、私がかつて3兆円と言ったのは、ロンドンオリンピック・パラリンピックがどれぐらいかかったかと聞くと、それぐらいなので、同じような規模のことをやると、それぐらいかかるのではないかということで申し上げただけで、細かい積算をしたわけではありません。
 それで、例えばテロ対策ももっとお金かかるし、それからセキュリティー対策もかかります。それから、いろんな整備もかかりますので、それは今後、しっかりと関係機関と調整しながら予算を提示するしかないなと思っています。

【記者】分かりました。ありがとうございます。それから、豊洲新市場についてなのですけれども、これも問題だらけだと思います。
 まず、土壌汚染の問題。300か所以上のところを調査しなかったということで、新しい豊洲市場で使われるお魚に入れる水槽ですかね、水槽の中で使われる水、これがもしかしたら汚染されるのではないかという懸念が起きている中で、今、豊洲市場の仲卸の方々も延期してほしいという声を上げているようですが、11月7日、これはお変わりありませんか。

【知事】変わりません。土壌汚染については、安全基準をしっかりと満たしているという調査を何度も行いまして、そして、もう11月7日、こちらに移るということが決まっておりますので、基本方針でやりたいと思っております。

【記者】耐震構造もかなり問題点がありそうで、水槽に水を入れるのを70センチまでにしてくれですとか、1平米当たり800キロまでしか耐えられない設計になっているようですが、これは、豊洲新市場に関しては皆さんの食の安全にかかわることですし、土壌汚染問題も解決していない中で、解決したとおっしゃいましたけれども、実際に300か所以上、調査しなかったともお認めになられましたよね。それでどうして解決したと言えるんですか。

【知事】300か所以上、調査してないとか、そういうことは私は聞いておりません。細かい技術的なことについては豊洲市場の担当の方に聞いていただきたいと思いますけれども、私は、都はしっかりと安全基準を満たす調査をやって、そして、すばらしい食の安全を守り、いい市場にするということで決定をしておりますので、日程についても、これは予定どおりやりたいと思っています。詳細について、今のことでご疑問があれば、時間の問題もありますから、担当の方に聞いていただければと思います。

【記者】毎日新聞の飯山です。オリンピック招致の疑惑の関係でスポーツ庁が、今日一応、JOCと都に調査とかの要請をするというような報道がされているのですけれども、それを受けて都としての対応というのはどうなっているでしょうか。それだけを確認したかったのですけれど。

【知事】何時に要請するっていうのをご存じ。

【記者】時間まではなくてですね、基本的には、JOCと都に事実関係を確認等をお願いしたいという報道があって。

【知事】私が14時にここに参りましたけれども、その段階ではその情報は入っておりません。その段階で入っておりますのは、午後、つまり私の会見より後なのですけれども、JOCがこの件について発表するという、そこまでしか入っていません。また何かありましたら、お答えしたいと思います。

【記者】スポーツ報知の江畑です。ホテルの件なのですが、このホテルには別料金で遊戯施設があるのですけど、そちらはお子さん二人もいらっしゃったわけですよね。平成25年、26年と。何か利用されたんですかね。

【知事】ちょっと記憶にありません。私もプールみたいなところで泳いだ記憶はありますよ。せっかく行ったし、温泉大好きですから。あそこの温泉プールみたいなところで泳いだ記憶は当然あります。

【記者】ホテルの泊まったお部屋というのは何階なんですか。

【知事】それは記憶に全然ありません。そこまで、何階何号室に泊まったというのはありません。

【記者】かなり高層階ということでよろしいですか。

【知事】かなり高くて初日の出かなんかはよく見えたなという感じはします。だけど、目の前が海ですから、そんなに高くなくても日が昇ってくるとか、見えたように記憶してます。

【記者】一泊おいくらくらいだったかというのはご記憶ありますか。

【知事】今、記憶はありません。ただ、計上している金額を割れば出てくるんだと思います。

【記者】これ部屋代のみということですか。

【知事】いやいや、全体の費用です。

【記者】全体の費用ですか。

【知事】ホテルによって、どういう形で費用を決めるのか、部屋ごとに決めるのか、人数割りで決めるのか、それはホテルに聞いてくださいますか。営業の邪魔にならないようにお願いします。

【記者】フリーランスの上田と申します。公金の認識についてもう少し踏み込ませてお伺いしたいのですが。前回のアメリカ出張で3割減という、経費を3割減らしたということで何も問題はなかったのでしょうか。今までの部分は、無駄な浪費だったというのをお認めになりますか。これからどんどん経費を削減していくと、今までの経費の部分というのは無駄な部分が多かった、浪費が多かったということになると思うのですけれども。つまり、予算をつけるときのきちんとした削減のブラッシュアップをしていなかったということになります。

【知事】そういうことも含めて、これから検討したいと思っています。ただ、例えば国によって値段が違いますから。同じ時期には同じ値段になりますけれども、ハイシーズンで高かったりとか、ものすごい物価が高い都市だったりする。この前の秋のヨーロッパと今回の4月のアメリカは、日本からの距離的にもだいたい同じだったりするのと、ほぼ一週間で、期間的にも同じくらいなんで、そういうことで比較をしてみて、前者が5000万円だったのが、後者が3500万円で、3割くらいカットした。それができるだけカットしようということでやりました。そこのところが今後さらにカットできるかということですけれど。無駄無駄っておっしゃりますけれど、無駄な経費を下げないといけないですけれど、仕事が阻害されるほどカットするというのは、これはこれで問題でして。そういうことも含めましてしっかりと検討している最中なので。

