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令和5年(2023年)8月18日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年8月18日)

知事記者会見
2023年8月18日(金曜)
14時00分~14時20分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 都の災害対策について

【知事】よろしくお願いいたします。まず、もう、台風が迷走したり、また、非常に大きな被害をもたらしております。台風6号・7号、各地で甚大な被害をもたらしております。また、世界に目を転じましても、例のハワイのマウイ島の山火事、それから、北京でも水害など災害が頻発しているとの報道もあります。この自然災害で亡くなられた方々など、ご冥福をお祈りしたいと思いますし、また、被災された地域の皆様の安全、一日も早い復旧を願っております。このように災害が頻発をしているという中で、いかにこの安全・安心な東京を実現していかなければならないか、重要な課題です。都は、100年先も安心な東京を目指しまして、あらゆる災害から都民を守るということで、TOKYO強靭化プロジェクトを推進していることについては何度かお伝えもしてきております。例えば、昨今の大雨などのことを考えますと、護岸や調節池などの河川施設を整えること、また、下水道施設の整備によって、浸水対策の強化などに取り組んでおります。水害の備えでありますけれども、東京都防災アプリに、適切な防災行動、事前に確認できる「東京マイ・タイムライン」、これを搭載もしております。活用していただければと思います。また、江東5区、こちらは水害リスクが高い地域でありますけれども、その(うち、特に水害リスクの高い)世帯に対しまして、「我が家の水害リスク診断書」を配布して、それぞれカスタマイズしているというところですね。都民の皆さんには、ぜひこういったツールを用意しておりますので、ご活用いただいて、改めて、風水害にどうやって備えていくのか、自分はどうするのかということを確認していただきたい。また、併せまして、ご自宅での備蓄の状況がどうなっているか、食料とか水とか、それから、家具の転倒防止対策、これは地震への備えになります。ご家族と、「じゃあどうやって連絡をするのか」などなど、改めて確認をお願いをしたいと思います。一方で、水が足りないということも課題であります。貯水率ですね、こちらの方が厳しいところが出てきているということでありまして、東京の水がめとなっております、いくつかあるのですけれども、特に利根川の水系、こちらの上流には九つ、ダムがあります。そのダムの貯水率が、今日の時点で約66%ということで、これは平年を下回る状況となっております。今後の気象状況によっては、更にその貯水率が低下する可能性がありますので、皆様には節水へのご協力をお願いしたいと思います。例えば、歯磨きをする際、ずっと水を流しっぱなし、それからシャワーも、使い方、これらの水を大切に使う、水の流しっぱなしということを止めていただく。一人ひとりのご協力というのが大きな効果につながりますので、よろしくお願いをしたいと思います。一方で、この暑さは、もう亜熱帯に日本は入っちゃったのかなと、そういう会話があちこちで飛び交っていると思うのですけれども、本当に暑いですね。この状況が残念ながらまだまだ続くとの予報もあります。ぜひ、水は大切に使いながらも、水分補給の方はしっかりと行ってください。要はメリハリをつけて、無理なくご協力をお願いしたいと思います。これが1点目です。
(詳細は、政策企画局、総務局、水道局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:110KB)

2 女性の活躍に関する取組について

【知事】今日はあと2本です。次が、女性の活躍に関する取組についてのお知らせであります。第4回の東京くらし方会議を8月30日(水曜日)に開催をいたします。今回のテーマは、「経営戦略としての女性活躍」で、会社経営の中で女性の活躍をいかに後押しをするかについての議論を行います。当日のプレゼンターはお二方です。株式会社ワーク・ライフバランスの小室委員、そして、株式会社資生堂の鈴木委員のお二人から、企業における女性の活躍についてお話をいただく。その後の議論につなげていきたいと思います。ちなみに都庁の場合ですけれども、様々な女性活躍の取組を実施をしております。男性職員の育業の取得率につきましても、これを具体的に見てみますと、2022年度に、初めて50%を超えました。これは目標よりも3年前倒しでの達成ということになります。2025年度の目標を、ここで一気に90%とする新たな目標を再設定をしております。男性職員の育業取得も含めて、女性が働きやすい職場かどうか、これを示す指標があるのですね。これは、日経WOMANの「企業の女性活用度調査」というものであります。この調査と同じ方法で測定をしたところ、都庁は、2023年のランキングにしますと、2位に相当する。企業でランキングをつけておりますので、自治体などの組織はまた別になる、行政は別になるのですけど、この民間の指標に合わせていきますと、都庁でのこの活躍度というのが、2位にランキングされるということで、民間と比べても、都庁における女性活躍が進んでいるということの証左になるかと思います。引き続き、誰もが活躍できる社会の実現を目指してまいります。
(詳細は、政策企画局、総務局、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:142KB)
(「第4回東京くらし方会議を開催」は、こちらをご覧ください。)

