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令和6年(2024年)3月1日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和6年3月1日)

知事記者会見
2024年3月1日(金曜)
14時00分~14時40分

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

知事冒頭発言

1 都の結婚支援

【知事】今日はまず6項目、お伝えをいたします。トップはですね、今朝方ですか、大谷翔平選手、結婚、自ら発表されました。昨日聞いた時、びっくりしましたけれども、日本中がお祝いしているというふうに思いますね。ぜひお幸せな家庭を築かれて、一層活躍されることを期待をいたしております。そして一方ですね、厚労省が先日、人口動態について発表しておりますが、統計の速報におきましては、その中で人口減もそうですけれども、婚姻数がですね、戦後初めて50万組を切ったという部分も注目されております。少子化というと色々な切り口があるということで、前も申し上げましたけれども、やはりその中の要因の一つとして結婚する人が、そもそも結婚する人が減っていると。未婚ということが大きな要因になっているわけであります。そして一方で、結婚に実は関心があるのだと、とはいえ、婚活の一歩も踏み出せない色々な理由があると思いますけれども、そういう方々のですね、背中を押すというのでしょうか、後押しをするため、都として様々な活動をしておりますが、例えば、昨年7月ですね、有楽町でキックオフイベントということを行いました。この上の方の写真(スライド)ですけれども、そこに昨年7月に行った際も、2千人を超える方々が来られまして。色々な、何でしょうかね、婚活のヒントなどについてアドバイスをするような、そういうコーナーも作っておりまして、関心を呼んだところでございます。そしてまたAIマッチングシステムも、これも始めておりまして、そこでまた交流イベントなども開始をしたということであります。有楽町の(正しくは、これまでの)交流イベントなどに参加された方の半数近くはですね、そもそも婚活イベントというのが初めてだという方が多かったです。その方々が、実際また行動を起こすきっかけとなっているのではないかと期待をいたします。来年度にはですね、これらを含めまして、更に取組を強化してまいります。まず一つ目ですけれども、結婚気運醸成キャンペーン、これがまず1番目。結婚を身近にポジティブに捉えていただくということで、結婚にまつわるエピソード、そして思い出ソングを(募集して、集めたエピソードを)漫画でご紹介するということで、そして皆様方にはですね、思い出の歌を集計してイベントで発表をさせていただくという、そのようなキャンペーンであります。昔「てんとう虫のサンバ」とかですね、「結婚するって本当ですか」とか、あと何ですかね、「僕の髪が肩までのびて」とか、色々な歌で普通に結婚の話があったり、あと自動車会社のキャンペーンなどもですね、マーク2とかトヨタの何とかとか、あの頃はデートに行くのに新車に替えるのは何がかっこいいかとかですね、色々それって、消費にもつながっていたわけですよね、結果として。そういうことを考えれば、結婚という人生の一人ひとりのイベントですけれども、相対的に見ますと、とても大きな流れと言いましょうか、社会を作っていくということだと思います。このように思い出の歌をですね、皆さん方から募りますので、それも集計していきたいと思っています。そして皆さんもご経験あるかもしれませんけれども、友達の結婚式に参加をすると、そうすると、意外とそれに触発されて、また新郎と新婦のそれぞれのグループがそこをきっかけにですね、知り合ってということで、結婚式というのは、結婚披露宴というのは一つのきっかけになっているわけです。ということで、結婚式などに参加した方の約6割が結婚したい気持ちが高まったという、そういう民間研究機関の調査結果もあるぐらいなのですね。そこで、ブライダル関係団体と連携しまして、結婚式を体感できるようなイベントも開催をするということで、まず一つ目が結婚気運醸成キャンペーンであります。二つ目、AIマッチングシステムの利用者を増やしてまいります。実は今、このAIによるマッチングアプリというのは、4人に1人がですね、結婚のきっかけがマッチングアプリだということであります。今年度から、都としまして、AIによりますパートナー紹介、AIマッチングシステムの提供を既に開始をしております。都が行っているということは、一つ安心して利用できるものとなっておりまして、都以外でも様々な、ほかにもツールもありますので、きっかけにして、活動の輪を広げていただくということであります。三つ目が「TOKYOふたりSTORY交流イベント」であります。これも(令和5年から)毎年行っておりますけれども、このイベントでは、アクティビティや趣味などを通じて、楽しく自然に交流できるという、そのようなきっかけづくりになっております。今後、交流イベントですけれども、区市町村とも連携しながら回数を増やすなどして、規模を拡大してまいります。こうした様々な活動を通じまして、出会い、そして、結婚を望む方々を応援をしていきたいと、このように思っております。本当に大谷翔平選手のご結婚をお祝いするとともに、あやかって、結婚にですね、後押しをする、そのようなキャンペーンをこれからも打っていきたいと考えております。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)
※「マーク2」は正しくはローマ数字です。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:137KB)
(「TOKYO結婚おうえんフェスタ開催」は、こちらをご覧ください。)
(「AIマッチングシステムで婚活を後押し」は、こちらをご覧ください。)
(「TOKYOふたりSTORY 交流イベント参加者募集」は、こちらをご覧ください。)

