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令和3年(2021年)11月26日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和3年11月26日)

知事記者会見
2021年11月26日(金曜)
14時05分~14時40分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 軽石、新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】私の方から3点お伝えいたします。まず、話題になっておりますが、漁業への影響もあります、日常生活への影響もあります、軽石についての対応です。今年8月に発生しました、小笠原諸島の海底火山、福徳岡ノ場、この噴火に伴うと見られる軽石の漂流、漂着。今月入りまして、伊豆諸島でも度々確認をされているところであります。十分な警戒が必要です。そして、専門機関の直近のシミュレーションにおきましては、今後、伊豆諸島に相当量の軽石が漂着する可能性があるとされております。都としまして現在、それぞれの島の町や村、それから海上保安庁などと連携するとともに、漁業調査指導船を出しまして、モニタリングを実施するなどいたしまして、軽石の漂流や漂着状況について情報を収集、また必要な対策に取り組んでいるところです。まず、港の中に軽石が流入するのを防ぐということから、漂着の可能性がある港につきましては、事前にオイルフェンスを設置をしています。皆さんもそれぞれ取材をされたように、現場の方、そういう対応をいたしております。また既に、島しょ、島とそれから都の情報連絡のための要員をリエゾンとして現地に派遣をいたしております。オイルフェンス、そしてまた港の周辺状況をドローンを使って確認をするなど、警戒をしているところであります。それからさらに、漁業調査指導船というものがございまして、3隻、都で保有しているんですが、それで確認をした軽石の漂流の状況などを、無線で漁業関係者に提供するということで、事前にどの辺に何がということをお伝えする、注意喚起を行っているところであります。今日の午後からは、島しょ農林水産総合センターというホームページでも情報発信を始めまして、対応の強化を図ってまいります。引き続き、島しょ地域の住民の社会生活、そして経済活動に影響を及ぼすことがないように、対策に万全を期してまいります。
(詳細は、総務局、産業労働局、港湾局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:188KB)
(「漁業調査指導船による漂流軽石の発見情報」は、こちらをご覧ください。)

【知事】次に、コロナでありますけれども、新型コロナウイルス感染症対策。昨日、対策本部会議を開催をしまして、その後で、コロナ対策の基本的な考え方、縷々お伝えをいたしました。かなり量的にも中身的にも多くて濃いものでありました。ちょうどこの年末年始を迎えるに当たって、皆様方にご協力を新たにお願いをし、また、医療提供体制も備えているということについてお伝えをしたところであります。第6波ですけれども、これが来ないためにも、備えを着実に推進をする。感染の再拡大の兆候が見られるといった時には、先手先手で対策を実施していくと。あわせまして、社会経済活動の再生・回復、これにつなげていくための万全な医療提供体制の整備、そして基本的感染防止対策の徹底を図っていくというものです。都民の皆さんや事業者の皆様方には、今、11月まもなく終わりますけれども、今度12月1日(水曜日)からも、引き続き基本的対策徹底期間とさせていただきます。昨年の年末年始、思い起こしていただきたいと思うんですが、あの頃、感染拡大をしたところであります。そして、特に警戒が必要なこの時期ということで、基本的な感染防止策の徹底、これをお願いをいたしたい。
また、昨日のモニタリング会議で専門の先生方から、こうした時期に備えてワクチン接種を更に推進する必要があるというお話をいただいたところでございます。ちなみに、2回目のワクチン接種を終えた都内の12歳以上の方、既に8割を超えております。都において、ワクチン接種促進キャンペーン「TOKYO ワクションアプリ」というもの、こちら使用しておりますけれども、今月1日(月曜日)にリリースしてから、この接種記録を、こちらの方に登録された方、総数、現時点で28万人を超えております。点検を受けて、この感染防止対策をしっかりやっているという認証店、東京都で認証したお店においては、この12月1日(水曜日)からは8人を超える会食の場合は、感染のリスクを低減するためにも、この「TOKYO ワクションアプリ」などを活用していただきたいと存じます。街中、それからアプリ上で様々な特典も受けられます。アプリ上で、色々エントリーするとパソコンが当たったりとか、様々な特典があったり、それからお店の方で、お食事にいらしたお店で、ビール1杯付けますよとか、色々な特典がありますので、自らのこのワクチンの接種状況の確認と同時に、それらの特典の享受もされたらということでございます。それぞれが工夫をされて特典を講じておられるということです。感染が、ありがたいことに落ち着いている今だからこそ、改めて、感染しない、させない。このベース、基本を、この意識を皆さんと共有していく。そして、引き続きのご協力をお願いを申し上げたいと存じます。
また、今日も色々報道もございますけれども、南アフリカで確認されている新たな変異株について、それぞれ地域で対応をとられているかと思います。これは多数の変異を有しているということから警戒が必要という話でございます。感染状況が落ち着いている今のような時こそ、水際対策が重要であって、そして国に対して、この水際対策の更なる徹底を求めてまいりたいとこのように考えております。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:405KB)
(「基本的対策徹底期間における対応(2691報)」は、こちらをご覧ください。)
(「TOKYOワクション特典等公開(2664報)」は、こちらをご覧ください。)

