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令和6年(2024年)3月15日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年3月15日)

知事記者会見
2024年3月15日(金曜)
14時00分~14時41分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 「第58回八丈島フリージアまつり」「第69回伊豆大島椿まつり」

【知事】冒頭ご覧いただいているように、フリージア、とても最近はカラフルにもなっていますよね。色々な品種改良がされているのだと思います。八丈島、フリージアといえば八丈なのですけれども、八丈島では、約35万株、フリージアの花が、今ちょうど見頃になっています。そこで、第58回の八丈島フリージアまつり、来週の23日(土曜日)から開催されますので、ぜひ足を島まで運んでいただければと思います。花摘みからですね、八丈太鼓という大変勇壮な太鼓の演奏とか、黄八丈の着付けの体験などなど、多彩なイベントも用意しております。八丈(島)にはですね、海路、そして空路、両方あります。空路については、羽田の空港と八丈(島)の間を飛んでいるのですけれども、そこに飛んでいる飛行機については、CO2の排出量を削減できる、いわゆるSAFを使用した飛行機が飛んでおりますので、これは都の助成金を活用した事業で、先日も私も羽田に行ってまいりました。ぜひこの機会に八丈(島)に訪れていただければと、このように思います。そして春を告げる花では椿も有名で、こちらは大島椿、69回になります伊豆大島椿まつり、こちらは来週24日(日曜日)まで開催されておりますので、大島の方にも足を運んでいただきたいというお知らせでございます。
(詳細は、産業労働局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:113KB)

2 麻しん(はしか)について

【知事】これから7件ほどお伝えをさせていただく項目が、今日はございます。それではですね、はしかですね。今、はしかが世界的に流行しております。2月以降、国内でも各地で患者さんが発生していまして、都内では3名の患者が報告されております。いわゆる麻しんになりますけれども、いわゆるはしかの、どっちにすればいいのですかね。麻しんですけれども、感染力が極めて強いです。そして、免疫のない人は、ほぼ100%感染するということです。感染した場合にはですね、肺炎、そして、脳炎などの重い合併症を発症することがあるということで、極めて厳しい感染症であります。麻しんの感染を予防するためには、MRワクチンの接種が最も有効となっております。これは、定期接種で1歳から2歳の間に1回、そして、小学校の入学前の1年間に1回と、合わせまして2回接種となります。自己負担なく接種できますので、お住まいの自治体の窓口にご連絡いただいて、積極的に接種をお願いしたいと思います。これまで麻しんのワクチン、2回接種していない方で、麻しんに感染したことがない場合、こういった方には、抗体検査やワクチン接種について、かかりつけ医などにご相談をいただきたいと思います。また発熱、発疹など、麻しんを疑う症状や不安のおありの方については、お住まいの保健所、そして保健センターの方にご相談をいただきたいと存じます。よろしくお願いします。
(詳細は、保健医療局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:331KB)

3 能登半島地震について

【知事】そして次がですね、能登半島地震から2か月半が経ったということで、先週(の記者会見で)も申し上げたのですけれども、都は対口支援で輪島市の支援をしているところでございます。輪島市については、約1万5千件の住家被害認定、これ、家ですね、住む家、住家です。被害認定の第1次の調査、ほぼ終了いたしました。そして、約6,300件の罹災証明書が交付されていますけれども、とはいえ、まだまだ道半ばであります。今日の、今夜というのですかね、今日の深夜にも福島県で震度5弱の地震が発生したところでございますが、いつ首都直下地震が起きてもおかしくないということは、もうこの正月早々からのこの地震でですね、また、あのしばしば震度2や3の地震がこの近辺でも起こっているところでございます。こうやって住家被害認定に関して、都として強い危機感を持っています。というのは、この住家被害認定、今、輪島でこれだけ時間がかかっているのが、首都直下型地震で、その被害によってですね、このような流れで本当にいいのだろうかということもあります。住家被害認定に従事できる職員の範囲、そして判定基準の複雑さなど、多くの課題を認識いたしております。認定業務の速やかな実施のためには、応援職員の最大の活用、またAIやデジタルツインなど最新技術の導入、判定基準の抜本的な見直し、先週もお伝えしましたように、段階が細かく分かれている。本当にそれぐらい、そこまで必要なのかどうかですね、そういったこともですね、抜本的に見直す必要があるのではないだろうかということでございます。国も要望を受け止めて、スピード感をもって対応していただきたい。改めて申し上げたいと思います。
(詳細は、総務局へお聞きください。)

