- 報道発表資料
キャンプ・バーベキューでのヒヤリ・ハット経験は1,202件! 事故防止ガイドを作成しました
都では、「キャンプ・バーベキューに使用する製品等による危険」をテーマに実施したヒヤリ・ハット調査の結果(以下調査概要参照)に基づき、けがやヒヤリ・ハット経験の具体的な事例や事故防止のポイントをまとめたガイドを作成しました。
A4版(4ページ)
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1 事故防止ガイドの概要
(1)けがやヒヤリ・ハット経験の事例を紹介
- 設置した椅子の足場が安定していなかったので倒れそうになった。(30代)
- 炭を補充していたら、子供がまねして、手袋を付けず素手で火の近くに炭を入れ、やけどしそうになった。(4歳)
- 焚き火の点きが悪く着火剤をスプレーしたところ、顔の前で大きく火が燃え上り前髪が焦げた。(40代)
- バーベキュー場の川辺で泳いでいる時に、急流に飲まれて溺れそうになった。(30代)
(2)事故防止のポイント
テント等設営作業時は…
- 平坦で安定した場所を選びましょう。安定して設営でき、使用中の転倒予防につながります。
- 軍手や耐火手袋を着用しましょう。
- 作業中でも、常に一人は子供の見守りを担当する等、子供から目を離さないようにしましょう。
火気使用時は…
- 周囲に燃えやすいものを置かず、風が強い日は火の使用を避けるか、風よけを設置しましょう。
- 燃えにくい素材の服を選び、「着火剤」の取り扱いには十分気をつけましょう。
- 消火用の水などを近くに用意し万が一に備えましょう。火を使い終わったら、完全に消火しましょう。
水遊びの時は…
- 安全な場所を選び、適切なライフジャケットの着用を心がけましょう。
2 配布先
都内の消費生活センター、学童クラブ、児童館等に送付するとともに、都が主催、参加するイベント等で配布し、都民への注意喚起に活用します。
※別紙 キャンプ・バーベキューに使用する製品等による事故防止ガイド(PDF:1,579KB)
(参考)調査概要
調査対象
都内及び近郊にお住まいで、キャンプまたはバーベキューの経験のある20歳以上の方3,000人
調査時期
令和6年12月
調査内容
キャンプ・バーベキューで想定される場面を、【過ごす・くつろぐ】【調理・食べる】【焚き火】【その他【注1】】の4つに分類して、けが及びヒヤリ・ハット経験【注2】の有無、具体的な内容、原因となった製品等をアンケート調査
【注1】テントサウナ、ストーブ、釣り道具、花火、河原での水遊び 等
【注2】ヒヤリ・ハット経験とは、「けが等には至らなかったが、けが等を引き起こしそうになった」事例
調査結果
(1)けがやヒヤリ・ハットの経験
合計1,202件
【過ごす・くつろぐ】場面
301件
何をしているとき
テントの設営中、椅子の使用中、ハンモック使用時
どうなった
転んだ・つまずいた、けがをした(しそうになった)、落下した
【調理・食べる】場面
442件
何をしているとき
ナイフ・包丁で調理中、火起こし・火力調整中
どうなった
手指を切った、やけどした(しそうになった)、衣類が燃えた
【焚き火】場面
262件
何をしているとき
火起こし・火力調整中、トング、火ばさみを使用中、薪割り中、着火剤使用時
どうなった
やけどした(しそうになった)、衣類が燃えた、けがをした(しそうになった)
【その他】場面
197件
何をしているとき
川・河原にいるとき、登山中、花火中
どうなった
転んだ、おぼれた、火花が散った
(2)けがをした人のけがの程度
けがをしたが医療機関は受診しなかった
62.7%
(3)けが及びヒヤリ・ハット経験をしたときの相談・連絡
特に相談や連絡はしなかった
72.2%
比較的軽傷で済んでいることが多く、7割以上が表面化していない状況ですが、潜在的なヒヤリ・ハット事例があることがわかりました。
調査結果報告書は、こちらをご覧ください。
詳しくは東京くらしWEBをご覧ください。