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令和5年(2023年)8月25日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年8月25日)

知事記者会見
2023年8月25日(金曜)
14時00分~14時26分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 福島県の水産物「常磐もの」の応援

【知事】今日は1、2、3、4、5点、私の方からお伝えをさせていただきます。まずは、先ほど職員食堂の方でもおいしくいただきましたけれども、福島県の水産物、いわゆる「常磐もの」についてでありますけれども、応援をしていこうということであります。福島県の魚、いわゆる「常磐もの」、これからもですね、よくいただいていきたいというふうに思っております。今日のお昼の職員食堂、今日、私、いただいたものですけれども、副知事をはじめとして、浜教育長とも一緒にお食事をいたしました。福島県で獲れたスズキなど、とてもおいしくいただきました。都はこれまでも、3.11以降、ずっと、この常磐ものをはじめとして、被災地の農(水)産品について職員食堂でも活用してまいりました。もちろん、言うまでもありませんけれども、農水産物の大消費地、東京でございますので、被災地の産品の魅力の発信、これまでも行っております。引き続き、こうしたPR活動を通じて復興をしっかり後押しをしていきたいし、また皆さんもぜひ、福島県産の食材を食べることなどを通じて、復興支援にご協力いただければと、このように思っております。ぜひ召し上がっていただきたいと思います。これがまず1点目であります。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:202KB)
(「都庁職員食堂 被災地産品を継続的に提供」は、こちらをご覧ください。)

2 関東大震災100年を契機とした防災の取組

【知事】2点目が、関東大震災100年を契機とした防災の取組についてのお知らせです。今年は、関東大震災から100年という節目の年であるということを、ずっと申し上げてきております。この機会に、自助・共助・公助、この仕組みを更に進めるため、9月1日の防災の日を中心としまして、都民の皆様に災害への備えを促す取組を展開しています。「備えよ、常に」、この意識を持って、最悪の事態も考えながら準備をしていくということがとても大切です。まず、防災ブック、おなじみの防サイくんの黄色い表紙と、それからピンクの(東京)くらし防災と2冊、セットでお届けしてきているのですけれども、この防災ブックのリニューアルが、9月1日(金曜日)から、電子版でまず公開をいたします。今回の防災ブックには、前回に出した時から、防災ブックをまとめた頃からは、色々とこの間だけでも変化があります。そこで、ここ数年の社会状況の変化や、また、国際情勢の変化もあります。これらを踏まえまして、例えば、具体的には、マンションの防災、改めてしっかりやりましょうと。また国民保護を含めた様々な事態への対応なども盛り込んでおります。例えば、こちら(手元のリーフレット)の方が、マンションの防災については、これ、別途、本誌(防災ブック)の方でも取り扱っておりますし、より皆さんに見ていただきやすいように、こういうチラシ的な形でリーフレットとして作成をいたしております。前にも申し上げましたように、東京、1,400万人の都民、そのうち900万人が共同住宅に住んでいるということを考えると、一国、オーストリアの人口と匹敵するのです、900万人というのは。そこで、そのマンションのポイントですね、エレベーターが動かなくなった時はどうする、隣に誰が住んでいるかよく分からないとか色々ありますけれども、そういったことも、防災の時はどうするかということも盛り込みまして、リーフレットを作成しております。併せてこちらの方も公開をしてまいりますし、また、ホームページなどからダウンロードもできると。チェック項目が色々ありますので、ここでチェックして、これ、家族で、また、お隣、近所で連携していこうという、その時の参考にしていただきたいと思います。いざ災害が起こった時に、自分や大切な人の命を守る、そのためには日頃からの備えが何よりも大切だということです。ぜひご覧いただいて、今できることから取り組んでいただきたいと思います。次に、同じく地震の際に役立つのが感震ブレーカーです。これを配布をするというお知らせです。これ(手元の感震ブレーカー)が実物なのですけれども、阪神(・淡路)大震災にしろ、東日本大震災にしろ、火災のうち約6割というのは電気が原因となるのですね。そこで、町会、自治会と連携しまして、木密地域を対象にして、この感震ブレーカーを配布するというものです。この感震ブレーカーというのは、揺れを察知した時に電気を自動的に止める器具となっておりまして、普通のコンセントのところにキュッと挟んでおいていただいてオンにするということで、地震の際に、そこの電気が止まりますということです。出火の防止に効果的ということです。この機会に、それぞれのご家庭に合った出火防止対策について考えていただきたいと、こう思っております。それから続いて、防災の気運を高めるという取組。9月1日(金曜日)には、関東大震災の復興事業などによって隅田川に架けられた橋、そして、都庁舎を緑色にライトアップをいたします。9月1日(金曜日)、ライトアップ。また、この9月1日(金曜日)と翌2日(土曜日)、金土になりますが、新宿駅の西口広場で、防災まちづくり展示会を行います。ここでは、震災の状況や復興のあゆみなど、写真やデジタルアーカイブ、そしてVRなどによって紹介をすることといたしております。この展示会をはじめ、防災イベントを組んでおりますので、関東大震災の100年というロゴが入った橋のカード、ここ(手元)に6枚あるのですけれども、配布をいたします。駒形橋、清洲橋、厩橋、永代橋、吾妻橋、蔵前橋、それぞれのところ(イベント)でカードをもらえますので、オリエンテーションじゃないですけれども、ぜひこれ、橋のカード集め、お子さんも一緒に進めていただければというふうに思います。また、都の強靭化の取組を幅広く知っていただくために、PR動画も作成をいたしました。ご覧ください。
(動画放映)
はい。これがPRの動画になっております。ぜひ若い方にも関心を持っていただけるように、短編のドラマにしたり、また、東京消防庁を舞台としたアニメの声優さんとの対談動画も作成しております。これら、今日から東京動画などでご覧いただけますので、ぜひ覗いてみていただきたい。また、震災100年という機会でございますので、防災について、これらをご覧になりながら、どうすれば自分が守れるのか、家族を守れるのかという、防災について考えるきっかけにしていただきたいと思います。政策企画(局)、総務(局)、都市整備(局)、そして建設(局)、それぞれの局で連携して取り組んでいます。

