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令和6年(2024年)1月11日更新

報道発表資料

1.世界湿地の日にあわせた4園連携企画 「身近な湿地に目を向け、湿地の今を知ろう!」

ロゴ画像
世界湿地の日のロゴ

皆さんは世界湿地の日(World Wetlands Day)を知っていますか?1971年2月2日、イランのラムサールという都市で、世界の湿地の保全と賢明な利用、そしてそのための教育を目的にしたラムサール条約(正式名称「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」)が締結されました。それを記念し、毎年2月2日を人々が湿地を意識し、その重要性を理解する日として定めました。
ところで、皆さんは湿地と聞いてどのような場所を思い浮かべますか?私たちの身近な所にもさまざまな湿地があります。川や池、干潟や砂浜のほか、田んぼや用水路など、人工的な環境も含まれます。湿地は多くの鳥が繁殖地や越冬地、餌場として利用し、鳥だけではなく、多様な生き物を育む重要な環境となっています。一方で、埋め立てや外来種の侵入などにより、多くの湿地が危機的な状況にあります。
都立動物園・水族園4園では、湿地にくらすさまざまな生き物を飼育展示し、それらの魅力を伝えてきました。そこで4園が連携し、それぞれの園の特徴を活かした、湿地環境の重要性やそこにくらす生き物たちの魅力を伝えるプログラムを計画しました。ぜひご参加ください。

1.恩賜上野動物園 「いろんな水辺、いろんな生き物」を開催します

皆さんは湿地にはどのような生き物がくらしていると思いますか?恩賜上野動物園で飼育展示する動物の中にも、湿地に生息したり、湿地を利用したりする種がたくさんいます。また、園内にある天然の池「不忍池」には冬を越すために多くのカモ類、カモメ類が飛来します。恩賜上野動物園では湿地の日にちなみ、展示動物や園内で見られる生き物を通じて環境保全の大切さを感じていただけるよう、湿地や水辺にくらす生き物を紹介するさまざまな催し物をおこないます。

写真1
不忍池で見ることのできるハシビロガモ

(1)「ライチョウ王国とやま」による取組紹介「ライチョウを守る・生息地を守る」

国内最大の生息地であり、日本一のライチョウ王国となっている富山県から講師をお呼びして、ライチョウの生態や生息地での保全活動の紹介をおこないます。主な調査地である立山の弥陀ヶ原湿原はライチョウの越冬地となっており、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(ラムサール条約)」にも登録されています。

講師

竹内祥生(たけうちさちお)氏(富山県雷鳥研究会)

写真2
竹内氏

竹内氏プロフィール

2015年から立山でのライチョウの生態調査に携わる。現在は立山以外の生態調査にも精力的に参加している。

日時

以下の日時で、それぞれ30分程度お話します
令和6年2月3日(土曜日)13時30分~、14時30分~
令和6年2月4日(日曜日)10時00分~、12時00分~、13時00分~、14時30分~

場所

東園 日本の鳥1内
※「1」はローマ数字です。

参加方法

参加受付はありません。開始時間になりましたら、開催場所にお集まりください。
※参加者多数の場合、入場制限をおこなう場合があります。
※イベント実施時間中は日本の鳥1)内が混み合い、動物を観覧しにくくなる場合がございます。ご来園の皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご了承ください。

(2)不忍池の水鳥観察「はじめよう!バードウォッチング」

冬期は園内にある不忍池に多くの渡り鳥が飛来します。また、池の中にある島には多くのカワウが生息しています。双眼鏡を使って種類を見分けたり行動を観察したりして、バードウォッチングをしてみましょう。上野動物園で活動する東京動物園ボランティアーズ(TZV)のドーセントグループ(DG)が観察のお手伝いをします。ぜひこの機会にバードウォッチングの魅力を感じてください。

日時

令和6年2月3日(土曜日)、2月4日(日曜日)
各日11時00分~12時00分、13時30分~14時30分

場所

西園 弁天門周辺

参加方法

参加受付はありません。開催時間中にお立ち寄りください。
※参加者多数の場合、お待ちいただく事があります。

(3)動物解説員による動物ガイド「ツルのおはなし」

日本では北海道の湿原にくらすタンチョウなどが有名ですが、実は世界の各地域の湿原にさまざまなツルの仲間たちが生息しています。上野動物園で飼育展示するツルの種類ごとの特徴や観察ポイントを動物解説員が紹介します。一緒にツルを観察して、野生でのくらしを想像してみましょう。

