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令和5年(2023年)3月10日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年3月10日)

知事記者会見
2023年3月10日(金曜)
15時30分~16時00分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

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知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】今日は4点お伝えをいたします。まず、コロナであります。昨日公表いたしました、モニタリングの分析におきましては、感染状況と医療提供体制がどちらも先週と変わりませんでした。黄色です。専門家によりますと、新規の陽性者数そして入院患者数共に8週連続して減少ということでありました。新型コロナは5月の8日(月曜日)から、ご承知のように変更、移行するわけです。5類の感染症、2類相当から5類へと。それまではあと2か月という段階になりました。来週の月曜日の13日からは、マスクの着用について見直しが行われるところです。これはコロナとも共存した東京の実現に向けて進んでいく、1つの新たなステージに入るということを意味するとお考えいただきたいと思います。マスクの着用でございますが、これからは私たち一人ひとりが判断を、ということになります。お互いの判断は尊重し、そして換気、3密の回避、手洗い。これらはもうずっと皆さん、もう日常になってるかと思いますけれども、引き続き、これらの対策はお願いを申し上げます。そして重症化リスクの方がおられるような、その高い方がおられるような場面などでは、着用を推奨をいたします。それから高齢者の施設に訪ねられる際、訪問される際、医療機関の受診の際などなど、これらは着用を推奨いたします。また施設や店舗の事業者から、お客さんお願いしますといって着用を求められる場合もありますが、それぞれの判断と。お店の判断もあることだと思います。一言で言うと、色々な場面もあるでしょうから、外出なさる際はマスクをポッケに入れて潜ませておくと、それによって臨機応変に対応すると。状況、場面場面によって変わってきますでしょうから、これは咳エチケットにも活用できるということで、マスクはポッケにっていうことでしょうか。そして動物園や美術館、劇場など、都立施設色々ございますけれども、都立施設の対応について、マスクの着用についてでありますが、ご利用される方々の主体的な判断の尊重と。こちらも同じですが、だけど、狭い室内など、感染対策上の理由などで、一部マスクの着用をお願いする場合もございます。そして、サステナブルなリカバリーということで、ずっと申し上げてきました。まさにこのサステナブル・リカバリーの実現に向けて引き続き皆様方、都民・事業者の皆様方のご協力をよろしくお願いを申し上げたいと存じます。これが1番目です。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,455KB)

2 東京都平和の日について

【知事】2番目ですが、今日3月10日(金曜日)、東京都平和の日でございます。今から78年前の3月10日。10万人ともいわれる尊い命が奪われた、東京大空襲があった日でございます。毎年この日は、墨田区の都立横網町公園内にあります、東京都慰霊堂で行われている、都内戦災並びに関東大震災遭難者春季慰霊大法要、こちらが行われて、私も先ほど参列をしてきたところでございます。秋篠宮皇嗣、同妃、両殿下ご臨席いただきました。そして尊き御霊のご冥福をお祈りをいたしたところでございます。その後、こちら先ほどですけれども都庁で第33回の東京都平和の日記念式典、開催をいたしました。空襲で被災された方々の貴重な、とてもリアルなお話を伺って、多くの都民の尊い犠牲、そして先人たちの懸命の努力の上に築かれた今日の平和や繁栄と、しっかり次の世代へと引き継いでいく、その責任を改めて感じたところでございます。今日の式典の様子は東京動画の方でもご覧いただけます。よろしくお願いいたします。
(詳細は、生活文化スポーツ局、建設局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:201KB)
(「東京都平和の日記念式典・空襲資料展等」は、こちらをご覧ください。)

