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  6. 多摩動物公園 グレビーシマウマ「ナギ」死亡
報道発表資料
建設局,(公財)東京動物園協会

多摩動物公園情報 グレビーシマウマの「ナギ」が死亡しました

多摩動物公園(園長 渡部浩文)で飼育していたグレビーシマウマの「ナギ」(メス)が死亡しましたのでお知らせします。
ナギは1996年8月に姫路セントラルパークで生まれました。多摩動物公園へは、1999年3月16日に2歳7ヵ月齢で来園しています。以来、実に26年もの間、多摩動物公園で暮らしてきました。グレビーシマウマでは国内最高齢の28歳7ヵ月でした。

1.死亡したグレビーシマウマ

名前

ナギ

性別

メス

年齢

28歳

生年月日

1996年8月12日 姫路セントラルパーク生まれ

死亡日

2025年3月16日(日曜日)

死因

大腸閉塞及び腸捻転による循環不全
上顎の歯は複数脱落し、ほぼ全ての歯がぐらついており、下顎の歯も摩耗が激しく、硬い固形物を噛むのが困難でした。解剖の結果、大腸の後方には13センチメートルほどの硬い乾草の塊が詰まっており、それが原因で腸のねじれが起きたと考えられます。

写真
グレビーシマウマ「ナギ」
(撮影日:2025年3月12日)

2.経緯

今年の1月中旬までは健康状態が安定していたナギですが、1月下旬から四肢の痛みが出始め、鎮痛剤を投与していました。四肢の痛みを抱えながらも、餌はしっかり食べていましたが、2月22日に上顎の歯が脱落しました。それ以降、乾草や青草を噛み砕いて吐き出す「グラスガム」が目立つようになり、徐々に採食量が減少していきました。3月10日からは餌をほとんど食べなくなり、3月15日には腹部の張りや起立と横臥の繰り返しが見られ、翌3月16日の朝、8時45分に死亡を確認しました。

3.当園での飼育状況(2025年3月16日現在)

0頭 ※多摩動物公園で飼育するグレビーシマウマはいなくなりました。

4.国内の飼育状況(2023年12月31日現在)

8施設 17頭(オス11頭、メス6頭、今回死亡した当園個体を含みます。)
資料:2023年グレビーシマウマ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

グレビーシマウマ(奇蹄目 ウマ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧1B類)、東京都ズーストック種)

学名

Equus grevyi

英名

Grevy’s zebra

分布

エチオピア、ケニア北部の草原地帯

生態等

肩までの高さは1.4~1.6メートル、体重は350~420キログラム。シマウマの中ではもっとも大型です。丸くて大きな耳を自在に動かし、体の位置を変えずに遠くの音の方向を知ることができます。体の縞模様は幅が狭くて数が多く、足の縞がひづめの上まであり、腹部には縞がないのが特徴。5~20頭くらいの小さな群れで、草原や木のまばらな林にくらしています。現在、野生での生息数は2,000頭前後で、絶滅が心配されています。

※「ワシントン条約附属書1」、「絶滅危惧1B類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

記事ID:000-001-20250319-040785