- 報道発表資料
第1号取引成立! 東京都カーボンクレジットマーケットにおける取引成立
企業が脱炭素化を進めるには、省エネ設備の導入等により自社のGHG(温室効果ガス)の排出量を削減する取組に加え、カーボンクレジットの活用【注】も効果的です。
東京都は、中小企業等にカーボンクレジットの活用を後押しし、社会全体の脱炭素化につなげるため、本年3月、国内外のカーボンクレジットを容易に取引できる独自のシステム「東京都カーボンクレジットマーケット」の運用を自治体として初めて開始しました。
今月、このマーケットで第1号となる取引が成立しましたので、お知らせします。
【注】森林保護や植林、再エネ発電機器・省エネ機器導入などのプロジェクトの実施により創出された温室効果ガスの削減量等を活用し、自社の排出量を埋め合わせること
取引内容
クレジット購入者
富士瓦斯株式会社(世田谷区)
1954年の創業以来、LPガス及びガス器具を販売。家庭用LPガスから業務用LPガスの販売へ注力するとともに、全国47都道府県をカバーするLPガス全国供給ネットワークを構築。東日本大震災以降、災害に強いLPガス発電機の普及に取り組む。政府による2050年カーボンニュートラル宣言を受け、LPガスの利用において発生する温室効果ガスをカーボンクレジットを用いてオフセットした「フジガス・カーボンニュートラルLPガス(FCN-LPG)」の販売を開始。
購入クレジットの概要
プロジェクト種別
J-クレジット
適用方法論
化石燃料からバイオディーゼル燃料への切り替え
購入量
114トン-CO2
プロジェクト概要
国内の企業が、修理工場等にバイオディーゼル燃料(BDF)精製・製造装置を導入し、近隣の飲食店150店舗等より回収した廃油を用いてBDFを精製、同社が保有するトラックの燃料として使用することにより、軽油からBDFへの燃料転換を行い、CO2排出量を削減する。
購入クレジットの活用方法(予定)
2025年3月から2026年2月までの自社におけるLPガス及び電気の使用に係るCO2排出量の推定値を算出し、合計114トン-CO2分のカーボン・オフセットを実施予定(カーボン・オフセットの対象)
- 本社・充てん工場で使用するLPガス
- LPガス車両で使用するLPガス
- 本社・充てん工場で使用する電気
※実績値が推定値を上回った場合は、追加でカーボン・オフセットを実施予定
※「東京都カーボンクレジットマーケット」で取引したカーボンクレジットの活用事例については、ホームページからもご確認いただけます。
※参考 東京都カーボンクレジットマーケットについて(PDF:483KB)
本件は、「2050東京戦略」を推進する事業です。
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