- 報道発表資料
矢川おんだし里山保全地域を指定しました
東京都は、「東京グリーンビズ」の豊かな自然を守る取組として、保全地域【注1】の指定を2050年までに約1,000ヘクタールに拡大する目標を掲げています。(令和7年2月末現在50地域、約760ヘクタール指定)
本日、51番目の保全地域として、「矢川おんだし【注2】里山保全地域」を指定しました。
この地域は、樹林地や耕作地、湧水などで構成され、多様な動植物が生息・生育する場所です。
保全地域の新規指定は、平成26年度に指定した「連光寺・若葉台里山保全地域」以来、約10年ぶりとなります。
【注1】保全地域とは、「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づき、都内に残された良好な自然地等を東京都が区域指定し、その保護と回復を図る制度です。
保全地域の指定を受けると、建築物や工作物の新築などの行為が制限されます。
【注2】矢川おんだしとは、指定区域周辺に流れる矢川と府中用水、湧水由来の河川の3つが合流する地点の名称で、古くから地域によって親しまれている憩いの場となっています。(写真参照)
矢川おんだし里山保全地域の概要
1 場所
国立市の南部の矢川地区及び泉地区の区域
2 面積
13,972平方メートル
3 現況
武蔵野台地における青柳段丘のほぼ南端に位置し、樹林地や耕作地、湧水由来の河川等から構成され、里山環境が残っています。区域内の雑木林等では、明るい林床を好むキツネノカミソリ等の希少植物のほか、湧水由来の冷涼な流水環境等に依存するホトケドジョウ等の希少な水生生物が生息・生育しています。
4 保全・活用
地域内においては、都民の自然との触れ合いや緑地保全活動、環境学習などの場として活用していきます。
5 経緯
- 令和7年1月 東京都自然環境保全審議会に指定案を諮問
- 令和7年2月 東京都自然環境保全審議会より指定の答申
- 令和7年2月26日~3月11日 指定案の公告、縦覧
矢川おんだし里山保全地域 位置図
※この地図は、国土地理院長の承認(平24関公第269号)を得て作成した東京都地形図(S=1:2,500)を使用(4都市基交第187号)して作成したものである。無断複製を禁ずる。
矢川おんだし
樹林地内