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:948KB)
(「東京くらし防災・東京防災をリニューアル」は、こちらをご覧ください。)
(「関東大震災100年 ライトアップを実施」は、こちらをご覧ください。)
(「TOKYO強靭化プロジェクトPR動画・短編ドラマ」は、こちらをご覧ください。)
(「都知事 消防士役アニメ声優と災害対策を対談」は、こちらをご覧ください。)

3 018サポート

【知事】次に、3番目、018サポートについてのお知らせです。子供の育ちを切れ目なく支援する018サポートの申請受付がいよいよ開始です。9月1日(金曜日)からの開始となります。対象は、東京に住む0歳から18歳のお子さんで、所得制限はありません。そして、月額5,000円を支給をするというものです。9月1日(金曜日)に開設するホームページの方から、スマートフォンとかパソコンで申請ができます。また、申請がないと逆に支給はできませんので、ご注意をいただきたい。対象者の方へは、都から申請開始についてのお知らせ、順次郵送もいたします。なお、年度途中に転入や転出をされた方々には、案内が届かない場合がありますけれども、お知らせがなくてもホームページから申請がいただけますので覗いてみてください。給付金ですが、令和6年の1月、来年の1月に、令和5年度1年間分を一括で支給するものといたします。令和5年度中、今年度中に出生した方、都内に転入された方、都外に転出した方、これらの方々にも、都内の在住期間に応じての支給となります。令和6年1月一括支給分の申請の締切りですけれども、12月15日(金曜日)となります。対象となる方は、どうぞ忘れないで申請をしてください。福祉局の担当となっております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:86KB)
(「018(ゼロイチハチ)サポートの申請受付開始」は、こちらをご覧ください。)

