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令和5年(2023年)3月3日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和5年3月3日)

知事記者会見
2023年3月3日(金曜)
14時00分~14時44分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

特設サイトQRコードの画像

知事冒頭発言

1 新型コロナウイルス感染症・梅毒への対応について

【知事】今日は6件お伝えをいたします。まずコロナであります。昨日モニタリングの分析いたしました。医療提供体制は一段下がって黄色で、これで感染とそれから状況と医療提供体制、ともに黄色と、これは、2つとも黄色になったのは、3か月ぶりのことになります。前回は11月10日(木曜日)公表以来ということになります。(正しくは、2月16日(木曜日)のモニタリング分析以降、医療提供体制及び感染状況がともに黄色となっており、今週も引き続きともに黄色であった。)専門家の皆さんからは、感染状況は改善傾向にある。引き続き推移に注意が必要と。そして病床の柔軟な活用によって、通常医療との両立が可能となったということでした。今週の対策本部会議で都民の。これ何か変わった。ごめんなさい。これと何が違う、一緒ですね。そうなんですか。ごめんなさい。すいません。ともに黄色になったというところと同じで。それでもう一度、専門家の皆さんの分析は改めて申し上げます。感染状況、医療提供体制、ともに改善傾向ということです。そしてインフルエンザですけれども、感染状況の方は、これは定点で医療機関当たりの患者報告数を上げてるんですけれども、注意報基準っていうのは、10人ということが基準になっているんですが、患者報告数はそれを下回って8.53人になっているということです。コロナもインフルエンザも減少の傾向にあるわけで、それを確かなものにするという必要があります。引き続き気を緩めずに、換気や手洗いなどの感染対策を続けてほしいということが一点。それからコロナとの共存ですけれども、一人ひとりがそれぞれ体調、そして周囲の状況などに気を配って、そして感染対策について判断をしていただきたい。そのことがポイントになります。そして皆様の引き続きのご協力、この点については、どうぞよろしくお願い申し上げます。
先日もこの会見でお伝えしましたけれども、こちらも感染症です。梅毒が増えているということで、去年は3,700件、グーンと伸びてますね。これが過去最多であります。そして緊急対策として実施するのが、無料、そして匿名、臨時検査になります。そちらの方の予約も、予想を、予想ではなくて定員ですね。定員を上回るような勢いで予約が入っております。そこで、都立病院機構と連携しまして、新宿会場の検査日を増やすことといたしました。3月の22日から24日まで、水曜日から金曜日までの3日間ですが、追加での検査を行います。どうぞ安心して受けていただけるよう、男性、女性それぞれ専用の検査日も設けております。予約については、こちら今出ておりますけれども、QRコードで出ております。予約電話050-3646-0101ということでございます。梅毒ってなんか私、昭和の香りがするような気もするんですけど、今の流行っているということで、早めに治療を受けることが早めの解決につながると。広がりも抑えるということになるかと思います。一人ひとり正しい知識を持って、適切な行動を心がけるということで感染を防いでいただきたい。都のホームページで今、私、昭和の香りと申し上げましたけれども、梅毒という感染症について改めてみんな知っていただきたいと思いますので、梅毒の基本情報、それから診療可能な医療機関のリストを掲載しております。必要な方はこの機会に、是非検査、お受けいただきたいと思います。これがまず1点です。
(詳細は、総務局、福祉保健局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,310KB)
(「都とくべつ検査(梅毒即日検査)実施日を追加」は、こちらをご覧ください。)

