ごあいさつ・
プロフィール
施政方針 記者会見 知事の動き 知事と語る
東京フォーラム
海外出張・交際費

ここから本文です。

令和4年(2022年)7月1日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和4年7月1日)

知事記者会見
2022年7月1日(金曜)
14時00分~14時50分

 

【字幕版】はYouTube東京都チャンネル(外部サイトへリンク)からご覧いただけます。

特設サイトQRコードの画像

知事冒頭発言

1 熱中症・新型コロナウイルス感染症への対応について

【知事】それでは、今日は5点お伝えいたします。まず暑いですね。熱中症からいきましょうか。熱中症とコロナウイルス、両方です。まず、ようやく今日から7月なんだと、6月は暑くて長かったですよね。早々に梅雨が明けたということもあるのか。危険な暑さが続いています。昨日は、今年初めて東京に「熱中症警戒アラート」も発表されています。東京消防庁によりますと、この1週間(正しくは、6月27日(月曜日)から6月30日(木曜日))だけでも熱中症で1,000人近い、929人。これは6月30日(木曜日)の時点ですけれども、熱中症で搬送された方の数字になります。この数字というのは、統計を開始した平成22年以降、6月として(一週間の数字としても)過去最多ということになります。本当に熱中症への警戒必要ですので、まずはこまめに水分の補給、エアコン、扇風機などの適切な活用ということでお願いします。今日はHTTで協議会つくったわけですけれども、この中で、町会連合会の会長がいらしていましたので、特にお年寄りのお一人暮らしのところで、熱中症へのケアっていいましょうか、大丈夫ですかと声かけてもらったりするように、特にお願いをしておきました。それから、こういう猛暑の中でコロナがまたぶり返し、闘いが続いているということです。熱中症を予防しながら、感染を抑え込むということ。熱中症に十分注意した上で、こちら(スライド)の方に示しておりますように、感染防止対策の徹底と。あれもこれもですけれども、しかしながら、是非皆さんの健康、命、守っていただきたいと思います。
このコロナの感染の連鎖を打ち切るっていうのは、まず元へ戻ってワクチンということになります。3回目の接種ですが、まだ20代、30代の方々の接種は引き続き進めていただくように、高齢者などの4回目の接種も行っています。これらの促進に向けまして、予約が不要な接種、また様々な接種ニーズがありますのでその対応、それから企業などへの働きかけを行っていきますから、ワクチンの接種の方、よろしくお願いいたします。
昨日のモニタリング会議でお示ししましたように、感染の再拡大ということがありまして、一層警戒を強めていく必要もございます。そして都民、事業者の皆さんの意識と行動がいつも力となっていますので、改めてご協力お願いを申し上げます。
(詳細は、総務局、福祉保健局、東京消防庁にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:451KB)

