- 報道発表資料
カセットこんろは正しく安全に使いましょう!
カセットこんろは、簡単に持ち運びができて便利なことから多くの人に使用されていますが、カセットボンベの破裂が起きると大きな事故につながります。
そこで東京都は、事故を防止するため、アンケートによる消費者の使用実態調査と、安全性に関する試験を実施しました。
カセットこんろの火災件数(東京消防庁『火災の実態』)
平成30年 | 令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | 令和4年 |
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32 | 27 | 35 | 28 | 28 |
アンケート調査結果(抜粋)
都内在住・20歳以上の男女2,000人を対象に調査
- 取扱説明書をしっかり確認していない人【注】は、「カセットこんろ」61.7%「カセットボンベ」65.7%
- カセットこんろの上で、大きな調理器具を使用した人は43.0%
- 危害を受けたり、ヒヤリとした経験がある人は19.4%
※「引火した」・「爆発した」・「破裂した」と回答した人も‼
【注】取扱説明書を全て確認したと回答した人以外
安全性に関する試験結果(抜粋)
カセットこんろに金網を乗せて炭起こしに使用した結果、カセットボンベが破裂しました‼
様々な調理器具を乗せて温度変化を見たところ、
- 大きな鉄板を乗せた場合
→カセットボンベの表面温度が160℃を超え、安全装置が作動して消火しました。 - 五徳を逆さに設置した場合
- 大きな土鍋を乗せた場合
- 大きなフライパンを乗せた場合
- 大きなステンレス鍋を乗せた場合
→カセットボンベの表面温度が100℃近くまで上昇しました。
※調理器具の大きさや置き方により温度変化は異なります。
消費者へのアドバイス
1.取扱説明書をよく確認して正しく使いましょう。
製品の種類によって、注意事項や取扱い方法が異なります。
使えるからなんとなく使うのではなく、取扱説明書をよく確認して、その製品に合った正しい使い方をしましょう。
2.カセットボンベは正しく取り付けましょう。
切り欠きがずれていたり、マグネット部分に付着物があったり、サイズの合わないボンベを無理に取り付けたりすると、ガスが漏れる恐れがあります。
漏れたガスに引火する危険があるので、カセットボンベは正しく取り付けましょう。
3.大きな調理器具は乗せないようにしましょう。
調理器具がカセットボンベカバーに接触していなくても、熱せられた調理器具からカセットボンベに熱が伝わります。
カセットボンベが過熱されると破裂する危険があるので、カセットボンベの温度が上がらないように、乗せる調理器具の大きさに注意しましょう。
また、五徳を逆さに設置した場合も同様の危険があります。
4.禁止されている方法で使わないようにしましょう。
これらの使い方は、カセットこんろに安全装置があったとしてもカセットボンベの過熱が続くため、特に破裂の危険が高くなります。
取扱説明書をよく確認し、必ず取扱方法を守って使いましょう。
- カセットこんろを2台並べて使用する
- 異なる調理器の上に置く
- 炭起こしに使用する
- 禁止されている方法で使用したときに、カセットボンベが破裂する様子を
- 報告書は、ホームページからダウンロードできます。
東京都では、安全な製品開発の検討・普及等の取組、消費者に分かりやすい注意表示等の記載及び事故防止に向けた安全対策を推進するため、製造事業者団体、国等に対し、情報提供を行っています。詳しくは、「東京くらしWEB」をご覧ください。