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令和5年(2023年)8月4日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年8月4日)

知事記者会見
2023年8月4日(金曜)
14時00分~14時52分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 熱中症の注意喚起

【知事】今日はですね、項目数が多いです。8項目についてご報告、ご案内させていただきます。まず、まあとにかく、嫌になるぐらい暑い毎日が続いていますが、そこで熱中症が非常に多発しているということで、まずこれについての注意喚起、皆さんと情報も共有していきたいと思っています。連日35度を超える危険な暑さが続いているわけですが、振り返りますと、7月の猛暑日、13日間となりました。これは過去最多ということで、更新であります。救急隊の出場件数も過去最多。そして、去年が過去最多だったのですが、それを更に超えるという、そういうペースになっています。まさに記録的猛暑を踏まえた熱中症対策が必要となっているわけです。改めて都民の皆さんや事業者の皆さんに、一層の対策をお願いしたいということで、今日はこれをトップに挙げさせていただきます。熱中症のリスクは高いことは皆さんご存知の通りで、そしてかつ、亡くなる方も増えている。熱中症で亡くなる方の9割が屋内なのです。そのほとんどの方がエアコンを使用しておられないということです。室温が28度を超える場合には、エアコンは上手に使っていただきたい。そして同時に、こまめに水分、塩分を補給することが大切です。そして、熱中症警戒アラートというのを出していますけれども、その発表時には、できる限り、要は暑いから家にいてくださいという、そういうメッセージを出しております。それでも、やむを得ず外へ出られる時は、帽子とか日傘の利用も忘れずにお願いをしたいと思います。東京消防庁では、救急車の要請が急増した場合に、この救急車ひっ迫アラートというのを出すことになっています。適時適切な救急車の利用を呼び掛けているわけですが、この救急車ひっ迫アラートですが、もうこの夏、既に5回発表しているのですね。だから、皆さん、熱中症になられるということで病院に行くべきか、救急車呼ぶべきかという時でも、お電話、必要な時はしてほしいのですけれども、でもちょっとどうしようかなという時は、#7119、東京消防庁の救急相談センターで利用していただきたいと思います。熱中症対策なのですが、まず一人ひとり心がけるということで予防することもできます。そこで、熱中症対策を実践する上で参考となる「熱中症予防 くらしの知恵」、これを、この際、募集しようと思います。皆さん、色々工夫をされていて、「これでだいぶ楽ですよ」というようなヒント、皆さんの知恵、それを募りますのでお寄せください。対象は、ご家庭や地域での取組、「こういうことやっていますよ」と、高齢者や子供をはじめとして、誰もが気軽に取り組める実践の事例をお寄せいただきたいと思うのですね。例えば、「白っぽい帽子の方が良いですよ」、「洋服も白っぽい方が良いですよ」というような話とか、寝室ではエアコンの温度を少し上げて寝冷えを防止するといったことや、また、十分な睡眠とバランスのとれた食事、適度な運動による体力をつけるなどです。ちなみに、私の場合ですけれども、ベッドのある部屋の隣の部屋があるのですけれども、そこのクーラーをつけると、間接クーラーになって、あまり(風が)強すぎなかったり、タイマーかけて、夜も寝付くまでは、タイマーで冷房がかかっているというような工夫をしています。体にも電気料金にもプラスかなというふうに思っています。そういうね、皆さんの工夫されている例があると思いますので、ぜひ「うちはこうしていますよ」というような事例を、ぜひ都民で共有したいと思いますので、お寄せいただきたい。寄せられました、そういう具体的な事例ですけれども、順次、ホームページなどで広くお知らせをします。それを皆さん、見ていただいて、「そうか、そうすれば自分が守られるのだな」、「おじいちゃん、おばあちゃん、なかなかエアコンつけないのは、なんとかならないかな」という方々にも、ちょっとお伝えをしていただくとか。ちょっとこの、これまでにないような夏ですよね、これ。私は、そのうち俳句の季語がなくなるんじゃないかと思いますね。梅雨もいつ終わったのか覚えています?今もう、本当に、何ですかね、雨季か乾季かみたいな、夏か冬かみたいな、よくhottestとhotterというふうに、hot、hotter、hottestと言うけど、季節と関係なく、もう本当に、年がら年中、特に夏の暑さは、もう本当、これまで経験したことのない感じですよね。なんとか乗り切りましょう。でも、自分に合った対策を、お寄せいただいた事例の中から引っ張り出して、見つけ出して、それをぜひ実践していただいて、この夏を皆で乗り切りたいと思います。詳しくは、東京都熱中症対策ポータルサイトというのもあるのですね。こちらご覧ください。ぜひご参考にしていただければと思います。またこのポータルサイト、ぜひ番組作りや記事をお書きになる際も参考にしていただければと思います。これが1点目です。
(詳細は、環境局、東京消防庁へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:528KB)
(「熱中症予防 くらしの知恵 大募集」は、こちらをご覧ください。)
東京都熱中症対策ポータルサイト

