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平成29年(2017年)1月13日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年1月13日)

知事記者会見
2017年1月13日(金曜)
14時00分~14時41分

知事冒頭発言

1 東京2020公式オリジナル商品の発売について

【知事】よろしくお願いいたします。私の方から何点かご報告をさせていただきます。
2020年東京大会のエンブレムの模様をアレンジいたしました、オリジナル商品が組織委員会の方から発売ということになりました。風呂敷クロスは、八王子のシルクです。それに、東京染小紋、伝統工芸品でありますけれども、早稲田の地域でもって、昔は染工場がたくさんあったということです。エンブレムのすばらしい藍色の市松模様でできたものでありまして、とてもタッチもいいです。これは風呂敷として使い、またスカーフとしても使えるということでございます。1万1000円でネットで販売をいたしましたところ、即完売ということで、すみません、PRをしながらで恐縮なのですけれども、1点1点お手製でございますので、ちょっと追加の製作には時間がかかりまして、2か月ほどお待ちいただくと。うれしい悲鳴でございます。
それからもう一つ、トートバッグでありまして、同じくこのシックな藍色で、裏が例の市松模様となっております。こちらの方が5300円でございまして、オリンピック版とパラリンピック版。何かデパートでの販売促進員みたいになっていますけれども。こういうことになっておりまして、こちらの方も即完売ということでございますが、こちらの方は1月下旬に追加で発売させていただきます。もっとも私はこれまで環境大臣をしたり、防衛大臣のときも自衛隊の陸海空のエコバッグを作ったり、それから安保補佐官のときは官邸風呂敷というのを作ったり、環境大臣の頃に作った「もったいないふろしき」は若冲のものでありますけれども、風呂敷の包み方教室なんて言ってあちこち回ったものであります。ちなみに、ペットボトルの再生素材で作っております。
何をしているのかよく分からなくなりましたけれども、いずれにしましても、オリンピック・パラリンピック、これも一つひとつ、東京からいろいろなメッセージを発信していくという意味で、このエンブレムの模様を中心とした各種の商品をこれからもいろいろと発案もし、デザインもし、そして組織委員会の方から発売していただくと、5%は組織委員会に収入が入りますので、費用の分担で眉間にしわを寄せるよりは、むしろみんなでこのように組織委員会のお財布を手厚くしていただいていくという、そういう方向性の方が私は国民の皆さんにとっても楽しいのではないかと思いますので、東京都といたしましては、そして東京都知事といたしましては、こういう形で組織委員会をバックアップしていく、財政的にもバックアップしていきたいと、このように思っております。
また品物が整い次第、ご連絡をさせていただきます。詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお尋ねください。これが1点目であります。

2 知事と市町村長との意見交換について

【知事】2点目、都内の39の市町村長との意見交換会を実施いたします。東京の人口の3分の1、それから面積で3分の2を占めるのが多摩の地域と、それから島しょでございます。昨年末には、都の予算編成過程でヒアリングをさせていただきました。東京都の市長会、それから町村会の皆様方から考え方、市町村等々で共通の思いを伺ったところでございますけれども、地理的な条件がそれぞれ微妙に違っておりますので、市町村長お一人おひとりからそれぞれ抱えておられる課題、ご要望など、改めて私が直接お伺いをしたいと考えております。
それから、多摩・島しょの振興にトップ同士の意見交換の成果を取り入れるということと、本年3月に交付予定をいたしております平成28年度の市町村総合交付金、これなども活用いたしまして、できることは迅速に実行して、新しい東京づくりを全体で盛り上げていきたいと考えております。
日にちでありますけれども、2月10日(金曜日)から15日(水曜日)まで、この日程を予定いたしております。
これについては、メディアの皆様方にもオープンにいたしますし、インターネット中継で都民の皆様方にもご覧いただこうと、このように考えております。詳細は総務局にお尋ねください。
すみません、まだちょっと声が変です。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 ボランティア活動に積極的に取り組む企業・団体の表彰について

