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報道発表資料
建設局, (公財)東京動物園協会

恩賜上野動物園情報 ニシローランドゴリラを移動します

恩賜上野動物園(園長 福田豊)では、動物園どうしで協力しながら公益社団法人日本動物園水族館協会生物多様性委員会のニシローランドゴリラの種管理計画にもとづき、共同繁殖に取り組んでいます。このたび、当園から1頭を送り出し、2頭を各地の飼育園から受け入れることになりましたので、お知らせします。

1.移動するニシローランドゴリラ

当園から千葉市動物公園(千葉県千葉市)へ

名前

モモカ

性別

メス

生年月日

2013年4月24日 恩賜上野動物園生まれ

写真
千葉市動物公園へ移動するニシローランドゴリラ「モモカ」
(撮影日:2025年7月7日)

京都市動物園(京都府京都市)から当園へ

名前

ゲンタロウ

性別

オス

生年月日

2011年12月21日 京都市動物園生まれ

東山動植物園(愛知県名古屋市)から当園へ

名前

アニー

性別

メス

生年月日

2013年6月2日 東山動植物園生まれ

2.移動予定日

2025年10月8日(水曜日)から順次移動を開始します。

※動物の状況によっては、移動を延期または中止する場合があります。

当園から千葉市動物公園(千葉県千葉市)へ

2025年10月8日(水曜日)

京都市動物園(京都府京都市)から当園へ

2025年10月27日(月曜日)

東山動植物園(愛知県名古屋市)から当園へ

2025年11月4日(火曜日)

3.経緯

現在、ニシローランドゴリラは国内で血縁関係のない個体が少なくなってきており、将来に渡って遺伝的な多様性を保つためにも、動物園どうしの協力がより重要になっています。本件は、各園館で飼育している個体間の遺伝的多様性を考慮し、当園から「モモカ」(メス)を千葉市動物公園へ送り出し、京都市動物園の「ゲンタロウ」(オス)と東山動植物園の「アニー」(メス)を当園に受け入れることにより、新たな群れを形成させながら繁殖を目指す試みです。

4.公開について

当園に受け入れるニシローランドゴリラの公開時期は、決まり次第、恩賜上野動物園公式ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)でお知らせします。

5.当園での飼育状況(2025年8月7日現在)

7頭(オス2、メス5) ※今回送り出すモモカを含み、受け入れるゲンタロウとアニーは含みません。

6.国内の飼育状況(2025年5月15日現在)

6園19頭(オス10、メス9)

資料:飼育動物報告【(公社)日本動物園水族館協会】

参考

ニシローランドゴリラ(霊長目 ヒト科)

(ワシントン条約附属書1、IUCNレッドリスト:CR(近絶滅種)、東京都ズーストック種)

学名

Gorilla gorilla gorilla

英名

Western Lowland Gorilla

分布

コンゴ、ガボン、カメルーンなどの熱帯林

生態等

頭胴長は150~170センチメートル、体重は90~180キログラム。体色は黒色が基本ですが、褐色や灰色がかっていることが多く、オスは頭の毛が赤茶色の個体が多くいます。成獣のオスは、背中から太股にかけて体毛が白くなる「シルバーバック」になります。シルバーバックのオス1頭にメス数頭とその子どもたちからなる10頭前後の群れで生活しています。アフリカショウガやクズウコンなどの草木の他、果物、昆虫も食べます。
西アフリカで、約31万頭以下が生息していると推測されていますが、生息環境の破壊、病気、狩猟、気候変動で減少の危機にさらされています。

※「ワシントン条約附属書1」の数字の正しい表記はローマ数字です。

記事ID:000-001-20250807-042878