2 梅毒対策の強化について

【知事】2点目は、こちらも健康に関することですが、梅毒について、改めてまたお伝えしなければなりません。都内で梅毒は引き続き急増しております。去年の報告数が3,677件なのですね。これで2年連続過去最多となって、今年も現時点で、昨年の約1.1倍ということで、引き続き増加にあります。そこで、梅毒の早期発見・治療に向けた取組を強化したいと思います。まず、検査体制を拡充します。立川に、都の多摩地域検査・相談室というところがございます。こちらは、現在の土曜の検査に加えまして、多摩地域で初めてになりますけれども、日曜も検査しようということで、8月13日(日曜日)から開始をいたします。また、新宿東口の検査・相談室では、女性を対象にしまして、検査結果が当日に分かる即日検査を始めます。9月23日(土曜日・祝日)からは、12月を除きまして毎月1回、祝日に実施をすることといたしております。併せまして、利用者が予約しやすいように、二つの検査・相談室の電話予約番号を、こちら050-3801-5309、これに統一しますので、ご心配の方はこちらにお電話いただいて、予約をしてください。こちら、梅毒についてであります。次に、夏休みシーズンに合わせて集中的にこの啓発を行うということで、都民の皆さんに正しい知識を伝えて、それを早期の発見につなげようというものです。JRなどの車内やターミナル駅の構内、SNSなどでデジタル動画広告を配信することといたします。そしてまた、新たな取組として啓発マンガをSNSに投稿しまして、特に患者さんが増えている若い世代への働きかけを行ってまいります。ぜひ梅毒について理解を深める契機にしていただきたいと思いますし、また、新型コロナの患者数、全国的に増えておりますが、お盆が近づいて、帰省や旅行を予定されている方も多いかと思います。こちら、今度はコロナですけれども、ご高齢の方とお会いになる場合、それから、大人数で集まる場合、あるかと思いますけれども、ぜひその場合も、感染防止対策を心がけていただきたいと思います。ずっとこの3年間、夏の間は、高齢者の方々とお会いになる時、お盆がありますから、気をつけてねとか、ずっと言っていた件、これ、引き続き皆さんにご注意していただければということであります。梅毒、そしてまた、コロナについてお伝えをいたしました。
(詳細は、保健医療局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:755KB)
(「検査体制拡充・集中的広報で梅毒感染拡大防止」は、こちらをご覧ください。)

3 ウクライナ避難民への支援について

【知事】3番目が、ウクライナからの避難民の支援状況、最新でお伝えをしておきます。ロシアによるウクライナ侵攻から、もうまもなく1年半となります。日本に避難してきた方は、先週末の段階で、2,472名、そのうち約18%に当たります、271組で434名の方を都営住宅で受け(入れ)ております。最近の傾向は、ダーッと日本に色々な関係から来られた方は、最初、お友達とか何かで民間住宅にお入りになる方もおられて、そういう方々が、ちょうど1年半経ちまして、だんだん、この次どうしますかみたいな、そういう節目になっているようで、そこで民間住宅(等)から都営住宅へと転居する事例が最近増えてきている。それだけ都営住宅の果たす役割は大きいかなというふうに思います。都では、今後も避難民の方々が東京で安心して暮らせるように、引き続き、就労や就学の支援、そして、各種の支援団体とのマッチング、さらには交流機会を提供するなど、きめ細かな支援を国、そして区市町村とも連携しながら行ってまいります。ということで、ウクライナからの避難民の皆様方についての最新の数字も、また、都としての考えなどもお伝えをいたしました。
(詳細は、政策企画局へお聞きください。)