(「能登半島地震 石川県輪島市へ応援職員を派遣」は、こちらをご覧ください。)

4 庁舎DX推進ガイドブックと事例集

【知事】次はですね、庁舎で、例えば東京都庁の庁舎など、区役所の庁舎、これから建替え、中野区は5月に新しい庁舎ができる予定でありますけれども、全国の東京都内だけでなくて、全国の自治体で活用できる庁舎のDX推進ガイドブックを作成したのでお知らせをいたします。庁舎の建設や改修というのは、デジタルインフラを抜本的に見直す最大のチャンスなのですね。その際には、参考となるのは数十年前に、建設したのが何十年も前のはずで、だからこそ、新築、改修される、改築されるわけですけれども、数十年前に建設した時のノウハウと、今のノウハウ、必要なことはもう本当に違っています。最近実施した他の自治体の事例もございますが、こうした庁舎の建設の際の気付きやノウハウを活用するということで、今、冒頭お伝えした庁舎DX推進ガイドブック、そして、その事例集を作成をいたしたというものです。全国の先進の事例を調査・分析しまして、DXの推進の視点から考慮すべき事項を整理したというものです。例えば、「待たない、書かない、キャッシュレス」による窓口DXを導入する場合にはですね、オフィスのレイアウトが変わってくるわけですね。そこの住民の方々がそれぞれ庁舎に来られて、色々な受付をする。もちろん、もっと進めばそれもしなくてもいいかもしれません。そういう方向、今、デジタルを猛烈に進めているわけですけれども、いずれにせよ、オフィスレイアウト、そしてハード面、あらかじめ検討していくということであります。また、デジタルを支える電源や通信の多重化など、大規模災害を見据えた対策も盛り込んでおります。前、このデジタル化というかITという言葉が定着した頃は、これまでの事務所に電線、通信線を引くために、大体、床を少し上げて、その入るところが少し斜めになったり、歩く時に少し空洞の音がしたりということで色々な工夫をしたりしているじゃないですか。でもそれを庁舎そのものを建て替える時に、最初からそれを織り込んだ形で進めましょうよと、分かりやすく言えばそういうことです。デジタルインフラを充実することで住民サービスの質が向上するように、様々なチャンネルで発信をしていくということで、都のホームページで今日から公開をいたします。本日公開のQRコード、ここ(スライド)になっています。これ、どなたでもダウンロードして使えますので、都内はもとより、全国の自治体でご活用いただきたいと思います。ということで、デジタルサービス局、頑張っております。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:182KB)
(「庁舎DX推進ガイドブック&事例集を公表」は、こちらをご覧ください。)

5 春休み中の「トー横」での取組

【知事】次、春休みです。春休み、卒業式を終えて、そして今日もだいぶあったかで、若い人たち、余計、外に色々な機会を設けて繰り出していることかと思いますけれども、若者が多く集まる、いわゆる「トー横」ですけれども、依然として危険な事案やトラブル、多く発生しております。春休みに合わせまして、この「トー横」で起きている被害の実態、そしてまた、相談窓口、広く知ってもらうために啓発イベントを開催するというお知らせでございまして、3月27日(水曜日)、タレントのゆうちゃみさんを招いて、警視庁、新宿区と協力しての実施になります。当日、シネシティの広場がございますけれども、その近くで大学生のボランティアにも参加してもらって、相談先を周知するグッズを配布をいたします。犯罪被害に遭いそうになった、悪質なホストクラブで、例えば高額な請求、売掛金の問題もありましたよね、など困ったり悩んだりしている方は相談をしていただきたいと思います。窓口いくつかありますので、1人で悩むことなく相談して、安全で楽しい春休みをお過ごしいただきたいと思います。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:205KB)