【記者】今までの出張費が浪費とか贅沢だったという認識はありますか。その辺が都民の方は怒っていると思うので。そういう認識はお持ちでいらっしゃらないのでしょうか。

【知事】例えばガイドがいらなかったのではないかとかですね、そういうことを含めて。それは、私ずっと申し上げているのですけど、反省しないといけないのはですね、自分でそういうことをチェックしなくて、いつも申し上げていますように、このホテルに泊まる、このホテルがいい、とか言ったことはないので、ただそういうことも含めて。ただ、ガイドさんついているなぐらいの気持ちだったけれど、パリは、私はガイド要らないはずだというのをちゃんと自分でやっていきたいと思っていますので、今後、しっかりとさらに努力をしたいと思っております。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【記者】テレビ朝日報道ステーション平石と申します。2013年の収支報告書の中でホームセンターで、色々買い物していると思うのですけれど。その中で僕たちの取材でお店の方が、ねじとか釘とか猫の餌とかガーデニングの用品を買っていたという証言があったのですが。そういうのは報告書に載せてないですか。

【知事】それは、プライベートのものですから。それはそういうところで使いません。ただ、先ほど言ったようにホームセンターは非常に便利で文房具とか色々な政治団体として使うものが色々ありますから、そこはちゃんと分けております。

【記者】基本的にそういうのしか買ってなかったということをおっしゃっていたのですけれど。

【知事】それは、その店員の方が、そのお店で私が入ってから、大きなところですから、あのコーナーに行って買ったとか、レジもたくさんありますから、24時間私を後を付いて歩かれたのでしょうか。ですから、そこまでおっしゃると店員さんが可哀そうじゃないですか、ある意味で。ですから、そこは理解していただければと思います。

【記者】あと、もう一つプール金についてお伺いしたいのですが。プール金の存在なのですが。これは研究会などから20万円か30万円をプールしている、お金を持ってて、そこから払って領収書を分けるみたいな。

【知事】いやいや、違います。私の個人のお金と、これ、何度も申し上げているように、1回1回、私が何百円ということでやるのではなくて、私のお金を例えば30万円というふうにしといて。私が会計やりませんから、経理で。自分のお金もということです。そのプールというのは、そういう意味です。

【記者】デイリースポーツの杉村です。先ほどから明晰にお話しされているんですけれども、三日月でやった会議の人数の部分のあたりだけ、微妙な話で相手もいることだからという形でお答えにならないのですが、人数を明かすことが微妙な話なのかどうかがちょっとどうも分からないんですけれど。

【知事】これは、何名いてどうというのは私は控えたいと思います。

【記者】例えば、短時間の会議でも政治活動に当たる、それから場合によっては、電話で参加することも、その会議の。

【知事】いや、電話は、そういう意味で申し上げたのではなくて、要するに、電話で話すこともあるから10時間そこで缶詰でやらないといけませんよ、ということではないという意味で引用しただけで、誤解を招いたら、それはもうお忘れください。

【記者】極端な言い方をしてしまうと、本当は、ただプライベートで家族だけで過ごして、本当は会議なんてやってないんじゃないの、という疑いがかなり持たれてたと思うのです。それが、誰が参加していたのかを答えづらいのは分かるのですけど、人数すら答えられないという話になってしまうと、そこがすごく不透明なにおいが残ってしまうのではないかと思うのです。

【知事】ご疑問は分かります。しかし、政治の場ですから、非常に機微にわたるので、私はそこは控えさせていただきたいと思います。

【記者】インターネットメディア、ウェザーページの具志堅と言います。ホテルの話の追加なのですけれども、参加者の人数がダメだということだったのですが、せめて参加者でどういった方が出席されたのか。スタッフの内部の方なのかそれとも外部の方が来られたのかと、そういうところ可能な範囲で教えていただけませんか。

【知事】先ほど言った通り、事務者関係者等と言ったのですが、そこが一番機微に当たるので、これは本当に申し上げられません。

【記者】事務所関係者等というと100人も200人もいるわけではなくて、50人もいなくて、やっぱり数十名単位、十数名というグループ。

【知事】数十名入る部屋じゃありませんから。

【記者】では、5,6人から10名くらい。

【知事】それは、想像にお任せいたします。

【記者】フジテレビ、グッディ!の広瀬です。この会見の中で説明責任を果たしたというふうにご自身おっしゃっていますが、その説明責任が果たされているかどうかのジャッジメントというのは、本来誰がすべきだと思いますか。

【知事】それは有権者です。東京都民だと思います。

【記者】もし、東京都民がこの会見を受けて、これで説明責任が果たされていないという声が非常に大きく上がってきた場合は、何らかのまた動きを見せてくださるというのは、これは約束していただけますか。

【知事】どういうふうにその声をはかるのか。1350万人全員の声を聞いて、何百万対何百万という数字を出すのかということですから、それは、色々なご批判は謙虚にお受けしますけども、私は、真摯に今日はお答えしたつもりなので、あとは有権者の皆様方、都民のご判断にお任せしたいと思います。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)