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令和5年(2023年)12月15日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年12月15日)

知事記者会見
2023年12月15日(金曜)
14時00分~14時20分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 下水再生りんの広域利用

【知事】今日は、お伝えする項目は七つでございます。まず、先ほど皆さんにも取材していただいたのですけど、下水汚泥からの再生りん(を活用して)、肥料ですね、これを作るということについて、改めてお知らせいたします。豊かな食文化を支える農作物の栽培には、肥料の安定的な確保が必要でございます。りんなどの化学肥料の原料というのは、ほとんど輸入に頼っている。国際的な動向の影響を受けやすい状況にあります。今、為替も色々動いております。一方、都におきましては、下水を処理する際に、りんを含む多くの下水汚泥が発生しておりまして、この汚泥から回収した再生りんを肥料として活用するというもので、それを全国での利用ということで、JA全農さんと組むことといたしまして、先ほど締結式を行いました。これ、JA全農というのはまさに、全国の農協、JAさんをまとめる組織です。国内で最も多く肥料の原料を調達して、農協を通じて、農家へ肥料を広域的に供給するという機関になっています。野口理事長をお迎えしての連携協定を締結をしたところでございます。このJA全農と連携して、農家のニーズに合った肥料の開発、試験栽培などを実施をするというもので、また、イベントなどで配布をするということで、農業に携わられる方々に、この再生りんへの理解を深めてもらう取組も進めてまいります。こうした都の先駆的な取組によって、全国で下水再生りんを活用した肥料の利用を促していくことになります。これによって国産化と安定供給につなげていくというものです。昨今は、ウクライナ情勢も絡み、ロシアの産品は入れないとかですね、その決済をどうするとか、もう本当に状況はとても複雑化して。そもそも買えば良いってものではなくて、買えないというような事態も起こっているわけですから、こういう国産化というのは、経済安全保障にも当然つながってくるということで、色々な意味で、東京都は最も人口が多く、その中でも、下水処理も進んだ技術と、そしてそこに再生りんという、それを生み出すその技術と合わせながら良い例を作っていきたいと、このように思っております。
(詳細は、下水道局、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:128KB)
(「下水再生りんの肥料利用でJA全農と連携協定」は、こちらをご覧ください。)

2 弾道ミサイルを想定した訓練

【知事】その次に、こちらは本当の安全保障なのですけれども、弾道ミサイルを想定した訓練についてのお知らせです。ロシアによるウクライナ侵攻、先ほども申し上げましたけれども、そしてこの数日ですが、首都のキーウがまたミサイル攻撃を受けているというニュースも入ってまいります。また、我が国周辺においても、北朝鮮による弾道ミサイル、度々発射されていて、だんだんこちらも「またですか」みたいな受け止めをしがちでございますけれども、昨今は、監視能力を持った衛星の打ち上げに成功したと伝えられております。そういう状況を考えますと、平和、そして安全に極めて深刻かつ重大な脅威であるという認識が必要かと思います。万が一に備えるというのは当然ですけれども、都民の皆さんには正しい避難行動をとれるように共同訓練を行うというお知らせです。弾道ミサイルを想定しました国民保護共同訓練でございます。来年の1月15日(月曜日)で、国、そして中野区と合同で行う訓練になります。Jアラートが聞こえましたら、じゃあどうするのだということについては何度もお伝えしているとおりで、まずは自らの命を守るということから、「逃げる、離れる、隠れる」と、この三つの要素、この避難行動が必要になってまいります。今回の訓練ですけれども、住民の皆様に緊急一時避難施設へ、まず「逃げる」という行動を実際にとっていただきます。また、弾道ミサイルの一部が落下してきた場合のことを想定しまして、中野区、そして警視庁、東京消防庁、自衛隊、これらと連携しました救出・救助活動なども行います。避難行動を分かりやすくまとめた動画があります、作成いたしております。ご覧いただければと思います。

(動画放映)

はい。ということで、この動画については、都営地下鉄全線の車内、また、都内のデジタルサイネージで放映いたしますほか、ホームページにも掲載をいたしております。よって、Jアラートが聞こえた時の避難行動については、「逃げる、離れる、隠れる」、これをしっかり確認して、その行動をとっていただきたいと思います。総務局の担当になっております。