6 「東京グリーンビズ」の取組

【知事】次、「東京グリーンビズ」についての取組であります。都では、人々の生活にゆとりと潤いを与える緑を都民の皆さんと一緒に未来に継承していくために、100年先を見据えた緑のプロジェクト「東京グリーンビズ」を推進をいたしております。みどりと生きるまちづくりを進めるということで、様々な民間企業や団体との連携、これが不可欠になっているわけでございます。そこで、都と一緒に取組を進めていただけるコラボレーションのパートナーを今日から募集をするということでお知らせでございます。それぞれのパートナーと連携して実施をいたしまして、緑を「まもる」「育てる」「活かす」、これらの取組を行います。その際は、共通のロゴ、「TOKYO GREEN BIZ」などを活用して、より効果的に発信をしていきます。企業や団体の皆さんにもぜひ加わっていただいて、皆様からのご応募をお待ちをしているところでございます。こちらも渋谷では、東急さんの協力で、PRもやっています。そのほか、「東京グリーンビズ」のですね、催しなども行っております。お待ちしております。
(詳細は、政策企画局へお聞きください。)

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:156KB)
(「東京グリーンビズコラボレーションパートナー」は、こちらをご覧ください。)

7 GINZA SKY WALK 2024

【知事】次がですね、これも緑と関係があるのですが、ウォーカブルなまちづくり、「GINZA SKY WALK」を今年も開催いたします。(GINZA SKY WALK)2024でございます。人中心の空間を生み出して、何度でも歩きたくなるウォーカブルなまちづくりを進めている。その象徴の一つが、銀座を走る高速道路、KK線ですけれども、ここを車ではなく歩くということで、歩く道へと再生するプロジェクトでございます。例えば、ニューヨークにもハイラインというところがあって、かつての線路をですね、有効に活用して、そこを歩いて楽しむということで、観光名所がそれで一つ出来上がっているのですね。色々な工夫が必要です。このプロジェクトですけれども、「東京グリーンビズ」の緑を「育てる」という取組の一つでも活用していきたいと思います。自動車の通行を止めまして、高速道路を歩くという、このイベントですけれども、去年実施しましたところ大変好評だったのですね。今年は、より多くの皆様方に楽しんでもらおうということで、期間と募集人数を拡大します。5月4日(土曜日・祝日)から6日(月曜日・祝日)間の3日間、ちょうどゴールデンウィークになりますけれども、銀座を皆で歩いて楽しんでいただきたいということです。今年は、新たに早朝に都心の空を感じながら走る、「朝ラン」ですね。そして、高速道路から、朝ではなく、今度は夜です。高速道路から夜の街並みを眺める特別感を楽しめるプログラムも用意をいたしまして、朝も夜も楽しんでいただきたい。KK線の新たな魅力の発信につなげていこうということです。さらに、地域の催しなどを盛り込みました「まち歩きマップ」をお配りしたり、地域の子供たちと一緒に制作する、5月5日もありますので、「こいのぼりアート」の展示など、多彩なコンテンツも提供をいたします。このイベントへの参加ですけども、3月18日(月曜日)から受付を行います。ぜひウォーカブルな都市空間の魅力を体感していただきたいと思います。去年は3千人だったかな。はい。3千人募集いたしまして、多くの方がご参加いただいて、今年は、その一気に5倍、1万5千人ということで、ここも新たな観光名所にもしていきたいと思います。
(詳細は、都市整備局へお聞きください。)

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:650KB)
(「高速道路の歩く GINZA SKY WALK 2024」は、こちらをご覧ください。)