【知事】それから、ボランティアの活動について、積極的にお取り組みいただいております企業・団体の皆様方に、何ていうか、激励の意味もかねて表彰するという、このような運びでございます。2020年の東京大会を契機としてボランティア文化の定着を目指しておりまして、行政、そして民間団体などと共同で「東京都ボランティア活動推進協議会」、これを設置いたしまして、より多くの都民の皆様方がボランティア活動に参加できますようにPRをはじめとする気運醸成の取組を実施しているところでございます。
その一環といたしまして、「東京都共助社会づくりを進めるための社会貢献大賞」、少々長いですが、これを創設いたします。そして、そのボランティア活動に継続的・先進的に取り組む企業・団体の表彰を行うというものでございます。
受賞者でございますが、今回、大賞は「日本電気株式会社(NEC)」、「明治学院大学」、「江東区町会連合会」、それから35と書きまして「産後」、出産の後です、「35(産後)サポネットin荒川」、この4団体を大賞とさせていただきます。
それから、特別賞でございますが、「パナソニック株式会社」、「東京日本語ボランティア・ネットワーク」、「認定特定非営利活動法人 トリトン・アーツ・ネットワーク」、この3団体とさせていただきます。
いずれも1月22日(日曜日)に開催いたします第2回東京都ボランティア活動推進協議会の場におきまして私から贈呈をさせていただくこととなっております。
当日ですけれども、第1部で、東京都や協議会に参加する団体が行う気運醸成の取組などの検討状況、そして東京都と大会組織委員会で取りまとめました「東京2020大会に向けたボランティア戦略」についての報告会を行うと同時に、第2部で社会貢献大賞の贈呈式を行う、このような段取りになっております。
担当は生活文化局になっておりますので、今回の特別賞、それから大賞受賞のそれぞれの企業・団体の方々についてはお問い合わせをいただきたいと存じます。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:68KB)

4 都立多摩図書館オープンについて

【知事】それからもう1本報告がございますけれども、今月の29日(日曜日)に都立多摩図書館が国分寺市に移転をしました上で、リニューアルオープンをいたしますので、お知らせを申し上げます。
この多摩図書館でありますけれども、公立の図書館では国内最大規模の雑誌を所蔵する「東京マガジンバンク」と、それから、都内の子供の読書活動を推進する拠点として、児童・青少年資料を提供する専門図書館として知られるところでございます。
今回のこの移転に伴いまして、施設の規模を拡大いたしまして、雑誌は約6000タイトルの最新1年分、そして、児童・青少年に関します図書、約8万冊、自由に手に取ってご覧いただけるように、いわゆる開架式の本棚に並べてまいるところでございます。
そして、平日の閉館時間ですけれども、夜の9時まで。これは、私は画期的ではないかなと思います。9時まで延長しまして、仕事帰りの方にもご利用いただけるようにしていくということであります。正式なオープンを控えました今月の24日(火曜日)ですけれども、移転開館記念式典を開催いたしまして、私も出席をする予定となっております。
それから、移転のオープンを機にいたしまして、様々な記念イベントも実施をしてまいりまして、多摩地域だけでなく、区部の皆様方にも、便利になって、スケールアップした多摩図書館を是非一度のぞいてみていただきたい、ご活用いただきたいと思います。
それでは、私の方からは以上でございますので、どうぞご質問のある方、お願いいたします。
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,320KB)

質疑応答

【記者】幹事社、時事通信の吉本です。3点伺います。一つ目が東京五輪に関連してなのですけれども、先ほど、事務レベルの国や組織委員会、関係自治体との協議会がありました。そこで、開催費についていろいろ課題を整理していくということで、知事のおっしゃっていた作業チームの設置が決まったわけですけれども、3月までに知事は負担の大枠を固めたいという意向を示されておりましたけれども、先に組織委員会の武藤さんが、都外の仮設施設の費用負担について、都や国も一部負担すべきではないかとの見解を記者団に示されたのですけれども、これについての受け止めを、まず伺いたいと思います。

【知事】この協議会といいますか、ワーキングチーム、実務家同士の協議というのが始まっております。それによって、それぞれの会場の自治体の皆様方から、具体的にお話も伺いつつ、東京都として主導的な立場、もちろん「東京大会」という冠が付いているわけですから、それは責任を持って進めていくということでございます。
それで、個別の施設ごとについての必要な仮設、そのレベル、この金額については、これから組織委員会などとも協議をしていくということでございまして、ただ一方で、皆さんももう経験則でお分かりのように、最初に言われていた金額が、いろいろ工夫をすることによって縮減も可能なわけでございますので、そういった意味で、全体像が幾らになるのかということについては、これは精査してみる必要があるかと思います。
3者協議も、これから、日程はまだ決まっておりませんけれども、こういったことを踏まえながら、重ねながら、私が「年度末には」と申し上げたのは、やはりそれぞれの自治体の皆様方も、議会を抱えておられますし、まさしく予算のご都合もおありでしょうから、そのことを考えた上で申し上げたところでございます。
それから、費用負担でありますけれども、何度も申し上げているように、法律的な幾つかの超えなければならないハードルもあろうかと思いますけれども、いずれにせよ、これからの都、国、組織委員会、これによる3者協議の場で話し合っていきたいと考えております。
改めて申し上げますけれども、やはり、何度も恐縮ですけれども、パイの奪い合い、パイの取り合いではなくて、パイをいかにして大きくするかということが私は一番大きな考え方ではないかなと思っておりますので、私としては、東京都とすれば、組織委員会に財政的な協力もさせていただく。それから、地方自治体の皆様方とも情報を共有しながら、どういった形で協力ができるかを、これについて、もっと皆さんと協議をしていくということに、それに尽きると考えております。