3 「東京2025世界陸上」に向けた取組について

【知事】次に、いよいよ明日から、ハンガリーのブダペストで世界陸上が始まります。この取組で、東京2025世界陸上に向けた取組を、この際お伝えしておきたいと思います。今申し上げましたように、明日からです、ハンガリーのブダペストで世界陸上ということで、世界のアスリートが競い合うわけで、この大会への注目が集まっているところです。2023(年)がブダペストで、2年後の2025年、東京の開催となります。世界陸上開幕の2年前というのが9月13日(水曜日)でありまして、その日に都民ホールにおいて、「TOKYO FORWARD 2025 シンポジウム」を開催をいたすというお知らせです。このシンポジウムでは、ブダペスト大会に出場するアスリートによるトークショー、そして、パネルディスカッションを行うことといたします。ぜひ陸上やスポーツの魅力を語っていただいて、皆でその魅力を共有したいと思います。ゲストの方々ですが、このブダペスト大会で、もう大いに期待しておりますアスリートの皆さんです。女子の1500メートル、そして5000メートルに出場される田中希実さん、それから、男子20キロ競歩に出場されます山西利和さん、元世界陸上アスリートの小林祐梨子さんと、このお三方であります。世界で活躍するトップアスリートの経験を直接聞ける貴重な機会ですので、ぜひご参加いただきたいと思います。また、今回のブダペスト大会に合わせて、東京2025世界陸上に向けての様々なPRを展開をいたします。まず今日ですけれども、世界陸上の魅力を分かりやすく伝える特設サイトを開設いたします。そこで、ホームページ上で、大会の見どころ、そして、選手へのインタビューなど掲載をしてまいります。さらには、8月24日、来週の木曜日ですけれども、都庁の周辺で開催されます「TOKYO パラスポーツ FORWARD」、こちらパラの方ですね、(TOKYO)パラスポーツ FORWARD、こちらをはじめとして、様々なスポーツイベントで世界陸上のPRを行って、気運を盛り上げていく予定です。私自身ですが、今夜からハンガリーと、そして、フィンランドに出張をいたします。ハンガリーでは、このブダペスト大会、開催状況を視察しまして、併せて、次期開催都市としての東京をPRしていきます。東京2025世界陸上、そしてまた、東京の魅力を発信をしてまいります。それから、フィンランドの方に飛びまして、ヘルシンキ市を訪問いたします。子育て支援、そして、危機管理、スタートアップなどなど、市が行っておられる先進的な取組の現場を視察してまいる予定であります。また、今年の2月の各首長さんをお招きしたイベントにも参加されましたヘルシンキ市長と再びお会いをする予定になっておりまして、二つの都市の共通の課題などについて意見交換も行ってまいります。ぜひ今回のヘルシンキ(市)での視察を通じて得られました知見を都の施策に生かしていきたいと考えております。議員時代、私、(日本)フィンランド友好議員連盟の会長をやっておりました関係で、フィンランドには何度か足を運んでおりますし、また、液体ミルクね。例の、水なしで、そのまま乳児に液体のミルク、ミルクは液体なのですが、粉ミルクと違うということで液体ミルク。これもフィンランドから3.11の時に支援物資として送られてきたものだったのですね。そうかと、日本にはなかったので、そういう液体ミルクというのは。そういう気付きをフィンランドからもいくつかいただいてもおります。結構忙しい出張になりますけれども、様々、視察をしてまいるということでございます。私の方から以上、3点、今日お伝えいたしました。
(詳細は、政策企画局、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:336KB)
(「東京2025世界陸上に向けた様々な施策を実施」は、こちらをご覧ください。)
(「「TOKYOパラスポーツFORWARD」を開催」は、こちらをご覧ください。)
(「TOKYOパラスポーツFORWARDスペシャルステージ」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(読売新聞・大野記者)ありがとうございました。幹事社からは2点ですね。1点目は、今少しお話いただいた海外出張です。ブダペストでは現地で東京をPRされるということでしたが、視察に際しては何を重視して、どんなところを特にご覧になるおつもりか、お聞かせください。