2 エネルギー関連(「エネルギー等対策本部会議」・「HTT・ゼロエミッション推進協議会」、HTTひっ迫時の対応編)について

【知事】そして、それに加えてですけれども、電力ひっ迫。こちらの方につきましては、今週が、先ほど熱中症も統計開始以来という言葉を使いましたけれど、梅雨明けも統計開始以来最も早い梅雨明けになった。そしてその中で、連日の猛暑日ということが続いています。この猛暑の中では、命を守る熱中症対策が何よりも大事だと、先ほどからお伝えしているとおりですが、もう一度言いますと、適切に冷房を活用していただいて、水分の補給も行う。そして様々な注意、お声掛けなど、是非一人暮らしのご高齢の方などのところにはご家族それぞれ順番に電話をするとか、警戒のそういう呼び掛けなども行っていただきたいですね。
それから、電力の方であります。こちらは、先月26日(日曜日)初めて「電力需給ひっ迫注意報」というのが発令されました。4日間その状況が続いたということです。この夏を乗り切るためにも、皆さんに改めての節電をお願いをするところであります。先ほどの第2回エネルギー対策本部、こちら都庁としての。またHTT・ゼロエミッション推進協議会、こちらの経済団体を初めとする組織の方や有識者の方に参加していただいております。まず本部の方では、本日、今日から9月30日(金曜日)までを、「夏のHTT推進期間」とする。そしてこの夏の電力ひっ迫に対しての都としての取組方針を策定をいたしました。
そしてこの夏を乗り切る、そのために、都民、事業者の皆様と総力戦で取り組むということで、その後の協議会で、電力をHTT、減らす・創る・蓄めると、この取組について、各種の団体の皆様方に、改めてご協力を依頼したところであります。
これまでも節電対策、毎週色々なヒントを、この場でもお知らせをしてきておりますが、猛暑が続いています。そういう中で、今週末にご確認いただきたいことをお伝えしておきたいと思います。おさらいになりますけれども、まず冷蔵庫の庫内温度の設定を、色々なやり方があると思いますけど中ぐらいにしていただいて、またあまり物を詰め込まない方が効率的になります。エアコンの室温ですけれども、28度の目安、そしてエアコンフィルターを、そうですね、月2回程度、このフィルターをじゅーと掃除するだけで効率が良くなりますし、あと室外機に帽子をかぶせるって言いますかね。室外機そのものが熱くならないように、少し間を空けて上に板を敷くとか。売っていますよ、東急ハンズで。東急ハンズって言わなくてもいいですかね、私大好きなんでね。そういう室内機をカバー、カバーっていうか、熱い空気が出るところなんかは、少し間を空けないと効率、逆に悪くなりますので、是非その辺のところも色々なグッズも売っていますので、是非色々な工夫をしていただければと思います。それから、一番家の中で外に開けているっていうのは窓になるわけですね。窓の外に、今(スライドに)出ていますけどシェードですね。すだれ。室内の冷房効率、これでアップをするということです。すだれは本当に優れものでして、昔、環境の大臣のときに、筑波に研究室といいましょうか、そこに行ったんですけれど、何よりもかによりも、すだれが一番ですって言っていましたから、研究者が。本当に意外とこういう簡単なことが、大きな効果をもたらすということですね。昔、緑のカーテンが流行ったのは、最近ちょっと見かけなくなってるんですけれど、あれもそうですね、今からでも遅くないと思いますけれども、つる系の、きゅうりとか、それからゴーヤなど日除けになった上に、それでゴーヤチャンプルすれば一石二鳥というので、是非、緑のカーテンということも、子供さんと楽しみながら。早いですよ、つる系のものって。セットで売っていますし、ネットと一緒に。是非やっていただければと思います。要は、これによって冷房の効率アップになりますし、そもそも日陰を作ると、オーニングというのもあります。お店なんかで、せり出してる部分、あれも非常に効果がありますね。それから、効率を良く考えるというのは、色々なヒントがもう既にあるかと思います。都の方でもそういったページまとめておりますので、どうぞそれらを活用していただければというふうに思います。
そして電力ひっ迫時のお願いでございますけれども、注意報、警報などが発令された電力ひっ迫時の取組、改めてまとめますと、電力がひっ迫するという時間帯に、ちょうど皆さんがお帰りになって、夕食の支度を準備するという頃かなあと思うんですけれども、その時間帯に家に帰って、お風呂を沸かして、シャワー浴びて、ヘアドライヤーで髪を整えて、ああそうだアイロンかけなくちゃと、そしてこっちで電子レンジでチンというようなことを全部の家庭で一斉に行いますとブレーカーがとぶ恐れがありますから、都としてのね。是非そういったことを考えながら、ちょっと時間ずらして、電気を食いそうな作業については、時間をずらすということを心がけていただける、皆で一つ一つ心がけていただければと、このように思います。注意報、それから警報発令時は、都も積極的に情報発信していきます。私もいつも「でんき予報」って東電のでんき予報が今、東京都のホームページとリンクしていますので、どちらからでも見られます。今、電力の需要がどの時間帯にっていうの、詳しく出てますので、それらも参考にしながら、この作業後にしようとか、この時間はもう照明止めましょうとか、色々な工夫をしていただきたいと思います。いずれにせよ、熱中症にも注意しながら節電へのご協力、よろしくお願いを申し上げます。
(詳細は、政策企画局、環境局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:861KB)

