- 報道発表資料
令和8年度公金管理計画の策定について
都は、安全性・流動性の確保を前提にしつつ、国内外の金融環境の変化に応じて、公金の運用先や運用商品の拡充など、柔軟かつ効率的な運用を行うことを目的に、「東京都公金管理ポリシー」を策定し、公金の保管・運用を行っています。
この度、公金の適切かつ効率的な運用のため、東京都公金アドバイザリー会議の意見を踏まえ、一括運用や複合ラダー型ポートフォリオなどの新たな取組を取り入れた、「令和8年度公金管理計画」を策定しましたので、お知らせします。
令和8年度公金管理計画のポイント
1 経済・金利動向を踏まえた計画の方向性
- 当面の間は、国内金利が徐々に上昇していく状況が続くものと想定
- 中東情勢等、国内外における経済のリスク要因が金融市場等に与える影響を注視
金利の動きを的確に捉えるとともに、リスク対応を行いながら、安全性と流動性を確保しつつ、積極運用を更に進め、一層の運用収入拡大に向けた取組を実施
2 令和8年度における具体的な取組
歳計現金等
- 1)1週間単位から、迅速に定期性預金を組成
- 2)大口定期預金を積極的に活用し、引合いによる分散化・効率化を促進
基金
- 1)債券割合をさらに高め、特に中期債(3年~5年)を増やす
- 2)特定目的基金において一括運用【注1】を導入
- 3)短~長期の債券・預金を組み合わせた複合ラダー型ポートフォリオ【注2】を構築
令和8年度 取組の方向性
令和6年度以前はマイナス金利政策等の影響による効率性の低下があり、不確実性に備えた運用を行ってきましたが、令和7年度には金利上昇を捉えた効率性を重視した積極運用に踏み出しました。令和8年度は、積極運用を更に進め、一層の運用収入の拡大に向けた取組を実施していきます。
1 歳計現金等
- 1週間単位から定期性預金を組成し、1ヶ月以上の預金は引合いにより分散化・効率化を促進
- 令和8年度 年間平均残高見込み 約1兆7,000億円
2 基金
- 特定目的基金において一括運用を導入し、ポートフォリオについては短~長期の債券・預金を組み合わせた「複合ラダー型ポートフォリオ」を構築
- これらにより中期債の残高は、令和7年度実績見込み比1.5倍となる5,100億円を想定
- 令和8年度 年間平均残高見込み 約3兆4,800億円
3 準公営企業会計資金
- 運用可能資金は、定期性預金を基本としつつ、債券も取り入れ運用
- 令和8年度 年間平均残高見込み 約5,000億円
【注1】一括運用
複数の基金の資金を一体として捉え、まとめて預金や債券等で運用する手法。全体として支払準備金を用意するため、取崩に対応する資金を最小限に抑えることが可能となり、資金の最適化を図ることができる。これにより運用に回せる資金が増加し、運用期間の長期化や流動性の向上、大口資金での運用が可能となるほか、事務の効率化にも繋がり、運用の効率性向上が期待できる。
【注2】複合ラダー型ポートフォリオ
償還年限が異なる複数の運用商品を組み合わせる複合型運用と、償還する金額が毎年度ほぼ同程度となるように定期的に債券を購入するラダー型運用を組み合わせたポートフォリオ。年限の異なる複数の
運用を多層的に重ね合わせることで、年限による金利変動リスクを軽減して安定した運用が可能となるとともに、定期的に償還を迎えることで流動性も確保できる。
基金の金融商品別ポートフォリオ
| 預金 | 債券 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 合計 | 短期 | 中期【注3】 | 長期 | |||||||
| 平均 残高 |
割合 | 平均 残高 |
割合 | 平均 残高 |
割合 | 平均 残高 |
割合 | 平均 残高 |
割合 | |
| 7年度実績見込み | 24,600 | 65% | 13,300 | 35% | 3,700 | 10% | 3,700 | 10% | 5,900 | 15% |
| 8年度想定 | 20,000 | 57% | 14,800 | 43% | 4,000 | 12% | 5,100 | 15% | 5,700 | 16% |
【注3】中期債の残高は7年度実績見込み比
約1.5倍(5,100億円)を想定
- 短期 2年以下
- 中期 2年超~5年以下
- 長期 5年超~10年以下
※計画の詳細はホームページをご覧ください。