【記者】今の発言で、組織委に財政的な協力をさせていただくというのは、もう少し、どういう意味なのですか。

【知事】いや、だから、例えば、グッズの話一つとってみても、そうであります。それから、他の自治体での会場と東京都における会場と、いろいろございますので、そういったことなども精査をしながら、更に縮減するべきところは縮減していきたいと思っていますし、逆に、一度縮減したものの、必要だと思うところには、よく工夫をした上で必要な投資はしていくということであります。

【記者】次なのですけれども、千代田区長選のことでちょっとお伺いしたいと思います。知事は、現職に対する応援をするということでいらっしゃいますけれども、今日、対抗馬の自民党候補の方が、与謝野さんの甥っ子ということなのですが、出馬を表明されることになっていますが、我々メディアは都議選の前哨戦とか、知事と自民党の代理戦という形で、いろいろはやし立てているのですが、知事として……。

【知事】自分で言っているじゃないですか。

【記者】区長選なのですけれど、一応、知事としてどういうスタンスで、何を期待されて、現職を応援されるのか、お話を伺えればと思います。

【知事】現職は、ご承知のように、待機児童対策に対して、とても熱心に取り組んでこられて、区のママさんたちからも絶大なサポートがあると伺っております。それから、ペットの殺処分ゼロでも私と意気投合しているところでありますし、とにかく、やはり実績がおありということだと思います。受動喫煙ならぬ、歩きたばこというか、ポイ捨て禁止の条例などを作られたり、日本で初めての条例をいっぱい作っておられるということで、私は大変期待をするところであります。
それから、与謝野先生の甥御さんということで、とても自民党的な選び方だなというのが1点、率直な感想であります。多分、猛烈な組織選挙をされるのだろうと思いますけれども、要は、区民が決められる「区民ファースト」、これに尽きるのではないかなと思っております。区民がお決めになるのだろうと、こう思っております。

【記者】もう1点が、また……。

【知事】与謝野さん、そういえば、最後、何党でいらしたですかね。

【記者】えーと……。

【知事】甘党。

【記者】民主党政権のとき、大臣になられたと思う。

【知事】はい。

【記者】失礼しました。すみません、次もちょっと聞きづらい点ではあるのですけれども、テレビ番組でインタビュー出演されたときに、自民党の党費を払っておられないということをご説明されていましたけれども、その事実関係について教えていただきたいのと、払ってない理由についてもお願いします。

【知事】払う理由はあまりないのです。それから、去年の暮れで切れているということだと私は認識を致しております。だって、何よりも、知事選のときに推薦もされないどころか、あれだけ罵倒されたわけでありますから。そこをまたお支払いするというのもどうかなと。いつまで、それが効力があるのかよく分かりませんけれども、3月末にもう一度確認が来るというのが普通だったかなと思います。
それから、あと、そうですね、いつまでの効力なのかよく分からないし、何よりも進退伺いというのを、私は出していまして、誰が受け取ったか分からないというのは、組織政党としてどうかなと思うところでありまして、私はそれで意思表明は既にしているということであります。

【知事】昨日、講演会に行きましたよ。

【記者】すみません。きさらぎ会、ありがとうございました。共同通信の恩田と申します。五輪の費用負担の話なのですが、組織委員会の武藤事務総長は、3者協議について月内に開かれる見通しとの発言もされていますが、それについて、ちょっと改めてスケジュール感をというのと、知事は都が主導的な役割という話をされていますが、3者協議では都がある程度考え方を示して、それをベースに進めていかれるのかなと。進め方について、ちょっとお伺いさせてください。

