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令和5年(2023年)3月24日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年3月24日)

知事記者会見
2023年3月24日(金曜)
16時00分~16時28分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

特設サイトQRコードの画像

知事冒頭発言

1 首都直下地震等の被害想定の「見える化」について

【知事】今日は1、2、3、4点、私の方からお伝えします。まず地震関係。被害想定を見える化するという話であります。地震の被害を最小限にする。そのためには、私達一人ひとりが高い、まず日常的にも、防災意識を持つこと。そして東京の防災力を高めていくということにほかなりません。そのためには、まず発災後に身の回りで起こりうる状況を我が事として実感して、自分だけは大丈夫と考えがちですけれども、そうじゃないと。備えをいつもしておくと。いつも私、備えよ常にということを申し上げてますけれども、まさにそこに尽きるのではないかと思っています。そこで昨年見直しに(なった)首都直下地震などの被害想定について、Web上で視覚的に確認できるツール、2つ作りましたという、そのご紹介です。1つ目、東京被害想定デジタルマップで、今ご覧いただいてるように(スライド)一目瞭然という形になります。地震による震度分布、そして建物の被害、道路の状況などなど、知りたい地域の被災リスクがWebのマップ上に表示されるというものです。これはスマートフォンなどでアクセスができます。住まい、そして、通勤、通学、その周辺などの身の回りの被害状況確認をしていただきたい。これが1点目。それから2点目ですけれども、東京マイ・被害想定。音声大丈夫ですか。大丈夫ですか。途切れている。大丈夫。大丈夫ではない。はい、まあ続けます。それで、家族構成、それから建物の構造など、ご自身の状況を設定、選択をするということによって、その人その人、その家族その家族という形で、オリジナルの被害想定を作成できるという仕掛けになっています。火災、停電、断水色々ありますね。被害状況、ご覧のように(スライド)イラスト入りのアイコンで表示されることになります。また、平時には備蓄をしておく。そして発災時の家族の安否確認など取るべき行動もお示しをするということです。実際のホームページ画面を操作してご紹介いたしましょう。(東京都被害想定ホームページ画面)トップページから、右の「東京マイ・被害想定」、このアイコンをクリックいたします。そしてご自身の状況を入力する、こちらの画面がそうすると表示されます。家族構成、建物構造などを選択しまして、下の「あなたの『マイ・被害想定』」、ここのはちょっと見にくくなってんだけど、何とかなりませんかね。大丈夫です。はい、「あなたの『マイ・被害想定』を確認しましょう!」、クリック、お願いします。はい、ということで、分かります。このように、ご自分の被害想定が作成ができるということでありまして、その想定を基にして、それぞれのご家庭で感震ブレーカーなどの出火防止対策、そして食料、携帯トイレの備蓄など、お進めいただければと思います。住んでるところ、家族数などなど、それぞれ事情は違うと思いますので、自分ごととして捉えるためのサポートツールということになります。これが1点目。
(詳細は、総務局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:515KB)
(「被害想定デジタルマップ・マイ・被害想定 公開」は、こちらをご覧ください。)

2 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】2点目がコロナです。昨日、モニタリング分析をいたしまして、感染状況、医療提供体制それぞれ先週と変わらず、ともに黄色ということで本当にご覧いただいてるように(スライド)矢印は、横棒、1つだけ、1番上が新規陽性者数が下を向いておりますが、7日間平均は前回と比べて減少と、専門家の分析です。そして減少傾向が続いていた入院患者数が、今週やや増加ということであります。で、例年よりも(早く)今日がもう満開もいいとこですかね。それで夏日、どうなってんでしょうかね、本当に。お花見も今日はちょっと雨も止んだところでしょうか。でも本当に美しい桜の季節になりました。そして今日も、定例議会が閉会ということ。年度末も近づいているという、そういう季節でございます。一方で、出会いと別れの季節でもあります。歓迎会、送別会もあることかと思いますけれども、楽しい集いの時間でも、どうぞ換気、3密(の回避)、手洗い、この3つの対策忘れずにお願いを申し上げます。それからお店などから、大声を出して騒がないなどマナーを守るようにお願いされることもあるかと思いますけれども、そういった時は、是非そのお店の方に、方針に従ってご協力いただければと思います。マスクの着用については、そういうことで一人ひとりの判断を尊重するということがベースで、マスクをポッケにで、いっていただければと思います。都はかつての日常を取り戻すだけではなくて、コロナとも共存した活気あふれる東京の実現に向けて、歩みを進めております。引き続き皆様方のご協力をよろしくお願いを申し上げます。それで、ずっとコロナのこともお伝えする一方で、梅毒が急増しているということもお伝えしてきました。昨年の報告数が、約3,700件と過去最多となっております。一方でちょぼちょぼの報告があるんですが、サル痘、モンキーポックス、mpox。こちらの方も増えておりまして、急増しておりまして、今年の1月から今月までで45件報告されております。梅毒、サル痘、HIVなど、これら感染症、一人ひとりが正しい知識を持って適切な行動を心掛けることによって感染の拡大を防止することができるということ。そして万一、感染しても早期に発見、適切に治療ということで、このポイントが重要です。ちょっと変だなとか症状があるなという時、不安な時、早めに近くの医療機関、保健所の方にご相談をしていただければと思います。ここに(スライド)QRコードが載っております。こちらの方に、自分で分からないなと思って考えててもあれですから、是非相談してください。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,943KB)