東京動画ロゴ(放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:375KB)
(「国民保護共同訓練を実施」は、こちらをご覧ください。)

3 心のバリアフリーを広める取組

【知事】3番目です。心のバリアフリーを広める取組についてのお知らせでございます。共生社会を実現していくためには、施設整備など、ハード面におけますバリアフリーだけではありません、ソフト面の心のバリアフリーがとても大切です。そこで、心のバリアフリーを広く知ってもらう、そのために専用のホームページを本日開設をいたします。そこでは、一人ひとりの具体的な行動を分かりやすく紹介をいたしておりまして、例えば、困っていそうな人がいたら声をかけるとか、お手伝いが必要だなと思ったら、そのように行動するということなどです。また、今回、新たにキャッチフレーズを、そしてシンボルマークを決めました。キャッチフレーズですけれども、「ハートとハードで、バリアをなくそう!」というキャッチフレーズ。そしてシンボルマークは、今ご覧いただいておりますように(スライド)、気づきのマーク(!)とハートが重なっているイメージであります。ホームページの開設に当たりまして、お笑い芸人のチャンカワイさんが出演する動画を作成いたしております。ご覧ください。

(動画放映)

はい、ということで、チャンカワイさん、前も、あれは婚活のイベントでお会いして、なかなかナイスガイでしたね。子供たちをはじめ幅広い世代の方々に、この心のバリアフリーについて理解を深めていただけますように、今後も色々な方法で発信をしていきたいと思っております。福祉局が担当いたしております。日本人は、一般的に何かそういう時に、「えいや」で行動する人がなかなかなかったりして、皆が見合っちゃってということ、ありますけれども、どんどん行動して、サポートすべき時にはしてあげていただきたいと思います。

(放映した動画は、こちらをご覧ください。)(外部サイトへリンク)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:239KB)
(「「心のバリアフリー」ホームページを開設」は、こちらをご覧ください。)

4 パラスポーツの振興とバリアフリー推進に向けた懇談会

【知事】4番目です。「パラスポーツの振興とバリアフリー推進に向けた懇談会」、これ、前から「パラバリ懇」と呼んでおりますけれども、これ、また開催いたします。この懇談会では、パラリンピック・ムーブメントの継承、そして発展、ユニバーサルデザインの先進都市東京ということで、これらに向けた取組をこれまでも推進してまいりました。メンバーのパラ応援大使の皆さんには、パラスポーツイベントへの参加など、本当にいつも熱心にご協力いただいて感謝申し上げますし、また、この第3回の懇談会にも参加いただくこととなっています。今月の19日(火曜日)、来週開催をいたします。テーマは、2025年の世界陸上、デフリンピック、二つの大きなスポーツイベントを準備しておりますけれども、その先へということで、パラスポーツやバリアフリーを通じた共生社会の実現ということになっております。出席いただけるのは、ご覧いただいているように(スライド)、パラアスリートの皆さん、学識経験者、そして各界の皆様など、ご覧の方々、イルカさんが来てくれるのですね。「なごり雪」は私の十八番ですので、楽しみにいたしております。今回ですけれども、今年の3月に味の素スタジアム内にオープンいたしました、東京都パラスポーツトレーニングセンターがございます。そちらで開催をすることにいたしております。出席した皆様には、実際にパラスポーツにチャレンジしていただきまして、意見交換を行います。当日の様子をオンラインで配信もいたしますので、ぜひご覧いただければと思います。パラスポーツのレガシー、これは、東京2020大会のレガシーとしても最も大切な一つのもので、レガシーであります。ぜひこのパラスポーツ、社会に根付くように、また、あらゆる「段差のない社会」になるように、より一層の取組を進めてまいります。政策企画局の担当でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:160KB)
(「パラスポーツ振興とバリアフリー推進 懇談会」は、こちらをご覧ください。)