【知事】はい。それも含めて、今、まず実務者の協議の方を開始して、今日、13日(金曜日)、お日柄もよいところでありますけれども、お昼までその議論が行われたと報告を受けております。それらをベースにしながら、タイミングは加速もしていく必要はあるというのは、みんな共通した考え方ではないでしょうか。日にち云々については、それこそこれから決めていくことであります。
主導的立場云々というのは、もともと東京大会と、コンパクトとうたっていたではないですか。私も最初はそう思っていたのですけれども、今、知事となった今は、随分あちこち散らばって、各自治体の方にお願いをしなくてはならない、若しくは是非うちに来てくださいという地域もあったと聞いておりますので、それをまとめるというのは東京の役割ではないか、そういう意味で主導的ということを申し上げているわけであります。また決まり次第お伝えさせていただきます。

【記者】ニコニコ動画の七尾です。どうぞよろしくお願いします。駐日アメリカ大使館のキャロライン・ケネディ大使の離日が近づいております。知事と大使とは親しい間柄だと思いますが、ケネディ大使への評価をまずお伺いしたいのと、もう1点は、トランプ政権でどなたが次期駐日大使になるか分かりませんけれども、日米間の自由貿易協定交渉が仮に始まるとなれば、東京も大きな影響を受けることかと思います。次期駐日大使とはどのような関係を築いていかれるお考えでしょうか。

【知事】キャロライン・ケネディ大使は、オバマ政権誕生の立役者でもありましたし、まさしくアメリカ民主党を代表するご一家であり、そして、また、ご本人も大変熱心に日本への取組をされてこられた。最近は、恋ダンスまで踊られると。私は恋ダンスって知らなかったのですけれども、ケネディ大使から、動画を通じてですけれど、教えていただいたようなものであります。本当に日本を愛してくださったのだということを強く感じるところであります。
それから、これからも、ケネディ大使におかれましては、日本とアメリカをつなぐ大事な役割を担っていかれるのだということを期待いたしております。
新しく日本に来られるであろうトランプ政権における大使については、あまり私自身は存じ上げておりませんけれども、ボストンコンサルティング時代に日本にいらしたということは、日本の課題をご存じの方だろうと期待するところであります。特に私は、「スマート シティ」ということを申し上げて、国際金融都市としての東京づくりということを標榜しているわけでありますけれども、是非この新大使におかれましては、この東京の国際金融都市づくりにいろいろとご助言を賜ればと期待をしているところであります。

【記者】産経新聞の大泉です。よろしくお願いいたします。話をちょっと戻しまして、五輪の費用負担の関係をお聞きしたいのですが、先日、他社の年頭インタビューの中で、組織委員会の予算について、5000億円と言われていたのが1500億円程度増えて6500億円ぐらいまで伸ばすことができるのではないかというような趣旨の発言をされていたかと思うのですが、その1500億円の伸びしろというのはどういうところから来るのでしょうか。先ほど、グッズ販売等のこともおっしゃっておりましたが、どういった計算でその1500億円プラスと言うのかをご説明いただければと思います。

【知事】私はそのように耳にしただけでございますので、詳しくは組織委員会の方にお尋ねいただければと思います。やはりスポンサーを増やすということに尽きるのではないでしょうか。こういったグッズも、お一人おひとりがご協力いただくことによって、大変大きな財政につながっていくかと思いますけれども、スポンサー企業を増やしていくということが一つ、一番大きなところなのではないか。数字については、私は、これは伝え聞いているところでございまして、是非とも組織委員会の方にお尋ねいただければと思います。また、そうやって組織委員会が財政的に豊かになることであるならば、東京都としてもお手伝いをさせていただければと、微力ながらそう思っているところであります。

【記者】すみません。「THE PAGE」の具志堅と言います。また東京五輪の話なのですけれども、ゴルフの会場の問題について、お話を聞きたいと思います。おととい、日本ゴルフ改革会議から、会場の見直しに関する申入れがあったと聞いております。それについてなのですけれども、二つお聞きしたいのですが、まず1点目が、申入れ書の中では距離の問題ですとか、大会後のレガシーの問題ですとか、いろいろな問題点が指摘されていました。この問題点の数々について、納得できる部分が知事にとってあったかどうかというところも含めて、この申入れをどう捉えたかというところが1点。
もう一つが、昨年の暮れにかけて3会場の見直しをしたときに、知事は「ラストチャンスだ」と繰り返しおっしゃっていました。ラストチャンスがまだ続くのかどうかというところも含めて、この問題にどう取り組んでいかれるのか。この2点をお教えください。