3 東京くらし方会議の設置について

【知事】続きまして、東京くらし方会議についての設置に関するお知らせです。2022年の出生数が80万人を切る状況というのは、このところ皆さんも報道しておられるとおりであります。少子化、一方で、高齢化、これが予想を上回るスピードで進んでいると。持続可能な東京を実現をするということを常に申し上げておりますが、それには子育て環境をはじめ、生活の基盤となる働き方など様々な課題に対応していく必要がございます。このため都におきましては、東京で暮らし、働く皆様方に関わる様々な社会の仕組み、そして企業の現場、家庭も含めた状況について議論する会議を立ち上げることといたしました。1回目が今月の28日の火曜日であります。第1回目の会議を開催いたします。会議の参加者ですが、こちらの今画面でご覧いただいてる学識経験者の方々。そして経営者、働き手の代表の方、連合の斉藤さんはじめ。そして更には実務家など、様々な分野の最前線で活躍されている方々にご参加いただくこととなっております。こうした皆様に、例えば年収の壁、女性の活躍含めた幅広い議論をお願いしたいと思っておりまして、そこでのご意見について都の取組に生かしていこうということで、政策(企画)局と産業労働局が取り組んでいるところでございます。来週行われます。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:647KB)
(「東京くらし方会議を開催」は、こちらをご覧ください。)

4 結婚予定者のための都営住宅等の提供について

【知事】次、結婚を予定している方に住まいを提供するということに関するお知らせです。結婚を希望しながらも、住居費などに不安を抱える方々が、安心して新たな生活に踏み出せるという、そのために、また、交通の利便性の高い都営住宅、公社住宅、こういった結婚を予定されている方々に優先的に提供するという、こういうお知らせです。対象となる世帯ですけれども、ご結婚を予定されているカップル、これから婚姻届を出す方、また都が行っておりますパートナーシップ、この関係になる方々であります。提供する住宅の数ですが、年間で都営住宅が250戸、公社住宅50戸、合計300戸であります。4月17日(月曜日)からいよいよ募集を開始をいたしますので、都営住宅については抽選、公社住宅については先着順となっております。この他、既に結婚しておられる若いご夫婦、また子育て世帯に対しても、4月から支援を充実してまいります。都営住宅の募集戸数を増やす、また18歳未満のお子様がおられるご家族であるならば、申込みが可能になるなど、対象が決まっておりますけれども、その対象を拡大をするというものです。都営住宅、公社住宅につきましては、仲介手数料、礼金、更新料が不要になっておりますので、この点でも経済的な負担が抑えられることになります。またお子さんが生まれても、安心して住み続けることができますので、こうした支援を是非活用してほしいというお知らせでございます。ということで、以上4点、私の方からお伝えをいたしました。
(詳細は、住宅政策本部にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:221KB)
(「結婚予定者のために住まいを提供」は、こちらをご覧ください。)
(「若年夫婦・子育て世帯 都営住宅入居募集拡大等」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】それではMXさん、代表ですね。はい。

【記者】(MXテレビ・白井記者)はい、ありがとうございます。まず都議会について伺いたいです。今日の都議会で、各会計の新年度予算が成立しましたが、この成立についての知事のご所感をお願いします。