2 トルコ地震への対応について

【知事】次に育業について、失礼。トルコの地震に関してであります。トルコ南東部の地震。こちらを震源とする大地震で既に5万人を超える死者が発生するなど、本当に甚大な被害が生じています。また被災地で多くの方々が避難生活を続けておられて、その長期化も懸念されています。改めて犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表します。そして被災されて今、住むところもない、電気もないといったような状況になっておられる方々にも、心からお見舞いを申し上げます。都といたしまして、トルコ共和国に対して救援物資送ります。中身は粉ミルクと災害のお見舞金であります。引き続き大使館と調整を進めて、現地の受入れ態勢、整い次第、速やかにお送りをいたします。なかなか物流の確保っていうのは難しゅうございました。お金に、支援金については、いつでも送れる状況を整えておりましたが、私もこういう色々なケース存じ上げてますけれども、なかなか最初に、だから支援するのと受援、それを支援を受ける方ですね。なかなか大変なこともあろうかと思います。役立ててもらえればと思っています。そういったお金や物資だけではありません。都立学校の生徒さんが、トルコへ応援メッセージを届けるということで、これはUAEへ行ったり、パリへ行ったりと、海外に生徒を派遣してますね。それで実際に行った、海外派遣研修に参加してきた都立学校の生徒さんたちが、自分たちに何かできるんじゃないか、しなくちゃねということで、トルコに向けてメッセージ動画作ってくれたので、ご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】生徒たちが、被災地への応援メッセージ動画を作成をいたして、英語、そしてまたトルコ語、手話で発信をしていると。できるだけこうやって色々な機会で、自分事として、またどうやって何ができるか考えるというのも、学校の生徒として、良い気づきや、これからの励みになっていくだろうと思いますし、トルコ大使館を通じてこういった動画お届けしておりますので、またそれぞれのところで広げていただくことになっております。
(詳細は、福祉保健局、総務局、教育庁にお聞きください。)

(会見で使用した動画は、後ほど掲載します。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:376KB)
(「トルコ共和国の地震被害に対する救援物資等」は、こちらをご覧ください。)

3 育業関連について

【知事】3番目です。今日は育業に関しての取組を2点お伝えします。まず4月からご承知のように改正「育児・介護休業法」。この法律の一部改正施行されることになります。労働者が、働く人が1,000人を超える企業には、男性の「育業」取得率の公表が義務づけられております。これを機に育児を休みではなくて、大事なお仕事ですよと考える社会全体のマインドチェンジを進めていく。以前から、都は育休ではなくて、育業だよということを、進めております。この育業を社会全体で応援していく。そのためのPR動画を作成をしております。出演していただいてるのは朝ドラとか大河ドラマで人気の濱正悟さん。この濱さんが新米パパを演じている、その姿をご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】というように、この動画にいたしました、ああいう上司が日本中に増えればいいと思いますし、そもそも経営自体がそういう設計にするってことが、大事なんだと思いますけれども。動画の方は都内の主要駅、タクシーの車内でデジタルサイネージがありますよね、そういったところ。そしてあとはYouTubeなどでも視聴できますので、是非ご覧いただきたいし、どうぞ上司の皆さんにこういうのがありますよって言って見せてあげていただきたいと思います。同じく育業関係ですが、企業とコラボした育業の啓発についてであります。育児情報誌の「たまひよ」という雑誌があるんですけれど、こちらとともに共同で作ったもので、SNSでの育業体験募集をしたところ、1,100件を超える体験談をお寄せいただいています。その中から選びまして6本ですね。漫画家の宮川サトシさん、おぐらなおみさんが、わかりやすい、それを漫画で表現をしてくれています。これらを特設ホームページや子育ての情報サイトで、「たまひよオンライン」っていうのがあるんですが、そこで発信をしてまいります。夫婦で協力して育業するという大切さが伝わる作品になっておりまして、これらのお子さんが、これからお子さんが生まれる方、そして多くの方にご覧いただきたいと思います。これ結構、6コマ漫画になってるんですかね。とても可愛く、分かりやすくできてるので、ちょっと覗いて見ていただいければというふうに思います。だんだん育業という言葉が、馴染んでいければいいなと思いますし、昔、8819っていう謎の数字を作って、これがパパ育休の略数字ということなどなど、もうずっとこの件については、ずっと携わっております。
(詳細は、子供政策連携室にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:556KB)
(「育業PR動画「みんなで育てるしごと、育業」」は、こちらをご覧ください。)
(「育業エピソード漫画をたまひよONLINEで公開」は、こちらをご覧ください。)