【知事】このゴルフ場の問題につきましては、かねてから課題になっていたと伺っております。そして、また、そもそもこの21世紀のこの時代に、女性が普通にプレーできない、正会員になれないというのは非常に違和感を感じるところであります。そして、また、多分、森会長がおっしゃっていたのは、「随分遠いではないか」と、「どうやって選手の皆さんが選手村から出向くのかね」ということを会議でおっしゃっておられて、その当時からネガティブなことをおっしゃっていたわけであります。
しかしながら、そうであるならば、さいたまスーパーアリーナとか、ほかにも会場は移っているわけで、そこはどうなのという、そういう思いをしたことを覚えております。レガシーにならない、会員制ですからね、閉ざされているということなどがございます。この霞ヶ関カンツリー倶楽部という伝統的なこのゴルフ場でありますが、ここは、私はオリンピックの会場になって、それによって、また片仮名で言うとあれなのですけれど、プレステージが高まるとなりますと、それはプラスだとは思うのですけれど、ここは、カンツリー倶楽部の皆さん、理事会とか何かなさるのでしょうけれども、女性会員なり、女性のプレーをお認めになるべきだとまず思います。それによって、まず、そこは開かれた会場にすべきではないかと、こう思います。
それから、この件について、私は、IOCの役員の方とお話をさせていただいたときに、女性はプレーできない、日曜日は1人で行ってもできないと言ったら、「Oh,no!」と言っていましたから。ですから、IOCもいろいろ考えるところがあったのではないかと思います。今の段階で何ができるのかというと、なかなか厳しいものがあると思いますが、それこそ組織委員会の方でこの問題について対処なさるものだと、このように思っています。

【記者】テレビ朝日の武内と申します。お願いいたします。昨日、下村都連会長が新風自民党を容認されました。都知事としてはどのように受け止められましたでしょうか。また、3人は都議選に関して、自民党公認として出馬することになります。自民党が二つに分かれて戦うことに関して、小池さんとしてはどのように感じていらっしゃるでしょうか。

【知事】それは自民党の都連がお決めになることだと思います。しかしながら有権者にとっては分かりにくいですよね。その点はこれからいろいろと状況を見ながら決めていきたいと、このように思っております。以上です。

【記者】東京新聞の榊原です。築地の問題についてお伺いします。築地の移転可否の判断時期について前倒しする可能性について、明日発表される地下水モニタリングの結果次第だと昨日知事が発言されました。移転に向けた行政手続は環境アセスメントなどその後も日程が詰まっていると思います。前倒しできる余地はあるのか、そのあたりを伺いたいと思います。例えば環境アセスの審議の前に、移転の可否を知事が判断されるといったこともあり得るのか、そのあたり教えていただけますか。

【知事】豊洲につきましては、あくまでも安心・安全、特に食に関わるということで、この点については再三再四、優先順位についてお伝えしてきたところであります。前倒しにするのかどうかというのは、明日の発表が終わってから聞いてください。今どうする、こうするということについては、これまで以上の話は私はできないといいましょうか、数値が分からないということで、いずれにしましても、やはり皆さんが納得のいく安心・安全の確保というのが何よりも大事だと考えておりますので、前倒し云々というのは、明日の数値を見た上での話になろうかと、これが今お答えできる精いっぱいのところであります。

【記者】朝日新聞の小林と言います。よろしくお願いします。すみません、ちょっと最初に質問が出た千代田区長選の件なのですけれども、現職の区長さんは今度5期目を目指しているということで、多選批判だとか、高齢批判とか、そういったものが出る可能性があると思うのですけれども、そういったところをどういうふうに見られているのかということと、あと、この選挙結果の、同じく都議選の方への影響というのはどういうふうに見られているのかという、この2点をお願いします。

【知事】あくまでも先ほど申し上げましたように区民ファーストだと思います。東京都内にもいろいろな区長さんがいらっしゃいます。やはりそこは区民の皆さんがいろいろ冷静に判断をされて、そして選んでおられると思っております。私は石川現区長というのは本当に実績を重ねてこられて、そういった批判を超えて活動されてきた実績がおありなのだろうと思うからこそ、私は応援をしていきたいと思っております。代理戦争と言われているし、また皆さんもずっとそうお書きになるのでしょうけれども、あくまでも区民の皆さんがお選びになるということだと思います。