3 「TOKYO JAPAN」キャンペーンについて

【知事】それから、次に、3つ目ですか。米粉についてであります。まず、ウクライナの情勢、ロシアの状況などなど、このところの物価高、特に7月1日(金曜日)、今日から食料品の中でも、いくつか値上げするということを聞いております。特に、輸入小麦の価格が高騰しています。日本に入るのは直接ウクライナやロシアと関係なくとも、市場がひっ迫することによって高値になるという話。そして、為替の関係もあるということです。じゃあどうするかということで、足元を見つめてみると、宝物いっぱいあるんですね。小麦の代わりに米粉を活用しましょうということで、米粉の活用、後押しキャンペーンということを実施をいたします。米どころの新潟のお米を使って、JA東京中央会とJA全農にいがた、こちらのコラボで大手のコンビニを通じて、米粉パンを製造して販売をしていくということを進めてまいります。JA同士がコラボしてパンを、ということなんで簡単な話、JAとパンを組み合わせて「TOKYO JAPAN」ということであります。キャッチフレーズですけれども、「日本、やっぱり米の国」として、ロゴとともに発信をいたしてまいります。キャンペーンは今日から開始をいたします。早速、損保ジャパンさん。損保ジャパン。損害保険ジャパン株式会社が、来週の月曜日から本社ビルの売店で米粉を使ったベーグルですね。ジャベーグルになるのかな。ベーグルを、米粉とくるみのベーグルを販売されるということで、社員さんへの米粉パンの販売のPRも実施するということで、小麦がなければ、米粉を使おうというキャンペーンの一つです。ぜひ都内でも、米粉を使ったパンを工夫して売り出しておられるパン屋さんも色々あります。こうした皆さんにもキャンペーンに参加していただいて、こちらも今日から応募を受け付けます。参加されるお店は、Webサイトで紹介されることもありますし、また、「TOKYO JAPAN」のロゴマークの入ったポスター、またPRグッズ、のぼり旗など、あとチラシなど、これを配布いたします。是非このポスターを目印に、この空いてるところには、お店の自慢の米粉パンを、こういうのありますっていうのを、そのPRのコーナーに使ってくださればということで、いずれにせよ、このポスターを目印にして、米粉パンのお店に是非お立ち寄りいただきたいと思います。
新宿の駅の南口にJAの直売所がございます。東京アグリパークと言われているところで、そこでは、7月19日(火曜日)から、米粉パンの特設コーナーが設置をされる。そして、東京2020大会の1周年記念にあわせまして、7月8月に、全国各地と連携した物産展を開催しまして、ここでも新潟県の米粉パンを販売をいたします。それから米粉パンは、ご家庭でもホームベーカリーなどで作ることもできます。是非チャレンジしていただきたい。やはり、お米は我が国においては、もちろん主食であり、かつこれまで色々な管理を受け、減反とか、もう様々な歴史を経ていますけれども、やはり日本は米の国という、そのものでありまして、もう一度農業、そして食料自給率など、色々な観点でこの際、重要なこの食料安全保障、この点についても確認した方が良いのではないか。良いチャンスではないかと思います。また農業、米作りに励んでおられる方々も、これからも自信を持って、そして農業を支えていただきたいと思います。また、場合によってはこの米粉を様々な友好国に送るということなどで、こういう世界中が混乱している中において、日本の米が世界を救うということも、あり得るのではないかなと。色々な発想を持って進めていくことが必要なのではないかということであります。先ほど、新潟県知事の方とも連携をとりながら、この後もずっと進めていきたいと思っております。
(詳細は、産業労働局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:384KB)
(「米粉の活用支援キャンペーン パン屋の募集」は、こちらをご覧ください。)

