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  6. 食中毒の発生 文京区内の弁当調製施設
報道発表資料
保健医療局

食中毒の発生について 文京区内の弁当調製施設が提供した仕出し弁当で発生した食中毒

探知

令和7年7月8日(火曜日)午後6時40分、足立区内の医療機関から「デイサービスの利用者でおう吐や下痢を呈している患者が複数名受診した。患者らはデイサービスの昼食で仕出し弁当を喫食している。」旨、東京都保健医療情報センターを通じて足立区足立保健所に連絡があった。
患者の調査により、当該弁当は文京区内の弁当調製施設が提供したものであることが判明した。また、弁当調製施設の別の提供先でも同様の患者がいることが判明した。

調査結果

文京区文京保健所は、直ちに食中毒調査を開始した。

  • 患者は43名で、7月8日(火曜日)午後3時00分から同日午後11時00分にかけて、おう吐、吐き気、下痢等の症状を呈していた。
  • 患者はいずれも、当該弁当調製施設が調製し、提供した弁当を喫食していた。
  • 患者13名及び調理従事者1名のふん便並びに拭き取り1検体から黄色ブドウ球菌を検出した。

決定

本日、文京区文京保健所は、以下の理由により、本件を7月8日(火曜日)に提供した仕出し弁当を原因とする、黄色ブドウ球菌による食中毒と断定した。

  • 患者全員に共通する食事は当該弁当調製施設が調製し、提供した仕出し弁当以外になかった。
  • 複数の患者及び調理従事者1名のふん便並びに拭き取り1検体から黄色ブドウ球菌を検出した。
  • 当該弁当の喫食を起点とした潜伏時間に一峰性が見られ、その長さ及び症状は、黄色ブドウ球菌によるものと一致していた。

措置

当該弁当調製施設は、令和7年7月12日(土曜日)から営業を自粛しており、文京区は本日から3日間の営業停止の処分を行った。

発症関係 
(7月17日午前9時00分現在)
発症日時 7月8日(火曜日)午後3時00分から午後11時00分まで 
症状 おう吐、吐き気、下痢等

※患者の症状は、既に回復している。 

発症場所 デイサービス施設、患者自宅等 
患者数 患者数43名 
男:4名(71~86歳)、女:39名(67~96歳) 
入院患者数 26名(既に回復し、退院済み) 
診療医療機関数・受診者数  10か所31名(男1名、女30名) 
原因食品 7月8日(火曜日)に提供した仕出し弁当 
病因物質 黄色ブドウ球菌 
原因施設 屋号      櫻壽庵株式会社桜フーズ
業種      そうざい製造業
営業者名    株式会社桜フーズ
代表取締役   庄山弘子
施設所在地   東京都文京区音羽一丁目25番10号宮原ビル1階
営業者住所   東京都文京区音羽一丁目25番10号宮原ビル1階
法人番号    4010001106980
連絡先電話番号 03-3945-6022

備考

主なメニュー 白身魚酒蒸し、ベーコン・玉ねぎ・ピーマン・きぬさやの炒め、カリフラワーとアスパラのマリネ
検査関係
(7月17日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌32検体(黄色ブドウ球菌13検体検出、6検体陰性、13検体検査中)
ノロウイルス 27検体(24検体陰性、3検体検査中)
従事者ふん便:細菌6検体(黄色ブドウ球菌1検体検出、5検体陰性)
ノロウイルス 6検体(6検体陰性)
拭き取り検体:細菌15検体(黄色ブドウ球菌1検体検出、14検体陰性)
ノロウイルス 9検体(9検体陰性)
食品(検食):細菌3検体(3検体陰性)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数  患者数  死亡者数 
本年1月1日~7月16日まで  84件  911名  0名 
(昨年同期)  (76件)  (1161名)  (0名) 
本年 7月中(16日まで)  0件  0名  0名 
(昨年同期)  (5件)  (52名)  (0名) 

※別紙 黄色ブドウ球菌とは(PDF:147KB)

記事ID:000-001-20250718-042659