2 東京eSG戦略ボードの開催について

【知事】それから今日、お伝えするのが3点あるんですけれども、2点目であります。東京eSG戦略ボードという会を開催をいたしますので、そのお知らせであります。これは東京の湾岸地域、ベイエリアといっておりますけれども、ベイエリアを舞台に未来のモデル都市を創造する「東京ベイeSGプロジェクト」でございます。昨日は2040年代、今2021ですから約20年後、2040年代の実行戦略で、まちづくり戦略のドラフトをお示しをしたところなんですけれども、更に先の50年、100年先の未来の都市像の実現に向けまして、「東京eSG戦略ボード」を開催をする。そして、有識者の方々と意見交換を行うというものであります。ちなみにeSGの最初の「e」はエコロジーであったり、エコノミーであったり、そういうe。それから「S」は、今年の大河ドラマではありますけれども、渋沢栄一さん。東京都の福祉の基盤は養育院から始まっているわけでありますけれども、板橋区にあります、それだけでなく、600社にもわたる、銀行をはじめとする企業を作り上げた(約500社の設立や経営に関わったと言われています。)ということで、非常に先人として東京都、負うところが大きい。後の「G」は後藤新平さん。東京市の、東京市長です、第7代だったかな、後藤新平さん。行幸通りなど、また関東大震災の後の(帝都)復興院総裁を務められた方です。このお二方の名前にあやかってeSGと呼んでいるわけでありますけども、今回は、有識者の方々との意見交換に、ゲストに台湾のデジタル担当政務委員でいらっしゃいます、あの有名なオードリー・タンさんをゲストにお招きをするというものであります。持続可能な都市の実現に向けた取組をテーマにご講演をいただきます。タンさんは、SDGsにも精通しておられます。そして、プロジェクトで目指す方向性に関しまして、有益な知見などご披露いただけると、このように期待をしているところでございます。そしてご覧の、有識者の方々、安宅さんや北野さん、隈研吾さんは国立の競技場を作られた。小林光さんは環境、河口眞理子さんはグリーンファイナンスなどでもお世話になってきております。こういった皆様方と、非常にかなり先の、未来の東京を語り合うということ、大変楽しみにしております。サステナビリティ、DXの観点などなど、忌憚のない意見を伺う予定でございます。楽しみにしております。当日の様子は、後日、政策企画局のホームページで配信をいたしますので、そちらの方ご覧いただければと思います。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:70KB)
(「東京eSG戦略ボード」は、こちらをご覧ください。)