4 「GRAND CYCLE TOKYO」プロジェクトについて

【知事】それから、自転車です。自転車イベントの参加申込み、いよいよ開始となります。環境に優しく、健康にも良い自転車を更に身近なものに、これいいんですよね、大丈夫ね、にしていくということで、「GRAND CYCLE TOKYO」のプロジェクトを立ち上げます。その第1弾は、11月23日(水曜日)勤労感謝の日ですかね。こちら、この11月23日(水曜日)に、あのレインボーブリッジを自転車で駆け抜ける「レインボーライド」を実施をいたします。これがまず皮切りで、その後も多摩地域での自転車レースや、安全講習会などを開催しまして、自転車にも歩行者にも優しいまち東京を目指してまいります。レインボーライドの参加者ですが、今日の(午後)4時から募集を開始をいたします。ファミリー割引もございます。走る自転車は、ママチャリでもいいし、それから電動アシストでもいいし、バリバリの競技用のでもいいし、出で立ちも皆さんにおまかせをいたします。自転車で、あのレインボーブリッジを、その上のところですよ。あそこを駆け抜けるっていうのはめったにない機会ですので、是非ご応募いただければと思います。それから海の森のトンネルのところも、あそこもコースにいれますので、普段経験できないところを自転車で駆け抜けていただきたいと思います。ファミリー割引もあって、ご家族での参加もお待ちすると。それから確実に参加、出走できるVIP枠も設けておりまして、こちらは今月の7日(木曜日)の正午から先着順での受付となります。その他、この日はお台場など臨海部の一帯で色々なスポーツを楽しんでいただくことができます。自転車のトップ選手の迫力あるパフォーマンスのほか、約30種類のスポーツを体験できる場を用意をいたします。都民が様々なスポーツをして、始めるきっかけ。まさにレガシーを活かした形で進めていきたい。そして申込みの方は、レインボーライドですね。レインボープライドは別ですね。「レインボーライド 東京」で検索をして、特設のWebサイトがありますので、そちらの方をご覧いただきたいと思います。
(詳細は、生活文化スポーツ局にお聞きください。)

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:711KB)
(「「レインボーライド」参加者募集」は、こちらをご覧ください。)

5 「ひとりじゃない!若者応援プロジェクト」について

【知事】それから最後、5番目ですけど、若者応援プロジェクトについて。悩み、そして不安を抱える若者を支援する取組です。長引くコロナ禍で経済的、社会的に、取り残された思いを抱いている人、また実際にそういう方、誰にも頼ることができないで、結果として望まない孤独、孤立に陥るという若い方が多くおられるわけです。こうした若い方々が、1人ではないよということにまず気付いていただいて、それから相談窓口などを利用するきっかけとなるように「ひとりじゃない!若者応援プロジェクト」を開始をするというものです。マルチタレントで活躍されている最上もがさん。この方をアンバサダーとして、ご自身が経験した生きづらさとか、孤独感について語ってもらって、1人で悩まないでほしいというメッセージを届けてまいります。ここで、もがさんによるメッセージ、ちょっと御覧いただきたいと思います。

(動画放映)

【知事】ということで、最上もがさんからのメッセージでした。そして、今月31日(日曜日)には、キックオフイベントをオンラインで配信をいたします。今ご出演いただいた、もがさんをはじめ、専門家の皆さんや、それから視聴者の皆さんと一緒に、若者が抱える悩みや不安について考えることといたします。また、プロジェクトの特設サイトを開設しまして、イベント情報や応援メッセージを発信してまいります。今後9月、11月にもアンバサダーと交流するイベントも予定をいたしております。今、悩みや不安を抱えている皆さん、あなたは決して1人ではありませんよと。そして若い皆さんが孤独から抜け出して、前向きな一歩を踏み出せるよう、都はしっかりこのプロジェクトを通じて応援をしてまいります。生活文化スポーツ局の担当ということになっております。私の方からお伝えするのは以上であります。

(会見で使用した動画は、こちらをご覧ください。)
(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:507KB)
(「ひとりじゃない!若者応援プロジェクト」は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【知事】では産経さん。

【記者】(産経新聞・力武記者)では、幹事社から1点質問します。医療提供体制についてです。先ほど知事からもお話がありましたけれども、この猛暑続きで熱中症が増えているということと新型コロナの再拡大。で、さらにはですね、インフルエンザによって学年閉鎖という学校もありました。今後、本格的な夏を迎える中で、医療提供体制が厳しくなるということが懸念されると思いますけれども、この医療面での重なるリスクに対する備えですね、都としてどのように対応されるか、よろしくお願いします。