4 家事・育児に関するLINEスタンプのアイデア募集

【知事】次に、家事・育児に関するアイデアを募集をします。これは、LINEスタンプについてのアイデアを募集をするということです。男性も女性も協力して家事・育児を担っていく、そのためには、夫婦や家族間のコミュニケーションが欠かせないものです。親しい仲だからこそ、感謝の気持ちとか、実はモヤモヤした思い、なかなか伝えにくいなと。「今日は奥さん機嫌悪いな。だけど、ちょっとこう言っておきたいな」とかですね、色々あると思いますが、その気持ちを気軽に伝えられるように、LINEスタンプを作ってみたらどうかということで始めます。SNSの総フォロワー数が100万人を超えているという人気クリエイターで、つむぱぱさんという方がおられますが、このつむぱぱさんとコラボレーションしての制作になります。例えば、「あったら嬉しい」とか、「使いたい」とか「使ってほしい」と思う家事・育児に関してのスタンプのコメントを募集をする。イラストのイメージ、「こんなのがあったらいいな」という皆さんのお考えをぜひ寄せていただきたいというものです。そして、寄せられたアイデアを参考にして、皆さんの共感を得られるスタンプを制作したいと考えています。ウェブサイト「TEAM家事・育児」、こちらの方で、10月15日(日曜日)まで受け付けますので、ぜひお寄せいただきたいと思います。このスタンプを通じて、皆さんの家事や育児を応援していこうというものでございますので、ここから皆さんのお気持ちなども伝えてほしい。たくさんのご応募お待ちをしております。生活文化スポーツ局の担当でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:239KB)
(「つむぱぱコラボ LINEスタンプアイデア募集」は、こちらをご覧ください。)

5 東京都名誉都民候補者の選定

【知事】それでは最後に、東京都の名誉都民の候補者の選定についてお知らせをいたします。今年度の候補者として、お三方、今井通子さん、中村メイコさん、堀田力さん、この3名の方々を選定をいたしました。もうご説明するまでもないと思いますけれども、今井さん、まず、女性で初めてヨーロッパアルプスの三大北壁を登られて、頂上に到達と。また、世界の登山史に残る偉業を成し遂げておられます。女性としては数少ない(泌尿器科)医師としてですね、長きにわたって、社会に貢献されている方です。また、最近は、自然環境の大切さについての普及啓発をされたり、環境問題についても研究されたり、精力的に取り組まれておられる方です。お二方目が中村メイコさんです。なんと2歳8か月の時に、もう既に映画デビューされているのですね。80年以上にわたって、映画、ラジオ、テレビ、著作と、本当にたくさん、様々な方面で活躍されておられます。その人間性、そして数々の作品を通じて、多くの方々を魅了し、また、日本のエンターテインメントの発展に多大な貢献をされてきた方でいらっしゃいます。そして堀田さんでいらっしゃいますが、ロッキード事件の担当検事を務められて、司法の世界で活躍された方で有名です。また、ボランティア活動の普及啓発など、30年以上にわたって日本の福祉の推進に尽力をされてこられました。こうした活動によって、全ての人が生きがいを持って、人を傷つけることなく助け合って生きる社会の実現に貢献されている。以上、3名の方々の素晴らしい功績については、人々に希望や活力を与え、また、都民が敬愛をし、誇りとするものでございます。次の定例都議会で同意をいただいた上で、顕彰式を行う予定といたしております。生活文化スポーツ局が担当いたしております。私の方から今日は6件(正しくは、5件)についてお伝えをいたしました。それではどうぞ。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:149KB)
(「名誉都民候補者を選定」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(読売新聞・大野記者)はい、どうもありがとうございました。それでは幹事社、読売新聞ですけども、よろしくお願いいたします。幹事社は2点質問です。まず1点目なんですが、昨日も北朝鮮の軍事偵察衛星なるものが打ち上げられて、沖縄県にはJアラートが発令されました。知事は先日のヘルシンキ出張の際に弾道ミサイルの飛来を想定した避難シェルターを視察されたかと思いますけども、今後、都内でどのように整備を進めていくか、改めてお聞かせください。

