報道発表資料
建設局, (公財)東京動物園協会

多摩動物公園 ライオンの状況について

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、2026年7月中旬以降、食欲不振や倦怠感、活動性低下を主とする体調不良で治療を要する個体が複数出てきたため、7月23日からライオンの展示を中止しました。起立不能や意識消失など重症化する個体もみられ、7月28日、31日及び8月2日に各1頭、計3頭が死亡しました。現在も、ライオンの治療及び養生を継続しています。
ライオンの展示及びライオンバス運行については、ライオンの体調管理を最優先とするため当面の間中止とし、再開の時期については検討の上、多摩動物公園公式ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)でお知らせします。

1.現在(8月3日)までのライオンの飼育状況

7月18日に、ライオン園で飼育していたライオン16頭(2026年7月18日時点 オス5頭、メス11頭)中、2頭に食欲不振や活動性低下などの症状がみられ、治療を開始しました。その後も同様の異常を認める個体が相次ぎ、治療を要する個体は7月22日までに10頭(オス2頭、メス8頭)となりました。初期の治療により回復した個体がいる一方、食欲廃絶、起立不能、意識消失に至る重症化の個体もみられ、放水及び送風による体の冷却や静脈点滴による補液・薬剤投与などの治療を続けています。

2.死亡した3頭について(経緯)

7月19日にムギに食欲不振や活動性低下等の異常が見られたため、7月20日には終日室内での管理とし、治療を開始しました。7月中旬以降の急激な猛暑による体調不良を疑い、23日からライオン全頭の展示を中止し、体の熱が冷めるよう送風や散水を続け、補液などを行い慎重に様子を見守っていましたが、7月28日にムギが死亡しました。その後も体調不良のライオンへの治療を継続していましたが、31日にイチゴ、8月2日にルエナが死亡しました。

3.死亡したライオン

名前

ムギ

写真1
ライオン「ムギ」
(撮影日:2025年5月28日)
性別

メス

年齢

3歳

生年月日

2022年9月12日 多摩動物公園生まれ

死亡確認日

2026年7月28日(火曜日)

死因

現在調査中

名前

イチゴ

写真2
ライオン「イチゴ」
(撮影日:2024年6月1日)
性別

メス

年齢

11歳

生年月日

2015年4月11日 多摩動物公園生まれ

死亡確認日

2026年7月31日(金曜日)

死因

現在調査中

名前

ルエナ

写真3
ライオン「ルエナ」
(撮影日:2026年1月14日)
性別

メス

年齢

15歳

生年月日

2010年10月23日 多摩動物公園生まれ

死亡確認日

2026年8月2日(日曜日)

死因

現在調査中

4.今後の対応

現在、3頭のライオンに体調不良が続き、起立不能であるため補液や強肝剤、ビタミン剤の投与や褥瘡の治療を継続しています。回復した又は回復傾向にある4頭及び当初より健康状態に問題のない6頭についても、当面の間体調管理を優先するため、スポットクーラーの設置及び業務用送風機等を増設した非公開のライオン舎内で養生させ、展示を中止させていただきます。死亡原因の確定は検査結果後となりますが、病理解剖所見として3頭共に全身の脱水や多臓器不全を認めており、暑熱による影響があったものと考え、ライオン舎内及びライオン園放飼場の暑熱対策を強化するなど、再発防止に努めています。

5.当園での飼育状況(2026年8月3日現在)

13頭(オス5、メス8)※死亡した「ムギ」「イチゴ」「ルエナ」は含みません。

6.国内の飼育状況(2026年3月31日現在)

47園館 377頭(オス185、メス192)※当園調べ

参考

ライオン(食肉目 ネコ科)

ワシントン条約附属書2、IUCNレッドリスト:VU(絶滅危惧2類)東京都ズーストック種

学名

Panthera leo

英名

Lion

分布

サハラ砂漠以南のアフリカ

生態等

ライオンはネコ科で唯一プライド(群れ)をつくる。群れは主にメスとその子で構成され、複数のオスが加わることがある。群れの規模は通常4〜6頭、最大で30頭に達する。オスはたてがみを持ち、オスとメスで性的二型があります。飼育下の平均寿命は約20年。妊娠期間は98~115日、通常は1回で2~4頭出産します。

※「ワシントン条約附属書2、絶滅危惧2類」の数字の正しい表記はローマ数字です。

記事ID:000-001-20260804-083953