日時

令和6年2月2日(金曜日)、3日(土曜日) 14時00分~14時15分

場所

東園 ツル舎前

参加方法

参加受付はありません。開始時間にお集まりください。
※雨天や動物の展示状況などにより、予告なく変更または中止する場合があります。

ご案内

恩賜上野動物園

開園時間

9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)

休園日

毎週月曜日(祝日のときは、翌日)

入園料

一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
※開園日については上野動物園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

QRコードの画像1
恩賜上野動物園

2.多摩動物公園 「コウノトリまつり2024」を開催します

多摩動物公園(園長 渡部浩文)では、IPPM-OWS【注】との共催で、水田を含む湿地の生態系にくらすコウノトリの生態や保全の取組について知ってもらうことをねらいとした「コウノトリまつり2024」を開催します。コウノトリの保全に関わる自治体や団体などのブース出展と、スペシャルトークなどの関連イベントを行います。ぜひご来園ください。
【注】IPPM-OWSとは:コウノトリの個体群管理に関する機関・施設間パネル(Inter-institutional Panel on Population Management of the Oriental White Stork)。2013年設立。コウノトリの飼育施設、放鳥をおこなう地方自治体、繁殖地がある地方自治体などが協力しながら、コウノトリの保全にかかわる生息域内・外の課題解決をめざしています。

写真3
子育て中のコウノトリ

日程

令和6年3月9日(土曜日)、10日(日曜日)

場所

多摩動物公園

共催

IPPM-OWS

後援

公益社団法人日本動物園水族館協会

実施内容

IPPM-OWS加盟団体等に参加・協力をいただき、以下のとおり実施します。

(1)紹介ブース

コウノトリの生態についての解説や、各団体等におけるコウノトリ保全の取組をパネルや映像等を使って紹介するほか、工作などの体験型イベント、コウノトリ関連グッズの販売を行います。

日時
  • 令和6年3月9日(土曜日) 11時30分~16時00分
  • 令和6年3月10日(日曜日) 9時30分~16時00分

※9日(土曜日)は各ブースの準備が整い次第、順次開始します。

場所

正門前広場から続く園路 ※雨天時:ウォッチングセンター内

出展予定

IPPM-OWS、東京動物園協会、ほか ※決まり次第多摩動物公園公式ホームページ(東京ズ―ネット)(外部サイトへリンク)でお知らせします。

(2)関連イベント

1)コウノトリスペシャルトーク

国内のコウノトリ保全活動に関するスペシャルトークを行います。あわせてコウノトリの剥製や卵などの標本も展示します。

日時

令和6年3月9日(土曜日)、10日(日曜日) 両日とも14時00分~15時00分

場所

ウォッチングセンター内 動物ホール

対象

どなたでもご参加いただけます。

講師

船越稔(ふなこしみのる)氏(兵庫県立コウノトリの郷公園 主任飼育員)

写真4
船越氏

船越氏プロフィール

1991年の入職当時からコウノトリの飼育・繁殖を担当。その後、2005年に始まったコウノトリ放鳥事業に携わる。現在はコウノトリの野生復帰を実現するための様々な活動を担っている。

内容「コウノトリとともに歩んだ32年」

1971年に一度日本から姿を消したコウノトリ。その後、国内飼育下で繁殖に取り組み、2005年には野外への放鳥が始まりました。現在では繁殖地が各地に広がり、380羽以上が日本の空を飛んでいます。一方で、傷病鳥の救護なども増えてきています。
時代とともに変わってきたコウノトリの野生復帰について、現場での活動に長年携わってきた船越氏ならではの視点でお話しいただきます。

2)コウノトリキーパーズトーク

コウノトリの飼育担当者が、コウノトリの飼育と繁殖の方法や、動物園での取組についてお話しします。

日時

令和6年3月9日(土曜日)、10日(日曜日) 両日とも11時00分~(約20分)

場所

コウノトリ展示場前 園内マップ案内標識26)

