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平成29年(2017年)9月29日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(平成29年9月29日)

知事記者会見
2017年9月29日(金曜)
14時00分~14時20分

知事冒頭発言

1 東京2020オリンピック1000日前カウントダウンイベント「みんなのTokyo 2020 1000 Days to Go!」について

【知事】皆さん、こんにちは。
では、私の方から、まず3点、ご報告をさせていただきます。
2020オリンピックのカウントダウンイベントを予定いたしておりまして、「みんなのTokyo 2020 1000 Days to Go!」。1000日の1000です。2020年オリンピックまで、ちょうど1000日前となるのが10月28日の土曜日になります。日本橋の中央通りでイベントを開催する予定といたしております。
このイベントでは、1000日前ということを記念いたしまして、「1」「0」「0」「0」の数字を載せた山車4台が、中央通りを練り歩くということになっております。オープニングの盛り上げということになります。
オリンピアンによりますトークショーがあります。それから、新しい種目のスポーツを体験していただくということで、さまざまイベントを実施させていただきます。
それから、1000日前を記念しまして、新しくグラフィクスで、例のエンブレムをまた、いろいろな色やデザインに変えて、総称して「HANABI」としておりますけれども、「Go For 2020! Graphics HANABI」という名前で制作をされております。
当日は、そのデザインを施しましたオリンピックの日めくりカレンダー型のカウンターなどのお披露目も予定をいたしております。10月28日土曜日から2020年のパラリンピックの1000日前、これが11月29日(水曜)になりますけれども、この約1か月間を「1000 Days to Go!」の月間といたしまして、都を始めとして各自治体、大会スポンサーなど関係の団体に参加を呼びかけまして、さまざまなイベントを展開し、集中的に盛り上げていくというものであります。
この月間中は、都内、それから全国で祝祭感満載のさまざまなイベントを開催することといたしております。どうぞ多くの方々にご参加いただきまして、2020大会に向けての気運を高めていきたいと考えております。
これがまず1点です。詳細は、オリンピック・パラリンピック準備局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:469KB)

2 グローバルベンチャー創出プラットフォーム事業について

【知事】次に、ベンチャーの起業家の皆さんを支援する事業についてのお知らせでございます。ベンチャー企業、欧米諸国に比べますと、日本の起業家は、残念ながら、世界市場で活躍するというケースが圧倒的に少ないのが現状でございます。これは、海外の大企業とのネットワークが少ないなどの要因が挙げられるわけでございますけれども、そこで、高い志を持つ東京の起業家の皆さんが世界で活躍できるような取組を二つ始めます。
一つ目、これは海外の大企業や投資家とのマッチングでございます。具体的には、事前準備といたしまして、3か月程度、海外での取引に必要な知識であるとか能力を身につけるための外国の商取引上の慣習、法令、それから英語のコミュニケーションを習得するセミナーなどを実施いたします。至れり尽くせりで、ベンチャーとは、もっとがつがつしてやるべきだろうと私なんか思ってしまうのですが、きちんとそういう志のある人を、もう少しスキルを上げるということでお手伝いをしようというものであります。
それから、次に、海外の大企業、そして投資家に対しまして、自社の製品とかサービスを紹介するイベントを開催いたします。そこで、実際に業務提携や資金調達に挑戦をしていただくというものでありまして、そのほか、現地で実施されている支援プログラムの情報提供も行ってまいります。
第1弾となる今回でありますけれども、アメリカ東海岸への進出を目指しておられる起業家を5社ほど、今日から募集をさせていただきますので、どんどん志のある方々、ご応募いただきたいと思います。
これをきっかけにして、その後、グーグルみたいに、アマゾンみたいに世界企業に育つなんていうのは、東京がまさに元気になって、日本経済を引っ張るということになろうかと思いますので、しっかり後押しをしていきたいと思っております。
二つ目でありますけれども、この世界展開へ関心のある起業家に、海外の市場動向の情報であるとか、国際展開のノウハウを提供するセミナーを行います。それから、海外の大企業やベンチャーキャピタルとの交流会を開催する。事業のスタートに弾みをつけるために、10月30日、月曜日ですけれども、キックオフのイベントも開催をいたします。セミナーなどの具体的な日程ですけれども、都のホームページで順次お知らせをいたしますので、是非とも東京の起業家の皆さんが、世界で羽ばたけるように、活躍できるように、どうぞご参加いただきたいと思います。しっかり後押しをしてまいります。
それから、今申し上げたような事業を、これらの事業の名称をつけたいと思いまして、「X-HUB TOKYO」とさせていただきます。サブタイトルが、「GLOBAL STARTUP ACCELERATOR」という名称でございます。起業家と海外の大企業等の交流の様子を、クロス、「X」という形で象徴して、そして、そういう場の中心となるのが、まさに「HUB」という英語でありますけれども、この両方をデザイン化したわけでございます。世界で幅広い活躍をイメージしまして、地球のデザインがベースになっております。名称と一体として、効果的に海外に発信をしていきたいと考えております。
詳細は、産業労働局にお聞きください。

