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令和4年(2022年)4月1日更新

庁議

令和4年(2022年)4月1日(金曜日)、東京都庁において庁議が開催され、小池知事は職員に対する訓示を行いました。

(小池知事)

皆さん、今日は4月1日であります。新年度の始まりであります。子供政策連携室、そして生活文化スポーツ局の発足など、新体制での新年度となるわけであります。教育長の浜さんをはじめ、一段一段歩みを進めてこられました多くの女性局長もこの場に並んでおられます。男女は問いません。誰もが輝く東京の姿を実現するために、政策がさらに厚みを増すことを期待をいたしております。そしてまた今日から、新鮮な気持ちで、日々の職務に邁進をしていきましょう。よろしくお願いします。
そして、長期化するコロナの対応に加えまして、ロシアによりますウクライナ侵攻がエネルギー、そしてレアメタル、穀物の価格高騰を招いて、市場が大変混乱をしております。有事の円買いと普通言うんですけれども、超円安の状況とも相まって、都民の生活や事業者の経営に、多大な影響を与えているところでございます。
東京が難局に直面する中で、真に必要なサービスを都民に届けていく。そのためには、強い意思、そして迅速な決断、さらに実行力が必要であります。今年度の予算書から、皆さんご存じのように「実証実験」という四文字が消えています。これは、今こそ、「TIME TO ACT」。実践や実行が求められているからであります。実証実験を繰り返しているだけでは前に進めないのは、言うまでもないわけであります。
また、危機管理体制の強化や、あらゆる面での段差の解消、そしてグリーン、デジタルへの投資などの施策の拡充とともに、事業効果を早期に都民に還元をしていく。そのための仕組みも取り入れております。都民第一、都民ファーストの視点で、副知事・局長が先頭に立って、速やかに施策を前へ進めてください。
そして、どんなに練り上げた施策でも、それが利用されなければ、活用されなければ意味がないと考えます。「必要としている都民、そして必要としている事業者に、情報を届け、そして利用してもらう、活用してもらう」。そうした熱い想いを持って、都民にしっかりと届く戦略的な広報を強力に推進してまいりましょう。
そして、政策の実行にあたって、また忘れてならないことがあります。それは、激動する国際情勢、産業そのものが大変革をしている中で、目まぐるしい環境が変化をしている。それをしっかりと捉えて、素早く、柔軟に改善を重ねる。これはまさにアジャイルな考え方であります。アジャイルな発想の下で、都政の羅針盤となる「『未来の東京』戦略」、そして、構造改革を加速する「シン・トセイ」。これらもバージョンアップをしているところであります。これまで培ってきた改革マインドを存分に発揮していただき、新たに生じる課題にも、果敢に挑んでいただきたいと思います。
コロナとの闘い、続いています。この先も、変化する状況に機敏に対応しながら、感染拡大の防止、そして社会経済活動の両立を進めていかなければなりません。
現在、都民そして事業者、医療従事者の皆様方の多大なご協力によりまして、病床使用率は減少傾向にあるわけでございますが、一方で、BA.2への置き換わりが大変速く進行しています。引き続き、医療提供体制を維持をするとともに、新たな武器となる国産経口薬の承認も待たれます中で、ワクチン接種を加速してまいります。
職員の皆さんには、改めて各職場で時差出勤やテレワークを徹底するなど、都民に範を示す、それらの率先行動、お願いをいたします。
また、コロナに限りません。私たちの生活は、様々なリスクと隣り合わせになっている。そして深刻さを増すウクライナ危機のほか、先週には、地震の影響で政府が史上初となります「電力需給ひっ迫警報」を発令する事態も生じまして、エネルギー供給体制の課題が浮き彫りになっております。今こそ、再エネの利用拡大や水素の活用など、ゼロエミ化。これを推し進めていかなければなりません。
このように、難局に対して速やかに対策を講じることはもとより、「危機をチャンスに変えていく」という発想を持つことも極めて大切です。社会を大きく変える、強靭な都市を創り上げる、そして、東京を世界から選ばれる都市へと進化させる。ぜひ、こうした気概を持って、「サステナブル・リカバリー」に向けた取組を一気に加速してまいりましょう。
職員の皆さんには、日頃から世界に目を向け、時には現地へ赴いて、そのリアルな動きを肌で感じていただきたい。コロナの関係もありましたから、この間、内向きにならざるをえませんでしたけれども、今まさに、宮坂副知事、アラブ首長国連邦の方に行って、最先端技術やまちづくりの先進事例を視察しておられるわけです。皆さんも様々な体験を通じて、豊かな発想力、そして確かな実行力を養っていただきたいと思います。一人ひとりの力を結集して、「東京大改革」をさらに前へ進める、ということで、明るい未来を切り拓いてまいりましょう。どうぞよろしくお願いをいたします。
以上で、私の話を終わります。

(副知事出張報告後の知事発言)
今日はこういう形で、宮坂さんから、現地からオンラインでご報告いただきました。久々の海外になったかと思いますが、私70年代からこの地域ずっと歩いてきているんですね。あのころは漁村で真珠をとったりしていたところが、あと途中で石油が大いに生産されて、一方で「あと何年すれば石油はなくなるんだ」という彼らの危機感がですね、こういう風に街を一気にこの間に作るんだと、そして世界中の知恵、技術を持ってくるんだという明確な意志を持っているわけです。そしてここにまで至って、あっという間に、本当に数十年の間にこれだけ変わった。
よく、どこかの国は後発優位と言いますけれども、後から行った方が色んな新しい技術がそのまま使えますので、それを最大限活用しているということだと思います。これから実証実験、日本は常にやっているんですけれど、逆に実装しているところはこれだけ開発、さらに進んでいるということ、これも日進月歩でまた入れ替わるわけなんですが、それらのことを考えながら、今年度は大変重要な年だということを皆さんと共有しながら、世界の最先端を見ながら、また東京が最先端になるよう頑張っていきたいというふうに思っています。

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