4 スポーツイベントについて

【知事】さて次のテーマですけれども、スポーツ関連イベント。こちらは3本お伝えいたします。1本目ですけれども、明後日の5日(日曜日)はいよいよ、東京マラソン2023。お天気も良さそうです。コロナの影響で、前々回はエリートランナーの方のみだけでした。そして前回、去年ですけれども、規模を縮小しての開催ということになったわけであります。そこで今年ですが、これが4年ぶりになります。海外ランナーを含めた3万8,000人が参加をされます。あわせて、沿道でランナーを応援するマラソン祭りも、こちらも4年ぶりになります、実施されます。18会場がございまして、そちらでは音楽演奏や伝統芸能などで、大会を盛り上げていただくことになります。この大会は、今年8月がブダペストでの世界陸上が開催されますし、10月には東京で開催予定となっていますMGC、マラソン・グランド・チャンピオンシップですが、この選考レースにも位置づけられています。出場するトップランナーで大迫傑選手、それから、一山麻緒選手など、このようなもう期待できるトップランナーが出場もされると。そして大会の様子はテレビでも中継されますので、東京の街を走り抜けるランナー、是非ご自宅でも応援していただきます。また沿道で応援される際は基本的な感染対策を行ってください。何よりもランナーの皆さん、頑張ってください。ランナーの皆さん、ボランティアの皆さん、応援される皆さん、全員一体となって、この東京マラソンを盛り上げていきたいと思います。これが1本目です。
2本目ですが、自転車です。「GRAND CYCLE TOKYO」。このプロジェクトに新展開がございますのでお知らせします。これは、もう大変好評いただきました。環境に優しくて、健康に良い自転車を、より身近なものにするということで、「GRAND CYCLE TOKYO」このプロジェクト、来年度は更に発展拡大をしていくというものなんですね。レインボーブリッジを自転車で駆け抜けて大変好評いただきました。あと寒くて寒くて雨が降って、もうみんな泣きながら、でもあんな景色は見たことがないって言って、多くの方、本当に喜んで走ってくれました。「レインボーライド」です。昨年に引き続いて11月23日の木曜日、これはお休みの日、開催をいたしますので、また健脚というか練習しておいてください。そして、これに新展開と言ったのはここからなんですけれども、新たに多摩地域で自転車ロードレースの大会を、こちらは12月3日の日曜日に行うというものです。こちらの大会は東京2020大会のコースを中心にしまして、1964年大会のコースも活用します。当時のオリンピックの感動や興奮も再現すると。そしてこの機会にトップアスリートによる走り抜ける疾走感など、見るスポーツとしての魅力に是非触れてもらいたい。それから国内で数少ないパラサイクリングレースも武蔵野の森公園の周り、周辺で開催をいたしますので、パラスポーツを観戦する楽しみの方も体験していただきたいと思います。そしてこの多摩地域でのロードレースにあわせまして、スポーツサイクル初心者でも参加ができる、くるくる回る周回型レース。そして、多摩地域の魅力発信となるイベントなども並行して実施をいたします。自転車ファンの皆さんだけでなく、多くの方が楽しめる企画を準備しておりますので、開催を今からお楽しみにしていただきたいと思います。
3本目です。もう今も色々ニュースで伝えられていますけれども、ワールド・ベースボール・クラシックに関連して、都内の学校の取組についてであります。これは、子供を笑顔にするプロジェクトっていう、学校で色々な有名なピアニストを招いたり、それぞれ工夫凝らしながらやっているプロジェクトの一環なんですが、都内の学校115校、合わせて1万1,000人の生徒に、このWBCを観戦してもらうということです。このうち東京で行われます1次ラウンドの開幕戦について、これは3月9日(木曜日)と10日(金曜日)になるんですが、試合の前にセレモニーがあります。当日観戦する小学校の児童88人がそこに参加をしまして、参加国の国旗、そして大会旗、4人がこう旗を持って、何て言うんですかね、周るということで。グラウンドに入場しますし、選手と一緒に登場ができるという一生の思い出になるというものですね。また東京で行われる1次ラウンドへの応援メッセージも募集をしております。都内の児童や生徒さんであれば誰でも投稿できますので、是非メッセージを寄せていただきたいと思います。そしてこのWBCですけれども、野球の世界一を決める大会であることはいうまでもありません。東京で行われるこの機会に、児童や生徒の皆さんとともに、大会一緒に盛り上げてスポーツの素晴らしさを感じてもらいたいとこのように期待しています。担当は生活文化スポーツ局と教育庁になります。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:1,008KB)
(「ランナー応援イベント 「マラソン祭り」開催」は、こちらをご覧ください。)
(「GRAND CYCLE TOKYO 令和5年度の取組」は、こちらをご覧ください。)
(「都内児童・生徒がWBC試合前セレモニーに参加」は、こちらをご覧ください。)
(「ワールド・ベースボール・クラシック学校観戦」は、こちらをご覧ください。)