【知事】本日、第1回の都議会定例会が閉会をいたしました。来年度予算、成立をしたということで2月15日(水曜日)から38日間にわたりましての審議でありました。一般会計の当初予算が8兆410億円。で、補正の予算も1,775億円が含んでおりますので合計すれば、全会計合計は16兆2,596億円ということになります。その規模は、オーストリアの国家予算に匹敵をするということです。予算が成立いたしまして、まさにここからがスタートになりますので、各事業の効果をできるだけ早く都民の皆さんに還元をしていく。そのためにも従来にも増して、迅速な執行を徹底していきたいと思います。見回してみますと、先ほどの80万人を切ったという出生数の急減、そして冒頭には地震について、見える化についてお伝えしたように、都の、東京の強靭化、そして産業構造の転換も日進月歩であります。ChatGPTもますます進化してるっていうじゃありませんか。とにかくスピード早いんですね。そういう中で予算が成立しましたので、あとはこれをいかに効果的にスピードを上げて実施していくかということであります。もう一刻の猶予もないと、一言で言うとそういう認識であります。こうした中で、明るい未来の東京の実現ということで、今回の予算では、国に先駆けて「018サポート」、これについてはもう既に色々伝わってるかと思いますけれども。「018サポート」、18歳までシームレスにサポートしていくという点。それから加えて、4月1日(土曜日)から医療費助成の対象を高校生まで拡大するということもこちらの方も始まりますので、まさに総合的な対策を着実に進めているということであります。この都議会において、議員の皆さんや、皆さんとともに審議を進めていただいたわけでありますけれども、いよいよ新年度ということで力を入れて、そしてまた危機感とともにしっかりと前を向いて進めて、都政を進めていきたいというふうに考えております。以上です。

【記者】ありがとうございます。では2点目、先週、観光政策の「もっとTokyo」の6月までの延長が発表されました。改めてなんですが、どのように旅行を楽しんでほしいか、呼び掛けをお願いします。

【知事】はい、ちょうど桜も満開で海外からの方々は、お客様もずいぶん増えておりますけれども、この時期に来られて、今、いらしてる方はとてもラッキーだなというふうに思います。それから国の全国旅行支援の延長を受けまして、都は「ただいま東京プラス」、そして「もっとTokyo」を延長をいたします。ということで、様々な観光を楽しむことができる状況が整いつつありますので、これまで行きたいけれども我慢してこられたっていう方々、是非観光をしっかり楽しんでいただければと。そのためにも、これらの需要喚起策でございますけれども活用していただければと思います。

【記者】はい。ありがとうございます。最後に豊島区長選挙について伺います。昨日ですね、高際みゆきさんが出馬を表明されたんですが、その会見の中で、知事の後押しがあった上で出馬することを決めたということなんですが、具体的にどういったお話があったのかということと、あと選挙戦の際に応援に入るポイントはあるのか、その2点伺わせてください。

【知事】昨日、高際みゆき、元、私の知事室での支えてくれたスタッフの1人であります。3年間、豊島区の副区長を務め、そして残念にも急逝されました高野区長の、この意向を受けて後継として昨日出馬会見をされました。結構彼女は早口なので、落ち着いてゆっくり、ということを申し上げ、伝えていたんですけれども。とても落ち着いて、そしてしっかりとこれからの豊島区政、自分はこうしたいということをしっかり述べておられたと思います。是非、着実にまた確実にこの色々な政策を進められる方でありますし、豊島区副区長として既に3年間務めておられます。そしてまた、都との連携の中で、例えば高野区長が進めておられました、文化、アートとアニメなど、そういった文化政策、それからまちづくりの政策など、都として連携できる部分が多々ありますので、しっかり後押しができればなというふうに思っております。また様々な形で応援したいと思っております。

【記者】以上です。それでは質問者はですね、挙手いただいた上で、知事から指名されましたら、社名と名前を名乗ってから質問をお願いします。

【知事】あなたは佐々木朗希さんに似てるって言われない。

【記者】(日経新聞・上月記者)よく言われます。

【知事】はい、世界ナンバーワンおめでとうございます。

【記者】よろしくお願いします。日経新聞の上月といいます。2つ質問がありまして、1つは、先日発表になった国際金融センターランキングで、東京都の順位が16位から21位に低下しました。これに対して、知事はどのように受け止めていらっしゃるのかということと、また順位を上げていくためにどのようなことに取り組んでいかれますでしょうか。

