- 報道発表資料
政策企画局
心のバリアフリーに関する意見(自由意見)
Q20 心のバリアフリーに関する意見をご自由にお書きください。また、心のバリアフリーに関連する場面に遭遇し、声かけや手助けをした等の経験があれば、お書きください。(自由意見)
(n=466)
(1)場面の遭遇、声かけなどの経験 …258件
(2)行動や実践への課題 …156件
(3)普及啓発や学習の機会 …52件
主なご意見
(1)場面の遭遇、声かけなどの経験 258件
- スロープを自力で上がれない車椅子利用者を見つけた時に、声をかけてから手助けをした。(男性 10代 江戸川区)
- 店先に数段の階段があり、高齢者が下りるのをためらって立ち往生していた。声をかけて手を引いて入店させた。高さ1メートルもない階段であったが、あの程度でも障壁になりうることを発見した。(男性 20代 文京区)
- 高齢者や妊婦の方でも、席に座りたいと思わない(特別扱いされたくない)人もいるので、声をかけるのは難しいが、自然に席を移動するなどしている。(女性 20代 品川区)
- 電車内でヘルプマーク、マタニティマークを身につけていた方に席を譲った経験があります。また、譲っていた方を目にした経験もあります。お互いが気持ちよく、公共機関を利用できると同時に、目にした人もホッとする気持ちになると感じました。
マークは、わかりやすい表示方法だと思います。適宜、増やすこともよいと思います。外見で困っていることが見え難い場合は、特に必要だと思います。(男性 30代 台東区) - 困った人がいたら、どんな方でも常に助けている。最寄り駅は外国人が多いので、毎日1〜2組の外国人の道案内をしている。ターミナル駅でも、わかる範囲で助けている。また、視覚障害者の方や高齢者の方、大量の荷物を持った外国人が駅で困っていそうだったら、「案内が必要ですか?」「荷物を持って一緒に階段を上がりますか?」と声をかけ、YESだった場合は助けている。(女性 30代 品川区)
- 周りに困っている人がいないかは幼少の頃から気をつけていました。現在は、私自身車椅子利用者になりましたがその気持ちは変わっておらず、可能な限り他の人を助けています。また、自分が優しくしていただく機会もあり大変感謝しております。(男性 30代 調布市)
- お年寄りが階段をのぼれず、困っていたときに手をお貸ししたことがあります。また、電車、バスで席を譲るときもありますが、困っている方へのお声がけはなかなか勇気のいる行動だと思います。学校や職場などでの講習や、著名人による呼びかけなどで、もっと身近なものになり、当たり前に行動できる社会になることを希望します。(女性 40代 大田区)
- 困っている人を助けてあげたい気持ちはあるものの、近年の攻撃的な人の増加や何でもハラスメント扱いされる傾向など、他人に接することにリスクを感じる方が大きくて、確実な安心感、安全の保証、みたいなものが無ければ、気安く行動ができません。高齢者やマタニティマークの人に席を譲るなどは、日頃から実行していますが、それ以外はなかなか難しいと感じています。(男性 50代 中央区)
- 電車を日中毎日利用するので、かなりの頻度でお声がけし手伝った経験があります。手助けを必要な方がご自身から発するのでは無く、周囲の人が自然に手助けができる環境づくりが必要かなと思います。(女性 50代 東村山市)
- エレベーターから降りて、ベビーカーの方を乗せた。電車で席を変わった。(男性 60代 江東区)
- 私も高齢ではありますが、優先席においても必要だと思われる方には席を譲ります。思いやりや気遣いを持てる社会であってほしい。(女性 70歳以上 武蔵村山市)
(2)行動や実践への課題 156件
- 心のバリアフリーは、学習機会の提供といった取り組みでは表面的なものになってしまい、実践的にはならないと考える。心のバリアフリーの妨げとなるのは、何かハードルを抱える人に対して「ずるい」といった感情、優遇されているという誤解だと考える。そのため、感覚的な平等ではなく、本質的な公平について考える機会が必要だと感じる。(女性 10代 稲城市)
- 支援を必要とする人に対して手助けをすることが「すごい」ことではなく「当たり前」になれば、心のバリアフリーは進むと思う。(女性 20代 江東区)
- 東京都内は他の都市と比べても人口が多く、様々な人がいるからこそ心のバリアフリーが非常に大切だと思う。行政や職場からの具体的な取り組み方法を周知すべきだと感じた。(男性 20代 杉並区)
- 配慮が必要だと分かっていても、どのように声をかければ良いかわからない時が多い。(女性 20代 練馬区)
- 声かけが必要そうな場面は何度か経験があるが、行動には移せていない。どういった行動をすると手助けになるのかわからないので、事例があれば参考にしたいと思う。(男性 20代 八王子市)
- 困っているのかもしれないと思っても、自ら積極的に声かけに行くことまでを躊躇してしまい、もっと自らの中にある心理的ハードルを下げて関わりを持ちたいと思う。(男性 30代 板橋区)
- 「心のバリアフリー」という言葉は新しいもののように思いますが、相手の立場に立って考えて行動できるか、というのは、昔から大事だと言われていることと思います。(女性 40代 大田区)
- 困っている人がいれば助けるのは、当たり前のこととして教育してほしい。余計なお世話かどうか気にしすぎだと思う。車椅子の人が、移動が大変そうなので車椅子を押した。階段で大荷物の高齢者が大変そうなので手伝った。電車で子連れの人や高齢者に席を譲った経験がある。(女性 50代 町田市)
- 自分から行動を起こすのは勇気がいることだと思いますが、1人でも多くの人が理解し行動 をおこせたらよいと思います。(女性 60代 昭島市)
(3)普及啓発や学習の機会 52件
- 昔に比べて心のバリアフリーも普及してきたように感じる。保護者参加型で小中学校等で啓発活動を行うとよいのではなかろうか。(男性 20代 港区)
- 白杖を持った人への声のかけ方などを教わる機会がもっとあると良いなと思いました。以前、本で、「大丈夫ですか?」と聞かれると困ってしまうが、「何か手伝えることはありますか?」という聞き方だと、答えやすいと知りました。実践的な訓練も必要だと思います。職場での研修なども効果的だと思います。(女性 20代 大田区)
- 心のバリアフリーという言葉をあまり聞いたことがなかったので、言葉自体の普及活動も大切かと思います。(女性 40代 板橋区)
- 様々な障害を持つ方や高齢者が安心して暮らせるように配慮が必要であると考える。心のバリアフリーの場面において、当たり前のようにみんなが行動できるような教育の必要性を感じる。(女性 70歳以上 八王子市)
記事ID:000-001-20251111-044228