- 報道発表資料
恩賜上野動物園情報 コビトカバのモミジが出産しました!
恩賜上野動物園(園長 福田豊)では、コビトカバの「モミジ」が出産しましたのでお知らせします。
1.誕生したコビトカバ
誕生日
2025年12月25日(木曜日)
頭数
1頭
性別
不明
両親
母親
モミジ 22歳
- 2003年11月20日 恩賜上野動物園生まれ
父親
モトモト 12歳
- 2013年7月9日 ブイン動物園(チリ)生まれ
- 2023年3月20日 NIFREL(大阪府)から恩賜上野動物園に受入
(撮影日:2025年12月25日)
(撮影日:2025年12月25日)
2.経緯
当園では動物園同士で相互協力しながら、コビトカバの繁殖を進めています。2023年3月20日に大阪府吹田市のNIFREL(ニフレル)からオスの「モトモト」をブリーディングローン【注】により受け入れました。
2025年6月上旬に繁殖のために2頭を同居させたところ、複数回の交尾が確認され、その後の超音波検査で胎児と思われる姿が確認されました。そのため、出産に備えて準備を進めてきたところ、12月25日の0時38分に無事生まれたことを確認しました。
【注】ブリーディングローンについて
繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって、新たなペアを形成し、繁殖に寄与することを目的としています。
3.現在の様子
12月25日(木曜日)午前2時00分頃に授乳行動が確認されました。母親は落ち着いており、母子ともに元気に過ごしています。
4.公開について
公開時期は決まり次第、恩賜上野動物園公式ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)でお知らせします。
5.当園での飼育状況(2025年12月26日現在)
5頭(オス2、メス2、不明1) ※今回誕生した子どもを含みます
6.国内の飼育状況(2025年12月26日現在)
6園館 16頭(オス5、メス10、不明1) ※今回誕生した子どもを含みます
参考
コビトカバ(偶蹄目 カバ科)
(ワシントン条約附属書2、IUCNレッドリスト:EN(絶滅危惧1B類)、東京都ズーストック種)
学名
Hexaprotodon liberiensis
英名
Pygmy hippopotamus
分布
西アフリカの密林
生態等
体長は150~175センチメートル、体重は160~270キログラム。外見はカバに似ていますが、ずっと小さく、原始的な姿を保っています。昼間は眠っており、夕方遅くから真夜中まで活動して木の葉や果実などを食べます。3~5歳で性的に成熟し、一度に1頭の子を生みます。
※「ワシントン条約附属書2」、「絶滅危惧1B類」の数字の正しい表記はローマ数字です。