【知事】とても残念なこの調査だと思いますけれども、これは国際的な位置づけの傾向について大きな流れを確認すること、客観的に捉えるという意味では、情報の1つだというふうに思います。更に今、シグネチャーバンクだったかな。あとシリコンバレー(バンク)もそうです。クレディ・スイスもそうでありますが、今、金融が激しく動いておりますし、国際情勢で、サウジとイランが中国を仲介として手を結ぶ流れとかですね。今、本当に複雑な国際情勢にあって、特に東京、日本というのは、例えば法、rule of lawって言いますけれども、そういった確実性であるとか安定性、そういったことについては、私はむしろ本来の地位を上げる要素があるかと思います。色々なランキング調査がありますので、これ1つの参考にはしてまいりたいと思いますし、また、国とも連携しながら様々な金融対策、金融を誘致したり、また金融の産業が活躍できるようなこと、環境を整えていきたいと思っています。その意味でも、私は英語は国力だと常々申し上げています。この点についてもしっかりとした取組をしていかないと、日本の中で日本語だけで阿吽の呼吸でやってると、なかなか世界的な地位の向上にはつながらない、こう思っています。是非、日経新聞の皆さんと情報も生かしながら、そして世界の情勢をよく睨みながら進める必要があると思います。あとはやはり日本の場合、一番私はもうかねがね思っているんですけれども、縦割りとそれから決定が遅いというのは致命的なことだと思っていますので、東京都はそういった点を排除しながら、世界の中での国際金融都市ということをスピーディーに確保し、そしてまたデジタルというもう共通のインフラも早期に整えていく必要があるというふうに思っています。

【記者】ありがとうございます。2点目の質問に移ります。先日、IPCCが統合報告書を発表しまして、(20)35年までに(20)19年比で、60%温暖化ガスを削減しなければならないというような分析結果を公表しました。東京都は既にゼロエミッション戦略の中でカーボンハーフを打ち出されてますけども、今のままで十分な対策となりうるのか、知事の受け止めと今後の考えをお聞かせ下さい。

【知事】はい。IPCCの様々な報告、数次にわたって行われてる報告ですけれども、報告を上回るスピードで今、気候変動が様々な自然災害に関連した状況を作り出していると考える人は多いと思います。そういう意味では、今回のIPCCのレポートを、何次になるのかな。5次、6次。6次。これについてはよりアクセルを踏んだなというふうに思います。一方で今、エネルギー問題も大きな課題となっているわけで、さっきもちょっと申し上げたんですけど、サウジとイランの関係がこれまでと変わってくる。それに従って、湾岸の各諸国はこれまで安全保障上、イランということを大変意識してきたわけですね。それがどういうふうに変わっていくのか、それから決済の方法が人民元なのかどうなのかっていうのは、とても大きな世界の金融の環境の変化につながってくるわけです。そういう中で日本の今、エネルギー政策はどうなのか、そしてまた東京都としてできることは何なのか、よくその辺りも分析しながら、今のIPCCの、この今回の数字などよく分析をし、かつ、できることをやっていきたいというふうに思っております。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【記者】読売新聞の増田です。議会で先ほど議決されました4月1日付の副知事の人事なんですけれども、武市副知事が退任して中村倫治政策企画局長が就任する人事案についての狙いと理由についてお聞かせください。

【知事】はい。武市副知事にはこの間、副知事として、またその前も様々な分野での局長などを歴任されて、本当にこの間、都政をしっかり、また私自身をサポートしてくれたというふうに思っております。そして、少子化対策、エネルギーの安定確保や脱炭素化など、先ほども一刻の猶予もないということを申し上げましたけれども、そういうあの重要な課題に面している、そういう中で今日、都議会の方で副知事の人事案をお認めいただいて、今回、武市副知事、長年の協力、そして尽力された武市副知事にはご勇退をいただき、今回、中村倫治政策企画局長を選任いただいたところであります。今、様々な課題に直面しているということで言いますと、中村さんは大変な突破力のある方です。この間も難しい都政の切り盛りっていいましょうか、そういったことをリードしてくれました。そういう中で、新年度を迎えるこのタイミングで新たな体制とし、成長と成熟が両立した明るい東京の未来を切り拓く、そのような布陣にしていきたい。また武市副知事におかれましては、これまで培われた様々な経験を、これからも色々な意味で都政、アドバイスなどもしていただければというふうに考えております。武市副知事、本当にご苦労様でございました。よろしいですか。はい、それでは今日これで終わりたいと思います。ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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