【知事】はい、既に危険な暑さが続いていて、先ほどもお伝えしたように東京消防庁が熱中症の方を搬出する数もこれまでにない大きさになってきている、6月ということで言うとね。まずコロナ、そして暑さ、そしてインフルエンザとお話がありました。インフルエンザについては、前に学級閉鎖について、お話させていただきましたけれど、お伝えしましたけれども。その後については、今のところインフルエンザで大きな感染が広がっているという、そういう報告はございません。ただ、いつあってもおかしくないという気持ちはいつも危機管理として持っている、ということかと思います。それからコロナについては、昨日のモニタリング会議でもBA.5への置き換わりなどお伝えしたわけでありますけれども、やはり夏場はどうしても増えるという傾向があるのと、それから、これから夏休みに差し掛かるということもあります。そういう時はやはり、特に若い活発に活動される世代の方々のワクチン接種がまだ、 まだまだ必要な部分がありますので様々な予約なしで、 接種ができる、そういう会場はお知らせしておりますので、いつでも受けられるようにしてあります。ぜひ接種をお考えいただきたい。それから、ノババックス、ファイザー、モデルナとそれぞれ、種類もありますので、それぞれの体質などに合わせたものにしていただければと思います。ポイントはやっぱり前から変わりません。陽性者は増えるかもしれませんが、いかにして医療提供体制を整えていくのか。 そして、昨日の段階で病床使用率が、17ポイント(正しくは、17.9%)ぐらいだったと思います。病院等に今後増える傾向をできるだけ早めにお伝えすることでスタンバイしていただく、という、そういう状況を整えていく。そのメルクマールとすれば20%、30%という、そういう刻みで、病院側の方にも心づもりなどをしていただくような体制をとりたいと思います。これからのコロナ病床については、いずれにしましても、通常の医療への対応をしっかり行いながら、専門家の意見や現場の状況を詳細に把握して、適切な確保に努めてまいります。あと自宅、自宅の療養体制もこれまで進めてきた、うちさぽ(東京)など、それから相談のコールセンターなども引き続き体制確保しておりますので、これらをうまく効率的に、そして心配のないようにしていきたいというふうに思っております。ポイントはやっぱり高齢者にうつすことによって重症化、そしてその後亡くなる方が増えるということ。これについては、これまでも戦略的に取り組んできた東京は死者、亡くなる方をできるだけ抑えるようにいたしております。これらの、逆にノウハウなどについては、他の都市についてもお知らせをするということも進めております。いずれにしましても体制をしっかりと整えていくということです。

【記者】それでは各社の質問に移ります。質問のある方は挙手のうえ、知事の指名を受けてから所属、氏名を名乗って質問してください。お願いします。

【知事】はい、どうぞ。

【記者】ありがとうございます。朝日新聞の笠原です。私から2点伺います。コロナの再拡大が懸念されている中ですね、知事ご自身、参院選の応援演説に頻繁に行かれているかと思います。知事が行かれるとやはり人も多く集まると思うんですけれども、感染者が連日3,000人を超える今のこの状況においても、今後も応援に行かれるお考えというのはあるでしょうか。また行く場合、聴衆のコロナ対策として何が必要だとお考えになるでしょうか。あと2点目なんですけれども、電力についてです。これだけ電力の需給、電力需給がひっ迫している中で今後、再エネの普及拡大というのも非常に重要になるかと思うんですけれども、今、都が検討されている太陽光発電の義務化、これについて実現を早める、急ぐというような考えはあるでしょうか。よろしくお願いします。

【知事】後の方については太陽光パネル、これについては皆さんのご協力が得やすいように、こういう事業者が関係するわけですけれども、これからも環境を整える、そういうための様々な工夫も重ねていくことによって使い勝手がよくなるとか、事業者側の意欲が更に増すとか、そういったこの方法を総合的に駆使しながら進めていくということが再エネの確保につながっていくというふうに考えております。今、手続きを順番に進めているところであります。それから屋外の様々なイベントと共通することだと思いますけれども、屋外については、熱中症に気をつけながら、状況に応じて、このマスクを外すということも、屋外の場合は可能だということであります。ただ実際に現場に行きますと、皆さんマスクをして、そして静かに聞いておられ、拍手をいただいたりするということで、集まってこられる方々もその辺よく心得られていただいてるっていうことは、この間の長年の、様々な一人ひとりが得た感覚であり、そしてまたそれを実行していただいてるというふうに思っております。いろんなことに気をつけながら、それぞれの候補者のメッセージが有権者に届くという工夫を重ねて、もうあと1週間だと思いますけれども、約1週間だと思いますけれども、そういった応援体制というのをそれぞれがとっているんではないかなと思います。