8 大谷翔平選手への御礼のメッセージ

【知事】次がですね、最後になりますね。はい。大谷翔平選手からグローブをですね、去年の12月から今年の2月にかけて、都内の小学校、そして特別支援学校などに届けていただきました。約1,400校受け取って、子供たちからですね、もう本当にありがとうという声を大谷選手にも届けたいという声が、あちこちから上がりました。そこで、教育委員会が呼び掛けをしまして、それぞれの学校がメッセージを作成をしたのですね。ちょっとかわいいので見ていただきたいと思います。まず、今ご覧いただいているのが(スライド)、これは江東区の明治小学校で区立の学校からのメッセージで、「初めてグローブをつけましたよ」と。「うまくキャッチボールできるようになりたい」という言葉が寄せられています。次が、武蔵村山の市立の第三小学校、こちらは放課後に子供たちが楽しんでグローブを使っている様子がそれぞれ分かりますね。島からも届いています。小笠原の村立小笠原小学校ですね。子供たち、何の写真というと、はい、打つ方と投げる方ですかね、楽しく野球をしている状況。私立の小学校、こちら、ご紹介するのは淑徳小学校なのですが、「野球しようぜ」という大谷選手からの言葉を受け止めて、皆で野球していると。それから、特別支援学校からもメッセージがあります。子供1人ひとりがグローブに触れて、学校に笑顔があふれている様が、こうやって写真で分かります。それから、都立の八王子盲学校からもサンキューレター、サンキューメッセージが届いています。これはですね、ボールがここね、穴がぽこぽこ空いていますけれども、これ、職員がですね、その中に鈴を入れまして、盲学校ですから、ボールがどこにあるかというのを音で確認をできるように工夫したのですね。盲学校からのメッセージで、「この音が出るボール使って子供たちが楽しんでいますよ」ということで、たくさんの子供たち、グローブに触れてですね、笑顔でキャッチボールや野球をしているということで、むしろ、大谷選手と子供たちのキャッチボールになったのではないかなというふうに思います。多くの学校からお礼状が届いていますので、このメッセージについては教育委員会のホームページでご覧いただけるようにいたしました。来週にはメジャーリーグがいよいよ開幕ということで、大谷選手が今シーズンもね、大活躍して、私達に、子供たちに元気と勇気を与えてくれること、本当に期待をいたしております。はい。ということで以上、私の方からお伝えする項目でございました。
(詳細は、教育庁へお聞きください。)

(会見で使用したスライドは、こちらをご覧ください。)(PDF:2,550KB)
(「大谷選手へ子供たちがグローブ御礼メッセージ」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(産経新聞・大泉記者)ありがとうございました。それでは幹事社、産経新聞から1問よろしくお願いいたします。卵子凍結についてお聞きしたいと思います。今週の予特(予算特別委員会)でも取り上げられておりますし、当然、新年度の予算案にもですね、事業拡充する方向で計上されていて、世間でもすごく注目を浴びている施策かと思います。ただ、この卵子凍結を事業として支えるというのは大変意義深いと思うのですけれども、言うまでもなく、この卵子凍結自体がですね、少子化を直接解決する策でないことは自明なことなわけです。ということを考えると、その卵子凍結というこの事業をですね、卵子凍結への助成という事業をですね、通じてですね、どういう意義があるかとかですね、例えば、世の中の意識の変革をもたらすようなメッセージ性であるとかですね、そういった発信をされていかなきゃいけないのかなと思うのですけれども、まあ、この卵子凍結事業ということを踏まえてですね、東京都として、今後、更なる施策展開とかですね、知事としてどういう思いを持ってこの施策を進める、拡充しようとしているのかというのをお聞かせ願えればと思います。