【記者】都議選への影響という意味では。

【知事】そうですね、私からいたしますと、まず私の東京大改革を支援してくださるのか否かということを区民に問いたい。応援に回ることになると思いますけれども、私が進めていく東京大改革に対しての一つの占いにもなるかもしれないなと、このように思っております。

【記者】朝日新聞の伊藤です。小池知事自身の自民党籍のことについてお伺いしたいのですけれども、自民党都連の下村会長が小池さんの判断次第ということを記者団にお話ししていたのですけれども、それを受けて離党するお考えがあるか教えてください。

【知事】ですから、もう既に進退伺いは出していると申し上げているでありませんか。お決めになるのはあちらでございます。そして、それは自分は受けていないとおっしゃっていますけれど、私は組織に対して出しているので、それについて組織としてお答えになるべきだと思います。
はい、ではラストにさせてください。

【記者】東京新聞の木原です。質問2点あります。1点目は都議選の関係なのですけれども、都知事は他党との選挙協力に当たって、改革の真の志を確認すると述べられていますが、なかなか志が真なのか真ではないというのは、どのようにしてその真の志を確認するのかと。例えば政策協定を協力の条件にするとか、何かお考えがあればお聞かせいただきたいというのが1点目で。
あと、2点目は、知事は昨日の共同通信さんの講演でも、教育の機会の格差をなくしていくということを述べられていますが、昨年の2月の計画ではあるのですけれども、都立高校の夜間定時制4校が廃止の方針を示されています。夜間定時制というのは学びのセーフティネットとも言われておりますけれども、そのあたり、どのような、知事として考えがあるのか、教えていただけたらと思います。

【知事】まず1点目でありますけれども、真の改革かどうかということについては、今、そうですね、党としてまとめてということもさることながら、選挙区等々の事情も異なりますし、それから党に所属されている方でも、改革の志には濃淡もございます。そういったことから、お一人おひとりの、何というのでしょうか、改革への志というのを確認していかなければならないのかなと思っております。
それから、二つ目の課題でありますけれども、定時制の、平成30年度からの募集停止ということで公表いたしたところでございますけれども、これについては、若干認識の違いがございまして、この夜間定時制への進学を希望する生徒の方々が、実は減少しているという一方で、不登校への対応が、逆にそちらの方の対応についても求められている。
つまり、定時制についての、そこにお入りになることを希望する方が減っているのと、それと不登校というのと全然カテゴリーは違うのですけれども、そういった中で、むしろこの不登校への対応に対して、しっかりと臨んでいこうということで。名称をチャレンジスクールという名称に変えまして、そちらの定員を増やしていくということでございます。これによって、定時制ということで、統廃合の形をやってまいりますので、全くなくすというものでもございません。同時に、不登校という別の課題、新しい課題に対しての対応もやっていくということで。利便性について、ちょっと遠くなるとか、そういったことはあるかもしれませんけれども、定時制高校というその制度そのものをやめるわけでもないということで、しっかりと時代のニーズに合った対応をしていきたいと、このように考えているところでございます。
それじゃ、あとお一人行きますか。

【記者】すみません、朝日新聞ですが……。

【知事】ちょっと待って。ごめん、次回に予約しておきます。

【記者】NHKの小嶋です。ちょっと受動喫煙のことで伺いたいのですけれども、政府が罰則付きの対策案を公表して、塩崎厚生労働大臣は今日、閣議後の会見で、法案をその内容で提出したいという発言をしていましたけれども、厚労省が出しているこの案についての知事の評価というか、いろいろ業界からは反対の声もありますけれども、どのように評価されているのか、お願いします。

【知事】報道でも、昨日は大集会が開かれたということを伺っております。
一方で、政府として、受動喫煙防止のための罰則付きの法案の準備をしているということでありますけれども、私はやはりこの受動喫煙に関しては、一度、日本の明確なスタンスは決めるべきではないだろうかなと思っております。
確かに、小さな、例えば新宿のゴールデン街などは、海外から来られた方がこれだけ豪快にたばこを吸えるところはないと言って大変人気だそうでございますけれども、いろいろなやり方があろうかと思っておりますが、一度やはり受動喫煙については、このオリンピック・パラリンピックのホストシティー・東京という観点からも、国の方でまずきっちりと決めていただければと、このように思います。
それぞれ小規模のお店の方々については、その対応策について、東京都として何ができるかは研究をしていきたいと思っております。方向性は、政府が考えておられるその流れが必要ではないか、このように思っております。
では、朝日新聞さん、次回最初に、ということでよろしくお願いします。
以上で終わります。ありがとうございました。

(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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