3 帰宅困難者対策普及啓発動画について

【知事】3点目でございますが、今日が大空襲という日でございましたが、その翌日にあたる明日3月11日(土曜日)はいうまでもありません、東日本大震災の発生。それからちょうど卯年なんですね。1回転して12年が経過したということです。震災で犠牲になられた方々に対しまして、改めて哀悼の意を表したく存じます。都はこれからも震災を忘れることなく、被災地の復興に向けて、できる限りの支援をしてまいります。また都民の皆様方も、ともに被災地応援をよろしくお願いを申し上げます。東日本大震災におきましては、首都圏で多くの帰宅困難者が発生をしたこと、皆さんも実体験、あの時、私はここにいたとか、まだリアルな思い出があると思います。そして、もし首都直下地震が発生した場合には、約453万人の帰宅困難者の発生が見込まれております。これらの方々の安全を確保する。そのためには、まず一斉に帰らなくちゃっていうような一斉帰宅、これをお控えいただくということが重要になってきます。「STAY for SAFETY」というタイトルをつけておりますけれども、そこに留まるということ。とにかく帰らなくちゃということになりますと、帰宅困難者がどっと押し寄せるということになる。災害時の一斉帰宅の危険性、そして分散帰宅の必要性について、分かりやすく解説する動画を作成しました。案内役はガチャピンとムックです。どうぞご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】はい、ということで広く一般向けのこの動画でございますが、事業者向け編があります。それから日本にお住まいの、もしくは旅行で来られている外国人向けの英語版も作っております。そして動画と合わせましてポスターも用意をいたしました。東京都防災ホームページでの公開になっております。今、ご紹介いたしました動画、そしてポスター、これらを企業の研修や防災教育などで、是非ご活用いただきたい。理解を深めてもらいたいと存じます。総務局が担当をいたしております。

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:828KB)
(「東日本大震災風化防止イベント」は、こちらをご覧ください。)
(「被災地応援ツアー旅行事業者向け登録申請手続」は、こちらをご覧ください。)
(「発災時の一斉帰宅抑制普及啓発」は、こちらをご覧ください。)

4 学生を対象としたファッションコンクールについて

【知事】次に4番目のテーマですけれども、学生を対象としたファッションコンクールについてのお知らせであります。フリー部門とインクルーシブデザイン部門の「Next Fashion Designer of Tokyo」。次世代の方々、学生さんがデザインするということで、応募は、これまでに707点いただいております。で、それを今度3月の25日の土曜日になりますが、丸の内の仲通り、色々な催しが行われるところですが、ここを野外ランウェイにします。そこで優れた作品の数々を紹介するということを準備しております。ちょっとショーのPR動画の方をご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】はい。まさにランウェイにふさわしい場所ではないかと思います。これらの作品の中から、都知事賞として、東京都知事賞としては東京藝大の学長でいらっしゃいます日比野克彦さんはじめ、著名な方々に審査をいただきます。大賞を決定いたします。衣裳デザイナーの黒澤さん、ファッションディレクターの原由美子さん、こういった本当に有名な著名な方々に審査をいただいて「大賞」ということが決まります。あわせまして、山本耀司さん、山本さんからもご自分の賞を選んでいただくことといたします。またファッションやインクルーシブの分野で活躍されておられる方々にトークセッションをしていただいて、この表彰式を、できるだけそのコンセプトや内容について、盛り上げていきたいというふうに考えております。加えまして、バービーちゃん。バービー人形を制作しているマテル(インターナショナル)社と連携しましてPRを行います。まず受賞作品を羽織ったバービー人形を作るということで、賞に先駆けまして3月19日の日曜日からこの都庁舎を、新宿の都庁舎をバービーピンクにライトアップをいたします。またダイバーシティーとインクルージョンを象徴する人形を、都庁舎の1階などに展示をいたします。それから着物を生かしたコンテストも行いまして、「Sustainable Fashion Design Award」と呼んでおります。965点も応募をいただきました。こちらは3月21日の火曜日。これ祝日になりますが、文化学園の遠藤記念館大ホールでショーを開催いたしまして、ランウェイで優れた作品をご紹介いたします。当日はLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン・ジャパン社長でいらっしゃるノルベール・ルレさんと、それからデザイナーの篠原ともえさんに、審査員として大賞を決定いただくことといたしております。そして、特別ゲストに東京観光大使を務めていただいているミーシャ・ジャネットさんをお招きをいたしまして、トークセッションを行います。これらのショーは、どなたでも自由に観覧できますので、是非奮ってお越しいただきたいと思います。ちなみに着物を活用したという点で、私、今日たまたま、これまたさっきまで喪服だったのを変えて着てきたんですけど。これ母の羽織りなんですね。売っちゃうのは勿体ないんで、デザインを自分でして、そして作り直して、母親の香りも何かこう触れることもできるし。多分おうちにいっぱい着物を皆さん抱えておられる。ちょっと発想を変えれば、生かせるんじゃないかな。今回はそういった着物を活用してデザインしましたっていう方々、すごく応募いただいてるんですね。おうちに埋もれている宝を、色々な形で生かしていくという1つのきっかけになればと思いますし、ファッションを東京から発信をするというのはとても意義がありますし、高いし、それはまたインバウンドであるとか、また、着物産業、それから繊維もそうですね。もう色々な広がりあると思いますので、発想、そこにプラスアルファすることで、いきなり大きく変わる分野ではないかなとこのように思っております。ということで、私の方からお伝えをいたしました。4点でございます。
(詳細は、産業労働局にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:951KB)
(「学生向けファッションコンクール 最終審査等」は、こちらをご覧ください。)
(「着物等活用ファッションコンテスト 最終審査」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】はい、ではどうぞ。