4 東京グリーンビズ(仮称)アドバイザリーボードの設置

【知事】次ですが、「東京グリーンビズ(仮称)アドバイザリーボード」、設置をするというお知らせです。これは、緑に関する新たなプロジェクトで、先日お伝えしたかと思いますけれども、東京グリーンビズ(仮称)というプロジェクトを立ち上げております。これは、100年先を見据えて、東京の緑の価値を高める、そして、未来に継承していくというものであります。こうした思いから、かけがえのない貴重な緑を「まもる」、「増やし・つなぐ」、そして「活かす」というキーワードのもとにプロジェクトを、これを強力に進めていくというものです。東京グリーンビズ(仮称)を進めていくに当たりまして、様々な分野の有識者などからご意見をいただくアドバイザリーボードを設置しようというものです。もう早速、来週の10日(木曜日)、1回目を開催いたします。メンバーですが、ご覧いただいているように(スライド)、専門家の方々で、一口に緑と言いましてもね、環境の観点から、都市づくりの観点から、公園、農業、林業、本当に幅広い分野に及びます。それぞれの分野の専門家から様々なご意見を伺うプロジェクトを展開して、政策を一層強化していくというものです。100年先を見据えまして、豊かな緑を次の世代へと残していく。そのために、東京一丸となって進めてまいります。政策企画局が担当でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:703KB)
(「東京グリーンビズ(仮称)アドバイザリーボード」は、こちらをご覧ください。)

5 舟旅通勤について

【知事】次の項目が舟旅通勤です。東京の新たな通勤スタイルということで、舟旅通勤が始まりますので、そのお知らせです。東京は水の都と言って良いかと思います。川、海、運河など豊かな水辺の空間がございます。その資源を生かして、多くの人々でにぎわう水の都を再生する取組であります。その一つが、今これからお伝えする、船を、通勤、日常の移動、これらに使うということでございまして、今回、船を運航する事業者、4月に募集したのを、事業者と航路を決定したということでお知らせをいたします。一つ目の航路ですけれども、日本橋から豊洲へ続く航路。事業者が、観光汽船興業と三井不動産のグループ。運航開始は10月を予定をいたしております。ちょうど日本橋は、前に、KK線を歩いていただきました、銀座、数寄屋橋のところね、歩けるようになるというのは、あれは日本橋の地下化を行うことに関係してのプロジェクトになっているわけですけれども、事程左様に、この首都高の地下化、また、周辺のまちづくりが進んでいますので、そこに今度は、船ですね。新たな魅力として舟運、船が加わることを期待してのことです。二つ目の航路については、晴海から日の出の航路で、事業者の方は、東京湾クルージングと野村不動産のグループになっています。晴海の選手村跡地がまちびらきをします。これ、来年の春です。それに合わせて運航を開始をする、それを目指していくということです。新しいまちの交通手段に船が加わるということで、通勤や移動する上で、更に便利になるかと思います。それぞれの運航開始の日にち、また、ダイヤなどの詳細については、今後決定することといたします。新しい通勤スタイルやポストコロナのライフスタイルの一つとして、船による移動という新たな選択肢がいよいよ実現し、これまでに色々実験などもしてまいりましたけれども、いよいよこれで本格的に船による通勤スタイルという新しい選択肢ができる。こうした取組で、様々な魅力を持つベイエリアの可能性を広げることになると思いますし、ゆとりや潤いのあるまちづくりを進めていきたいと考えております。都市整備局が担当であります。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:499KB)
(「舟旅通勤の航路・事業者を決定」は、こちらをご覧ください。)

