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  6. 食中毒の発生 足立区内の通所介護事業所
報道発表資料
保健医療局

食中毒の発生について 通所介護事業所で提供された食事による食中毒

探知

令和7年7月14日(月曜日)午後6時27分、足立区内の通所介護事業所の職員から「7月11日(金曜日)昼に施設内で牛丼等を調理し、施設利用者及び職員の32名で喫食したところ、そのうち19名が7月11日(金曜日)夜から13日(日曜日)にかけて下痢、腹痛等の症状を呈している。」旨、東京都保健医療情報センターを通じて足立区足立保健所に連絡があった。

調査結果

足立区足立保健所は、探知後直ちに食中毒調査を開始した。

  • 患者は通所介護事業所を利用した14名と職員3名の計17名で、7月11日(金曜日)午後5時00分から同月13日(日曜日)午前11時00分にかけて、下痢、腹痛等の症状を呈していた。
  • 患者は、共通して当該施設で7月11日(金曜日)の昼食にイベント食として提供された牛丼等を喫食していた。
  • 牛丼は、提供前日に職員が施設内のキッチンで調理した牛丼の具と当日炊飯した白飯を盛り付け提供されていた。
  • 患者8名のふん便、残品(牛丼の具)及び施設の拭き取り3検体からウエルシュ菌を検出した。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。

決定

本日、足立区足立保健所は、以下の理由により、本件を当該通所介護事業所が7月11日(金曜日)に調理し、提供した牛丼を原因とするウエルシュ菌による食中毒と断定した。

  • 患者は、共通して7月11日(金曜日)の昼食に牛丼を喫食していた。
  • 患者8名のふん便及び残品(牛丼の具)からウエルシュ菌を検出し、患者の症状及び潜伏時間はウエルシュ菌によるものと一致していた。
  • 施設内で感染症を疑う情報がないことを確認した。
  • 患者を診察した医師から食中毒の届出があった。

措置

足立区足立保健所は、当該通所介護事業所に対し再発防止について厳重に注意指導した。

発症関係
(7月23日午前9時00分現在) 
発症日時  7月11日(金曜日)午後5時00分から 
7月13日(日曜日)午前11時00分まで 
症状  下痢、腹痛等 
※患者の症状は、回復傾向にある。 
発症場所  自宅及び通所介護事業所 
患者数  患者数17名 
男:6名(22~89歳)、女:11名(28~95歳) 
入院患者数  1名(入院中) 
診療医療機関数・受診者数  5か所4名(男0名、女4名) 
原因食品  当該通所介護事業所が7月11日(金曜日)に調理し、提供した牛丼 
病因物質 ウエルシュ菌 

備考

主なメニュー 牛丼、みそ汁、漬物
検査関係
(7月23日午前9時00分現在)
検査実施機関:東京都健康安全研究センター
患者ふん便:細菌11検体(8検体ウエルシュ菌検出、1検体陰性、2検体検査中)
      ノロウイルス12検体(10検体陰性、2検体検査中)
拭き取り:細菌4検体(3検体ウエルシュ菌検出、1検体陰性)
食品(残品):細菌1検体(1検体ウエルシュ菌検出)

参考

東京都における食中毒発生状況(ただし本事件は含まない。)

  発生件数  患者数  死亡者数 
本年1月1日~7月22日まで  88件  967名  0名 
(昨年同期)  (78件) (1,163名)  (0名) 
本年7月中(22日まで)   3件  53名  0名 
(昨年同期)   (7件) (54名) (0名) 

※別紙 ウエルシュ菌とは(PDF:141KB)

記事ID:000-001-20250724-042714