ご案内

多摩動物公園

開園時間

9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)

休園日

毎週水曜日(祝日のときは、翌日)

入園料

一般:600円、65歳以上:300円、中学生:200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
※開園日については多摩動物公園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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多摩動物公園

3.井の頭自然文化園 身近な水辺保全講演&観察会「冬のトンボはどうしてる?都心の水辺でだいそうさく!」

赤、あお、みどり…ぴかぴかきらめきながら飛ぶトンボは水辺の宝石。冬は、どこでどんなくらしをしているのでしょう?トンボ研究者の二橋氏からトンボについてお話を聞いた後に、園内でトンボを探し、その体の特徴を観察します。またこれまで研究してきたことや、トンボがすみやすい水辺の環境についてもお話していただきます。

写真5
シオカラトンボ(オス)

写真6
エゾトンボ(オス)

日時

令和6年2月3日(土曜日) 13時00分~15時45分

講師

二橋亮(ふたはしりょう)氏(国立研究開発法人 産業技術総合研究所)

写真7 写真8
二橋亮氏 サラサヤンマを撮影する二橋氏

二橋氏プロフィール

富山県生まれ。小さなころから家族で昆虫を追いかけ、トンボ調査にあけくれながら東京大学理学部生物学科卒業、2006年に同大学大学院新領域創成科学研究科にて博士号を取得。日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科客員研究員などを経て、2009年より産業技術総合研究所常勤職員として勤務。現在は進化生物学、生化学、発生生物学、遺伝学などを用いて、トンボを含めた幅広い昆虫の体色や模様、その構造や雌雄差について研究。『トンボの調べ方』(文教出版)、『ネイチャーガイド 日本のトンボ』、『ヤゴ ハンドブック』(いずれも文一総合出版)などの著者でもある。

場所

井の頭自然文化園 動物園(本園)

対象

小学3~6年生とそのご家族16組(1グループ3人まで)
※先着順

持ち物

汚れてもよい服装、長靴、タオル、念のための着替え

内容

(1)トンボってどんないきもの? ふしぎがいっぱいトンボのひみつ

二橋氏の研究のテーマを交えながらトンボの特徴などを紹介

(2)都心の水辺でトンボをさがそう

「いきもの広場」の池で、トンボの幼虫(ヤゴ)を採集
※当日の天候等により内容を変更する場合があります。

(3)こんなにすごいぞヤゴたち

マイクロスコープなどを使って、ヤゴをじっくり観察

(4)トンボがすみやすいのはどんなところ?

都会では少なくなったトンボを守るためにできることを考える

応募方法

井の頭自然文化園公式ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)の受付フォームからお申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net及び@kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、井の頭自然文化園 教育普及係までご連絡ください。

受付フォーム

受付フォーム(外部サイトへリンク)

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問い合わせ先

井の頭自然文化園教育普及係

  • 電話 0422-46-1100(代表)
    ※受付時間は9時30分〜17時00分
  • Eメール mizube-inokashira(at)tokyo-zoo.net
    ※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。

締切

令和6年2月2日(金曜日)送信分まで有効

※お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該プログラムに関するご連絡のみに使用します。また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
※応募は1組1回に限ります。また、1組につき3名まで応募できます(保護者は参加人数に含まれます)。同じ応募者による複数回の応募はすべて無効となりますのでご注意ください。
※プログラム実施後にアンケートを実施しますので、ご協力をお願いいたします。 

ご案内

井の頭自然文化園

開園時間

9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)

休園日

毎週月曜日(祝日のときは、翌日)

入園料

一般:400円、65歳以上:200円、中学生:150円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
※開園日については井の頭自然文化園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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井の頭自然文化園

4.葛西臨海水族園 身近な水辺保全講演会「知ればきっと行きたくなる 東京湾の干潟ってどんなところ?」参加者募集!