6 こどもスマイルムーブメント

【知事】次に、こどもスマイルムーブメントで、2点お知らせします。一つ目、ロゴマークが決まりました。都では、子供を大切にする、その気運を盛り上げようということで、社会全体のマインドチェンジですね、意識改革、これを加速させるために企業の皆さんやNPOの皆さんなどと、色々な形で主体の方々と連携した、こどもスマイルムーブメントを展開してまいりました。このたび、ムーブメントのロゴマークが決まったということで、これは、こども都庁モニターに登録しておられる小・中・高(校)生、800名の皆さん、その皆さんが三つの案から投票で選んだというものなのですね。今も出ていますけれども(スライド)、このロゴマークは、スーパーマンじゃないけど、マントをつけた子供が未来へ飛び立つという姿を表現しているということで、三つの中からこれに決まった。今後、都が発信する動画やポスターにこのロゴを使いまして、また、参画企業や団体の方々に活用していただくなど、ムーブメントの旗印として展開をしていくというのが一つ目、ロゴマークが決まりました。二つ目、「こどもスマイルムーブメント大賞」ということで、この賞は、子供の笑顔を育む先進的な活動を行っておられる企業や団体を表彰するということで、新たに設けるというものです。今日から9月15日(金曜日)まで、子供の目線に立った特色のある取組を推進している企業や団体、まず募集をさせていただきます。そして、その中から最優秀賞などの各賞を決定をするというものです。受賞した内容ですけれども、都が、SNSや雑誌など様々な方法で広く伝えていきたいと思います。「こういう取組をうちの会社ではやっていますよ」、「うちの団体はこうしていますよ」というのを、ぜひご応募いただきたいと思います。官民一体となって、現在、そして未来の子供の笑顔を増やしていきたいということで、たくさんのご応募お待ちをいたしております。子供政策連携室が担当をしています。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:189KB)
(「こどもスマイルムーブメント ロゴマーク決定」は、こちらをご覧ください。)
(「こどもスマイルムーブメント大賞を創設 」は、こちらをご覧ください。)

7 ToKoPoを活用した都営交通の子供向けキャンペーン

【知事】次も子供向けのキャンペーンになるのですが、ToKoPo(トコポ)ってご存知ですか?ToKoPoを活用した、都営交通の子供向けキャンペーンを行うということなのですね。これは、都営交通に乗るたびに、このToKoPoを使うと、そのたびにポイントがたまるサービスになっておりまして、このポイントについては、電車やバスへの乗車のほか、今度はお買い物にもご利用いただけるものとなっています。大体、ToKoPoに入会されている方々、約10万人(正しくは、約12万人)で、うち子供さんが、小学生は700人ぐらいが対象になりますけど、ぜひこのToKoPoを使って夏休みを満喫してもらいたいと思います。8月1日(火曜日)から「夏休みわくわくこどもキャンペーン」を展開をしておりますが、このToKoPoに入会されている小学生が、期間中に都営交通をご利用いただくと、1回の乗車につき、通常は2ポイントつくのですけど、それを、夏休みボーナス、50ポイントをつけますよということで、ぜひお父さん、お母さんとか家族一緒にこれを活用していただいて、楽しい夏休みとポイントゲットを両方やっていただければと思います。例を申し上げると、都営浅草線で押上駅から浅草駅まで乗車した場合は、普通は89円の運賃がかかるのですね。それに50ポイントが乗りますと、翌月に付与されますので、実質、半額以下の39円で使えるという話、そういう計算になるわけですね。ToKoPoは、パソコンやスマートフォンから申込みできますので、現在、小学生は700人ぐらいだけれども、ぜひこの際にキャンペーンに参加して、都営交通でのお出かけを楽しんでいただきたいというお知らせでございます。今日も、匠の職人さんのイベントを行いましたけど、いっぱい小学生来て、皆、職人さんの指導に従って、すごく楽しそうにやっていましたね。夏休みの良い思い出と、匠の技ということに子供の時から触れてもらうと、それは大きいプラスと言いましょうか、今、職人さんがどんどん減っているような時代ですけれども、ぜひ子供たちが、それでも大好きになってほしいなと、この夏休み、暑いですけど、色々、都としてもこうやって企画をしているということです。
(詳細は、交通局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:141KB)
(「ToKoPo小学生会員対象 夏休みキャンペーン」は、こちらをご覧ください。)

