- 報道発表資料
家庭用ゲーム機等を用いて障害者のスポーツ実施を促進 Smileパラスポ 障害特性に合わせて楽しむ「バーチャルスポーツ」の解説動画、パンフレットをリリース
東京都は、障害のある人が自宅や通い慣れた施設等で気軽に運動を楽しめるよう、家庭用ゲーム機器等で体を動かして行う「バーチャルスポーツ」を活用した取組を実施しています。
このたび、障害特性に合わせたバーチャルスポーツの楽しみ方を解説する動画、パンフレット「Smileパラスポ(スマイルパラスポ) 見つけよう、私らしいスポーツStyle」を作成しましたのでお知らせします。
動画、パンフレットの概要
- 障害種別ごとに、おすすめの種目(ソフト)やプレイする際の工夫、得られる効用・効果等を体験者の声を交えて紹介。
- 福祉施設や特例子会社等の事業所における導入についても実事例を踏まえて解説。
「Smileパラスポ」の動画各種
「Smileパラスポ」のパンフレット
種別ごとに作成した分冊版のほか、全てを網羅し増補した統合版を作成
1 事業の背景、ねらい
都内の障害者のスポーツの取組状況は、スポーツや運動に「関心はない」、「行いたいと思うができない」との回答が全体の半数を超えており(それぞれ32.4%、22.7%)【注】、スポーツ実施率の向上のためには無関心層や「できない」と思っている方へのアプローチが不可欠です。
家庭用ゲームによる「バーチャルスポーツ」は、スポーツ・運動に関心のない層への関心の喚起に有効であるほか、自宅や通い慣れた施設など身近な場所で実施でき、外出に制約のある方もスポーツの楽しさを気軽に味わうことが可能であることから、障害者のスポーツ実施を促す取組のひとつとしてバーチャルスポーツを活用することとしました。
【注】出典:令和5年度障害者のスポーツに関する意識調査(生活文化スポーツ局)より
バーチャルスポーツとは…?
本事業ではバーチャルスポーツを「ゲーム機やPC等で行うスポーツの疑似体験のうち、手足や体の動きと連動するコントローラを用いる等身体活動を伴うもの」と位置付けています。
スポーツ疑似体験! | 身体機能や可動域が限られる方や、正しいフォーム、動作ができない方でも、画面上では動きが変換・拡幅され、疑似的にスポーツを楽しめる |
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手軽にできる! | 自宅で短時間で実施可能。一般的なゲーム機さえあれば、高価な競技用具は不要 |
楽しい! | スポーツに無関心な人に対しても興味を喚起できる目新しさ、運動の継続につながる楽しさがある |
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2 これまでの経過
今年度、本事業では、障害福祉サービス事業所や特例子会社など複数の事業所において、障害のある人に「バーチャルスポーツ」に取り組んでいただき、そこでの知見や事例を収集、分析してきました。その蓄積を踏まえ作成したものが「Smileパラスポ 見つけよう、私らしいスポーツStyle」です。
3 解説動画、パンフレットのポイント
- 自宅や通い慣れた施設など身近な場所で、障害特性に合わせて楽しめる「バーチャルスポーツ」について、障害種別ごとにおすすめの種目(ソフト)やプレイする際の工夫を紹介
記載内容の例
肢体不自由編
座ったままでできる種目や、腕にコントローラを固定してプレイする工夫 等
知的障害編
自分のペースでできる種目や、一人ひとりの状態に合わせてルールや遊び方を変える工夫 等
視覚障害/聴覚障害編
音声や字幕での情報保障が充実した種目や、コントローラの振動により操作のタイミングを把握できる種目 等
- スポーツや運動が「できない」と思っている層の実施を後押しするため、実際に体験した当事者の声を通じて、バーチャルスポーツの手軽さや効用・効果をアピール
- 障害者を支える様々な関係者にも活用を促すため、福祉施設や民間企業等の視点で、実施のメリットや導入に当たってのポイントを解説する「事業所編」を作成
- 「Smileパラスポ」の概要を簡潔にまとめたショート動画や概要版リーフレットも用意
4 発信方法
解説動画及びパンフレット(PDFファイル)
本日より都のスポーツ情報サイト「スポーツTOKYOインフォメーション」に掲載します。
本事業は、「推しスポーツProject」の一環です。
「推しスポーツProject」とは、2025年に東京で開催される世界陸上・デフリンピックの開催を機に都民が様々なスポーツに親しむ機会を創出し、 スポーツの魅力に触れる中で「都民一人ひとりの好みや特性に合ったスポーツの楽しさ(推しスポーツ)」を発見してもらえるよう支援する取組です。
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略16 スポーツフィールド東京戦略「スポーツフィールド・TOKYO」プロジェクト