5 新宿高層ビルのプロジェクションマッピングについて

【知事】それからもう1つですが、あと2つありますね。プロジェクションマッピングに関してです。新宿駅西口の再開発エリア。今、小田急が閉めて、あそこのところ、囲いがダーっとかかっているという状況なんですけれども、来週の3月6日(月曜日)から、プロジェクションマッピングをトライアルで映し込みます。日が沈んでからになりますけれども、当然。1日3回で1回10分ごとになりますけれども、映像をそこにプロジェクションマッピング。日本の技術は世界に誇る技術ですので、せっかくですから西口をプロジェクションマッピングで彩るということになりますが、さあその映像ですが、昨年の国際大会で入賞した作品とか、東京の魅力をPRする動画がございますので、そちらを映し込むと。ちょっとご覧いただきます。

(動画放映)

【知事】これは音声が流れなかったの、放送事故ではありませんで、そもそも音無しで流します。こうやって西口が夜も彩るという形で、かつ、プロジェクションマッピングの技術などを活かした形でまちづくりの一環にしていきたい。投映の方は、映し出すのもエネルギーがいるわけですけれども、電気がいるわけですけれども、環境に配慮したグリーン電力を使用して映すと。人通りが多い駅前ですよね、西口なんですから。ですから周囲に十分気をつけながら、是非楽しんでいただきたいと思います。こうした取組で観光のキラーコンテンツであるこのプロジェクションマッピングを街全体へと広げていきたいと思います。産業労働局が進めています。

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:245KB)
(「新宿駅西口でプロジェクションマッピング実施」は、こちらをご覧ください。)

6 自転車安全学習アプリ「輪トレ」について

【知事】最後の1本ですが、体験型自転車安全学習アプリの開発についてお伝えをいたします。最近、都内の自転車関連事故が増えてきてるんですね。中でも自転車側に何らか違反があるっていうケースが6割を超えているというのが実態です。それに加えて、4月1日(土曜日)からは、改正道路交通法が施行されまして、ヘルメットの着用が努力義務化すると。これから自転車のヘルメットって色々なものが出てくるんじゃないかなと期待をしているんですけれど。そこで、手軽に自転車のルールやマナーを学べる無料のアプリ「輪(りん)トレ」というのを開発をいたしまして、配信をスタートしました。言葉も、英語と中国語、韓国語など、色々な多言語版も今月の末から配信をいたします。こちらも動画です。アプリのPR動画をご覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】このアプリで色々学んでいただいて、そしてそれで10問中、8問正解すると、こうなんていうんですかね、グレードが与えられるという、それによって色々安くなったりすると。ちょっとごめんなさい、よくここを見てください。ということでアプリを活用していただければ、シェアサイクルの割引クーポン、それから東京都庭園美術館とか、(江戸東京)たてもの園、(東京都)写真美術館とか(東京都)現代美術館などなど、あと自転車販売店割引ポイント付与ということで、色々アドバンテージもあるということでございます。気をつけながら自転車を活用して、また是非走ってみたい人は、レインボーブリッジ、そしてまた多摩の方で走っていっていただければと思います。以上6点についてお伝えをいたしました。それではお戻しします。
(詳細は、生活文化スポーツ局にお聞きください。)