【知事】卵子凍結についてですね、費用の助成事業を行ってきたわけでございますけれども、多くの申請をいただいております。これはすなわち、多くの女性が子供をいつか産み育てたいと希望している、その証でもあるかと思います。そしてまた、子供を産み育てたいと望んでいるけれども、様々な事情によって、すぐには難しいと考えている方には、将来の妊娠に備える選択肢の一つだというふうに考えます。また、このことによってですね、もう1万人近い方々が説明会への申込みを行っておられるわけで、3月14日(木曜日)までに100回、説明会を開催をしまして、今日までですけれども。21日(木曜日)までに更に開催を予定しております。それだけ非常に関心が高いということだと思います。こういう卵子凍結などという、技術と言いましょうか、医療と言うのでしょうかね、そういう、選択肢と言いましょうかね。私が若い頃にあったら良かったなと思う1人でもあります。やはり選択肢としてもそういう多くの女性の思いでもあるし、またそこから出てくる社会の働き方や、自分のキャリアメイクとか、だけどやっぱり人生として子供ほしいよねという、普通にそれを思っている女性たち、多いと思います。ただ、色々と課題もございますけれども、いずれにしましても、説明会をしっかりこれからも行ってまいりますし、それから予算の枠もですね、今年度は、この月末までですけれども、200件でございましたけれども、これだけの反響もあるということから、2千件へと、来年度は10倍に拡大をいたします。多くの課題も投げかけてもいます。それは、非常に根源的な、社会そのものを考えるということですし、また、1人ひとりにとってはですね、とても切ない思いでもあると思うのですね。これだけの話題のみならず、反響ということをしっかり受け止めながら、社会の制度、そしてまた社会そのものですね、制度等を超えた空気も含めてですけれども、大いに考えるべきことではないのかなと、そのように考えております。

【記者】ありがとうございました。それでは各社の質問に移りたいと思います。知事の指名を受けた後に所属と名前を名乗って発言してください。よろしくお願いします。

【知事】はい。

【記者】テレビ朝日の島田と申します。私からは、先月から始まっている都庁のプロジェクションマッピングについて2点質問します。まず1点目なのですけれども、連日、多くの人が来ていて、京王プラザホテルでは、そのプロジェクションマッピングを部屋で見られるというプランも販売されるなど、分かりやすい経済効果も出ていると思うのですけれども、そのほかにですね、新たなバスツアーとか、知事として、どのような具体的な経済活動を期待されるのか、また、経済波及効果についてどの程度だと試算されていますでしょうか。まず1点目伺います。

【知事】先ほど、KK線の話をさせていただきました。そして、それは例えばニューヨークではハイラインという線路をですね、そこをコンセプトを変えて、そして人を呼び込む、また、ニューヨーク市民にとっても憩いの場所を作るということで行われたものでございます。それが今、一つのニューヨークの観光名所にもなっているわけですね。ですから観光という観点からもですね、色々と工夫をしながら誘客をしていくという努力は必要だというふうに思います。ましてやプロジェクションマッピングですけれども、そもそも日本の技術は非常に高いからこそ、色々な世界的なイベントでは、日本の技術を使って、そして展開をしているわけで、だからこそ予算特別委員会でもキラーコンテンツと、コンテンツというのは中身ですけれども、キラー技術でもあるということ、これを生かしていくという考えや、また色々、有識者の皆様方からもナイトタイムの観光の工夫ということも指摘をいただいております。これによってですね、まさに経済効果ということも経済の活性化に結びつくということで、波及効果については、2倍、これによって、経済の活性化ということで考えているわけですけれども、2倍、これまでの波及効果の倍を上回るのではないかというふうに思って、このように想定をしているところでございます。様々工夫をする。ほか、国内だけではありません。世界でも、色々な工夫がされていてですね、日本のというか、ドバイや、またほかの観光地、また何でしょうかね、色々、照らしたり、夜の時間をですね、どう世界の人たちを惹き付けるかなど、本当に工夫のしどころなのだろうというふうに思います。これらを世界で高い評価を受けている国内外のクリエイターの作品を世界最大のスケールで、年間を通じて行っていく。これから、日本にはまさにキラーコンテンツで、アニメもあります。先日のアカデミー賞の受賞を見ましても、様々な、コンテンツとしては色々あるわけで、そこを一つのキャンバス、ここ(東京都庁)をキャンバスとして活用して、そして発信をしていくという一つのまさにプロジェクトでございます。

