- 報道発表資料
保健医療局
腸管出血性大腸菌感染症の発生について(最終報)
沖縄県への修学旅行中に喫食した飲食物による腸管出血性大腸菌感染症(三類感染症)の集団発生事例について、11月13日(木曜日)までに管轄保健所による関係者全員の健康調査及び検査が完了しました。結果は以下のとおりです。
なお、当該学校では施設の消毒等の感染拡大防止措置を講じており、これまでに二次感染者は認められておりません。また、すべての有症状者は回復しております。
1 発生状況
| 喫食者数 | 256名 | |
|---|---|---|
| 有症状者数 | 26名 | |
| 入院者数 | 4名 | |
| 腸管出血性大腸菌感染症の発生届数 | 15名 | |
(11月18日9時現在)
※入院者はすでに全員が退院済み
2 経過
- 患者はいずれも都内の学校に在学中の生徒で、10月17日(金曜日)から20日(月曜日)に沖縄県への修学旅行に参加していました。
- 当該学校に在学中の複数の生徒が腹痛、下痢等の症状を訴えていたことから、管轄保健所において、発生状況の調査と衛生指導を行うとともに、当該学校に在学中の生徒及び教員等を対象とした健康調査及び検査を実施しました。当該学校では管轄保健所の指導のもと施設の消毒等の感染拡大防止措置を講じました。
- 令和7年10月28日(火曜日)から11月13日(木曜日)までに、都内の医療機関から腸管出血性大腸菌感染症(三類感染症)の発生届が15件となり、本件に係る都内における腸管出血性大腸菌感染症の患者は累計で15名となりました。
- 症状を訴えた当該学校の体調不良者は、沖縄県への修学旅行に参加していたことから、10月28日(火曜日)、東京都は沖縄県に情報提供を行いました。
- 沖縄県は、他県からも同様の報告があったことから、調査を実施し、10月29日(水曜日)に沖縄県内の営業施設を原因とする食中毒と判断し、行政処分しました。
3 感染予防のポイント
- 腸管出血性大腸菌感染症は、感染力が強く、施設や家庭等でも容易に感染が拡大します。また、重症化することも少なくないため、十分な注意が必要です。
- 食事前やトイレ後は、石鹸と流水による手洗いを行い、菌に汚染した可能性のある場所は、アルコールを含む消毒液等を用いて、適切に消毒してください。
4 その他
報道機関各位におかれましては、患者、患者家族及び当該学校が特定されることがないよう、格段の御配慮をお願いします。
参考
記事ID:000-001-20251118-044321