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報道発表資料
建設局, (公財)東京動物園協会

井の頭自然文化園 ツシマヤマネコ「もも」が死亡しました

井の頭自然文化園(園長 金子美香子)で飼育していたツシマヤマネコの「もも」(メス)が死亡しましたので、お知らせします。

1.死亡したツシマヤマネコ

死亡日

2025年1月7日(火曜日)

名前

もも(個体番号No.39)

性別

メス

年齢

18歳
2006年4月1日 福岡市動物園生まれ

死因

調査中 ※死因については確定次第、井の頭自然文化園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でお知らせします。

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写真

ツシマヤマネコ「もも」(撮影日:2024年3月24日)

2.経緯

井の頭自然文化園は、環境省が進めるツシマヤマネコの保護増殖事業に協力し、2006年からツシマヤマネコを飼育しています。「もも」は2019年11月15日に、名古屋市東山動植物園から来園しました。現在飼育されているツシマヤマネコの中で最高齢でした。
日頃から体調管理に努めてきましたが、2024年12月に入り体力の低下が進み歩行も不安定になるなど、体の機能に衰えがみえていました。室内にて治療を行いながら飼育管理していましたが、2025年1月7日の朝に死亡を確認しました。

3.当園での飼育状況(2025年1月7日現在)

2頭(オス2、メス0) ※死亡した「もも」は含みません。

4.国内の飼育状況(2025年1月7日現在)

11施設 35頭(オス17、メス18) ※環境省調べ

参考

ツシマヤマネコ(食肉目 ネコ科)

環境省レッドリスト2020:絶滅危惧1A類(CR)、東京都ズーストック種、天然記念物

学名

Prionailurus bengalensis euptilurus

英名

Tsushima leopard cat

特徴等

日本では長崎県対馬だけに生息するネコ科動物で、1971年には国の天然記念物に、1994年には国内希少野生動植物種に指定されました。約10万年前に大陸から渡ってきたと考えられ、東アジア~南アジアに広く分布するベンガルヤマネコの亜種とされます。体重3~5キログラム、体長50~60センチメートルで、耳裏に白斑(虎耳状斑)があるのがイエネコと違います。1960年代の調査では250~300頭が生息していると思われましたが、生息環境の悪化や餌生物の減少、交通事故死などで個体数が減少し、2010年代前半では、約100頭と推定されています。

※「絶滅危惧1A類(CR)」の数字の正しい表記はローマ数字です。

記事ID:000-001-20250123-026152