- 報道発表資料
第2回「Tokyo-NbSアクションアワード」決定 自然を活用した解決策に取り組む4団体を表彰
令和8年1月27日15時00分~17時00分 表彰式・交流会を開催
このたび、第2回「Tokyo-NbSアクションアワード 自然とともに、未来をつくる」の受賞団体4団体が決定しましたのでお知らせします。
東京都では、2023年4月に改定した「東京都生物多様性地域戦略」に基づき、2030年までに、自然を活用した解決策(Nature-based Solutions,NbS)【注1】となる取組を定着させるため、事業者等による取組や効果の発信などの普及啓発を進めています。その一環として、昨年度、先駆的にNbSを実践する事業者等を表彰する「Tokyo-NbSアクションアワード」を創設し、第1回アワードでは受賞団体3団体を選定しています。
【注1】自然が有する機能を持続的に利用し、多様な社会的課題の解決につなげる考え方で、気候変動や自然災害等に対応することで、人間の幸福と生物多様性の両方に貢献するアクションのこと。
今年度の第2回アワードは、NbSの裾野をさらに拡大するため、規模別の部門を創設したところ、52件の応募がありました。
有識者による審査を経て、受賞団体4団体が決定しましたので、2026年(令和8年)1月27日(火曜日)に表彰式・交流会を開催します。
当日は、東北大学教授/日経BP ESGフェロー 藤田香氏の講演なども実施します。
あわせて、表彰式・交流会への参加者を募集しますので、ぜひご応募ください。
1 受賞団体
(1)大規模法人部門
<最優秀賞>清水建設株式会社
- 都市における人と生物の関係の再生を目指し、2006年に臨海部に都市型ビオトープ“再生の杜”(約2,000平方メートル)を創出
- 希少種の保全等に取り組むとともに、行政やNPO・市民団体等と連携し、気候変動適応や環境教育など、様々な社会課題の解決に取り組む地域共創活動に挑戦
<受賞団体ホームページ>都市型ビオトープ「再生の杜」(外部サイトにリンク)
<優秀賞>三菱地所レジデンス株式会社
- 2015年から新築分譲マンションの緑地で、地域に馴染みのある樹種や環境に配慮した維持管理手法を取り入れた独自基準「ビオ ネット イニシアチブ」を導入
- 「守る・育てる・つなぐ・活かす・減らす」の5つのテーマを軸に、都市の生態系ネットワーク形成に資する緑化を推進(都内約150物件で導入)
<受賞団体ホームページ>ビオ ネット イニシアチブ(外部サイトにリンク)
(2)中小規模法人部門
<最優秀賞>株式会社東京チェンソーズ
- FSC(R)認証の森林(約26ヘクタール)を中心とした森林環境整備や素材生産、木の価値を最大化する販売事業、森林サービス事業、森の価値を発信するなどの広報事業を展開
- 適切な森林管理を通して生物の生息・生育環境を確保・創出するとともに、素材の高付加価値化等による地域の雇用創出や、幅広い主体を対象とした環境教育を推進
<受賞団体ホームページ>樹齢100年の森を見据えた森林の価値最大化プロジェクト(外部サイトにリンク)
<優秀賞>生活協同組合パルシステム東京
- 消失が危惧されていた里山を借り受け2004年に「いなぎめぐみの里山」(約2.5ヘクタール)を開設。2017年に里山を買い取り、取組を継続しながら地域活性化と里山保全・活用に貢献
- 組合員だけでなく、地元住民等も交えた自然体験活動を開催しコミュニティ形成に寄与するとともに、多様な主体による里山の維持管理を実施
<受賞団体ホームページ>いなぎめぐみの里山(外部サイトにリンク)
2 表彰式・交流会概要
(1)日時・会場
2026年(令和8年)1月27日(火曜日)15時00分から17時00分まで(予定)
パークタワーホール(新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー3階)
(2)申込方法
申込締切:2026年(令和8年)1月26日(月曜日)(会場定員200名:先着順)
(3)次第(予定)
| 時間 | セッション | 登壇者 |
|---|---|---|
| 15時00分 | 開会 | |
| 15時00分 | 開会挨拶 | 環境局長 |
| 15時05分 | 専門家講演 | 東北大学教授/日経BP ESGフェロー 藤田香氏【注2】 |
| 15時25分 | 受賞者プレゼンテーション | |
| 15時45分 | 委員講評 | |
| 15時55分 | 表彰・写真撮影 | 東京都副知事 |
| 16時10分 | 閉会 | |
| 16時15分 | 交流会(ネットワーキング) | 現地参加者のみ |
※講演と表彰式の様子はオンラインでも視聴可能です。
(2)に記載の申込ページよりお申込ください。
【注2】藤田香氏略歴:東京大学理学部物理学科卒。日経BPにて、ナショナルジオグラフィック日本版副編集長、日経ESGシニアエディターなどを歴任。現在、東北大学グリーン未来創造機構・大学院生命科学研究科教授。日経BP ESGフェロー。
本件は、「2050東京戦略」を推進する取組です。
戦略19 緑と水「生物多様性の保全」