2 防災対策

【知事】次に防災対策でありますが、2月27日(火曜日)からですね、千葉県の東方沖での地震活動が活発になっています。昨日も、本会議場におりました際も一回、下にドンと沈み込む形で地震が発生しておりますし、今朝方もですね、千葉と埼玉で震度4、都内でも震度3が観測される地震が発生しております。都民の皆様方には、災害の備え、改めて確認をしていただきたいと思います。また今日でちょうど能登、そうですね、3月1日なので、1月1日(月曜日)に能登の地震が発生ということは、2か月が経過をしております。今も約6,000人が避難所での生活を送っておられるわけでございます。都は避難所の運営の支援、そして上下水道の復旧、専門的な知見を持つ職員の派遣などなど、引き続きまして、被災者に寄り添った支援を行ってまいります。来週の7日(木曜日)ですが、これまで被災地で支援に携わってきた職員、延べにしますと800人(正しくは、約900人)ぐらいでしょうかね、順番にシフトを組んでいるわけですけれども、実際にもう被災地の現場で支援に携わってきた職員、戻ってきた職員から、現地の様子など改めて活動状況について報告をしてもらう機会を作ってまいります。このように支援をするという経験はですね、また、行ってきた人たちの経験を共有するということで、被災地への更なる支援につながりますし、また、そもそも都の防災対策にも生かせるということであります。そして今回も、この都議会の方でも、そのマンション防災についてのご質問もいただきました。1,400万の都民のうち900万人の方々がマンションなどの共同住宅に住んでいるという東京であります。大地震が起きた時には、マンションのトイレも使えない、エレベーターも使えないというおそれがあるわけであります。その間ですね、一定期間、外出ができなくなることも想定されるわけであります。そこでですね、備蓄など、もしもの時に備えた日頃の準備があるとないとではですね、大違いになるわけですね。ぜひ、いつ起こってもおかしくないと自分ごととして捉えていただくというためにですね、マンション防災の動画を作成しましたので、まず、そちらからご覧いただきたいと思います。どうぞ。
(動画放映)
【知事】はい。ということでですね、今ご覧いただきましたが、ぜひこの動画きっかけに、それぞれのご家庭で防災の取組をおすすめいただきたいということと、それからこちら(手元のタブレット)にですね、東京都防災アプリがございます。それぞれスマホでももちろん見られるようになっておりますけれども、これ、リニューアルしました。遊びながら防災を学べるキッズモードがございますし、また、文字やボタンが大きいシニアモードも新たに追加しておりますので、使いやすくなっていると思います。それから、外国人にも分かりやすい、やさしい日本語バージョンも用意しておりますので、誰もが使いやすいアプリとなっております。このリニューアルしたこちら(東京都防災アプリ)でありますけども、ここに、防災マップというのがあります。(手元のタブレットを操作しながら)このように、まさにマップ、地図になっておりまして、こういうふうにですね、神田川のこちらはですね、神田川の南小滝橋ですね、こちらをピッ、ちょっと待ってね。そうしますと、これまで別々のところから入っていただいたかと思いますけれども、こちら(南小滝橋の河川カメラ映像)が橋のリアルタイムで、水の量がですね、どこぐらいまで来ているかというと、これリアルタイムなのですね。ということで、今、水位がどこまで来ているかというのを、マップの方から入れるという仕組みになっております。それによって、また行動につなげていっていただきたいと思います。それとですね、要はこれ、こちら、どこにどう逃げればいいかというので、自分がいるところと、これをうまく組み合わせていただきますと、どこに避難をしたらいいかという避難ルートを一目で確認できるということになっておりまして、それぞれの地点の水害リスク、そして河川カメラの映像がご覧いただけるということで、より分かりやすく、使いやすくなっております。それからですね、必要な、(手元のタブレットを操作しながら)こちらにですね、チェックリストという欄があります。こちらにはですね、物の備えチェックリストとかですね、室内の備えチェックリストなどなど、いくつかの項目がありますので、必要なところを押していただいて、例えば、必要なものは何だろうという時に、例えば乳幼児のところでいくと、液体ミルクとかですね、粉ミルク備わっていますかとか、こういうチェックができますので、改めてこのアプリをご活用いただければと思います。それから、今どれぐらい残っているかというか、用意しているかということなども、自分なりにチェックができるようになっておりますので、ご活用いただければと思います。まちづくりが体験できる防災シティもありますし、それから防災クイズもございます。できるだけ楽しみながら防災の知識を得られるコンテンツ、たくさん搭載していますので、ぜひダウンロードして、ご自分に合った備え、対策に役立てていただきたいということでございます。以上、防災関係ですね。
(詳細は、総務局へお聞きください。)