東京動画ロゴ(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:340KB)
(「自転車安全学習アプリ「輪トレ」リリース」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】(MXテレビ・白井記者)はい、それでは幹事社から3問、質問させていただきます。まず出生数について。厚労省の統計で2022年の出生数が初めて80万人を下回ったと発表されました。こちらについて改めてなんですが、知事の認識をお願いします。2点目がですね、神宮外苑につきまして、神宮外苑の再開発を巡って東京都に対して、認可の取り消しを求め、提訴されているんですけども、こちらの提訴について受け止めをお願いします。最後3点目なんですが、先ほども知事がお話にあった梅毒について、こちらやはり都内の感染が広がっていて、中でも20代の若い女性に顕著に感染が広がっているようなんですが、この若い女性に広がっているということについての知事の認識と呼びかけがあれば、そちらについてもお願いします。

【知事】3点ご質問でございます。まず1点目ですけれども、人口について、これは統計開始以来初めてです。80万人を、日本の子供の出生数が80万人を切るということで、想定というか、予想よりも10年以上前倒しになってきているということです。少子化対策とか、人口の問題というのは基本的には国、国策だとは思うんですが。ただこういう、非常にそのスピードの速さを考えると一刻の猶予もないということから、都として強い覚悟を持って最前線に立つと。むしろ、国をもけん引する形で施策を打ち出しているというところです。ちなみに(2022年の)出生数、まだ速報ではありますけれども、都は9万2,250人という数字になります。国が79万9,782人(正しくは、79万9,728人)という数字になっております。前から言っていますように、ポイント・オブ・ノー・リターンって言うのは、気候変動でも、またこういった人口などでも同じことが言えると思っております。ある一定のところから、なかなか取り返しがつかないというところです。やはり女性の人口が減るとその分、出生数は減るわけですから、特に若い女性も多いこの東京だからこそ、より早く手を打たなければならないという思い、危機感から様々進めております。とはいえ、やはり経済的、社会的色々なことが複合的に重なっての人口減少でありますし、最近を見ますとコロナ禍で欧米は出生数が途中から増えてたりするんですが、アジア圏は儒教圏って言っていいのか。中国もこの間から、人口の問題出てますよね。韓国、台湾それぞれ人口が減っているという社会的なことも影響していると思いますが、いずれにしましても、シームレスに対応するということがポイントになってきますし、これからの日本の、また一人ひとりの様々な自己達成感とか幸せとか、そういったことを総合的に考えた対策をしっかり打っていきたいというふうに思っております。これが1点目です。神宮外苑ですけれども、開発事業を巡っての訴えということですが、まだ現時点で訴状届いておりません。詳細が不明なのでコメントは差し控えますけれども、そもそもこちらは明治神宮の私有地に関しての開発を巡っての話であります。所有者と開発を進めていく事業者に関して、都として、施工の認可について法令に則って適切に行っているというものでございます。それから梅毒ですけれども、梅毒はやはり先ほどもお話させていただきましたように、正しい知識を持っていくというために、是非東京都のホームページにも、その項目もございますので、「東京都性感染症ナビ」っていうのがあるんですけれども、そちらの方で梅毒の基本情報、それから治療を行う医療機関のリストを掲載しておりますので、そちらをご覧いただければと思います。また、先ほども申し上げたようにこの相談ですけれど、相談とあと何よりも検査ですね、まず。都内の保健所、そして都の検査・相談室などでも匿名そしてまた無料でできますので、あらっと思った方はこの機会に検査を受けていただきたいと、このように思います。先ほども担当の者から聞きましたら、やはり早く治療した方が早く治る。ある意味当たり前かもしれないけど、特に梅毒はそうだということだそうでございます。若い女性の方々もくれぐれもお気をつけいただきたい。あらっと思ったら相談、検査ということでお願いをいたします。以上3点です。

【記者】ありがとうございます。幹事社からは以上となります。質問がある方は挙手をしていただいて、知事から質問されましたら、社名、名前を名乗ってから質問をお願いします。