【記者】この選挙の応援については、知事ご自身も今後行かれるというふうに理解してよろしいでしょうか。

【知事】はい、応援しております。

【記者】ごめんなさい。太陽光の義務化についてのタイミングっていうのは、実現のタイミングっていうのは、今お考えとしてはあるものでしょうか。

【知事】今手続きの計画に従って、着実に順番に進めているというところです。

【記者】分かりました。ありがとうございます。

【記者】日刊工業新聞の神崎です。総務局の村松局長がですね、本日付で東京電力ホールディングスの執行役に就任されました。あの人事の狙いですとか、経緯、それから先に、東電と協定を結ばれた中にはこうした人事面での交流というのも含まれていたのでしょうか。村松局長、村松さんの新しい担当というのは、東電において、カーボンニュートラル・防災支援担当ということですけれど、今後どういうことを期待されるのか、お願いいたします。

【知事】東京都という大株主と、そしてまた大口需要家としての東京都と、そして電力の供給の責務を負う東京電力と、ここがしっかり連携をするということは何よりもこの電力不足という重要な局面において不可欠なこの連携であります。東京電力の方からそれを進めるためにも人材をというお話があり、これまで防災を担当し、そしてまた、産業労働局でも長年その職を務め、非常にその分野でも明るい村松さんを送り出すことによって、東京電力との連携そしてまた、カーボンニュートラルという大きな目標に向かって東京都と連携していくということは結果として、都民にもプラスの効果があるのではないだろうかというふうに考えております。情報の共有、そして今後の戦略の立案、そしてその実行など、村松さんを送り出すことによって、活躍することによって、東京都にとってもプラスにつながると。またそれが、今後の地域のエネルギーの確保、そしてまたその活用ということにもプラスにつながると考えております。

【記者】NHK稲田です。暑さに関してお伺いしますけれども、熱中症救急搬送、史上最も多いという形でしたが、知事がこの暑さを一言で表現すると、どういった言葉で表現されるのかということと、先ほどそのエアコンの室外機とかですね、こういう工夫をすればという話をしておられましたが、私たち、人がこの暑さを戦うときには、そのどういう武器や守りといったものを持っていく必要があるのか、私たち人間はどういう工夫をしていく必要があるか、呼びかけがあれば教えてください。

【知事】はい。この暑さだけではありません。様々な水害や気候のひょうは滅多に降ることは、これまでなかったのが、しばしばひょうの被害を受けることになっている。それらを考えますと、かつてアメリカの副大統領であったアル・ゴア氏が「不都合な真実」という映画を作って、多くの方がそれに衝撃を受けられたことを思い出します。もはやそれらのことは気候変動との関わりはいかにというのは、ここは論争もあるところですけれども、現実に目にしているのは、こういったこれまでにない暑さであったり、それから時には、考えられないところで雪が降ったりとかですね。ヒマラヤの定点観測での雪が解けていくとか、かねてから私は北極圏の安全保障ということを大変注目しておりましたけれども、夏の北極圏の航路が通れるようになってしまうことによる安全保障や資源の争奪等々、まさに「不都合な真実」から「不都合な事実」になってきているのではないかなと、このように思います。これまでの環境大臣の頃からずっと江戸時代の研究などもしていたんですけれども、あの頃も色々なノウハウが生み出されて、先ほどご紹介した、すだれなどというのも、まさにそういう知恵のなせる技だったと思います。私はこの暑さ、そして世界的な気候変動、こういったことは、それに加えてロシアのウクライナ侵略という状況があって、世界の枠組みと、それと世界の産業、そして世界のエネルギーが今、ガラガラと音を立てて変化を強いられているという現状。じゃあ、今日の暑さはどうしてくれるのよって話になるかもしれませんが、先ほどから申し上げているように効率よく、現代の機器を使っていただき、そしてみんなで避けるべき時間はどこなのかということも情報を共有するということで、まずは凌ぐ。そのためのHTTであります。それでこの時期に、厳しい中で、色々な新しい産業が生まれてきたということは、過去の歴史にも多々ございます。ハイブリッドカーしかり、太陽光パネルしかりであります。かつ今、円安というこれまでとちょっと違う中、金融関係、環境にあって、先ほどの米粉ではないですけれども、もう一度色々見直すことがあるんじゃないですか、ということだと思います。そして、振り返ってみて、2022年の暑さの時にこういった新しいエネルギーが定着というか、爆発的に広がったのよね、とかですね。そういったことが後で語られるように、こういうのバックキャストって言いますけれども。こういう未来のために今何をするかっていう、そういう戦略や戦術が必要なのではないだろうかと思います。かつてはABCD包囲網で我が国は石油の禁輸ということから、南方への無理な進出をし、そういった南太平洋の島々に遺骨の収集にいらしたりということを考えますと、同じことを繰り返していいのか、ということは、これはもう学ばないことになります。よって、今のこの現状を超えるには、改めて我が国の強いものは何か、弱い部分は何かっていう整理をしながら決断をし、実行するということだろうと思います。選挙戦中は決断しない、というのでは、この間もう大変みんな苦労してるわけですから、決断すべきことはできるだけ早くしていただかないと、4回目の医療従事者への接種についても何度も国に申し上げているんですが、未だ結論というか、決断がされていないのと同じように、なすべき決断っていうのは、スピーディーに、そして明確に、そしてみんなと共有できる方法ということをしていただきたいと思うし、都として、なすべきことをしっかりとやって、都民の皆さんの協力を得て進めていきたいというふうに思っております。