(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:683KB)
(「能登半島地震 石川県輪島市へ東京DWATを派遣」は、こちらをご覧ください。)
(「能登半島地震 石川県輪島市へ応援職員を派遣」は、こちらをご覧ください。)
(「「東京都防災アプリ」のリニューアル」は、こちらをご覧ください。)

3 子供の事故予防のための取組

【知事】はい、3番目ですけれども、子供の事故予防のための取組についてのお知らせです。小さなお子さんがですね、家の中でソファやベッドなどから落ちて怪我をしたり、それから酷い場合はですね、ベランダや窓から転落する事故が、このところ頻繁に起こっているわけでありますが、それをどうやって防ぐかということで、これは、転落をテーマにしまして、提言書を取りまとめたというお知らせであります。特徴ですけれども、子供の身体能力に関する独自のデータを集めまして、それを科学的に分析をする。そして、エビデンスに基づいた具体的な対策を紹介しているという点であります。例えばですね、3歳までの子供が物によじ登る際に、前に引っ張る力というのは、最大、体重の約半分になるのですね。それから、家具に登って倒れる可能性があるということで、その家具を固定する。これは防災にも関係するところになるかと思います。また、1、2歳までの子供が寝返りを打ちますと、1秒当たり20センチメートル進むということも、エビデンスで明確になっているようでございまして、寝返りをしても落ちない場所でまず寝かせると。落ちない場所に、まず最初に子供を寝かせるという様々な案がいっぱい載っておりますので、こちらに(手元)まとめたポケットブック版でございます。子供の事故予防策、それから、こうやって変えればいいよというのをですね、子供用にも、カエル先生にきくとか、年齢別にですね、小中高生用などなど、バラエティーに富んだもので、それぞれのニーズに合った対策を打てるようにしてございます。先日も、(東京こども)すくすく住宅を見にまいりましたけれども、そこも、ベランダの高さであるとか、室外機ね、ベランダに置いてある室外機をできるだけ奥の方に、ベランダと部屋の方に近いところに置くだけで子供が登れないようにするとか、色々な工夫は現場でもしていただいておりますけど、またこれを活用していただいて、役に立てて、子供を安全にお育ていただきたいと思います。次がですね、そうですね、子供の事故全般に関して、成長そして発達(段階)ごとの事故事例、予防策をお示した、今ご覧いただいた分もデジタル化しておりますので、それもご参考にしていただきたいと思います。制作に当たりましては、都内の小中高生を対象にしてワークショップも実施しておりまして、楽しく学べるようにということで、今、お話させていただいた中には、クイズになっていたり、4コマ漫画を盛り込んだりということで、子供たちのアイデアも取り入れております。ウェブサイトの方は、「東京(都)こどもセーフティプロジェクト」、こちらからアクセスできますので、ぜひご活用いただきたい。子供の事故の予防につなげていただきたいと存じます。次、行きます。
(詳細は、子供政策連携室へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:405KB)
(「子供の転落事故予防に関する提言書等を公表」は、こちらをご覧ください。)