8 パラスポーツについて

【知事】次が、こちらからお伝えする最後の項目になりますが、8月、9月というのは「TOKYOパラスポーツ月間」でございます。パラスポーツに関してのお知らせが2点、まず一つ目ですが、「TOKYOパラスポーツFORWARD」を行います。こちらは、東京2020パラリンピックから、もう2年を迎えようとしているのですね。ちなみに、2年前の8月8日でオリンピックが終わっている。8月24日からパラリンピックというのが、2年前の話です。要はパラリンピックから2年を迎える8月24日(木曜日)に、都庁のここの周りを使いまして、パラスポーツのイベントを開催しますよというお知らせです。東京大会の、やっぱりパラスポーツ、本当素晴らしかったですよね。感動と記憶を未来につなげて、そしてもう来年です、パリ大会に向けてアスリートを応援しようという、そういう目的になっています。当日は、こちらの都民広場などで体験会やデモンストレーションを実施いたします。特に、車いすレーサーとタンデム自転車、こないだもちょっと紹介しましたけれども、タンデム自転車のタイムトライアルを行います。そして、アスリートを間近に見ていただけると、間近で応援できるという、そのためにこの都庁通りを封鎖します。もう最近はレインボーブリッジも封鎖しちゃいますけど、都庁通りも封鎖しまして、ご協力いただいて、そういう時間に皆さんにパラスポーツを間近で見ていただく。多くの方にご来場いただいて、迫力あるパラスポーツ、体感してほしいと思います。スペシャルステージがございまして、そこでは車いすテニスの世界ランキング、新しい、ニューヒーローですね、1位を収めて、先月、ウィンブルドン選手権で見事に優勝した小田凱人選手、来てくれます。そして、東京2020大会で金メダルを獲得したパラ陸上の佐藤友祈選手にもご登壇いただくことになっています。また、稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さん、いつも3人が応援してくれていましたね、ご出演いただくことになっていまして、アスリートへの応援メッセージの発信など、パリ大会に向けて頑張ろうという、そういう気運を盛り上げてもらうという予定にしております。同じくスペシャルステージは都民ホールの方で開催をしまして、今日からのお申込みの受付ということになります。その詳細についてはホームページでご確認いただきたいと思います。それから二つ目のお知らせなのですが、パラ応援大使からのメッセージ発信についてであります。都では、これまでも「パラスポーツの振興とバリアフリー推進に向けた懇談会」という形で様々な方にご参加いただいて、略称がパラバリ懇というのですけれども、パラリンピックとバリアフリーとかけてパラバリ、懇談会の懇、設置しています。懇談会メンバーのパラ応援大使の皆様方には、もうよくパラスポーツを行う時は、皆さん、一生懸命来てくださって本当に応援してくださるのですね。感謝しています。今回、21組のパラ応援大使の皆様方から、「共生社会が進んだ未来の東京って、どんな『まち』?」という、そういうテーマのもとで皆様方にメッセージをいただいております。名誉顧問は谷垣禎一さんで、そして、未来の東京の姿として、障害の有無に関わらず、「誰もが仲間と集って、スポーツを楽しむ『まち』であってほしい」というメッセージをいただいたのが一つの例ですし、またご覧の方々(スライド)から、それぞれの想いが詰まったメッセージをお届けいただいております。本当に、いつも心のこもったお声をいただいたり、応援いただいたりしているメンバーばかりでいらっしゃいます。ぜひ都として、この東京の2020大会のレガシーを活かしていく。パラスポーツとバリアフリーを社会に根付かせて、誰にでも優しいまちをつくりたいというふうに考えておりますので、ぜひこういうメッセージも皆さんと共に共有していきたいというふうに思っております。以上、今日は8項目ございました。たくさんありましたけれども、よろしくお願い申し上げます。
(詳細は、政策企画局、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:700KB)
(「TOKYOパラスポーツFORWARDスペシャルステージ」は、こちらをご覧ください。)
(「パラ応援大使からのメッセージ発信」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(読売新聞・大野記者)ありがとうございます。では幹事社から1点、冒頭でも少しお話ありましたけども新型コロナについてです。昨日の感染症対策連絡会議では、直近の患者数が1定点医療機関当たり11.12人にまで増え、高齢者にじわじわと感染が広がっていることなどが報告されました。知事の現状のご認識と、あとこれからお盆の帰省時期を迎えて人の往来が活発になるかと思われますが、これに関して都民へのメッセージなどがあればお願いいたします。