(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:80KB)

3 2020年の東京ビッグサイトの使用について

【知事】三つ目のご報告でございますが、これは、まだing形ですけれども、しかし、大変関係者、関心が高いところで、東京ビッグサイト、2020年には、IBCといいまして、メディアのセンターになる。その間、東京ビッグサイト、会場がかなりの部分、そちらに押さえられてしまいますので、その間に展示会などができないといったようなことで、「何とかならないか」といろいろとご要望いただいてまいりました。
特に「コミケ」と言われるコミック関係のイベントでありますけども、大変な、いつも賑わいとなっております。この2020年、平成32年ですけれども、この年は開けないのではないかという話もございましたが、何とか、西と南の展示棟(正しくは「西棟」。後の質疑の中で訂正。)を調整をいたしまして、平成32年の5月1日から5日まで、これがこのコミケ関連で使えるようにさせていただくということで、今、関係者とも調整をしているところでございますが、こうやって大変なファンのいる、このイベントでございます。何とかこうやってビッグサイトの活用を、オリンピックだけでなくて、いつもの方々にお使いいただけるような工夫をしておりますというご報告であります。
ちなみに、他の仮設展示場も、この間つくるわけでございますけれども、この間も、7月1日から14日までの14日間、それから、9月10日から30日までの21日間、合わせまして35日間貸し出すということが可能になってまいるということで、さまざま工夫をしながら、オリンピック・パラリンピックとともに、普通の展示会等のイベントにも提供させていただくということでございます。詳細は、産業労働局にお聞きください。
ということで、3本、私の方からお伝えをさせていただきました。
では、こちらに関して、ご質問、どうぞ。

質疑応答

【記者】今月、幹事社の日刊工業新聞の大塚です。幹事社から、まず2点ほど質問があります。
今朝から一部報道で、女性副知事の任命をご検討されていると報じられています。副知事人事は議会同意人事のため、三定の最終日にも都議会に提案、提出されるとのことです。こちらの狙いというのは何でしょうか、教えてください。

【知事】現在の定例会で、副知事人事を提案するという話でよろしいですね。狙いでありますけども、知事就任いたしましてから、東京大改革を推し進めてきたところでございます。今後は、これまで蒔いてきたさまざまな施策の種を育ててきた、そして、それをだんだんと花開かせていく段階に移行するわけでございまして、その意味で、私を補佐するトップマネジメント体制についても刷新をしていきたいと考えております。
これまで4人の副知事の皆さんに支えられまして、何とか1年過ごしてきたわけでございますが、さまざまな課題がございました。副知事の皆さんに支えられて、また、都庁の職員のいろいろなサポートを受けて、何とかここまでやってきたという中において、ここで、これまでの副知事の方々のご労苦に感謝を申し上げつつ、新しい体制でやっていくということでございます。
この選任ですけれども、議会に提案をして同意を得なければならないわけでございまして、今、提案前ということでございますので、具体的な内容についてはコメントを差し控えさせていただきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。
では、もう1問、パリ出張が近づいてまいりました。2024オリンピック開催が決まったパリのイダルゴ市長とお会いされるとのことですが、開催都市同士で今後、新たに連携するイベントなどのご予定などはあるのでしょうか。現時点でのお考えをお聞かせください。

【知事】まさしく、パリ市が東京の後、2024年のオリンピック・パラリンピックの会場に決定をしたわけでございます。パリの前に開催する東京としましては、2020年大会をまず成功させる。そして、その上で、そこで得た知見やノウハウなどはしっかりとパリにお伝えをする。そして、2024年の成功にも東京として貢献をしたいと考えております。
ですから、今回、パリに参りまして、イダルゴ市長と、特に今回は、まず環境に関する大都市間の協議の場であるC40のために参るわけでございますけれども、互いの協力を確認をいたしまして、2020年東京、2024年パリ、しっかりとこの大きなストーリーが流れるように伝わればと思っております。大いに盛り上げていくことを確認してまいりたいと考えております。

【記者】ありがとうございました。
幹事社からの質問は以上です。知事に質問のある方は、挙手した上で、当てられたら、社名と氏名を名乗って質問してください。
では、どうぞ。

【記者】読売新聞の田中です。知事は昨日、日本記者クラブなどの会見で、「原発ゼロを2030年までに目指す」と仰っていましたけども、ただ、知事としてどういうふうに東京都の施策に落としていこうか、何かお考えありましたら、お願いします。