【記者】今、知事、2倍というふうにおっしゃったと思うんですけれども、予算特別委員会の中で今年度の予算が7億円というお話がありますが、何の2倍になるんでしょうか。

【知事】令和5年度の予算額が7億円だったのですが、経済波及効果というのは約2.5倍の18億円というふうに申し上げているところでございます。

【記者】ありがとうございます。2点目について伺います。このプロジェクションマッピングについてなのですけれども、予算特別委員会の中でも今年度のプロジェクションマッピングの運営がプロポーザルで、2社の中から電通ライブが選ばれたという答弁がありました。この電通ライブについてはですね、2020大会のテスト大会を巡る談合事件に作成された一覧表に会社名が載っていて、あと、法人の電通グループが被告となった裁判の初公判でですね、冒頭陳述の中で、検察は、電通グループと電通ライブは、自身がほかの起訴された会社の再委託先の事業者となることで、調整した入札に参加しなかったと指摘しています。これ、つまり談合行為を知っていて、入札に参加しなかったという、談合に当たると理解もできるのですけれども、指名停止措置の要綱にはですね、起訴された事業者以外にも、独禁法に違反して、契約相手として不適合、不適当であると認められた場合は、指名停止の対象になると書いています。電通ライブがこういった該当してもおかしくないと思いますけれども、知事のご所感を伺えますでしょうか。

【知事】はい。今回、プロジェクションマッピングを投影するための組織として、実行委員会を設けているわけですが、そこで、都の契約のルールに準じて、事業者の選定を行ったということを聞いております。電通については、本体で指名停止措置を講じておりますけれども、お尋ねのこの会社については別法人で、これは指名停止の対象にはなっておりません。よろしいですか。はい。

【記者】すいません、TOKYO MXテレビの安部でございます。オスプレイの件についてお伺いしたいと思います。都はですね、横田基地周辺の自治体とともに、何か文書で要望を行うなど、今までしてきたんですけど、今回、オスプレイが飛行再開となりました。横田基地周辺の自治体から懸念の声も上がっていると思うのですけども、都としての対応とかお考え、ございますでしょうか。

【知事】はい。オスプレイを含む米軍機の運用については、何よりも安全性の確保ということが重要であるわけでございます。都では、これまでも地元自治体とともに、オスプレイの安全対策の徹底などについて繰り返し要請を行っております。今後も都民の命、安全・安心を守る立場から、必要なことを申し入れていくという考えでございます。かつ行動しております。

【記者】すいません、もう1点なのですけども、首都直下地震の被害額の想定についてお伺いしたいと思います。昨日、土木学会がですね、首都直下地震が起こった場合の経済と資産の被害額はですね、およそ1,001兆円に上るという推計を発表しました。これ、6年前にも同じ推計やっているんですけども、およそ223兆円増加したことになります。ただし、ハード対策をすれば、その被害額は4割減になるということです。小池知事、色々と現在も防災対策行っていると思うのですけども、この数字の受け止めと、この数値を踏まえた対策などありましたらお聞かせください。