【知事】先ほどもコロナについて一言申し上げさせていただきましたが、ポイントは、やはり医療提供体制がどう確保されているのか、その状況をよく見るということだと思います。今、都として約3,100床のコロナ病床を確保しておりまして、その他の医療機関でのコロナ患者の受入れを促進しているところです。また、高齢者などのハイリスク層をしっかり守るというのは、これもうずっと、東京都としては、これを戦略的にずっと進めてきたことによって、できるだけコロナで亡くなる方を抑えようという、そのためにも、高齢者が中心になったハイリスク層への対応ということを進めてきました。これ、今も変わりません。8つの高齢者等医療支援型施設、これを継続しております。そして、高齢者施設などにワクチンバスを派遣して、接種の促進、これも続けているということであります。さらに、コロナの感染が疑われる場合の医療機関の受診、療養中の体調などの相談に対しての相談センターでありますけれども、こちらも毎日、24時間対応しているということです。これまでの数年と違って、やはりこの間も、治療薬とか中和抗体薬などなど対応策はできていますので、できるだけ早期にそれ(感染)が分かって、そっち(医療機関の診断)を受けるということ、そのための環境を整えるということが重要だという認識のもとで、東京都は今申し上げたような体制で備えております。何よりも、先ほども高齢者への対応の際はですね、例えばマスクだ、消毒だ、色々な基本事項ありますよね、コロナ。それをお守りいただくことによって予防をしていく、これが重要かと思います。更なる感染拡大への備えですけれども、医療機関などに対する支援を機動的に行うための体制も確保しておりますので、今後の感染動向を踏まえながら、対応していきたいということでございます。ということで、共に気をつけながら、この夏、進めてまいりましょうということです。

【記者】ありがとうございました。それでは各社からの質問に移ります。質問のある社は挙手の上、知事の指名を受けてからご発言ください。

【記者】(TOKYO MX・田中記者)保育園の不正受給の問題について伺います。TOKYO MXです。失礼しました。コスモズが合わせて1億円を超える額を不正受給したとされました。まずこの受け止めと、昨日、小金井市と東京都で検査に入りましたが、今後の対応などが何か決まっていればお願いします。

【知事】はい、まず、コスモズは小金井市ですね、児童福祉法に基づいて、保育士の配置、そして保育の内容、会計処理などを適正に行われているかなど、都は、その法律に基づいて施設運営状況の全般に関しての一般指導検査を実施しております。この検査は何のためかというと、子ども・子育て支援法に基づく指導検査権限を有する小金井市と共に合同で実施をしているものです。そして保育士の配置がどうなのか、保育の内容はどうなのかということをチェックしているということで、今回、この運営の不正(の確認など)ということ、指導検査に入ったということです。今後とも、地元の自治体と連携して、法令に基づいて厳正に対処してまいるという考えでございます。これで進めてまいります。それから、もう1件が、こちらは今度は区で、目黒区になりますが、目黒区の認可保育所で、こちら、5,500万円の不正受給というのがあったという点でありまして、これもやはり、都と目黒区で合同で実施した特別指導検査、ここで確認したものでございます。今後、区におきまして、事業者に対する運営委託費などの返還請求を行うなど、引き続き、都と区が連携して厳正に対処していくというものでございます。子供さんをどうケアをしていくのかの一番肝心な部分の一つでございますので、こういう対応をしっかりしていきたいという考えです。どうぞ。