4 サイクルバスの運行開始

【知事】今度はバスです。バイク、自転車ですね。サイクルバスを運行いたします。都では、環境にやさしく健康にも良い自転車をより身近なものにするということで、様々な取組を行っております。その一環として、都営バスでサイクルバスの運行を始めることといたします。このバスですけれども、バスの前面に自転車をのっけることができるということで、これまでも色々試行錯誤しておりますが、こういう形でまず都内の路線バスで初めての取組ということになります。ルートですけれども、青梅駅から御岳方面を走る路線で3月16日(土曜日)から運行いたします。自転車好きの方にとっては、これはグッドニュースだと思います。バスで行けるところは行って、あと自転車で走るところを走っていただくと。運行開始に合わせてPR動画を作っております。自転車大好きという芸人さんで、安田大サーカスの団長の、安田団長にご出演いただいています。ご覧ください。
(動画放映)
【知事】はい。ということで、2台同時に載せられます。ぜひ、奥多摩の豊かな自然の中でサイクリングを楽しんでいただきたいと存じます。交通局の担当になっております。

(会見で放映した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:398KB)
(「都営バスで自転車搭載可能なバスを実証運行」は、こちらをご覧ください。)

5 ねんりんピック

【知事】次、アクティブChōju関係になります。ねんりんピック、東京で開催をすることが決まりました。ねんりんピックの愛称で親しまれている全国健康福祉祭でありますけれども、こちらは60歳以上の方を中心としたスポーツ、文化の交流大会になっております。令和10年度の大会が東京で開催されることになったというお知らせで、これは東京で初めての開催になります。令和10年の秋に、卓球、テニス、ソフトボールなど、25種目程度の交流大会、都内各所で行うことといたします。併せまして、文化交流大会や美術展、音楽文化祭などなど、健康や福祉に関連するイベントも実施をしまして、あらゆる世代の方が楽しめる総合的な祭典にしていきたいと考えております。ねんりんピックの開催を通じまして、高齢の方、いつまでも自分らしく活躍できるアクティブな長寿社会、Chōju、三つのCのうちの一つ、Chōju、その社会を実現してまいるということであります。生活文化スポーツ局の担当でございます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:148KB)
(「ねんりんピック(全国健康福祉祭)東京都開催」は、こちらをご覧ください。)

6 東京マラソン

【知事】さて、いよいよです。明後日3月3日(日曜日)、東京マラソン2024が開催となります。今回17回目を迎えまして、この出場されるランナーの数は3万8千人。回を重ねるごとにですね、海外からの参加者が増えておりまして、3万8千人のうち、これ、大体去年に続いてなのですが、1万人を超える方々が、このために、海外から参加をされるということであります。東京に住んでおられる方もそうかもしれませんけれども、いずれにしましても、外国の方は、1万人を超えるということで、まさに国際的なレースになったということです。今回は男女ともに、世界歴代2位の記録を持つエリート選手も出場いたします。男子の方はケニアのエリウド・キプチョゲ選手、そして女子はオランダのシファン・ハッサン選手であります。今年もレベルの高いレースが繰り広げられることを期待をいたしております。お天気もちょうど良い寒さというか温度で、お天気のようであります。また、この大会ですけれども、パリオリンピックのマラソン男子日本代表の選考レースに位置付けられているものでありまして、先立って大阪マラソンでMGCの(パリ2024男子マラソン日本代表の条件となっている設定)記録に届かなかったのですかね、日本記録保持者の鈴木健吾選手など、有力な選手が最後の1枠をかけて競い合うという、選手にとってはとても重要なレースになります。ぜひその点でもご注目いただきたいと思います。私自身、スターターを務めまして、ランナーやボランティアの皆さん、そして観戦される皆さんと一緒に東京マラソンを盛り上げていきたいと思いますし、また、沿道で応援していただくというのは、例のコロナの際は、そこをどうするのか、実際にやるのかやらないのか、もう本当に毎年、この時期になりますと、色々な分析なども行ったわけですけども、今年3万8千人という出場を得まして、いよいよスタートするわけでございます。日曜日です。沿道、そしてテレビの前で東京の街を駆け抜けるランナーの皆さんにぜひ応援、声援を送っていただきたいとこのように思います。私の方から以上でございます。
(詳細は、生活文化スポーツ局へお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:293KB)
(「東京マラソン ランナー応援イベント出演者募集」は、こちらをご覧ください。)
(「東京マラソン2024フィニッシュ特別観戦」は、こちらをご覧ください。)
(「東京マラソン2024 観光みどころマップ公開等」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】ありがとうございました。それでは幹事社、産経新聞大泉から1問よろしくお願いいたします。冒頭でもお話いただきましたが、本日で能登半島地震発生から2か月ということになります。初期の段階からですね、東京都としては様々な支援をされてきたわけですが、時とともに、どんどんニーズが変化していくかと思います。今後、東京都としてどのような支援を考えることができるのか、そういった方向性などありましたら、教えていただければと思います。