3 こどもスマイルムーブメントについて

【知事】3点目でありますけれども、今度は子供政策です。「こどもスマイルムーブメント」についてのお知らせ。「未来の東京」戦略におきましては、子供の笑顔のための戦略、これが第一だということで、チルドレンファーストの社会の創出を柱の一つに位置づけているところでございます。この度、「こどもスマイルムーブメント」を立ち上げまして、行政、企業、NPOなどが一体となりまして、子供の目線に立った様々な取組を展開してまいります。このムーブメントに参画いただける企業、そしてNPOなど募集をしておりますので、ぜひ多くの皆様方にご参加いただいて、これをムーブメントとして、その輪を広げていきたいと考えています。このムーブメントのスタートアップイベントなんですけれどもキックオフアクションとして、来たる12月19日(日曜日)の午後2時からYouTubeでライブ配信をする会議を、イベントを行います。このイベントには、少子化対策などを担当されておられます野田聖子内閣府特命担当大臣や、また、こども未来会議座長でいらっしゃいます秋田喜代美教授、タレントの香取慎吾さんにご出席をいただいて、子供との対話や子供の未来に向けたクロストークを展開をすることといたしております。ぜひ香取慎吾くんも出てくださいますし、色々な観点からの話、野田大臣からも色々なお話伺えるものかと楽しみにしているところでございますし、ぜひ多くの皆様にご覧いただければと。また、このキックオフアクションをきっかけとして、みんなで子供の笑顔があふれる東京を作っていくということ、これを目指していきたいと、このように考えております。
私の方から3点お伝えいたしました。
(詳細は、政策企画局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:160KB)
(「こどもスマイルムーブメント」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】11月幹事社の日本経済新聞の辻です。それでは、幹事社から2点質問させていただきます。1点目が、昨日、東京都から公表された、いわゆる国の5段階のレベル基準に合わせた移行の目安なんですけれども、その移行の目安の中で、東京都として独自にレベル2.5を設定して、このレベル2.5の段階で、いわゆる認証店への時短要請をかけるっていう方針が昨日示されました。このレベル2.5の目安が、新規陽性者数の7日間平均で見たときに、700人っていうふうになっていると思います。もともと国の考え方で、ステージの考え方でステージ4が目安って言っていたのが、7日間平均500人だったと思います。そこから考えるとですね、いわゆる、かねてから警戒領域、東京都の警戒領域ってなると新規陽性者数で500人じゃないかと思うんですが、2.5の700人の段階で時短要請をかけるという今回の判断をされたのは、どういうお考えでされたのかお聞かせください。

【知事】今回、国がステージならぬレベルということで、新たなレベル分類を構成されました。それを、医療逼迫の状況による重点を、そちらに重点を置いたものとなっております。都といたしましても、こうした考えを受けまして、レベル以降の目安などお示しをしたところであります。レベル2.5ですけれども、先手で感染拡大に取り組むという観点から、都といたしまして昨日発表させていただきましたが、病床数の確保は、6,891床の病床確保に向けて医療機関へ要請を行うタイミングというのがあります。6,891が丸々空いているというのではなくて、そのタイミングを見て、要請をかけてから実際に確保できる、そのタイムラグが少々ございますけれども、だからこそ先手先手で打っていくということであります。そのタイミングを捉えて独自に設定、タイミングを捉えるために独自に設定したものです。レベル2については都道府県で定めよということになっておりますので、ある意味、東京都のような大人口、人口が大きいところ、人の行き来が極めて大きいといったところにおいて、都として確保した病床数や宿泊療養数や、また最近は経口薬などが出てきております。これから、(ワクチン接種)3回目の話も出てきております。これらのことを総合的に考えていく必要があると。その意味でも、専門家の意見を踏まえながら、都民、事業者への呼び掛けや対策は機動的に強化するという、そのことが重要だというふうに考えております。感染拡大を防ぐという意味で、このステージ、レベル2.5ということでの対応を一つの目安に考えたということであります。