【記者】朝日新聞の伊藤です。都バス内でのベビーカーの扱いについて、ちょっとお伺いしたいんですけれども、国交省の方が10年ほど前に、協議会で、混雑時にはベビーカーたたむようなアナウンスはしなくてよいという見解、考えを示しているんですけども。今、現状として都バス内では、混雑時にはベビーカーをたたんでのご利用をご協力お願いいたしますというアナウンスが流れています。これについて都交通局に聞いたところ、混雑してもたたむ必要はないという回答もらったんですけれども、これについて、ちょっと、ベビーカーで乗ったお母さんたちから、ちょっとつらいっていう声も取材では聞いてるんですけども、対応についての知事の受け止めと、あと今後、もし何か対応を変えられるとか、それをお考えがあれば教えてください。

【知事】色々な規則的な話はちょっとまた確認もいたしますけれども、混み具合にもよるのだと思います。やはり子育てがしやすい環境を皆でどうやってつくっていくのかという話に尽きるのだろうというふうに思います。全然話違いますけど、フランスなどで、だいぶ話違うのかな。メトロの駅が、日本ではエレベーターをつけたりして、ベビーカーでも車椅子でも行けるように、もうそれこそ、バリアフリーというのをかなり進めてやってきたのですけれど、意外と他の国に行きますと、そういう、階段ばっかりだったり、それはそれでそのままだったりするのですね。どうしているのかというと、周りの人が手伝ってあげているのですね、普通に。別に何か法律でもなく何でもなく、それ当たり前みたいな話をして、それがもう定着していると、もうエレベーターとかつけるという気運にはならないのかなと思ったりね。だから良いとは言わないですよ。ベビーカーを押しているその親子しか周りにいなかったりするかもしれませんしね。でも、そういう色々な規則とか、それから周りの人たちでどう助け合うかと、二つ、両方が必要なんじゃないだろうかなと。子育てをしていてベビーカーと一緒に乗っていると、場所をとって、周りが、何か視線が痛いとかね、そういうことを言っているうちは、なかなか子育て環境は良くならないなと個人的には思いますね。ちょっとその辺、周りがどうなっているか、確認をしておきます。

【記者】東京新聞の渡邊です。マイナンバーカードについてお伺いします。岸田首相が今日の夕方の会見で資格確認書を最長5年に延ばすとする一方で、現行の保険証の廃止方針については維持するということなどについて表明するとみられているんですけれども、知事のお考えや受け止めをお伺いできればと思います。

【知事】そうですね。これもう一言で言うと、国の責任で進めてもらう話であります。健康保険証の取扱いというのは、都民や国民の安心と信頼が不可欠ですから、また、医療機関、自治体など関係者の理解、協力が得られるように、そこは国としてしっかりと対応していただきたいと思います。どうなのですかね。はい。

【記者】すいません。TBSテレビの佐藤です。先ほどのコロナについての質問でも医療提供体制の確保の状況などについて見ることが大事というのもおっしゃっていただいてよく分かったんですけれども、感染者の数が1医療機関あたり10人を超えたという、この今の東京都の感染状況をどのように受け止めているのか、ちょっと改めて教えていただけますでしょうか。

【知事】はい。先ほどもお話しさせていただきましたけれども、昨日、専門家の皆さんと一緒に分析について伺い、また話し合ったのですけれども、確かに患者の数、陽性者数の報告というのは、増加しています。それだけに、高齢者などのハイリスク者への感染拡大には注意が必要だということを申し上げました。そのためにも高齢者と会う際や、また大人数で集まる際に、換気・手洗いなど感染防止対策を心がけていただきたいということで、そこに尽きるかと思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】ママ(スタ)セレクトさん。