【記者】(MXテレビ・白井記者)はい、ありがとうございます。では幹事社のTOKYO MXから3点質問させていただきます。まず1点目なんですが、先ほど小池知事がマスクをポッケに、とおっしゃられてましたけどマスク着用について伺います。来週からの知事のマスクの対応が、着用するかどうかだったりっていうのが都民への大きなメッセージになるかと思うんですけれども、公務の際だったり小池知事ご自身として、マスク着用についてどのように対応されるか、これについて教えてください。

【知事】はい、まさになんて言うんですかね。TPOっていうかな、その状況、密になっているのか換気はどうかとか、その場所によって、ニーズが違ってくると思います。逆にマスク、いつもポッケにというのは、なければ何もできないわけですから。当面、この5月8日(月曜日)にまたランクが変わってくるわけでありますけど、それまでそういった対応が可能ではないのかな。私もそうしていきたいというふうに思っております。

【記者】はい、ありがとうございます。では2点目なんですが、上野公園の花見について伺わせてください。今年は4年ぶりに飲食を伴う宴会を解禁するということなんですけども、現在、感染状況としては、改善傾向にあると思いますが、この4年ぶりの花見の宴会ですね、どのように楽しんでほしいと、どのように宴会を楽しんでほしいのか、知事の見解をお願いします。

【知事】今年はもう今日も温かくて、お花見といいましょうか、桜の開花も日々前倒しになってんですかね。この間、3年間ずっと自粛をお願いしてまいりました。花見での宴会でございますけれども、現在の感染状況を踏まえて今年お楽しみいただけるようにというふうに考えております。ただ、基本的な感染防止対策をとった上で、という。すいません、但し書きがありますけれども。そうですね、上野公園なども一方通行にしたり、ただ歩いて見てね、というそういうことが続きましたけれども、今年はそういうことで、お花見の宴会ということもお楽しみいただけるようにしてまいりました。お花見ルールは、ゴミの持ち帰り、火気の使用禁止、演奏など大音量の禁止ということになって、上野は夜8時まで、井の頭恩賜公園の方は夜10時までということでございます。ということで、上野公園のさくら通りについては人の出が多い場合、混雑が予想されますので、これについては一方通行化は、このままこれまでのように継続をしていく、ということと局の方で決めております。

【記者】ありがとうございます。最後に3点目、ふるさと納税について伺わせてください。主税局は今月ですね、ホームページで、ふるさと納税で都民税が減収しているとして昨年度の減収額が特別養護老人ホーム60施設分だとしています。こういった、ふるさと納税による都民税の流出についてですね、小池知事のご所感と、今後のご対応などありましたら教えてください。

【知事】このふるさと納税ですけれども、東京都は以前から国に対して、ふるさと納税は見直すべきだという要望を出してまいっております。その主張をまとめたものをホームページの方に掲載をしたということです。ふるさと納税ですが、本来、住民が行政サービスを受ける自治体に入るべき税収が寄附金を通じて、他の自治体に移転をして、受益と負担という地方税の原則から見て好ましくないっていうのが、都のかねてからの主張でございます。また、見ておりますと、返礼品の競争が続いたり、官製通販ではないかと言われたり寄付本来の趣旨を促すような制度となっていない点も課題だというふうに認識をしておりまして、都としては引き続き、国に対してふるさと納税の見直しを求めていく考えでございます。

【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上です。それでは質問がある社はですね、挙手をしていただいて、知事に指名をされましたら、社名、名前を名乗ってから質問をお願いします。

