- 報道発表資料
東京いきもの台帳(生物多様性を知る基礎情報)第1弾 国際生物多様性の日にあわせ「東京のトンボ目録」を公表
東京都では、東京全体で多様な生物が身近に見られるような環境を保全・回復し、自然と共生する豊かな社会を目指し、生息する野生生物が一目でわかるデジタル版野生生物目録「東京いきもの台帳」の作成を市民参加のもと進めております。
このたび、第1弾として生息記録種数が全国トップレベルであるトンボ目の目録を公開いたします。
あわせて、「東京いきもの調査団2024」を同日に始動することをお知らせします。
1 「東京いきもの台帳」とは
東京に生息する野生生物のいわば“住民台帳”のようなものです。いつどこに、どんな生物が生息していたのかを、誰でもが簡単に専用ホームページで検索し、デジタルマップ上に表示することが可能となります。
皆様の投稿情報をもとにした「市民科学データ」と、過去の研究者の「標本・文献データ」や「観察情報データ」を合わせ、発見時期や位置情報などを結びつけたものです。今後、デジタルの強みを生かし情報を追加することで、台帳を更にアップデートして参ります。
2 初リリースは「トンボ目録」から
東京都はトンボの記録種数が全国で2番目に多い「トンボ王国」であり、トンボは東京の生物多様性の重要な指標と言えます。「東京いきもの調査団2023」ではトンボに特化した調査を実施し約4,000件の投稿を得ることができました。さらに標本・文献情報等を合わせた約15,000件のデータによる東京のトンボ目録を、国際生物多様の日【注1】(5月22日)に合わせ公表します。
【注1】国際生物多様性の日:国連が定めた生物多様性の普及啓発を目的とする国際デーです。
Point!
- 自分の住んでいる地域の身近なトンボ情報をクリック一つで把握できる。
- 過去に生息していたトンボの種類を知り、保全活動の目標設定に活用できる。
3 「東京いきもの調査団2024」は5月22日から始動します!
スマートフォンアプリ「Biome」を活用した都民参加型の生物調査「東京いきもの調査団2024」の第一弾として、以下の2つのクエスト【注2】を国際生物多様性の日にあわせて開始します。皆様も東京いきもの調査団に参加し、身近な自然に目を向けてみませんか。
【注2】クエストとは「Biome」アプリ上で、テーマに沿って抽出された対象のいきものを見つけ、写真を撮影・投稿することで達成を目指すゲーム感覚で楽しめる機能です。
調査期間
2024年5月22日(水曜日)(午前10時スタート)~7月17日(水曜日)
対象エリア
東京都内
参加方法
スマートフォンアプリ「Biome」にて対象種を投稿
詳しい参加方法は公式ホームページ(外部サイトへリンク)へ
クエスト1
チョウ目(チョウ・ガの仲間)の分布を調査します。
食草となる植物にも着目して探してみてください!
クエスト2
初夏に花が見られる植物を調査します。
身近な植物も調査対象となっていますので、ぜひご参加ください!
「東京いきもの調査団 2023活動レポート」は別添資料(PDF:3,747KB)をご覧ください。
公式ホームページ(外部サイトへリンク)にも掲載しています。
参考 「東京いきもの調査団」とは
「東京いきもの調査団」は、東京の生物多様性を守るために、多くの方にいきもの調査に参加してもらい、みんなで作るデジタル野生生物目録「東京いきもの台帳」の実現を目指すプロジェクトです。
スマートフォンアプリ「Biome」を活用し、誰もが参加可能な市民調査により集まった情報と、専門家による調査や既存の文献・標本データ等を併せ、「東京いきもの台帳」の作成を進めています。市民と専門家との連携を通じて、順次、目録の作成、公表を進めます。
参考 株式会社バイオームについて
所在地
京都府京都市下京区中堂寺南町134番ASTEMビル8階
代表者
代表取締役 藤木庄五郎
設立
2017年5月31日
事業内容
生物情報アプリ開発・運営、生物情報システムの提供
※東京都は2023年7月、株式会社バイオームと「DXを活用した都民参加型生きもの情報収集蓄積に関する基本協定」を締結しています。
ホームページ(外部サイトへリンク)