【知事】はい。2か月が経過されて、しかしながら、まだ8,000人(正しくは、6,000人)の方々、避難所に身を寄せ合っておられるという状況であります。避難所の運営の支援、都は職員を送っておりますし、また、上下水道の復旧、また専門的な知見を持つ職員を派遣したり、区市町村と連携しまして、現地での罹災証明の受付の支援などを行っているところでございます。ぜひ、そうですね、少しはその寒さも和らぐのかなと思うけれども、能登の冬は寒そうですし、ご不便ですし、何よりも将来どうやって設計したらいいかというのは、本当に不安が大きいことは想像ができるわけであります。1日も早くと言いますけれども、もう少しAIを使うとかですね、そしてまた、優先順位をもう一度改めて考えるとかですね、そういったことを、国、そしてそれぞれ支援をしている応援団を送っている我々も含めて、自治体などともう少し、何でしょうかね、この時間が非常にかかっている部分をもう少しスピードアップできないかと率直に思いますね。色々な案も出しながらサポートしていきたいというふうに考えております。

【記者】ありがとうございました。それでは各社の質問に移ります。知事の指名を受けてから所属と名前を名乗って発言してください。よろしくお願いします。

【記者】日本テレビ報道局調査報道ディビジョンの佐藤と申します。東京空襲資料展の証言映像の公開に関連して伺います。今回、122人の方が証言公開になるということで、それを喜ばしく思っている方もいらっしゃると思います。他方で、約200人の方、貴重な証言映像が埋もれたままの状態は続いてしまう、連絡が取れない方が192人ほどいらっしゃるということで、今後その200人、約200人の方というのが、証言公開できるのか、その道筋についてお尋ねします。

【知事】はい。お尋ねの件は、これまでの証言ビデオ、東京空襲などの証言ビデオの公開についてのお尋ねかと存じます。戦争の記憶を風化させないと、そのためにも色々な証言をしていただいている方が多数おられるということで、今回、122人分のご同意をいただけたということで、それを資料展で公開することといたしたわけでございます。この証言映像、95年から99年にかけて作成されたものでございます。引き続き、証言をですね、まだ非公開のままの方々にとりましては、引き続き意向確認を行っていくことといたしております。

【記者】重ねて申し訳ないんですけども、その残りの200人の方、本人が亡くなっている場合もあると思います。また、生活文化スポーツ局の担当者の方に聞いたところ、90年代のその時に作った住所、電話番号等しかヒントがないということで、それ以上の形で何か調べる方策をできないものか、あるいは別の形で、例えば証言映像は厳しいかもしれないですけれども、それを文字おこしするなど、公開の形を変えるなどして広く戦争の悲惨さを伝えるような形に公開を広げていけないかというのが希望しているところですし、質問となります。

【知事】担当の者、担当している職員もですね、様々、これまでの工夫もしながら122人分、今回公開させていただくことに至ったわけでございます。引き続きの意向確認を行っていくということでございます。それに尽きます。

【記者】あと最後1点だけ、すみません。その証言テープおよび5千点の物資料ですね、焼夷弾ですとか、そういったものが東京都立の庭園美術館の敷地内の一角にある倉庫に、これ築90年の倉庫ですけども、保管されております。それは適切でしょうか。また、その収蔵が適切な形で守られていますでしょうか。いないとすれば、そのほかの収蔵方法を考えるという見通しはありますでしょうか。

【知事】はい。基本的にこれまでの資料を保管をいたしております。現場の方に確認をいたします。はい。一番後ろの方、どうぞ。

【記者】はい。朝日新聞の中村です。マッチングシステムにちょっとついて伺いたいんですけれども、他の自治体とかで言うと、マッチングアプリ企業と連携するという取組もあるかと思うのですけれども、都が独自にマッチングアプリ、マッチングシステムを運営するメリット、狙いをちょっと教えていただけますでしょうか。

【知事】古くはですね、自治体がこういった、今で言うところのマッチングなどの事業を行っていたということを承知いたしております。今の時代に合った形でのAIを使ったマッチングということ、そしてまた、都が行う場合、例えば独身証明などを伴いますので、信頼感が高いということもプラスかと思います。色々、今、デジタルなどを活用してですね、各区市町村、また全国の自治体なども活動を行っておられると思いますが、まずは、この今、東京都で行っているAIマッチングの精度を上げていきたいと、このように考えております。