【記者】2点目ですが、自民党、公明党の方で、2022年度に向けたいわゆる税制改正の議論が今日から本格的に始まりました。賃上げ支援とかですね、固定資産税の優遇、軽減措置を予定どおり終わらすのかどうかなど、議論のテーマは多岐にわたるわけですが、小池知事は来年度の税制改正に向けてどの点を注目されているのか、または国に対して何か注文みたいのもありましたらお聞かせいただけますでしょうか。

【知事】税制というのは国の形を、形どるもの、作るものだという認識が、まず必要かと思います。私自身、自民党の税制のインナーではございませんでしたけれども、副委員長を、税制の会議の副委員長も務めてまいりました。その中で、今回、来年度の税制改正に向けて企業の賃上げを促す税制であったり、住宅ローン減税の在り方についての議論がされるというふうに聞いているところです。それから固定資産税ですけれども、令和3年度の税制改正で措置されました土地の税額を、据え置く特別な措置の取扱いなども議論されると。これらの経済、国民生活に与える影響なども踏まえながら、与党の税制改正プロセスの中で決定されていくわけでございますが、東京都としても、この動きは注視をしていきたいと考えております。今回の補正予算を組まれた、国としての補正予算は組まれて、そしてまた、次の来年度予算という中において、年末は税制のシーズンではございますけれども、今、グリーンという観点、DXの観点、こういったことを政権としても挙げておられますし、やはり税制っていうのはそれらを誘導するのに極めて重要、かつ税収をどう上げていくかというのも重要。新しい経済ということをどのような形で税制で示されていくのか、これは注視していきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。幹事社からの質問は以上です。質問のある社は知事の指名を受けてから、社名と氏名を名乗って質問してください。よろしくお願いいたします。

【知事】はい、中丸さん。

【記者】(日本テレビ・中丸記者)日本テレビです。知事、都議会の方で4か月以上問題となっておりました、木下ふみこ元都議のことについてお伺いいたします。木下都議、先日、辞職会見をしまして都議を辞職されたわけですが、その会見の中で木下さんの方から、小池都知事と面会をして、知事の方から今は交通事故のこの問題について専念されてはどうかと、再出発するときには相談に乗りますよと言われたと、知事からの説得を受けて辞職に至ったというようなことをおっしゃっていたんですが、これまで知事と木下さんの間でどういうやりとりがあったのか、最終的に彼女は都議を続けたいという思いを強く匂わせていた、漂わせていたんですが、最終的には小池知事が木下さん辞職すべしということで、半ば引導を渡した形になったんでしょうか。

【知事】結果として、本人が自らお決めになったということは是としたいと思います。そして、来週からいわゆる四定、第四回の定例都議会が始まるわけで、そこで都としての補正予算、大事な補正予算です。コロナ対策もあります。そしてまた、今の原油高に対しての対策なども含まれているわけで、これらがきちんと審議できるような状況をつくれるかどうかっていうのは非常に大きな課題だと思いますが、それが、その環境が確保できたことは良かったと思っております。また最終的に自らが決しられたということは、今申し上げましたように、私は是としていきたいというふうに考えています。またこの間、色々と皆様方にご迷惑をおかけした点については、私からも申し訳ないというふうに思っておりますし、また本人も迷惑かけた方々にはしっかりと謝罪をするようにということを、私の方からお伝えたところでございます。

【記者】最終的には、知事がご説得されたということなんでしょうか。

【知事】それは、本人が最終的に決められたということだと思います。

【記者】東京新聞の小倉です。よろしくお願いします。今の件で、木下さんが再出発する時は小池知事が相談に乗るというお話があったんですけど、将来的にご本人が、木下さんが望めば、また議員として活動することを知事がサポートするっていうこともありえるんでしょうか。木下さんご本人の資質が様々取り沙汰されましたけれども、ご意見をお聞かせください。

