- 報道発表資料
「TOKYO空き家活用魅力発信プロジェクト」のデザイン案を選定しました
東京都では、空き家の地域資源としてのポテンシャルを引き出すため、西多摩・島しょ地域の空き家を移住・定住用住宅として改修する「TOKYO空き家活用魅力発信プロジェクト」を進めています。
このたび、奥多摩町と新島村が所有する空き家3軒について、都内4大学の学生や都の技術職員から改修デザイン案の提案があり、提案説明会を実施の上、都及び町村が実際に改修につなげていくデザイン案を選定しましたので、お知らせします。
なお、デザイン案の提案内容や選定結果の詳細は、住宅政策本部ホームページに掲載していますので、併せてご覧ください。
記
1 選定したデザイン案の概要
(1)奥多摩町 木造2階建て住宅
1)提案者
都職員Bチーム
2)提案名
CoRe(古里):New Life Story
3)提案概要
奥多摩町の魅力である「豊かな自然」と「住民同士の支え合い」から着想を得た、アウトドアを満喫するファミリーに向けた「土間のある家」。玄関を兼ねる広い土間はDIYやアウトドア用品のメンテナンスのほか、隣接するサブリビングと一体的に利用することで地域交流の場にもなるなど、多用途に活用できる空間をデザインした。
(2)奥多摩町 木造平屋建て住宅
1)提案者
法政大学
2)提案名
モノと庭の家
3)提案概要
日用品などがあふれることで暮らしの気配が立ち現れる空間の創出や、奥多摩の豊かな自然を家の内部に引き込む既存の環境を活かした4つの庭を設けるなど、暮らす人の生活を想定し、モノと庭が生活の一部となる空間をデザインした。
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(3)新島村式根島 木造平屋建て住宅
1)提案者
東京大学・東京都立大学(共同提案)
2)提案名
島本位の暮らし「シキネグラシ」
3)提案概要
島本位の暮らしをテーマに、東西を貫きつつ庭先までつながる土間を設け、旧玄関を活用したキッチンと一体的な土間や庭の整備によりBBQ等の食事を通して地域とつながりつつ、来客とプライベート空間を分節した居間や客間を状況に応じてフレキシブルに活用するなど、移住者が式根島の自然とコミュニティに馴染んでいけるようなデザインとした。
2 今後のスケジュール
選定したデザイン案をもとに、都が設計や工事を進め、令和7年度末頃、物件を所有する町村に引き渡し、令和8年度以降、移住・定住用住宅として活用していく予定です。
※「TOKYO空き家活用魅力発信プロジェクト」とは、空き家活用の可能性を探るために都が町村と連携し、空き家のリノベーションデザインを学生や都職員から募集し、実際に改修するプロジェクトです。学生によるデザイン案の作成は、国士舘大学、東京大学、東京都立大学、法政大学の4大学に参加いただいています。
本件は、「2050東京戦略」を推進する取組です。
戦略17【まちづくり・住まい】生活の基盤となる住まいの確保
戦略25【多摩・島しょ】移住・定住の促進と良質な住宅の充実