【記者】もう一点、関連して知事の街頭演説とか見ているとですね、麦わら帽子をかぶったりだとか、日傘を使ったりみたいな身近な対策もとってらっしゃいますけれども、この暑さに対してはこういうことをしたらいいわよ、みたいなものがあれば、お聞かせ願えますか。

【知事】私は傘はいいと思いますね、本当に。遮熱性。男性の傘も日傘も増えましたね。ぜひそれを活用したり、ある時期からそういうのがグーっと流行り出すっていうことがあるのは、傘などは今年がまさに日傘元年と。前から流行ってますけどね。になればと思います。色々な工夫ができるかと思います。でも人々の一人ひとりの工夫頼みではなく、やはり国家としてのエネルギー安全保障というのは明確に描くべきだし、それを着実に実行すべきだし、決めることは決めてほしいというふうに思います。

【記者】ありがとうございます。

【記者】TBSの武智です。先ほど知事のお話の中でも、水害のお話あったと思うんですけど、集中豪雨ですとか大雨ですとか、気候が変動していることで、今後心配なこともあると思います。都としてどのような考え、ご対応を考えられているのかということをお聞かせください。それと電力に関してなんですけど、今日はひっ迫の注意報が出ていないかと思いますが、これまでやってきた14時に一斉に消灯したりとか、エレベーターの間引き運転とか、今後、この夏をどうやって都として乗り越えていくかということを、改めて教えてほしいのと、知事ご自身が、例えば執務室の照明をちょっと暗くするですとか、何か取り組まれていることあれば教えてください。お願いします。

【知事】今日初めてでいらっしゃるの?