皆さんは、干潟に遊びにいったことはありますか?干潟は、潮がひくと姿をあらわす泥や砂の海底のことで、アサリをはじめとする二貝類やカニ類、ゴカイ類などたくさんの生き物がくらし、多くの魚類が子ども時代を過ごす場所として利用しています。干潟とそこにくらす生き物たちが江戸前として知られる豊かな東京湾を支えてきました。しかし、かつて東京湾にあった広大な干潟は、埋め立てなどでその多くが失われてしまいました。今では、東京湾には干潟が数えるほどしか残っていません。葛西臨海水族園のすぐ前にある「西なぎさ」「東なぎさ」といった人工の干潟もその一つ。また、水族園の隣にある鳥類園の池にも干潟に近い環境ができています。
今回の講演会では、葛西臨海水族園がおこなっている干潟の生物調査についてご紹介します。さらに、東邦大学名誉教授の風呂田利夫氏をお招きし、水族園のすぐそばの干潟でくらす生き物たちの現状から、東京湾の各地にわずかに残された干潟のつながりをお話しします。そして残された干潟を守り再生するために、私たちにできることは何かを考える内容です。

日時

令和6年2月10日(土曜日) 13時30分~16時00分

場所

葛西臨海水族園 レクチャールームおよびウェブ会議サービス「Zoom」を使用したハイブリッド実施

対象

どなたでもご参加できます
※内容は小学生高学年以上向けです。

定員

レクチャールーム:80名、オンライン:無制限
※事前申込制(先着順)

参加費

無料
※通信料は参加者ご自身の負担となります。

内容

講演1「干潟でみられる生き物たち葛西臨海水族園の調査で分かってきたこと」

講師 市川啓介(いちかわけいすけ)(葛西臨海水族園 飼育展示係)

講演2「豊かな東京湾を取り戻そう 干潟の科学と遊びかた」

講師 風呂田利夫(ふろたとしお)氏(東邦大学名誉教授)

写真9
風呂田氏

風呂田氏プロフィール

1948年福岡県生まれ。東邦大学理学部生物学科卒業。東邦大学理学部生物学科講師、助手、助教授を経て教授。同学部生命圏環境科学科教授。理学博士。2013年3月定年退職。東邦大学理学部東京湾生態系研究センター名誉教授。専門は海洋生物生態学。東京湾の環境をよくするために行動する会会長、行徳生物多様性フィールドミュージアム研究会会長、東京湾再生官民連携フォーラム監事として、東京湾の環境教育と再生活動に従事。
主な著書に『東京湾シリーズ 東京湾の生物誌』(築地書館、編著)、『干潟生物観察図鑑 干潟に潜む生き物の生態と見つけ方がわかる』(誠文堂新光社、共著)など。

要旨

江戸前で知られる東京湾。かつては湾岸には干潟が連なっていました。干潟にはアサリをはじめとする貝類や、カニ類、ゴカイ類が豊富に生活し、豊かな生態系となっています。本来の干潟はヨシ原が広がる塩性湿地と、沖合の前浜干潟があり、それぞれ生活する生物種が異なっています。しかし、今ではほとんどの干潟が埋め立てでなくなり、残された干潟は少なくなりました。残された干潟には今どんな生物が生活しているか紹介し、その干潟の生物の観察を通して、豊かな環境で遊びながら干潟の再生を考えていただきたいと思います。

写真10
東京湾の干潟

写真11
東京湾で採れたアサリ

応募方法

葛西臨海水族園公式ホームページ(東京ズーネット)(外部サイトへリンク)の受付フォームからお申し込みください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.net及び@kintoneapp.comからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
なお、お申し込み後に自動返信メールが届かない場合は、葛西臨海水族園 教育普及係までご連絡ください。

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問い合わせ先

葛西臨海水族園教育普及係
電話 03-3869-5152(代表)
※受付時間は9時30分〜17時00分

締切

令和6年1月31日(水曜日)送信分まで有効

※1月11日(木曜日)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
※締切前にレクチャールームの定員80名に達した際は、葛西臨海水族園公式サイトでお知らせします。(オンライン参加は無制限です)
※お申し込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該プログラムに関するご連絡のみに使用いたします。また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。

ご案内

葛西臨海水族園

開園時間

9時30分~17時00分(入園は16時00分まで)

休園日

毎週水曜日(祝日のときは、翌日)

入園料

一般:700円、65歳以上:350円、中学生:250円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
※開園日については葛西臨海水族園公式ホームページ(外部サイトへリンク)でご覧いただけます。

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葛西臨海水族園

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