【知事】はい、TOKYO強靭化プロジェクト、これは首都直下地震だけではございません。水害対策から、そしてまた、通信が途絶えた時はどうするのかなど、火山の噴火も含めて、基本的に五つのパターンで、全部盛り込んで、そして(TOKYO)強靭化プロジェクトということで対策を講じようと、来年度の予算にも各種盛り込んでいるところでございます。言うまでもなく、これまでも強靭化対策を進めていたのですけれども、昨今の気候変動が更に激甚化、頻発化していることや、また、首都直下地震についてもですね、更に加速度を進めていかなければならないのではないだろうかという観点から、ハード・ソフト両面で予算にも盛り込んでおります。震災については耐震化・不燃化の促進、そして緊急輸送網の確保など、被害の軽減に向けるためにも、予防的な意味で進めているわけであります。あと、それらについてですね、より都民の皆さんにも、防災アプリをリニューアルしまして、備えてもらうことを、例えばご自宅でのですね、備蓄の状況がどうなのか、家具の転倒防止はどうなのか、ご家族との連絡手段はどのようにして取るようにしていますかなど、そういったソフトの面でも強めていくということも必要ということで、常に備えましょうと。「備えよ、常に」ということを申し上げております。こういう想定についてはですね、例えばそうですね、だいぶ昔にもなりますけれども、IPCCが何度も予測を出しているわけですけれども、そういった時に、世界銀行がですね、これが進む場合、2000何年にはどういう状況になって、その時に例えば水位が上がる事によって、住めなくなって、その分、ほかに引っ越さなくちゃいけなくて、そしてまた、洪水が起こる頻度が高まって、それによって洪水が実際に起こった時、パキスタンなどは国土の3分の1ぐらい水に浸かっていましたけれども、それらを考えると被害想定というのが更に広がると。それを世界的に見て、いくらというのを世界銀行は特に音頭取りして出すのですね。そういう意味でBAU(Business-As-Usual)って、そのままの場合はこれだけの被害が出る一方で、こういう対策をしていけば、それがどれぐらい軽減できる、緩和できるというような、こういう方法については色々な分野で行われていることだと、このように思います。よく中身も分析しながら参考に、不断の取組を進めるということを着実に行っていきたいと考えております。はい。

【記者】朝日新聞の土館と申します。昨日ですね、日弁連(日本弁護士連合会)の会長声明で、明治神宮外苑の再開発について、環境アセスが不適切だと、都に対しては、環境アセスの見直しや外苑地区再開発の工事の停止を検討することを求めるという声明が出されました。それについての受け止めをお願いします。

【知事】内容について承知はしておりませんけれども、環境アセスメントについてのご主張ということでございます。これについては都として条例、答申に従って、適切に推進、手続を進めてきたということでございます。それに尽きます。

【記者】もう一問加えて、関連してですね、都は昨年9月に事業者に対して樹木保全の具体策の提示を求めるよう要請をしました。事業者は年内ないし年始には出すと言ってはいたのですけども、それから半年が経った。その状況をどう受け止めていらっしゃるか、お考えを聞かせてください。

【知事】その点については、事業者に対して、こちらから要請をして、事業者はその旨を考慮しながら進めていただけるものと、このように考えております。日刊建設工業新聞さん。どうぞ。はい、どうぞ。

【記者】(日刊建設工業新聞・若松記者)聞こえますか。

【知事】聞こえます。

【記者】大丈夫ですか、よろしくお願いします。明日、西多摩郡の日の出町から青梅市を結ぶ梅ヶ谷トンネル、これが開通します。知事も開通式に出席されると思うのですけども、このトンネルができることで、災害時には周辺住民の孤立化を防止したりとか、防災性の向上にも寄与できるというふうに思っているんですけども、お聞きしたかったのが、このトンネルをできたことに対する知事の率直な感想と、知事が考える整備効果、これについて教えていただけないでしょうか。

【知事】はい。私も明日、この開通の式典には参加することを予定しております。日の出町と青梅市を結ぶという新たなルートになるわけですけれども、あれ何年ですかね、令和元年の東日本台風ですね。この時に、(被害を受けた)地域、私自身まいりました。その時に道路が寸断されていまして、一時的に集落が孤立しているという状況にありました。今回、これでトンネルが開通されることによって、道路網が二手になる、ダブルルートになるということで、これによって防災性の向上ということになるかと思いますし、青梅や日の出町もですね、観光としては非常におすすめの場でもございます。そういった意味で防災の観点と、そしてまた地域の活性化ということにも両方にもつながるということで、楽しみにいたしているところでございます。はい、よろしいでしょうか。よろしいですか。はい、ありがとうございました。

テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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