【知事】よろしいですか。NHKさん。

【記者】NHKの中村です。よろしくお願いします。すいません、冒頭でご紹介ありました帰宅困難者の一斉帰宅抑制のことで伺いたいんですけども。一斉帰宅の抑制をする場合にですね、被災した方々は、どのようにしていればよろしいかとか何かお考えあるでしょうか。

【知事】これにつきましては、これまでも色々、いつなんどき発生するか分からないということで、これまでもこの点については、様々なこのケースを考えながらご協力をいただいているところでございます。この啓発動画の中にもございますけれども、そういった方々には、まず一斉帰宅をしなくてはということで、それによって逆に別の混乱が起きるということを避けるということから、むしろ例えば、出社をされていて外にいらして、そして皆さん家族が心配になるのは誰も同じことですから、そこで一斉帰宅状況が起こらないように、一旦留まっていただくと。で、そのために例えば企業や組織などにおいては、食料を確保しておいてくださいなどなど、これまでもそういった防災対策、災害対策も行っていただいているかと思います。要はまず一旦、皆さんそこでダッシュして帰宅ということではなしに、むしろ一旦留まってくださいという、一言で言えばそういうことになります。それぞれのケースに応じて考えなければなりませんけれども、それらについて、またどこに滞在していただくとか、どうやって過ごしていただくとか、そういったケースバイケースについて対応をお願いをいたしているところでございます。はい。

【記者】もう1点よろしいでしょうか。

【知事】どうぞ。

【記者】マスクの着用についてなんですけども、来週からですね、自己判断ということになるわけですけども、飲食店を営むその事業者の従業員とかですね、なかなか自己判断と言われても外すのは難しい、ちょっと困惑の声も聞かれます。こういうところの、そのマスクを外すことへの理解というのは即座には広がらないとは思うんですけども、その辺をどういうふうに理解を広げていけばいいのか。また、5月8日(月曜日)以降はですね、またこの着用のあり方についての見直し、都からの発信の見直しも行われるという認識でしょうか。

【知事】まず飲食店ですけれども、それぞれのお店の考え方も、これこそお店の判断ということもありましょうし、お客様に対してということと、従業員に対してということで、内容が違ってくる場合もあろうかと思います。そこもそれぞれの判断だとは思いますが、ただ一方で、換気や3密の回避、手洗いなどの対策は引き続きお願いをすることになるわけでございます。先日、シンガポールからもG-NETSのイベントに、会合にお越しいただいたシンガポールの方、おっしゃってましたけれども、シンガポールもマスク(の着用)についてはケースバイケースでもう既に行っているけれども、例えば飲食店の従業員の方などは、まだマスクをしておられるケースが多いというようなお話でございました。大体そういったことが、これからの東京でも起こるのではないかと思います。5月以降の類型の移行、それを、そこに至るまで国の方でも、このマスクの着用についても色々ご議論があるかと思いますし、賀来先生はじめとする東京都の専門の先生方も重なってその会議出ておられるケースも多いので、そういったことを東京で、その件、その考えどうするのかっていうことについては、国の動向や国の考え方なども参考にしながら、またメッセージを伝えていきたいと考えております。まず、1つずつ段階を踏んでということを、国にも要望いたしておりました。まさにこの段階を踏んで進めていくということになろうかと思いますが、感染状況、少し減少幅が鈍化しているというのも事実でございますので、それらも踏まえて判断をし、都としてまたメッセージを発出していくことになろうかと思います。

【記者】読売新聞の大野です。本日午前中に慰霊堂で行われた法要の件なんですけども、追悼の、知事がお話になった追悼のお言葉の中で大震災とその極度の混乱の中でという例年とは違う表現を使われていたかのようにお聞きしました。どのような意図であのようなフレーズになったのか、もし意図があればお教えいただければと思います。

【知事】はい。今年は関東大震災から100年の節目の年であります。その最初の大法要が、午前中に本日の午前中、営まれたわけでございます。そこで震災による極度の混乱下での事情で犠牲となった方も含めて、全ての方々に対して慰霊する気持ちを改めて表したものでございます。そして、その次の100年についても、都民の安全や安心を確保できる東京の実現に向けるということで、昨年末もこの場でも公表させていただきましたが、「TOKYO強靱化プロジェクト」を策定をいたしております。発災時における都民への情報提供も含めて災害への備えは、これからも積極的に講じていくということを盛り込んでおります。はい、よろしいですか。よろしいですか。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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