【知事】今回の世界陸上は、200を超える国、地域からトップアスリートが集うという大会になります。その2年後の2025年、東京での世界陸上を開催するに当たって、様々なブダペストでの色々な方法、おもてなしの方法であるとか、そういったものを見てまいりたいと思っております。それを生かして最高の大会に2025年、していきたいと思います。色々大会関係者などから、開催に向けた工夫や気運醸成などについて伺ってまいりたいと思いますし、また、先ほどもご質問にもありましたけれども、せっかくまいりますので、東京の文化などについてPRをして、そして2025年の東京での世界陸上に向けての期待も膨らませていきたいというふうに思っております。何よりも日本の選手の皆さんがメダルに向けて頑張ってもらいたいとエールも送っていきたいと思っております。

【記者】ありがとうございます。2点目です。全国知事会の次期会長に宮城県の村井知事が内定いたしました。村井知事、先日、東京と地方の税収の偏在是正のために東京に協力を仰ぐという趣旨の発言をされたことも報じられていますけども、小池知事としての会長就任のご所感や要望することなどがあればお聞かせください。

【知事】日本の国際競争力というのは残念ながら低下の一途をたどっているところでございます。また、円安、インバウンドにとってはプラスかもしれませんが、今回の出張も、円安はきついなと思うところでありまして、それは即ち、我が国を取り巻く環境、様々な面で厳しいという状況であります。そういう中で真の地方創生を実現して、日本全体の持続的な成長につなげていくためには、何が必要なのかということで、しっかり考えていただきたいと思います。村井知事はもう知事のベテランでいらっしゃいまして、そして2007年も偏在是正についての話題が上っておりましたが、「中央集権の強化にほかならない地方分権を妨げる毒まんじゅう」だと言って訴えられた有志の一人だったというふうに記憶をしております。そういった面でしっかりと偏在是正とはなんぞやということをよく見ていただきたいというふうに思いますし、パイの取り合いをやるのではなく、いかにして成長を遂げなければならないかということをしっかりと考えていただきたい、このように考えております。

【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上です。それでは各社の質問をお願いいたします。知事のご指名を受けてから発言をお願いいたします。

【知事】東京新聞さん。

【記者】東京新聞の渡邊です。先日、朝鮮人虐殺、9月1日(金曜日)に行われる犠牲者追悼式典への追悼文を見送ったとのことなんですけれども、決断の理由についてお聞かせください。また朝鮮人虐殺の歴史について知事はどう捉えていらっしゃいますでしょうか。

【知事】私は慰霊大法要において都知事といたしまして、先の関東大震災、また大戦で犠牲となられた全ての方々への哀悼の意を表しております。震災による極度の混乱下での事情で犠牲となられた方々も含めて全ての方々に対しまして慰霊する気持ちを改めまして表すということで、私自身は対応してまいったところでございます。これは以前もお伝えをしている通りであります。以上です。

【記者】すいません、歴史認識についてはどうお考えでしょうか。

【知事】今お伝えしたとおりです。

【記者】朝日新聞の土舘と申します。関連して9月1日(金曜日)にある朝鮮人虐殺の慰霊式典を午前にやりまして、午後にも朝鮮総連さんなどが主催する追悼の会というのがあります。それとあと当日にですね、右翼系の団体といいますか、2020年にもヘイトスピーチとして集会での発言が認定された団体、そよ風という団体が当日集会を行うと。今年はいつもと違う時間帯、午後4時(30分)から集会を行うとしております。また、追悼碑の前での集会、抗議集会という形で実施するという告知をしております。これについて都として占用許可など、どういうふうに出されていくかというところのお考えをお聞かせください。

【知事】9月1日というのは、都の方で防災の訓練があり、また(関東大震災から)100年という節目において、改めて災害に対しての対応をしっかりと行うということも確認をする重要な日でもございます。様々な集会などが開かれるということでございますが、何時にどこでということについては、私自身は今承知をしておりません。また都の方で対応しているということでございます。よろしいですか。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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