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  6. 水たばこ(シーシャ) 一酸化炭素中毒の危険
報道発表資料
生活文化スポーツ局

水たばこ(シーシャ)は一酸化炭素中毒の危険あり!

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皆さんは水たばこ(シーシャ)をご存知でしょうか?
炭で燃焼させたたばこ葉の煙を水に通してから吸引する喫煙具で、近年認知度が高くなってきています。都内でも多くのカフェ・バー・飲食店等で提供されていますが、店舗数の増加に伴い一酸化炭素中毒事故も増加しています。
そこで東京都は、事故を防止するため、アンケートによる消費者の使用実態調査と、安全性に関する試験を実施しました。

アンケート調査結果(抜粋)

都内在住・20歳以上の喫煙等経験者男女1,000人を対象

  • 喫煙者の58.0%が「専門店【注1】」で水たばこを経験
  • 喫煙者と同一空間にいた人の58.7%が「飲食店等【注2】」で経験
  • 「具合が悪くなった」「ふらついてケガ」「高温部分で火傷」などの経験【注3】
    喫煙者→36.2% 喫煙者と同一空間にいた人→22.2%
  • 一酸化炭素中毒の危険性「知らない」68.8%

【注1】水たばこの喫煙を主な目的としたカフェ・バー等の店舗(都内437店舗/令和7年3月13日時点での検索サイト掲載数)
【注2】専門店ではないが水たばこが喫煙できる飲食店等の店舗
【注3】ヒヤリ・ハット事例を含む

安全性に関する試験結果(抜粋)

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閉鎖空間で喫煙したとき、一酸化炭素濃度は300パーツパーミリオン程度まで上昇しました。これは、1~2時間で頭痛や吐き気がしてくる濃度であり、喫煙者だけでなく周りにいる人にも同様の危険があります。
また、ホースから直接採取した煙は10,000パーツパーミリオン以上で、休みなく吸い続けると数分で死亡する可能性がある濃度でした。
60分後に扉を開放すると濃度が大きく減少しました。

グラフの画像
閉鎖空間で喫煙したときの一酸化炭素濃度
※10平方メートル程度、水たばこ1台、水たばこまでの距離50センチメートル

消費者へのアドバイス

1. 水たばこ喫煙中の一酸化炭素中毒に注意しましょう。

紙巻きたばこや加熱式たばこと比較して害が少ないと感じている人も多いですが、水たばこの喫煙は高濃度の一酸化炭素を吸い込むことから、一酸化炭素中毒による意識障害・頭痛・吐き気などを引き起こすことがあります。体調に異変を感じたら、すぐに使用を中止しましょう。

2. 周りにいる人も一酸化炭素中毒に注意しましょう。

換気されていない室内では、喫煙者だけでなく、周りにいる人にも一酸化炭素中毒の危険があります。
一酸化炭素は無色・無臭であるため、吸っていても具合が悪くなるまで気付きません。
換気扇をつけたり、扉や窓を開放するなどして、室内の一酸化炭素濃度を下げるようにしましょう。

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3. 火傷や火災にも注意しましょう。

燃焼した炭を使用するため、炭自体や炭と接触している部分は非常に高温になっています。
高温となる部分に触れて、火傷をしないようにしましょう。
また、水たばこ本体がぐらついたり倒れたりして、燃焼した炭が落下すると火災になる危険性があるので注意しましょう。

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報告書はホームページからダウンロードできます。

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東京都では、安全な製品開発の検討・普及等の取組、消費者に分かりやすい注意表示等の記載及び事故防止に向けた安全対策を推進するため、製造事業者団体、国等に対し、情報提供を行っています。詳しくは、「東京くらしWEB」をご覧ください。

詳しくは東京くらしWEBをご覧ください。

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記事ID:000-001-20250319-040736