【知事】基本的に、彼女が、今回なぜこういう事態に至ったかということを、まず理解するということから始めなければなりません。私は、人生長いんだから、よく自分のことを考えなさいということは申し上げたわけで、そしてまた、みんなで北風ばかり吹かしていると、余計、孤立してしまうというような状況を考えて、人生自らよく考えた方がいいんじゃないのと。そしてまた、容疑がかかっているわけですから、現時点。それからきちんと整理すべきじゃないんですかという、ある意味、当たり前のことを私の方からお伝えをした。それを彼女が、まずは職を辞すということで態度で示されたというふうに思っております。その後どうされるかはご本人次第です。そういう環境ができるのかどうかというのは、なかなかハードルは高いと思います。そういう中で、ご本人がお決めになることだというふうに思っております。

【記者】もう1点すいません。知事、6月に退院された際に、どっかでバタッと倒れても本望、倒れても全力で取り組むっていうふうにおっしゃっていたんですけど、今回、過労で再び入院されました。知事もちろんお辛かったと思うんですけれども、業務の影響で都庁の職員の方々も大変だったと思います。今後の仕事の向き合い方ですとか、何か変えるべきところなど、得られた知見などありましたら、お聞かせ願えますでしょうか。

【知事】皆さんは6月の時点でその言葉を初めて聞かれたかもしれませんが、私それ、しょっちゅう言っているんです、心構えとして。ですから、自ら何かを成し遂げるという時は、もう徹底してやるというのが、私の信条でありますので、その信条を申し上げたということであります。いずれにしましても、この間、それぞれ四副知事しっかりと連携をし、そしてまた、コロナが若干収まっていた時期ではございましたけれども、次なる対策、昨日打ち出すことができたのも、この間ずっとテレワークで、それら、体調、都庁の皆さんと連携しながらできたということで、職員の皆さんには感謝をしたいと思います。

【知事】ちゃうちゃう、その後。

【記者】TBSテレビの中村です。よろしくお願いいたします。静養中、重病ではないかと心配する声もありましたが、具体的な病状などはあったのでしょうか。

【知事】過労が重なったということから、複合的に辛いところがございました。重病とかいい加減なこと言うなよというふうに思っておりますし。はい、今こうやって元気に戻ってきたことが、何よりもその証左だというふうに思っております。

【記者】すいません。もう1点でその静養中に関してなんですが、重病で辞任するんではないかとか。

【知事】そういうのが余計だと言っているわけです、はい。

【記者】あと、その長期静養することについて。

【知事】まだですか。

【記者】はい。

【知事】はい、フジテレビさんどうぞ。

【記者】(フジテレビ・小川記者)すいません、コロナの話に戻るんですが、昨日の東京都の飲食の人数制限の緩和を受けて、忘年会を開きやすいという声が上がる一方で、いわゆる飲みニケーションはもういらないという、忘年会不要論もあります。知事としては、8人に緩和した中で、忘年会の必要性についてどのようにお考えになっていて、また、もし自分が今年、忘年会に誘われたら行きますか。あと、また自治体によっては職員の忘年会を奨励して、経済対策として飲食店にお金を落としていこうみたいな声もありますけれど、都の職員の忘年会については、どのように対応なさるお考えでしょうか。

【知事】一番最後の方については、都の職員は範を示すという意味で、しっかりとコロナ対策を行って、そしてまた、この1年を労うというような形かと思います。都庁の職員というのは、しっかりと都が決めたルールを守って、これまでやってきてくれていることに感謝したいと思います。それから、忘年会に行くかどうかは、それぞれご自分でお決めになったらいいんじゃないでしょうか。はい、それに尽きます。

【記者】知事ご自身は。

【知事】12月はまだ予定がございません。

【記者】あともう1点お願いします。

【知事】まだあるの。

【記者】はい、すいません。知事は、療養やテレワーク期間中に、今後の東京都について様々考えたとおっしゃっていましたが、具体的にどのようなことを特に検討なさっていたんでしょうか。