【知事】どうぞ。はい、NHKさん。

【記者】すいません。NHK中村です。よろしくお願いします。人口減少に関してなんですけども自民党内ではですね、児童手当の所得制限の撤廃を巡って議論が行われています。前向きな発言をする人も議員もいれば、慎重な考えを示す議員もいます。この児童手当の所得制限の撤廃をするべきかどうか、知事のお考えはいかがでしょうか。

【知事】都では既にその所得制限を行わないということで、0歳から18歳までシームレスにという取組を既に発表し、またその対策については、これまでも財源等の確保、もう既にその役割、役割を終えたというか流れで、予算をもう削減をする、もしくは無くす、そういった形でスクラップアンドビルドをやっておりますので、そういった形で財源を確保しているということ。それから、それぞれ地域によって所得制限かけるかどうかっていうのは所得のそれこそレベル感などもあるでしょうし、地域的なものもあるかと思いますが、都はそうやって、もう時間的な猶予もあまりないという、その危機感から、その結論を出しているわけでありますけれども。あと審議をしていただければと思いますが。これ、人口問題は本当に国がとるべき政策だからこそ、私自身は国会議員としてそこをかなり集中的に、特に後半はそれに政策に力を入れてやってきた1人であります。子育て、育業も、パパ育休で8819番とかですね、そうやって工夫しながら、できるだけメッセージが、訴求効果が出るようにと思ってやってもきました。それぞれ地域的なこともあるでしょうが、やはり国策としてどうするのかっていうのは、まさに議論され、また国の事情もあるでしょうから、そこをできるだけ早く。また、国民に今こういう状況なので、どうぞ子供を育てることはハッピーですよね、というようなメッセージを送ることが、今、望まれているのではないかなと思います。これまでも所得制限を色々な項目で、これまでも設けているわけですけれども、この件については多くの若い方々、そしてお孫さんを持ってるっていう人からとか、色々な方々から、すごくメッセージとして受け止めたっていう方々が多かったです。それは待機児童をゼロにするとか、色々(待機児童数が)300(人)に今減ってきておりますし、そういう、なんていうんですかね、全体、総合的な子育て、またその前の婚活から始めるということで、やはり子育てにつながる総合政策として、所得制限を設けないという一つの方法もあるのではないかと、このように思います。とはいえ都市化によって、それぞれの国々でも様々な方法をとって、この少子化対策を進めて。日本に合う部分と、それちょっと違うなという部分とそれぞれあるでしょうから、これからも色々な例を学びながら、都としてやっていきたいというふうに思っております。

【記者】もう1点よろしいですか。コロナの5類移行に関してなんですけども、政府はですね、5月8日(月曜日)の5類移行、5類への移行の後、外来診療に関しては自己負担を求める方針となりました。これについての受け止めをお願いします。

【知事】まず5類への移行をすることによって、これまでのように国が全てお金を持つというのと、大きな変更になるわけです。外来の自己負担はインフルエンザ並みにするという方針ですけれども、移行に当たっては、都民の皆さんがまず不安に思ったり、医療現場が混乱するんじゃないか。色々と課題はあるわけですけれども、しかしながら段階的に移行していくということが必要だ。この件について、国には要望をしてまいりました。公費で負担する部分などは全国一律の方針に基づいて対応していくというもの。それから、他の疾病に対しての医療と、他の病気とのバランスがあります。それらは国で判断をしていただくことが必要だというふうに思いますし、また今後その方針が出されましたら、適切に都として対応をしていきたいというふうに思っております。

【記者】ありがとうございます。

【記者】産経の中村です。よろしくお願いします。東京都の若年女性支援のことで2、3点伺いたいです。(2月)28日に原局が、監査を受けた調査というものを出さなければいけない期限を迎えていて、まずその報告、原局から知事受けられてますでしょうか、あるいは今後受けられる予定はあるか否かということ。あと監査について、対象となった団体以外の3団体も令和3年であるとか4年であるとか、委託を受けてると思うんですが、そういった団体について、同様の、これは監査とは別の形で調査なり何なりっていうのを、ご指示されるお考えというのがあるか否か、お聞かせください。