【知事】はい。北朝鮮によるミサイルの発射について関連する国連安保理決議にまず違反する行為であるということをまず申し上げておきたいと思います。我が国の、また周辺地域の平和、安全に極めて深刻かつ重大な脅威でありますし、断じて容認することはできません。今後もミサイル発射の可能性があるということで、都民の生命や財産を守るため、引き続き警戒感を持って北朝鮮の動向を注視をしてまいります。そして今回、ヘルシンキでシェルターも視察に行ってまいりました。ヘルシンキは人口66万人、そして、市内に約100か所、シェルター、大中小、色々有していると(正しくは、市内に大きいシェルターが約100か所、中小合わせて全部で約5,500か所)。そして、66万人の人口に対して100万人も収容ができるという、そういう規模であります。(シェルターの)中も大変充実をしていることを確認しました。普段はフットサルの練習場に使ったり、そして子供たちが遊べるスペースがあったりして、何か避難所という暗いムードではなくて、普段使いもしていると。一方で、いざといった時には、それらを取っ払って空間をちゃんと確保して、トイレから水、電気、通信等々を整備していると。ずっとロシアの隣でですね、ソ連時代ね、接してきた、かつては「フィンランド化」などという言葉も安全保障面ではよく使われてまいりましたけれども、やはりそれらは、危機に毎日接しているというところから来ているものだと改めて感じたところでございます。そういう意味で都の避難のあり方などを考えるに、非常に参考になったところでございます。色々と適切な、また東京に合った方法など、模索していきたいと、このように考えています。

【記者】2点目です。冒頭でもお話少しありましたけど、東京電力福島第一原発事故の処理水放出に関してです。昨日、香港は東京を含む10都県の水産物輸入を停止しました。中国も既に行っていた10都県の輸入停止措置を全国に拡大しました。こうした動きが、東京の漁業者らに与える影響をどのようにお考えでしょうか。また販路の開拓支援も含めて、都として何かサポートをお考えになるご予定はありますでしょうか、お聞かせください。

【知事】これについては、先ほども職員食堂で獲れたばかりの魚を食すということで、ぜひ今回このような措置をとられるということについては、国の方でしっかり対応していただきたいことと、大消費地である東京、また、おいしいお魚が大好きな方々には、ぜひこの大消費地としての力を発揮していただきたいと、このように考えております。それによって、漁業、また販売に当たっておられる皆さん方を応援していきたい、このように思います。

【記者】東京の漁業者に与える影響とそのサポートということは。

【知事】それは販路として、海外での販売、営業を行ってこられた企業もたくさんいらっしゃることだと思います。一方でその部分、どうカバーするかということでは、まず、今申し上げましたように、消費地である東京、ここでの販路をキャンペーンなども通じて行って、今日、私ども、知事、副知事をはじめとして一緒に食事をいたしましたのもその一環と考えていただければと思います。

【記者】ありがとうございました。それでは各社さん、質問どうぞ。知事のご指名を受けてからお願いいたします。

【記者】NHKの中村です。よろしくお願いします。今の処理水の海洋放出に関連してなんですけども、そもそもこのタイミングで政府が放出を決断した、この是非についてはどのようにお考えでしょうか。

【知事】政府としてお考えになったことだというふうに思います。現地にまいりますと、やはりタンクがですね、処理をしたそのタンクの数たるや、それはおびただしいものがあります。一方で、そのALPSの処理を行ったものでありますので、そこはやはり国も、また科学的にしっかりと世界に対しても発信をしていく、その努力をしていただきたいし、先ほど東京都としては、大消費地としての力を生かしていきたい、このように考えております。

【記者】よろしいでしょうか。先ほどの幹事社質問にもありましたけども、中国が日本の水産品の輸入を禁止したと、中国の対応についてはどのようにお考えでしょうか。

【知事】お隣にそういう国があるということですね。どうぞ。

【記者】朝日新聞の土舘と申します。今の質問に関連して、先ほど、お昼に知事も福島の、宮城とのお魚を召し上がったと思うんですけど、これについては、あくまでも復興支援というところで、風評被害対策としての東京としてのアピールというかPRっていう意味合いはなかったってことになるんですか。

【知事】いや、もう復興支援としてつながっておりますし、これも復興支援と同じことですね、基本は。これ続けていくと。これまでもやってきたし、今後もより力を入れてやっていくということです。

【記者】加えまして、先日の全国知事会でも、各都道府県、協力して福島の食材を支援していこうという吉村大阪府知事の提案もありましたが、そういうところも協力して東京都としてはやっていくということでよろしいですか。

【知事】これは全国でやって、それぞれもうやっておられるんじゃないでしょうか。東京都としても、もう既にやってきているし、これからもやっていくということです。ここは日本として、しっかり取り組むべきだと思います。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【知事】よろしいですか。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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