【知事】日々だと、ルーティンワークってのもあります。そこから離れることができて、非常に客観的に色々、東京都そしてまた日本、世界、地球、それについて考えることができて、非常に良い時間を過ごすことができました、おかげさまで。四定の補正も喫緊の課題でありますし、そしてCOP 26で様々な課題が出てまいりました。これについては、やはり2030年どうするのか、2050年、2100年と本当に長期にわたるものですから、そこをどのように突破口を設けつつ、かつ、それが経済的に受け入れられて、かつ、技術的なイノベーションにつながっていくのか、などなどに思いを馳せてきたところであります。私自身、COPには3度出ております。あそこは、だいたい1日は、少なくとも1日は最後の日、延びるんです。だから、最後の飛行機の予約っての23時くらいに取らないと、結論が出ない。そこまで交渉が延びたりするっていう、そこはまさに世界の国々の様々な事情、そして思い、それぞれの国の、何て言うんでしょうか、熾烈な競争の場なんです。そういう中で、もっと日本もリードができるような、そしてまた東京はCO2やGHGの排出ということについては、これは一番多いわけですから、人口に比しまして。それをどうしていくのか、どこからどういう制度を作っていけば、どう動くのか。いくらぐらい都の予算をかけて、民間とどう協力していくのか、などなどあります。それから危機管理です。危機管理の水害から、それから地震、無電柱化、等々。あと、オリパラのレガシーをどうしていくのか、山ほど課題がありますので、一つひとつに思いを馳せながら、また、これまで溜めてきた様々な書籍がありますので、ゆっくり体を休めると同時に、頭へのインプット、両方ができたと思っております。

【記者】すいません、NHK稲田と申します。木下さんのことに関してなんで、お伺いします。先ほど知事、この間様々な方にご迷惑をかけたこと、私からも申し訳ないというふうにおっしゃっていましたが、基本的には木下さんご自身の問題だと思うんですけども、なぜ知事としても申し訳ないと思われたのか、また何について申し訳ないというふうにお考えなのかお聞かせいただけますか。

【知事】私、応援に行ったんです、最後の日。だけど、その前に事故を起こされていたっていうのは、本人からも聞いておりませんでした。どうして教えてくれなかったの、それによって色々皆様方にご迷惑をおかけしました。その点で申し訳ないということであります。いずれにしましても、ご本人がこれからどう生きていくのか、改めてしっかりと見つめなおす。また、裁判などを抱えておられるわけですから、そこに集中される時期ではないか、このように思います。

【記者】ありがとうございます。

【記者】すいません。テレビ東京の吉田です。よろしくお願いします。昨日、「もっとTokyo」の再開を、Go To トラベルと同時にすることを発表されたと思うんですが、Go To Eatについては、再開の考え方ですとか、その辺あれば教えていただきたいなと思いまして。

【知事】昨年を振り返りましても、Go To トラベルとか、Go To Eatっていうのは、非常にこの経済をあったかくするという意味では、大変大きな、なんていうか、力になるかと思います。一方で、そのことがコロナの拡大を助長してしまったというような見方も今もあるわけでございます。年末年始というのは、どのみちと言ったらあれですけど、いずれにしても家族と会ったり、また、遠くへ出かけたり、また、ふるさとへ戻ったりと、色々なご計画がおありだと思いますので、今そこで後押しをするというよりは、今この第6波を迎えないという重要な時期において、やはりここは慎重にいくことによって、後のコロナがより抑えられた状況で、皆さんが満喫されるような状況、また、食事についても同じでございます。色々、経済を考えますと、どのタイミングで、どういう策を練るのかっていうのは、これからのコロナの状況や、(ワクチン接種)3回目、そして経口薬、等々これらについて総合的に考えていく。年末年始については、どちらにしても皆さんが動かれる時期でありますので、そこにまた拍車をかけるというようなことが、本当にいいのかどうか。東京は大きいので、そもそも、人口や色々な意味で、そういったことを考えて。近隣の自治体とは若干違うかもしれませんけれども、そこは東京として慎重にいきたいということで、まとめさせていただいたということであります。
今日はこれで終了させていただきます。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)

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