【知事】東京都は、言うまでもなく、東京電力の大株主でもございます。私は、無電柱化のこともあり、東京電力には、さまざまな、大株主としても提言もさせていただきたいとも考えてまいりました。それからまた、大株主とすれば、やはり東京電力の経営ということについても考えていかなければなりません。
一方で、この原発ということにつきましては、現在も福島第一の処理状況を見ましても、非常に厳しい状況にある。この東京というエネルギーの大消費地であるこの東京におきまして、どういうエネルギー政策をとっていくかということにつきましては、政治の場と、それから行政の責任として両方考えなければならないと思っております。
まずは、ある一定の目標を掲げつつ、それに対しての工程表も明確にしていくという作業も必要だろうと考えております。ビジョンを設けて、それに対してどのように進めていくのか。両方、つまり、政治、行政の両方から積み上げていきたいと考えております。
それから、申しわけございません。一つだけ訂正をさせていただきます。先ほどのコミケに関してでありますけれども、西棟の方で使えるようになったということで、「南棟」と申し上げましたけれど、西棟の方で使えるということでございますので、訂正をさせていただきたいと存じます。

【記者】TBS「サンデージャポン」の金子です。舛添前都知事が、ツイッターで、「私は政党代表も都知事も経験したが、真面目に仕事するなら両立は困難」との見解を述べていますが、小池都知事の見解をお願いいたします。
ちなみに、今日も「APT Women」のイベントに、キャンセルしてたのが再度出るようになったという報道も一部ありますが、そういったところには出てないんでしょうか。よろしくお願いいたします。

【知事】何が出てないの。

【記者】二足のわらじの弊害が出てないんでしょうか。

【知事】いえ、全然出てないですよ。総理だって、総裁と総理を兼ねてやってらっしゃるわけでございますので、何ら問題はないと思っております。

【記者】NHKの本間です。今日、23区内の大学の定員抑制が決まり、コメントも出されてますけども、今後、都としてどのように対応していくのか、改めてお聞かせください。

【知事】パブリックコメントも行われたと聞いておりますが、23区内の大学の定員の抑制ということについては、かなり否定的な意見が多かったと聞いております。それはそうです。このように、23区内の大学の定員数だけを抑制するといったような弥縫策では、今、大きな、日本が抱えている課題を解決できない。それも、告示段階、告示の形でやっていく。その後、法整備をすると聞いておりますけれども、もっと大きな観点での教育のあり方であるとか、東京一極集中ということを今するべきであって、そのような小さなところに解を求めるというのが今の政治の閉塞感を呼んでいるのではないかと思っております。
そして、そういうことを踏まえて、東京都としてこれからも対応していきたいと、また、発言もしていきたいと考えております。

【記者】フリーの横田です。前原代表が昨日ですね、所属議員向けに、希望の党に公認申請をすれば排除されないという説明をしたんですが、一方で、知事、代表は、安保、改憲を考慮して、一致しない人は公認しないと。言ってることが違うと思うんですが、前原代表を騙したんでしょうか。それとも共謀して、そういうことを言ったんでしょうか。お二人の言ってることが違うんですが。

【知事】すみません。横田さん。そのご質問は、この後、ちょっと場所を転換して、お答えをさせていただいた方が良いのではないかと思いますし、独特の言語を使っておられるなと今思ったところでございます。

【記者】いや、都政と国政連携するということで、1部でもいいんじゃないですか。

【知事】いえいえ。ここはきっちりと分けたほうがよろしいのではないかと。

【記者】「寛容な保守」と言いながら、選別しているのはおかしいんじゃないですか。

【知事】いやいや。ですから、この後やった方が。私は今、都知事としての会見をやってるわけですから、ちょっと待ってくださいね。

【記者】はい、わかりました。

【記者】TBSの高島です。先ほど、人事に関して、具体的な内容はこれからと仰ったのですが、議会に対しての提案として、まず、女性の副知事が含まれると聞いております。今回、女性の副知事を任命された背景と狙いということについてはお答えいただけないでしょうか。

【知事】まだ具体的な、提案前ということで、具体的には、ここでお伝えをする考えはないのですが、一言で申し上げれば、私は、これまでも都庁において素晴らしい人材が男女ともにおられ、そしてまた、その実力をもって、副知事に相応しい人は、別に性別を問わず登用していきたいという考えのもとで、今回、具体的な結論を得、今後、議会の方でお諮りをしていくということでございます。
そしてまた、女性の登用ということは、これからまた、ますます女性政策のみならず、女性の視点を行政に活かしていく、そしてまた、さまざまな、東京が抱える課題を、違った切り口、視点でもって、私自身を支えてくださるものということを期待しながら、今回の人事案を練っているところでございます。


(テキスト版文責 政策企画局調整部政策課)

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