【知事】この2点でよろしいですか。

【記者】続いて更に言えば、そもそものあと、ごめんなさい。監査の指摘等々これから公表されると思うんですが、調査の結果について。都議会で委託から補助に仕組みを変えるというような答弁もありました。過去、これから将来について置いといて、過去のいわゆる総括みたいなもの、都の対応にどういった問題があったのかっていうことについて、知事のご認識どういったものがあるのかということ。最後、調査の結果というもの、これ都民の方も非常に関心が高いかなと思うんですが、単なる公表だけなのか、私は原局なり原課というのが、何らかの形で会見なり何なりするべきかなと思うんですが、それについて、知事のお考えいかがでしょうかということになります。

【知事】本件について、住民監査請求に係る報告に基づいて実施をした調査であります。これについては、今日の4時からその内容について監査としての発表があるというか、説明があるというふうに聞いております。変わってないですか、時間とか。またお知らせすることになるかと思いますけれども。そこで、監査のその中身などについて報告は受けております。そしてまた、そもそもこの事業ですけれども、国の事業であって、私どもは委託を受けているということです(正しくは、国の補助事業の仕組みに基づき都の委託事業として実施している)。今、3番目の委託なのか補助なのか、これらについては、これからまた内容なども踏まえながら判断をすることになろうかと思います。そして4年度の事業の履行状況や経理の状況については、外部有識者で構成する評価委員会での審査ということになります。また精算に当たってですけれども、この実績額と、委託料の上限との関係などなど、これらは詳しくまた後ほど説明がされるということになっております。その中で清算が生じていくということになりますと、支出の確認を徹底して厳正に対処していくということになります。

【記者】ごめんなさい、もう一度、産経中村です。外部の方の監査チェックっていうものをこれまでもやられていて、それをやっているにも関わらず結局こういった指摘が出て、監査から再調査をしなさいということになっていると認識はしているんですね。例えば、今回問題にされている団体、監査の対象となった団体以外のその3つについては、これ都の担当の方の言ではありますけども、12月段階で、まだそのチェックっていうのができていないということをおっしゃっていた。年度内に本来やるべきだと思うんですが、もうあと1か月しかない中で、知事として例えばもう一度その残り3団体、監査とは別にしっかりとみなさいよっていうことを指示されるのか否か。もう問題によってはもう年度をまたいでしまってもいいから、やりなさいということをもう一度改めて。もちろん、サボタージュしてる場合じゃないと思うんですよ、担当の方も。サボタージュしてるわけじゃないと思うんだけども、都知事として改めてもう一度、都として、外部の方ではなくて、都の担当課がしっかりそういったことをチェックをし直す、監査の対象になった団体以外の方も含めて、もう一度そういった指示をされる、そういったお考えってのはいかがですか。

【知事】これはこの課題だけでなく、都としてもう山ほど、これらの事業は行っております。いずれにしましても、一つ一つの事業については、しっかりと監査すべきは監査をし、チェックをするところはチェックをするということは他の事業と変わりません。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【知事】TBSさん。

【記者】TBSテレビの佐藤です。よろしくお願いします。まもなく東京大空襲から78年ということで、平和祈念館を建設するために録画した300人分の証言のうち、新たに113人分の証言を公開すると公表されましたが、これまで20年間300人分が公開されなかったことについては、知事はどのようにお考えか。あと、またその貴重な証言映像を今後どのように活用するのか、検討段階でもあれば教えていただきたいです。

【知事】それぞれ個人の方々のご協力で、それらの証言が集まったものというふうに承知いたしております。この間、お亡くなりになった方も残念ながら多くいらっしゃるというふうに聞いております。それぞれのご協力によって、それらの証言が生かされるようになればというふうに思っております。その方法については、色々意見もあるところだとは思います。

【記者】ありがとうございます。

【知事】よろしいですか。よろしいですか。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

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