ここから本文です。

令和5年(2023年)2月16日更新

令和4年度 入選作品 広報紙部門

最優秀

杉並区「広報すぎなみ」2月1日号(第2322号)

審査員コメント

  • 月2回発行の本紙は、1日号が区の施策・事業の特集号、15日号は区にゆかりのある人物登場の特集号を、編集方針とするそうだ。区内の障害者事業所をつなぐネットワークである「すぎなみ仕事ねっと」の特集は、その特徴が適切に表現され、引き付けられる紙面に仕上がった。(大井)
  • 特集は障害者事業所と地域をつなぐネットワーク「すぎなみ仕事ねっと」。表紙から続く特集はスムーズに読み始められます。小・大ロット、単発・定期など柔軟に対応できるサービスを知って、仕事を依頼してみようと思った事業者の方も少なくないと思います。また、この事業をはじめて知った読者もいることでしょう。編集においても、仕事の様子や利用者の声が読者に伝わる紙面です。見やすく、読みやすく、見開き紙面での視線誘導も工夫されています。特集以外の記事は、カテゴリと見出しが色分けにより読者の目にとまります。6・7面からの区からのお知らせは罫線や枠を活用して情報区分も明確です。(金井)

掲載紙面

広報すぎなみ:紙面

一席

練馬区「ねりま区報」8月1日号(第1979号)

審査員コメント

  • 中面の特集「君も、図書館で冒険を〜古いメモのなぞを解け」は、ルビをふったりして子どもで簡単に読めるように工夫され、「冒険・謎解き」をコンセプ卜に、楽しみながら本の探し方を学び、かつ図書館の利用を促進する紙面になっている。(大井)
  • 夏休み子ども向け特集号は子どもたちがリアルに楽しさを共有できる仕掛けがあり、高く評価できます。この広報紙を読んで2100人の子どもたちが図書館に来たという事実は広報の意識行動変容という目的を十分果たしたと思います。通常号表紙のワクチン接種の記事は、情報の詰込みにならず、見出しは見やすく、文章は読みやすい。2面の特殊詐欺への注意記事も、高齢者を意識した編集になっています。「電話・お金・詐欺」というフレーズもわかりやすい。(金井)

掲載紙面

二席

足立区「あだち広報」10月10日号(第1889号)

審査員コメント

  • 特集【「足立の琳派の花園あだち」10年の集大成。その想いを区内外の多くの人に伝えたい】は、「文化遺産調査」10年の集大成となる特別展が主題。紹介された琳派の名品の数々に圧倒される。本区の歴史と文化を改めて再認識させる、大いなる反響と効果があっただろう。(大井)
  • 特集は10年間にわたる文化遺産調査の集大成「琳派の花園あだち」。“奇跡的に継承”と表現された作品群が日本美術史にも大きな影響を与える可能性があることを伝えています。行政の長期にわたる事業の成果を広く伝えることは大きな意義があります。地域の人たちの誇りにもつながります。編集面においても、作品の質感を伝える写真も多く、とても読みやすい。ただ、8・9面の詳細な作品解説は、“広報紙の記事”として少し専門的すぎる印象もうけます。文化遺産調査事業(10・11面)とその成果としての作品群の意味を簡潔に伝える紙面があってもよかったかもしれません。(金井)

掲載紙面

あだち広報:紙面

二席

目黒区「めぐろ区報」11月1日号(第2147号)

審査員コメント

  • ここ数年認識の広がってきたヤングケアラーの特集が読ませる。広報の対象を中学生に設定し、表紙についつい読んでしまう漫画を採用し、手に取り読んでみたくなる仕掛けが効果的だ。潜在的な問題に絶えず気を配る姿勢は広報パーソンにとって大事。(大井)
  • 特集は「ヤングケアラー」。2・3面は“ヤングケアラー“であることを子どもたち自身に気付いてもらうための紙面。問題は18歳未満のヤングケアラーにこの広報紙をどのように届けるのかということだと思います。その意味では、表紙のマンガ表現の工夫は高く評価できます。7面の区長コラムでは、”なぜヤングケアラーを特集にとりあげたのか“、その理由を区長自らが語っている点も好印象です。ただ、コラムが全体的に長い印象もうけます。4・5面は視認性の高い見出し、余白あるレイアウトによって見やすい・読みやすい紙面になっています。(金井)

掲載紙面

めぐろ区報:紙面

奨励賞

千代田区「広報千代田」11月5日号(第1579号)

審査員コメント

  • 児童への虐待や女性への暴力に関する相談件数が増加しているという。長引くコロナ禍での外出自粛やリモートワークの普及などにより家族と一緒に過ごす時間が増えたためという。特集は「家族の日」記念日を切り口に増加する児童虐待の問題に意欲的に取り組んだ好企画。(大井)
  • 特集は「虐待・DV防止」。地域での家族の暖かさを紹介しながら、地域社会の課題を伝えています。“家族の大切さ”から“虐待・DV”へと展開させている点は工夫を感じます。過去最多の児童虐待件数を紹介するリード文も読みやすい。ただ、表紙~3面までのイメージと伝えたいテーマのギャップは評価が難しい。6頁からのインフォメーションはそれぞれ見出しも大きく読者の目をひきます。情報区分も明確です。16面の記事を読んで、千代田区との連携自治体の多さをはじめて知る読者も少なくないと思います。(金井)

掲載紙面

広報千代田:紙面

奨励賞

渋谷区「しぶや区ニュース」9月15日号(第1500号)