【記者】ありがとうございます。ママスタセレクト編集部の小林でございます。よろしくお願いいたします。今回、こどもスマイルムーブメントのロゴの発表に際して、この活動が更に加速していかれるかと存じます。改めまして都の子供政策について知事のお考え、お気持ち等、伺えればと思います。よろしくお願いいたします。

【知事】先ほどの方のベビーバギーの話もそうなのですけど、やはり子育てして楽しいとか、周りも喜ぶとか、まさにこどもスマイルムーブメントというのはそういうことです。規則とか、それから何と言うのですかね、色々な働き方とか、色々な子供や子育てに関しての総合的なこの環境をいかに整えていくのかということだと思います。それに加えて、やはり全体を見ますと、少子化対策というのは本当に重要な話でございますが、個人はそれは関係ないよということは分かるのですけど、一方で、やはり子育てしやすい環境をつくるというのも、大きな観点から見ての少子化対策にもつながってくる。都の考え方は、かねてから申し上げておりますけれども、望む人が結婚から妊娠、出産、子育てをしやすいように、ライフステージを切れ目なく、シームレスに支援をしていくということがポイントといたしております。子供を取り巻く環境、直面する課題というのは本当に複雑化、複合化しておりますし、日々、日々はあれかもしれないけど、刻々と変化していますので、子供の声も中心に据えまして、子供の目線に立った政策を推進しようということです。少子化対策と子供政策、これを、車の両輪として、前から申し上げているチルドレンファーストという社会の実現に向けて、政策の実現、充実強化ということで進めてまいりたいと思います。役所言葉になると、そういう、漢字が並ぶのですけど、やっぱり子育てって楽しいよねというところにどうやって持っていくかというのは、まさに総合的な課題だというふうに思います。子育てする方々、子育てしたいという方々を、都は応援していきたいと思う。もうこれに尽きております。よろしいでしょうか。

【記者】ありがとうございました。

【知事】ありがとうございます。どうぞ。

【記者】テレビ東京の野中と申します。よろしくお願いします。今日発表にありました舟旅通勤の運航ルートのこと、今回二つ発表されたと思うんですが、今後、他にもエリアを広げる考えなどございますでしょうか。またですね、課題として、その料金と実際にかかる時間ですね、船で移動する時間、この大きく2点があると思うんですが、それについてのお考えと、あと民間で、水上タクシーっていうのもちょっと出始めてると思うんですが、舟旅通勤に関して民間の動きを、こう盛り上げていく、サポートしていくおつもりがあるかどうか、お聞かせください。

【知事】過去3年間、特に、移動を抑えるということをコロナ禍ではせざるを得なかったわけです。今は、これからのポストコロナの形でサステナブル・リカバリーをしていこうと、その中でどうやって動きと言いましょうか、移動が快適にできるかというのも、重要なポイントだと思っています。その中で、海が空いているじゃないかという話、川が空いているじゃないかと、もっと活用していくことと、やはり快適ですよね。風に当たったりとか、天候にもよりますけれども。そういう中で、この移動手段としての舟旅、船通勤というのを増やしていくことは、東京の利便性と環境、快適な移動を、選択肢を増やすことになろうかと思います。料金や、またその後どうするかについては、まずこの二つを行うことによって、それらをベースにしてまた考えたいし、また、増えるような工夫もしていくかなと思ってます。前にニューヨークに出張に行ってまいりました。ハドソン川を利用して船通勤というのをやっているわけです。非常によく活用されていたり、その運航については、この項目の経営状況がどうなのかとか、誰が主体になってやっているのか、色々実際見てきました。船を活用することによって、まちづくりが行われていたりですね、対岸の方の。色々な工夫ができるのだろうというふうに思いますが、海、川の活用というのは一つのポイントだということで、しっかりこれを進めていきたいと思っています。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいでしょうか。はい、ありがとうございました。暑いから皆さん気をつけてください。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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