5 国境離島PRイベント

【知事】次も、ちょっと動画も見ていただこうと思うのですが、国境離島のPRのイベントを行います。沖ノ鳥島、南鳥島、これは東京都小笠原村に所属する島でございます。日本の一番南と東にある国境離島を構成しています。この二つの島の周囲に広がっている排他的経済水域、EEZですけれども、これが存在することによって、どちらも国土面積を上回る、37万平方キロメートル(正しくは、約38万平方キロメートル)を大きく上回る面積を、これによって確保されているわけでございます。かつ、ここからもたらされる海の恵みも、私たちの暮らしに欠かせないもの、国土保全上としても重要、色々な意味でとても重要な島であります。この国境離島の重要性を、お子さんをはじめとする多くの方に知っていただけますように、葛西臨海水族園でPRのイベントを開催をしているということでございます。会場におきましては、昨日から始まっていますけれども、会場ではプロジェクションマッピングの上映、そしてスマホを使ったクイズラリーなど、参加型になっています。このプロジェクションマッピングを、一部をご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

はい。というように、大体5分ぐらいですかね。動画になっていて、改めて楽しく学んでいただきたいと思います。VR(正しくは、3D技術)を使いますので、立体的に見えるということで。また、12月23日の土曜日、そして24日、翌日曜日ですが、ここでは限定イベントを行います。二つの島の様子をVRでお楽しみいただける体験会なども実施をいたします。ぜひたくさんの皆さんにお越しをいただいて、国境離島について改めて知っていただきたいと思います。
(詳細は、総務局へお聞きください。)

(放映した動画は、後日掲載します。)
(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:306KB)
(「国境離島PRイベントを開催」は、こちらをご覧ください。)

6 女性の活躍を進める新たな取組

【知事】次ですが、あと2本です。女性の活躍を進める新たな取組についてのお知らせです。女性の登用に向けました経営者の意識と職場の文化の変革を促すというイベントで、「東京女性未来フォーラム」と名付けております。来年の1月23日(火曜日)、東京国際フォーラムでの開催となります。今回は、女性の管理職を増やすということをテーマにしまして、トークセッションや共同宣言を行います。基調講演には、エステー化学、エステーというのですね、今ね。株式会社エステー、エステー株式会社、どっちかな(エステー株式会社が正しい)。いずれにせよ、エステーの会長さんを務めておられる鈴木貴子さんからお話いただきます。女性活躍の未来への展望ということでのお話になります。楽しみです。また、女性活躍に積極的に取り組む、日本を代表する大企業の男性社長も交えまして、トークセッションを行ってまいります。一つ目のテーマが、「女性登用でイノベーションを実現できる組織へ!」ということ。イノベーションを促しますよと。二つ目、「女性の登用を進め、誰もが能力を発揮しやすい職場へ!」ということで、今度は一人ひとりの観点からということで、二つのテーマを準備しています。その後、私と企業の皆様方で、女性活躍とダイバーシティ経営の推進に向けました共同宣言を行う予定にいたしております。宣言の実現に向けましたパネルディスカッションも実施をしまして、東京くらし方会議の委員で資生堂取締役の鈴木ゆかりさんをはじめ、経営層の方などにご参加をいただきます。その他のキャリア形成について語り合う交流会、そして展示ブース、ワークショップなど様々な企画を用意しておりますので、どうぞ多くの方々、ご来場をお待ちを申し上げております。産業労働局の担当です。

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:284KB)
(「東京女性未来フォーラムを開催」は、こちらをご覧ください。)

7 018サポート

【知事】最後、018サポートについてのお知らせをさせていただきます。018サポートですが、子供の育ちを切れ目なく支援をするということで、都内にお住まいの0歳から18歳までの全てのお子さんを対象にしまして、月額5千円、年額6万円を支給をするというものであります。今日が、まずは来年の1月に支給する分の申請期限となっておりまして、今日の9時時点で、対象となるお子様の約84%となります、およそ168万人が申請をお済ませになっておられます。今日までに申請できなかった方については、明日以降も引き続き受け付けることといたしております。毎日お子さん生まれていますし、転入される方もおられますし、そこはもう、そのものが変化しているわけであります。年度内に都内に転入する方、生まれる方ということで、これからも申請が続きます。2月15日(木曜日)までに申請いただくと3月に、3月15日(金曜日)までに申請いただいた方は4月に(支給)ということで、事務的なまとめもありますので、そういった形で進めております。福祉局の担当となっております。ということで、以上7件でございますが、私からお伝えするのは以上でございます。

