- 報道発表資料
令和6年度(冬期)路上生活者概数調査の結果
都は、都内における路上生活者数を把握するため、道路・公園・河川敷・駅舎等の路上生活者の概数調査を行いました。今回、その調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
1 路上生活者概数調査について
(1)調査結果(概要)
今回の調査で確認した令和7年1月時点での都の路上生活者数は、565人でした。このうち、都・区市町村等の調査による人数は362人(区347人、市町村15人)、国土交通省の調査による国管理河川の人数は、203人(区173人、市町村30人)でした。令和6年8月の調査結果と比べると、合計で23人の減となりました。
区市町村 | 国管理河川 | 合計 | |||||||
令和7年1月(a) | 令和6年8月(b) | 増減 (c)=(a)-(b) |
令和7年1月 (d) |
令和6年8月 (e) |
増減 (f)=(d)-(e) |
令和7年1月 (g) |
令和6年8月 (h) |
増減 (i)=(g)-(h) |
|
23区 | 347 | 342 | 5 | 173 | 196 | -23 | 520 | 538 | -18 |
市町村 | 15 | 17 | -2 | 30 | 33 | -3 | 45 | 50 | -5 |
都合計 | 362 | 359 | 3 | 203 | 229 | -26 | 565 | 588 | -23 |
※国管理河川分(国土交通省):多摩川、浅川、荒川、綾瀬川、江戸川等
区市町村別では、大田区、墨田区等で減少し、施設別では、主に国河川、都管理道路で減少しました。資料1(PDF:113KB)・資料2(PDF:105KB)参照
これまでの路上生活者の減少は、都と23区が共同で取り組んできた自立支援センター【注】の運営をはじめとする、路上生活者対策事業等の効果が寄与しているものと考えられます。
【注】自立支援センター:路上生活者及び路上生活となるおそれのある方を一時的に保護し、就労による自立と早期の社会復帰に向けた支援を行う施設
(2)最近の都内路上生活者数の推移
令和6年度 | 令和5年度 | 令和4年度 | |||
7年1月 | 6年8月 | 6年1月 | 5年8月 | 5年1月 | |
冬期 | 夏期 | 冬期 | 夏期 | 冬期 | |
23区 | 347 | 342 | 372 | 385 | 384 |
市町村 | 15 | 17 | 18 | 17 | 16 |
国管理河川 | 203 | 229 | 234 | 243 | 261 |
合計 | 565 | 588 | 624 | 645 | 661 |
(3)調査方法等
ア 調査実施日時
原則として、令和7年1月6日(月曜日)から同月10日(金曜日)までの間の平日のうち1日(おおむね午前10時00分から午後4時00分までの時間帯に実施)
イ 目的及び対象者
都内における路上生活者数の実態を把握するため、道路、公園、河川敷、駅舎等の各施設別及び各区市町村別の人数調査を実施
ウ 調査方法
各施設管理者等の目視による確認調査であり、テントやダンボール等の中の確認や、路上生活者に対する聴き取りは行っていません。
参考
現在の方式(国管理河川もあわせて調査する方式)での調査を開始した平成14年8月以降で、都内の路上生活者数が最も多かったのは、平成16年8月の6,731人でした。
(うち国管理河川の人数1,080人は、調査時期が異なるため参考数値)
2 夜間路上生活者概数調査について
(1)調査結果(概要)
ア 夜間調査
今回の夜間調査で確認した令和7年1月から2月までの23区(国河川を除く。)における路上生活者数は482人でした。
なお、夜間調査は1か月間にわたり実施しているため、482人の中に重複している方がいる可能性があります。資料3(PDF:112KB)参照
イ 深夜帯ターミナル駅周辺調査
以下の4駅周辺で138人が確認されました。
駅名 | 令和6年度 | 令和5年度 | 増減 |
新宿駅 | 85人 | 90人 | -5人 |
上野駅 | 20人 | 23人 | -3人 |
渋谷駅 | 16人 | 21人 | -5人 |
池袋駅 | 17人 | 11人 | 6人 |
合計 | 138人 | 145人 | -7人 |
(2)調査方法等
ア 調査実施日時及び実施場所
(ア)夜間調査
- 令和7年1月6日(月曜日)から2月7日(金曜日)まで(おおむね午後6時30分から午後10時00分までの時間帯に実施)
- 23区内道路・公園・河川(国河川除く。)等
(イ)深夜帯ターミナル駅周辺調査
- 上記期間の平日のうち1日(終電前後それぞれ30分程度の時間帯に実施)
- 新宿駅、渋谷駅、池袋駅、上野駅の改札外側及び駅周辺
イ 目的及び対象者
都内における路上生活者数の実態を把握するため、道路、公園、河川敷、駅舎等の各施設別及び各区別の人数調査を実施
ウ 調査方法
自立支援センター職員等の目視による確認調査であり、テントやダンボール等の中の確認や、路上生活者に対する聴き取りは行っていません。