審査員コメント

  • 広報紙が「区ニュース」をうたうだけにニュースの質・量が勝負となる。地域で活躍する区民のインタビュー、郷土愛を育成しようとする目的の活動内容の紹介は十分に掘り下げられており、読んでいて楽しい。(大井)
  • 特集は難病とたたかう武藤さんのインタビュー記事。病気とたたかう武藤さんの言葉は読者に共感や勇気を伝えるものになっていると思います。行間が確保されていて読みやすい編集です。5~9面の事業案内は、各カテゴリの見出しが見やすく、読者が自分の関心のある分野がすぐに見つかります。10面の国民健康保険記事の最初に概要説明としてリードがあるとわかりやすいと思います。どのような人が対象の保険なのかを最初に伝えてはどうでしょうか。(金井)

掲載紙面

しぶや区ニュース:紙面

奨励賞

中野区「なかの区報」10月5日号(第2097号)

審査員コメント

  • 巻頭特集の「ここにあったかあったかいまち」のテーマ「ダイバーシティ(多様性)」は、本区の特徴だそうだ。「中野区人権及び多様性を尊重する まちづくリ条例」の紹介を兼ねた紙面展開は、十分啓発的であり、かつ読み応えがある。(大井)
  • 特集は「多様性を受け入れる“あったかいまち”」。中野区の特徴である「多様性」をデータやインタビューを通して伝えています。2・3頁の記事を読んで、多様性の大切さや中野区の特徴をあらためて考えた読者も少なくないと思います。見出しは見やすく、本文は読みやすい編集です。ストーリーがあり、中野区が目指すまちをわかりやすく伝えています。ただ、表紙見出しの“あったかいまち”と“多様性”のつながりをもうすこし深く伝えてはどうでしょうか。8~15頁までのinformationは色分けやシンプルな装飾、罫線により、視認性が高い見出しです。紙面全体の統一感があり、罫線、枠、余白がうまく使われ、明るく読みやすい紙面です。(金井)

掲載紙面

なかの区報:紙面

奨励賞

豊島区「広報としま特集版」7月1日号(第1978号)

審査員コメント

  • トキワ荘マンガミュージアム開館2周年の記念号。マンガ・アニメの原点、トキワ荘や周辺の南長崎地域の昭和レトロな魅力をふんだんに紹介した号です。マンガチックな紙面構成で、読者に南長崎の魅力を効果的に伝え、かつ実際にまち歩きしてもらうよう促しており、読んでいるだけでも楽しい。(大井)
  • 特集の一つ目は、2周年を迎えたトキワ荘マンガミュージアムとトキワ荘通り。表紙が特集のうまい“つかみ”になっています。「マンガは学びとしての力がある」ことを多くの人に伝える記事です。また、地元のライターによる“昭和感残るトキワ荘通りの魅力”も読者に伝わります。二つ目の特集は「公共図書館フェスティバル」。幅広い世代に図書館の魅力を伝えるにぎやかな紙面は印象的です。三つ目の特集は「アート」。動きのある写真などビジュアルもうまく活用されています。それぞれの紙面は、テーマにあった表現が工夫され読者の興味をひき、行動につながるものになっていると思います。(金井)

掲載紙面

広報としま特集版:紙面

奨励賞

板橋区「広報いたばし」10月1日号特集版(第2545号)

審査員コメント

  • 区制施行90周年のコンセプト「いたばし未来パレット」は本紙で巧みに表現されている。区民がそれぞれの想いを「色(=多様な個性)」にのせて未来を描いてほしい、という願い、読者一人ひとりがそれぞれの個性で未来を描いてほしい、というメッセ一ジは、大きな訴求力をもったのではないか。(大井)
  • 特集は「区制施行90周年」。色鮮やかな表紙は読者の目をひきます。板橋区で生活する5人のそれぞれのストーリーが、未来に向けてのメッセージになっています。まちに”彩”を添えるのは皆さんですということを伝える記事です。5人の表情をとらえた写真も好印象です。中央・円形のレイアウトのなかに、見やすい見出し、読みやすい本文が配置されていて高評価です。4面の板橋区民まつりの記事も、会場案内図、タイムスケジュール、各ひろばの紹介などがわかりやすく配置されています。(金井)

掲載紙面

広報いたばし:紙面

奨励賞

調布市「市報ちょうふ」12月5日号(第1727号)

審査員コメント

  • 特集は、10年前に市内で発生した給食による食物アレルギーによる死亡事故を掘り起こし、新たな光を投じた好企画。二度と事故を起こさないための対策と全国的にみても先駆的な取り組みの内容を紹介することで、啓発的であるだけでなく、十分読み応えのある紙面に仕上がった。(大井)
  • 特集は「安全でおいしい給食」。表紙から続く特集は、調布市が過去の事故をしっかり受け止め、これからも引き続き、食物アレルギーに対応していくことを伝えています。現場で働く皆さんの声を通して、何をどのように行っているかかが具体的にわかる編集です。食物アレルギーのお子さんをもつ保護者を含めて、多くの読者に安全と安心を届けています。特集以外の記事も読みやすい紙面です。シンプルな見出しの装飾、色分け、適度な余白が確保されています。(金井)

掲載紙面

市報ちょうふ:紙面

問い合わせ先
政策企画局戦略広報部広報広聴課
電話 03-5388-3087

ページの先頭へ戻る

東京都庁〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1交通案内 電話:03-5321-1111(代表)法人番号:8000020130001

Copyright (C) 2000~ Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.