【記者】ありがとうございます。あと、もう1点。結婚気運醸成として歌を募集するというお話あったと思うのですけど、この歌が、その結婚気運の醸成にどうつながるのかというところを、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。

【知事】まあ結構、結婚式で歌った歌などは今も皆さん記憶にあるかと思いますし、その時代、時代を作っていくのも歌だと思います。そういう中で、まず思い出の歌なども募集をするということから始めていきたいと考えています。最近の歌って、その、あまりストレートに「結婚」という言葉も使わないし、グループで歌う歌は早すぎて私には何を歌っているのかよく分からないのもあるし、何かそういう意味でね、新しいというか、古くて新しいムーブメントができないかなという、そういう思いであります。

【記者】ありがとうございました。

【知事】要は結婚がリスクだと、今考えている人、世代が多いわけですね、残念ながらね。そういったところで、そうではなくて、楽しそうとか、やはり人生の目標、目標じゃないですね、人生の一つのスタイルとしての結婚生活ということが、何と言うのでしょうかね、リスクではないという部分、むしろ逆だと、そういうムーブメントですね、作っていければなというふうに思います。はい。MXさん。

【記者】TOKYO MXの椿原です。給食費の無償化について伺います。都として、自治体の負担額の半額を補助する取組を行う方針を示していますが、多摩地域の自治体で無償化を打ち出したのは半数程度となっています。こうした状況に対してのご所感、また、全額補助を求める声というのも上がっているのですが、新たな取組などを行うつもりがあるのか、お考えを教えてください。

【知事】今、自治体でそれぞれお考えもおありでしょう。そして、そういう中で都としてできること、それを後押しをしていく、そういう意味で今回、2分の1のサポートという形にいたしました。これも大きな流れを作っていきたいというふうに考えております。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいですか。喜田さんどうぞ。

【記者】(新宿新聞・喜田記者)聞こえますでしょうか。

【知事】聞こえます。

【記者】能登地震から2か月経って、先ほど防災の話が出ました。防災といえば、やはり帰宅困難者の問題が一番、私ども気になるのですが、453万人の帰宅困難者が出ると東京都…言われている…外来者、訪問者の数から除くと、387万人の帰宅困難者の数がいるのですが、その中で、東京都が推進している帰宅抑制によって、帰宅困難者の一時滞在施設に行かなくても済む人が何万人程度いるのかということを把握されているでしょうか。もし把握されていないとすれば、今後把握される予定があるかどうか、お聞かせください。

【知事】はい。帰宅困難者問題というのを以前から課題として存在しております。それに対して、どのような対応をしていくのか、時間帯によっても違います。また昨今はですね、海外からの訪問者なども増えていて、そういった方々にどう周知をするのかということなども必要になってくるかと存じます。毎日300万人が通勤・通学をしている東京でございますので、今お話がありましたように、数につきましては、マックス、時間帯によっても違う。また、被害の度合いによっても異なってくるかと思います。そこをですね、避難場所として、災害の度合い、また災害の種類によって、どこにどういう形で避難すればいいのかというのは、今、先ほど防災マップの活用などについても、水害の場合、そしてまた、直下型地震の時など、それら、それぞれの地域によってお住まいになっているところなどに応じてですね、避難のルートなどを確認していただくようになっております。それらを工夫していただいて、それぞれの被害の状況に合った、また内容に応じた形での対応を常日頃、頭に入れておいていただければという、それをサポートするツールについて、今日もご紹介をさせていただきました。帰宅困難ということは、逆に帰宅を促すようなニュアンスもございますので、逆に、時には、自宅にとどまったままで(東京)とどまるマンションという形で、そのためのエレベーターが動かない時の支援や、またトイレですね、それらについての支援など、それぞれに応じた形で進めていっているところでございます。今回の能登の状況も見まして、それら、例えばトイレのですね、携帯トイレの数を増やそうというような形で、アジャイルで対応をしているところでございます。

【記者】453万人は、冬の夕刻に震災が起こった時の想定人数だと書いてありますので、その想定で帰宅抑制ができる人数がどのくらいになるのかというのを把握されているかという点はいかがでしょう。

【知事】それは、ですから今申し上げましたように、時間帯、そしてまた被害の状況、被害の、災害の種類によって異なりますので、まずは危機管理の観点から、マックスを想定した上で出させていただいているものと、このように承知しております。よろしいですか。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画調整課)

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