【記者】じゃないです。

【知事】そうなの。とてもベーシックな質問だったので。

【記者】改めて伺いたいというところです。

【知事】そうですか。都としてのロードマップは既に決めております。2030年カーボンハーフ、2050年ゼロエミッション(東京)。それに向けての様々な心技体、これについてもご存知だと思いますが、意識と技術と制度、これをしっかり整えていく。その中間点として26年、2026年にそれをチェックをしていくという体制を整えています。水素の活用、そしてまたHTTでも、特に最後のTがなかなか進んでいないのが問題なんですよね。電力の系統が融通がなかなか効かないというのが、この国の問題、電力会社同士の大きな課題です。2011年の東日本の大震災の時も、色々とそういう電力融通って考えたんですよね。ところがご承知のように、富士川ですかね、日本で周波数が50Hzと60Hzに東日本と西日本で分かれていて、これって私がかつて聞いたのは一つの国で周波数が違う国は、日本とアフガニスタンだけだって聞いたんですね。これもまだ多分、兆円単位かかるんです。だけどそれが必要な部分は進めていく。北海道と本州の連携にしても、キャパをどうするのかっていうのも、お金かかりますけれども、しかしながら国内での様々な融通を利かせることでせっかくできた再エネをもう捨ててしまうと。つまり、蓄めることがないのが、極めてもったいないわけですね。ですから、先ほども強みと弱みの部分の弱みで、蓄電が十分できて、できないという現状をどう進めていくのか。都として何ができるのか。国は何をすべきなのか、この辺の整理をしていくことと、それから決めることは決めて進めていきたい。それから私自身で言うと、もう知事周りは、もうほとんど電気暗いです。というか、必要なことはやるけれども、効率よくやっていくという話だと思います。また、その1人ひとりがこうやって、きっかけ、これをまたきっかけとして改めての小さいかもしれませんが、冷蔵庫の温度設定とかトイレの温水シャワーの設定とか、もうこの際、夏は切っちゃうとかですね。そういったことを皆さんが行動するということだと思います。それから夜、コンセントを引っこ抜くっていうのも、早い話、待機時間とか、それらが積み重なるとね。大きくなりますので、細かい話ですけれども、昔、こまめちゃんとかっていう名前をつけてやってたこともありますし、これを皆さんの協力なくしてできることではありません。よろしくお願いします。

【記者】知事、すいません、水害に関してはいかがですか。今後、心配されると思うんですけれど。

【知事】水害については、既に調節池など大きな対策を練っております。あと八ッ場ダムができたことは大きいです。ずいぶん反対もあった中で完成をすることによって人の命が救われるということにつながると思います。なお、水量ですけれども、これについては夏の渇水はどうかという心配ですけども、これについては今のところ東京都について問題はないというふうに聞いておりますが、大切な水は有効にお使いいただき、そしてその一つかもしれませんけども、熱中症にならないためにも、水分補給をこまめになさっていただきたいと思います。はい、それではこれで終わり、じゃ最後MXさん。頭、クールビズですね。

【記者】(MXテレビ・白井記者)先週緊張しすぎまして、緊張しすぎて、質問が頭から飛んでしまったんです。

【知事】そうなんですか。

【記者】反省で切らせてもらいました。

【知事】それで、はい。

【記者】コロナについて質問です。今週のモニタリング会議で感染の再拡大と指摘されましたが、この拡大が続いた場合ですね。これまであった防止期間のような行動制限、こちらを検討する考えがあるのか教えてください。

【知事】2年半にわたって色々と経験を重ねてまいりました。そういう中で陽性者数と、それから重症者と医療提供体制のパーセンテージとこれらを考え合わせて、専門家の意見なども取り入れて、そして決めていきたいというふうに考えております。いずれにしましてもワクチン接種、そしてまた、様々なTPOに合わせたマスクの着用などをお願いしたいと思います。今ヨーロッパでも少しぶり返してまして、フランスでも、フランス人は決してこのマスクが好きな方々ではありませんけれども、公共の交通機関ではマスクをというふうに、また戻したりをしています。暑い中でこのマスクの着用っていうのは、熱中症との関係で、また、子供たちをどうするのか、などあるかと思いますけれども、どうぞ有効にこのマスクも活かしていただきながら、とにかくやっぱり抑えていけるようにはしていきたいとまたご協力をお願いいたします。ありがとうございました。それではこれで終わらせていただきます。ありがとうございます。これがあったんだ(パネル)。せっかく作ったパネル。これ後で編集で入れてください。ここのところにおすすめのパンね、どうぞって。日本やっぱり米の国、米国。なんで中国語は美国なんですかね。ということで、そうそう、前に私この米粉パンのキャンペーンをやったときに、今回損保ジャパンさんがこうやって協力してくれてるんですが、ジャパンエアラインズ。日本航空さんが当時も米粉パンをファーストクラスのサーブするときの選ぶパンの中に入れてくれた。ぜひ日本航空さん、よろしくお願いします。はい、ありがとうございました。

※テキスト版については、読みやすさを考慮し、重複した言葉づかい、明らかな言い直しなどの整理や補足説明をしています。

(テキスト版文責 政策企画局戦略広報部企画課)

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.