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:78KB)
​​​​​​​(「018サポート 引き続き申請受付・支給時期」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(共同通信・伊藤記者)ありがとうございました。それでは幹事社の方から1点お伺いします。第4回定例会に提出されている補正予算案では、物価高騰を受けた暮らし向き向上緊急サポート事業に100億円が計上されています。QRコード決済で買い物などをした方にポイントが還元されるという内容です。消費喚起策として意義のある事業だと思いますけれども、一方で、生活の下支えという面では、QRコード決済を利用している方しか恩恵を受けられません。スピード感を重視とのことですけれども、支援の対象から漏れてしまう、こうした方々への代替策の必要性など、知事のご見解をお願いします。

【知事】今回の取組ですが、スマホのQRコードを使って日用品などをお買いいただく。また、それによってポイントが還元されるということで消費の底上げ、そして暮らし向きの向上に結び付くということで、このような取組を進めているところでございます。QRコードの使い方など丁寧に伝えるサポートも行ってまいります。それによってキャッシュレスの普及にもつなげていきたいというふうに考えております。様々、サポートをしていきたいと考えています。

【記者】ありがとうございました。幹事社からは以上です。各社の質問に移ります。質問のある社は挙手の上、知事の指名を受けて、社名と氏名を名乗ってからお願いします。

【記者】NHKの中村です。各会派、主要会派から要望があった都立大の無償化の件で伺います。先日代表質問などで都立大の無償化について「予算編成の中で検討していく。」と発言されました。これについて、どういった観点から知事としては検討していきたいか、お聞かせください。

【知事】はい、もうその言葉のとおりなのですが、高校授業料の実質無償化をしまして、また、スピード感を持って子育て世帯をサポートしていくという観点から都立大学の授業料について進めて、少子化対策の一環として、都内で子育てする世帯の負担を軽減する。そのために実施をする旨、10月に公表したところでございます。文字通り、お答えするに当たっては、やはり予算編成の中での検討ということになります。概念として、今申し上げたとおりでございまして、スピード感を持って子育て世帯のサポートということで進めていきたいと、そういう考えをもとに、これからの予算編成の中での決定ということになります。よろしいですか。

【記者】読売新聞の大野です。やわらかい話で大変恐縮なんですけども、先日、師走恒例の今年の漢字が「税」と発表されました。都政も色々なことがあった1年でしたけども、知事が今年の一字は何か問われたら、どんな字になりますでしょうか。

【知事】そうですね、一文字というのは、なかなか難しいんですけれども、私は今年の夏がもう本当暑かったですよね。ですから暑いという字かなと思ったのだけど、その前に酷暑という言葉があって、だから酷い、酷暑。(「酷」の一文字を紙に書いて)これ。なんで、暑かったし、それから今のウクライナ情勢、パレスチナ情勢は私、酷いと思います。こんな国際情勢って、それなりに長く生きてますけれども、いや、本当に先が読めないし、非常に、何と言うのかな、地球もそうだし、民主主義とか、平和とか、すごく脅かされているので酷いと思うのですが、これがネガティブ情報から見たもの。それから、そうは言っても、これからもう少し明るくいきたいので、(「翔」の一文字を紙に書いて)ポジティブにはこっちじゃないですかね。今日のあの(大谷翔平選手の愛犬の名前が)デコピンが最大のニュースかもしれないけれど、やっぱり羽ばたくぐらいのことで、ポジティブにいきたいですよね。ですからどうぞ皆さん、お好きな方、それぞれの観点でお使いいただいて、はい。両方だと思います。(「酷」の一文字を書いた紙を持って)この酷い部分をカバーするには、やっぱりこっち(「翔」の一文字)の方ですね。どうポジティブに対処していくのかという、両方があって、課題と、それからソリューションと両方になるんじゃないかなと思います。はい、すいません。二文字になっちゃいました。よろしいですか。はい、それではありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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