- 報道発表資料
マレーグマの「キョウコ」が死亡しました
恩賜上野動物園(園長 福田豊)でマレーグマの「キョウコ」が死亡しましたので、お知らせします。
1.死亡したマレーグマ
死亡確認日時
2025年7月10日(木曜日) 11時30分
名前
キョウコ
性別
メス
年齢
推定30歳
来歴
1995年生まれ(推定)
1998年6月22日 恩賜上野動物園に来園
死因
胆のうがん
2.経緯
恩賜上野動物園公式サイト(東京ズーネット(外部サイトへリンク) )でお知らせしたように、2025年5月中旬から下痢や体重減少が見られ、6月上旬に麻酔下で検査をおこなったところ、胆のうがんや膵炎が疑われましたが、確定診断にはいたりませんでした。その後しばらく様子を観察していましたが、体調が回復しなかったため、2025年6月24日から、健康管理のために展示を中止し、室内で飼育しながら治療を続けてきました。6月以降徐々に食欲が低下していましたが、7月に入るとえさが食べられなくなるなど体調の悪化が顕著になり、7月10日11時30分頃死亡を確認しました。
3.当園での飼育状況(2025年7月11日現在)
キョウコの死亡により、当園で飼育するマレーグマはいなくなりました。
4.国内の飼育状況(2025年7月11日現在)
8園館14頭(オス6、メス8) ※死亡した「キョウコ」は含みません。
参考
マレーグマ(食肉目 クマ科)
(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)、東京都ズーストック種)
学名
Helarctos malayanus
英名
Malayan Sun Bear
分布
インド北東部、ミャンマー、バングラデシュ、中国南西部、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、インドネシア
生態等
クマ科の中で最小(体長1.0~1.5メートル、体重オス40~70キログラム、メス25~60キログラム)です。夜行性で、体毛は短く艶があります。胸部には白色または橙色の三日月状の模様があり、英名の由来となっています。前肢の爪が長く、木登りが得意で、主に森林に生息しています。
※「ワシントン条約附属書1、絶滅危惧2類」の数字の正しい表記はローマ数字です。