- 報道発表資料
保健医療局
令和6年度東京都食品衛生監視指導計画実施結果概要
このたび、食品衛生法に基づく「令和6年度東京都食品衛生監視指導計画」の実施結果について、概要を取りまとめましたのでお知らせします。
令和6年度は、食品関係営業施設(特別区、八王子市及び町田市の対象施設を除く。)に対し、延べ233,766件の監視指導を実施し、食品の衛生的な取扱いなどの指導を行いました。また、食品等について、109,903項目の検査を実施した結果、「基準値を超える農薬を検出した農作物」等、9検体(10項目)の違反を発見し、市場からの迅速な排除等、必要な措置を行いました。
令和6年度 主な監視指導の結果
(1)HACCP【注】の取組支援
HACCPに関する相談会の実施 60回
- 全ての食品等事業者がHACCPを導入できるよう、相談会を60回開催し、有識者から事業者に技術的助言を行うとともに、有識者による訪問アドバイスを142施設に対して実施しました。
- HACCP管理手法に精通したHACCP推進者を育成するため、HACCP推進者育成講習会を開催し製造業の営業者や従業員282人が参加しました。
- HACCPに沿った衛生管理のレベルアップを図るため、シンポジウムを開催し204名が参加しました。
【注】HACCP(ハサップ Hazard Analysis and Critical Control Point)
食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法。
(2)食中毒対策
食肉の取扱い施設に対する監視指導 延べ2,379件
大量調理施設等に対する監視指導 延べ1,567件
- 食肉の生食等による食中毒を防止するため、飲食店、販売店等に対し、延べ2,379件の立入検査を実施し、法律の遵守や十分な加熱調理等について監視指導を行いました。
- 弁当等の大量調理施設や、学校・社会福祉施設等の集団給食施設を中心に、延べ1,567件の立入検査を実施し、食品の衛生的な取扱い等について監視指導を行いました。
- 紅麹を含む健康食品による健康被害が全国で発生したことを受けて、健康食品の製造又は加工を行う施設に対して都、特別区、八王子市、町田市は延べ187件の監視指導を行いました。
(3)食品表示対策
食品関係営業施設に対する表示監視 延べ183,528件
- 延べ183,528件の事業者に対し、食品表示法等に基づき792,579品目の表示検査を行った結果、延べ2,603件の不適正表示を発見し、適正な表示に改善させるなど必要な措置を行いました。
(4)輸入食品対策
輸入食品等の検査件数 51,477項目
- 51,477項目の検査を実施し、「基準値を超える農薬を検出したきぬさや」等、7検体(8項目)の違反を発見し、輸入者を管轄する自治体へ通報する等、必要な措置を行いました。
- 輸入者に対して延べ256件の監視指導を実施し、事故発生時の管理体制等を把握するとともに自主管理の取組状況に応じた指導や取扱食品の検査を行いました。
その他、監視指導実施結果等の詳細は以下をご参照ください。
- 保健医療局健康安全部食品監視課のホームページ(食品衛生の窓)
- 各都保健所、健康安全研究センター、市場衛生検査所、芝浦食肉衛生検査所でも配布します。
記事ID:000-001-20250626-042332